じごくってなに?をわかりやすく描いた、風涛社の「絵本 地獄」

「自分の命を大切に」との思いで制作された絵本

絵本 地獄――千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵,絵本,地獄,出典:www.amazon.co.jp

風濤社の「絵本 地獄」は、1980年に発行された絵本です。千葉県安房郡三芳村の延命寺に所蔵されていた地獄絵巻を元にして作られています。

1980年当初、若い人による自殺者が急増したことから、自殺を抑止する目的で「絵本 地獄」が製作されました。死の恐ろしさを知り、自分の命を大切にして欲しいという思いが込められています。

生きている間に悪いことをした人は、死んだ後に地獄へ連れ去られ、残酷な報いが待っているというお話です。そして命を粗末にしてはいけないとの教えがあります。地獄では目を覆いたくなるほどのおぞましい光景が待っています。

絵本でも忠実に描かれており、子どもに読み聞かせる絵本とは思えないくらい怖すぎる、地獄の絵本です。

人気漫画家の育児ギャグ漫画やテレビなどでも話題に

「絵本 地獄」は発行から30年以上経ったのち、東村アキコさんの育児ギャグ漫画「ママはテンパリスト」で紹介されたことをきっかけに話題となりました。奮闘する育児の様子をユーモアたっぷりに描いた大人気育児漫画で、まさにテンパる育児に世のママたちから共感を呼びました。

第4巻では、やんちゃなひとり息子ごっちゃんの悪事に頭を悩ます作者が、「絵本 地獄」を読む攻撃を繰り出します。あらかじめ地獄の恐ろしさについて説明をした上で、悪さをした時にこの絵本を淡々と読み聞かせると、途端にごっちゃんがいい子になるというエピソードが掲載されています。

「悪いことをするとバチがあたる」ことが学べるこの絵本は、しつけに効果てきめん!と爆発的に売れ、大人気絵本となりました。そして多くのメディアでも紹介され、海外でも注目を浴びたのです。

子どもにはやっぱり怖い、地獄の話

怖いだけじゃない、楽しい作品もたくさん

地獄のえんま帳 (キツネのかぎや 7),絵本,地獄,出典:www.amazon.co.jp

地獄というとえんま様や鬼、地獄絵図などとても恐ろしいイメージです。しかしそれだけではなく、子どもに見せても安心な楽しいお話もあるんですよ。はじめての地獄の絵本や怖がりさんにおすすめの絵本が、「おばけぼうやのみずじごく うたうためぐり」です。

よわむしおばけのおばけぼうやが、ことば遊びや歌で怖さから切り抜けながら「みずじごく」を冒険します。「じごく」が出てくることば遊びの絵本として、幼児から楽しみながら読み進められます。登場するキャラクターもかわいいですよ!

ヨシタケシンスケさんの「このあとどうしちゃおう」にも、「いじわるなアイツはきっとこんなじごくにいく」と地獄の説明があります。そこにはトイレがひとつしかなかったり、誕生日のプレゼントが注射だったりと、ユーモラスな地獄が登場します。

他にも「キツネのかぎや」シリーズの「地獄のえんま帳」もハラハラドキドキの連続でおすすめです。

子どもたちをひきつけるのはなぜ?

地獄の絵本には、小さな子どもから読める優しいものから笑えるストーリーのもの、そして震え上がるほど怖いものまでさまざまです。それでも子どもたちを魅了するのは、怖いもの見たさとストーリーの面白さにあるのではないでしょうか。

子どもは実は怖いものが大好きです。鬼やおばけなど実際に存在しないものほど興味が湧き「怖い、けれども見たい」という感情が生まれます。はじめは怖いもの見たさで見ていたのが、だんだんストーリーの面白さが理解できるようになると「怖いけれども面白い!」と何度でも読みたくなるのです。

人気のある作品ほど子どもが魅了されるだけの内容が伴っています。ただ怖いだけでなく、伝えたいメッセージがしっかりしている作品やユーモアのある作品が多いのも、地獄の絵本の特徴です。

