蕁麻疹とは
アレルギー性蕁麻疹
特定のアレルゲンに触れたり、体内に取り入れたりすることで蕁麻疹が起こります。主なアレルゲンには、食べ物、薬品、植物、虫などがあり、どれがアレルゲンとなるかは個人によって違います。
食べ物、薬で起こったアレルギー性蕁麻疹は、他の蕁麻疹に比べて症状が重くなることも。アレルゲンを除去することで、蕁麻疹を防ぐことができます。
アレルゲンとなることの多い食べ物には、卵、牛乳、蟹、エビ、ソバ、小麦などがあります。虫には、蜂、ダニなどがあります。
その他の蕁麻疹
上記の代表的な蕁麻疹以外にも、以下のような蕁麻疹もあります。
・日光に当たるとできる、日光蕁麻疹
・体が温まることでできる、温熱蕁麻疹
・急にプールに入って体を冷やす、冷たい物をたくさん摂取することでできる、寒冷蕁麻疹
・皮膚をひっかいたり圧迫したりするとできる、機械性蕁麻疹
・発汗するとできる、コリン性蕁麻疹
・特定の物質に触れるとできる、接触蕁麻疹
・非ステロイド性抗炎症薬でできる、アスピリン蕁麻疹
その他に蕁麻疹に関連した疾患として、以下のようなものがあります。
・顔や目の周りの粘膜や皮膚深部に浮腫が起こる、血管性浮腫
・蕁麻疹に似た皮疹が消えた後に色素沈着する、蕁麻疹様血管炎
この記事に関連するリンクはこちら
原因|食べ物やストレスが原因なことも
体験談:卵に反応し症状が出た
minmi6462さんからの体験談:
食後1時間で腹部、背中を中心にまだら模様の蕁麻疹ができ、発熱などはないものの、痒みを伴う状態でしばらく様子を見ていると5~6時間で症状は軽快しました。
数日後にも食後1時間で同様の症状が出現し、食事内容から卵が原因の可能性が高いと考え、病院を受診しました。