地獄にまつわる絵本のおすすめをご紹介します

【1】絵本 地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵|白仁 成昭、中村 真男(著)、宮 次男(監修)

あらすじ

絵本 地獄――千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵,絵本,地獄,出典:www.amazon.co.jp

生きている間に悪いことをした五平は死後、地獄へと引きずり込まれます。閻魔王から「針地獄へ落ちよ」という裁きを受けた五平の元に、お地蔵さまが救いの手を差し伸べます。

生きている間にした良い行いが認められて、五平はもとの世に戻れることとなりましたが、閻魔王は五平に地獄がどんなところかを見ていけと告げます。

そこで見た裁きは目を覆いたくなるほどの残酷な光景でした。最後には、親より早く死んだ子どもたちが決して積み上がることのない石を永遠に積んでいます。それを見た五平は涙を流し、生き方を悔い改めました。

しつけに効果てきめん!と大人気

東村アキコさんの育児漫画で紹介されたことによって、発行から30年以上経ったのちに話となった絵本です。2012年にはAmazon年間絵本ランキング第1位を獲得し、累計発行部数は40万部にも達しています。

「生き物は殺してはいけない」「嘘をついてはいけない」など悪いことをしたら、それ相応の裁きがあることが描かれています。血を連想させるような赤で書かれた文字や残酷過ぎる描写など、子どもによってはトラウマになりかねないくらいインパクトが強く、評価が分かれる絵本です。

しかし、この絵本には「命は粗末にしてはいけない」という最大のメッセージが込められています。怖がらせるしつけではなく、倫理観や道徳観、そして命の大切さを学ぶ絵本としておすすめです。読み聞かせの際に、説明を添えて子どもに伝えると良いでしょう。

この商品の基本情報

商品情報
*参考価格:¥ 1,620
*メーカー:風濤社
*著作者:白仁 成昭、中村 真男
*ページ数:32

口コミ

・子ども達に、天国と地獄の存在について理解させることができました。

・悪いことがなぜいけないのか、などを言葉だけで教えるだけよりも、こちらの絵本を見せるとインパクトのある挿絵で印象に残るようです。

・生きていくこと、命の大切さなどを親子で一緒に考えることができる絵本です。

【2】じごくのそうべえ|田島 征彦

あらすじ

じごくのそうべえ (童心社の絵本),絵本,地獄,出典:www.amazon.co.jp

軽業師のそうべえが綱渡りをしていた時、「おっとっとっとっと」と綱から落ちてしまいました。ついた先は地獄への道です。

そこで出会った山伏ふっかいと歯抜き師しかい、医者ちくあんと共に、えんま大王に地獄行きを命じられます。ふんにょう地獄や鬼のお腹の中、熱湯の窯や針の山では、それぞれが得意なことを生かして難を逃れます。さて、4人は無事に生き返ることができるのでしょうか。

軽快な文章で子どもウケ抜群のロングセラー

こちらは上方落語の名作を絵本にしているので、落語ならではのテンポ感と言い回し、関西弁ならではの面白さを感じられます。累計100万部を突破したロングセラー作品で、地獄の絵本ながらユーモアのある楽しいお話です。

「じごくのそうべえ」シリーズ第1作目で1978年に刊行されました。同年に全国学校図書館協議会主催の第1回絵本にっぽん賞を受賞した作品です。

地獄のお話ですが怖さは少なく、ダイナミックな絵とユーモアたっぷりなストーリーで笑いが止まりません。リズミカルな関西弁とテンポの良さのおかげで、お話に引き込まれてしまいますよ。幼稚園や保育園でも読み聞かせに取り入れられるロングセラー作品です。対象年齢は3歳頃からです。

この商品の基本情報

商品情報
*参考価格:¥ 1,512
*メーカー:童心社
*著作者:田島 征彦
*ページ数:40

口コミ

・読みやすくテンポのよい文章で、子どもが楽しそうに笑いながら聞いています。

・落語の魅力を子どもに伝えるのにちょうどいいお話です。

・子どもも大人も楽しめるお話です。挿絵も味があって素晴らしいです。

【3】そうべえごくらくへゆく|田島 征彦

あらすじ

そうべえごくらくへゆく,絵本,地獄,出典:www.amazon.co.jp

軽業師のそうべえと山伏のふっかい、医者のちくあんはまた死んで、また地獄に落ちました。今回もそれぞれの特技をいかして難を乗り越え、とうとう極楽へ行くことができます。

しかし、そこでも3人は大暴れして、牢屋の中に入れられてしまいます。そこで出会う絵かきのゆきえもんと3人は、牢屋を抜け出しすっかりいい気分です。最後は、あっちゃこっちゃで楽しい世界が待っています。

はまる人続出!そうべえシリーズ第2弾

「じごくのそうべえ」シリーズ第2作目で1979年に刊行されました。やはりおなじみの関西弁と軽快な言い回しが心地よい作品です。今作でもそうべえたちがユーモアたっぷりに暴れ回ります。

「えらいこっちゃ えらいこっちゃ」と思わず楽しくなってしまうこちらのお話は、読み聞かせにもおすすめです。ふんにょう地獄などが登場して暗く汚い地獄の挿絵と、心地よい音楽や匂いで美しい極楽の挿絵との対比も面白いです。対象年齢は4、5歳頃からです。

この商品の基本情報

商品情報
*参考価格:¥ 1,620
*メーカー:童心社
*著作者:たじま ゆきひこ
*ページ数:48

口コミ

・テンポの良い文章で、読み聞かせる側も楽しめます。息子が幼稚園の時に一番はまった絵本です。

【4】オニのサラリーマン|富安 陽子

あらすじ

オニのサラリーマン,絵本,地獄,出典:www.amazon.co.jp

鬼のオニガワラケンは、今朝も家族に見送られて出勤します。ぎゅうぎゅう詰めの満員バスに揺られてる姿はまるで人間のようです。勤め先の地獄では、えんま様に挨拶をしてからその日の仕事が割り振られます。プールのような血の池地獄の見張り番につくことになった、オニガワラケン。

昼休みになり愛妻弁当を食べ終わると、満腹で仕事中に居眠りをしてしまいました。ふと気が付くと、その隙に亡者が逃げ出そうとして、それはそれは大変なことに…!?オニのサラリーマンは無事家路につくことができるのでしょうか。

人間界同様、鬼の世界でもお父さんは大変!

スーツに金棒を持った鬼が印象的なこちらの絵本には、地獄に勤務する鬼が登場します。第9回MOE絵本屋さん大賞2016で第8位を獲得しました。

超満員のバスに乗って通勤したり、上司であるえんま様に怒られて「ストレスでツノ折れそう」と思ったり…。人間のお父さん同様、オニのお父さんも大変なんです。働くお父さんを応援したくなる絵本です。

芥川龍之介の短編「蜘蛛の糸」を連想させるようなシーンにも注目です。最後まで面白く飽きずに読み進められます。鬼に関連する節分などの行事に合わせて読んであげるのもいいですね。小学校低学年頃からが対象となっていますが、読み聞かせならもう少し小さい子どもでも楽しんでくれそうです。

この商品の基本情報

商品情報
*参考価格:¥ 1,512
*メーカー:福音館書店
*著作者:富安 陽子
*ページ数:36

口コミ

・怖いはずの地獄でのお話なのに、とても面白く笑ってしまいます。

・6歳の息子が挿絵の細部にまで注目しながら、楽しく読んでいます。

・この絵本を読んで、大人の世界でも怒られたりストレスがたまったりして、大変なことがあるのだということがわかってもらえればよいと思いました。

【5】じごくのラーメンや|苅田 澄子

あらすじ

じごくのラーメンや,絵本,地獄,出典:www.amazon.co.jp

地獄の亡者たちは天国に憧れを抱いています。天国にはおいしいものがいっぱいあるけれど、地獄には何もありません。地獄、大きらい!という声も。そんな嘆きを聞いたえんま様は、地獄でラーメン屋を開きます。しかし、「ちのいけラーメン」は辛くて辛くて誰も食べられません。

そんな中えんま様は亡者たちに、「全部食べたらご褒美として天国へいける」と約束をしてしまいます。じごくのラーメン屋、えんま軒はたちまち人気となり、その噂といい匂いは天国にまで伝わります。そして天国からやってきたほとけ様は「全部食べたら何でも言うことを聞くこと」とえんま様と約束します。

そしてついに完食し、お願いごとを聞いてもらう者が現れました。さて、地獄はどうなってしまうのでしょうか?

ラーメンが食べたくなる地獄のお話

地獄のラーメンは血の池のように真っ赤!そして誰も完食できないようなとても辛いラーメンでした。そんなラーメンが、針の山や火あぶりで恐ろしい地獄の世界を一変させる出来事につながります。

地獄といえばとにかく怖いところですが、それを感じさせない爽快なお話です。鬼たちの豊かな表情や、負けず嫌いのえんま様の姿にクスッと笑えます。ちのいけラーメンをぺろっと完食した天国からのお客様もとってもキュートです。読み終わったらラーメンが食べたくなってしまうかもしれません。

3、4歳くらいから親子で楽しんで読める絵本です。

この商品の基本情報

商品情報
*参考価格:¥ 1,188
*メーカー:教育画劇
*著作者:苅田 澄子
*ページ数:32

口コミ

・満面の笑みを浮かべるえんま様が表紙に描かれていて、読みたくなって手に取りました。親子でお気に入りの絵本です。

・何度読んでも、読み返すたびに笑ってしまうお話です。

【6】水木少年とのんのんばあの地獄めぐり|水木 しげる

あらすじ

水木少年とのんのんばあの地獄めぐり,絵本,地獄,出典:www.amazon.co.jp

人は死んだら、いったいどこへ行くのでしょう?水木少年はのんのんばあと入ったお寺で、地獄極楽の絵を見て地獄の存在を知ります。地獄はひとつではありません、8つの地獄があり、閻魔大王がどこの地獄に行くのかを決めるのだということを教えてもらいました。

そして少年は、のんのんばあとそれぞれの地獄を見に行きます。酒におぼれたりものが来る叫喚地獄や、盗みをはたらいた人が来る黒縄地獄、ほかにも大焦熱地獄や阿鼻叫喚地獄などがあり、そのひとつひとつが見開き1ページでリアルに描かれています。

水木しげるファンにも妖怪好きにも

「ゲゲゲの鬼太郎」でおなじみ、水木しげるさんの作品です。水木少年が実際に妖怪や地獄について教えてくれたのんのんばあと共に地獄をめぐります。とても残酷なシーンもあり、地獄の恐ろしさがひしひしと伝わってきますが、最後には安らかな極楽も描かれており、良い心を持つことが大切だと学べます。

怖いもの見たさにはまってしまう子どももいるほど人気のある1冊です。水木先生の独特な世界観の地獄絵図が楽しめて、大人にもファンが多い作品です。対象年齢は5、6歳頃からです。

この商品の基本情報

商品情報
*参考価格:¥ 1,620
*メーカー:マガジンハウス
*著作者:水木 しげる
*ページ数:32

口コミ

・短い文章ですが、立派な挿絵が地獄の恐ろしさをしっかり伝えています。子どもはすっかりはまってしまったようです。

・5歳の息子にもわかりやすい内容で、悪いことをしてはいけないということを学んだようでした。

【7】もったいないばあさんの てんごくとじごくのはなし|真珠 まりこ

あらすじ

もったいないばあさんの てんごくと じごくの はなし (講談社の創作絵本),絵本,地獄,出典:www.amazon.co.jp

「もったいないこと してないかい?」でおなじみの、もったいないばあさんシリーズの第1作です。今回は、もったいないばあさんが天国と地獄の様子を見に行きます。大きなお鍋にいい匂いのするおいしそうな熱いスープが入っていて、柄の長いスプーンがありました。

地獄では怖い鬼が、天国では美しい天女様が皆にスプーンを差し出します。しかし、地獄ではわれ先にと争い、誰ひとりスプーンを使って上手に飲むことができません。おいしそうなスープはどんどん鍋の外へこぼれてしまいます。その一方天国では、みんなが笑顔で譲りあい…。

食べものや物だけではないもったいないお話

もったいないばあさんは天国と地獄でのやりとりを見せ、優しい思いやりと感謝の気持ちを忘れてはいけないということを教えています。天国と地獄の違いもとてもわかりやすく、子どももイメージしやすいです。

最初に争いあう地獄の様子が描かれていますので、もったいないばあさんが天国を見に行く前に、「スープを上手に飲むにはどうしたらいいんだろう?」と子どもと一緒に考えてみるのもいいですね。対象年齢は4歳頃からとなっています。

この商品の基本情報

商品情報
*参考価格:¥ 1,620
*メーカー:講談社
*著作者:真珠 まりこ
*ページ数:36

口コミ

・もったいないばあさんだからこそ、子ども達に伝えられるメッセージがこめられているお話です。

・大人でもなるほど、と感心してしまう内容です。

・登場する鬼が怖すぎないので、子どもでも読みやすいようです。助け合う気持ちを持つことの大切さを学ぶことができます。

【8】いちにちじごく|ふくべ あきひろ

あらすじ

いちにちじごく,絵本,地獄,出典:www.amazon.co.jp

おもちゃやどうぶつ、時にはおばけなど身近な気になるものに変身してきた「いちにち」シリーズの第8弾です。今回は、地獄の鬼に変身して地獄を体験しました。

のどかな夏のある日、軒下でぼくは考えていました。「わるいことをしたらじごくにいくって、ほんとかな?」そこで地獄の鬼になって、確かめてみることにしました。地獄に行ってみると、恐ろしい閻魔大王が迎えてくれました。

嘘をつくと「いちにち舌抜き地獄」でえんま大王に舌を抜かれ、人のものを盗んだら「いちにち綱渡り地獄」で鉄の熱い綱を渡らされます。そして、最後の地獄は…!?

表紙のイラストと対照的なラストの地獄に注目!

表紙のイラストや閻魔大王や周りの鬼たちがダイナミックなイラストで描かれています。そしてラストは本当に怖いですが、強いメッセージもこめられています。中には、熱いうんちを飲まされる「うんちじごく」などクスッと笑えるところもあり、ユーモアあふれる表情など見どころが満載です。

ついつい悪いことをしてしまうお子さんに読み聞かせてみてはいかがでしょうか。表紙ののどかなイラストのイメージで読み始めると、ラストは衝撃的な地獄が待っています。対象年齢は4,5歳頃からです。

この商品の基本情報

商品情報
*参考価格:¥ 1,296
*メーカー:PHP研究所
*著作者:ふくべ あきひろ
*ページ数:32

口コミ

・優しい言葉でいいことを教える絵本はたくさんありますが、悪いことに注目した内容の絵本は貴重です。

・子どもがついやってしまいそうな悪いことを例にあげているので、わかりやすいです。しつけにちょうどいい絵本です。

・怖いけれど、見てみたい!という子どもの好奇心にはちょうどいい内容です。

【9】じごくにいったかんねどん|常光 徹

あらすじ

じごくにいったかんねどん (おばけ・行事えほん),絵本,地獄,出典:www.amazon.co.jp

鯛をだしに人を騙してごちそうを食べ歩くほらふきのかんねどんは、フグの毒にあたってぽっくり死んでしまいます。そして着いた先は閻魔大王のところです。生きている間の悪さのおかげで地獄行きを命じられるかんねどんですが、持ち前のとんちで数々のピンチを乗り越えます。

さて、かんねどんは地獄行きをまぬがれることができるのでしょうか。

ほらふきだけれど憎めないかんねどん

童心社の「おばけ・行事えほん」の第2弾として刊行されました。佐賀県唐津市で語り継がれた代表的な民話「勘右衛(かんね)話」の主人公、唐津かんねどんのお話です。毎年秋に開催される唐津神社のお祭り、唐津くんちを舞台に、ずる賢いかんねどんが悪事をはたらきます。

怖い鬼や閻魔大王が登場しますが、陽気なかんねどんと爽快なストーリーで怖さを感じさせません。イラストは、板に土を塗った上に絵を描くという独特な手法で描かれており、味のある民話世界をうまく表現しています。対象年齢は4,5歳くらいからです。

この商品の基本情報

商品情報
*参考価格:¥ 1,404
*メーカー:童心社
*著作者:常光 徹
*ページ数:32

口コミ

・イラストがとても細かく丁寧に描かれています。親子でお気に入りの絵本です。

・イラストもお話の内容も、迫力があったり優しいタッチだったりとメリハリがついていて、とても楽しく読めました。

【10】カレー地獄旅行|ひげラク商店 安楽 雅志

あらすじ

カレー地獄旅行,絵本,地獄,出典:www.amazon.co.jp

カレーが大好きなみちひとくんは、待ちきれず妹のカレーを横取りしてしまいます。それに加えて、嫌いなにんじん・じゃがいも・きのこをぽーいと投げ捨ててしまうのです。

すると突然、みちひとくんはカレーの中に吸い込まれてしまいます。着いた先は怖い鬼やえんま様のいる場所でした。みちひとくんは、裁きを下され地獄へと落とされてしまうのです。

そこには、よこどりの罪は包丁地獄、スキキライの罪は鉄鍋地獄、わがままの罪は煮こみ地獄と、恐ろしい地獄が待っています。地獄の恐ろしさにすっかり参ったみちひとくんは、今までのことを反省します。そんな時、らっきょうの神様が現れて…。果たして、みちひろくんの運命は!?

スパイスの効いた食育絵本

食べものを大切にする気持ちを学べる食育絵本です。筆者は似顔絵や看板の絵を描く仕事をしており、ポップな色使いとダイナミックなイラストで見る人の心を惹きつけます。

怖い顔をしたえんま様や鬼が出てくる地獄ですが、怖い中にもクスッと笑えてユーモア溢れる作品です。細かいところにダジャレが盛り込まれ、イラストの隅々にまで楽しさが詰まっているので、見応えがあります。

対象年齢は3歳頃からなので、読み聞かせにはもちろん、年長~小学校低学年くらいのひとり読みにもおすすめです。漢字にはふりがながふってあります。

この商品の基本情報

商品情報
*参考価格:¥ 1,404
*メーカー:パイインターナショナル
*著作者:ひげラク商店 安楽 雅志
*ページ数:32

口コミ

・迫力あるイラストと話の内容で、子どものお気に入りになりました。

・ダジャレが楽しく、イラストの細部までこだわっているので、大人も楽しんで読めます。

まとめ

いかがでしたか。地獄の絵本は怖いだけではありません。読めば読むほど面白いユーモア溢れる作品やメッセージ性のある奥の深い作品が多くそろっています。

怖いお話はママが事前にどんなお話か知ってから選んでくださいね。子どもの性格や年齢も考慮しないと、怖いだけで終わってしまうこともあるかもしれません。しつけにも良いと言われている地獄の絵本を、ぜひ寝る前の読み聞かせや子どもの一人読みに取り入れてみてはいかがでしょうか。

※掲載内容や連絡先等は、現在と異なる場合があります。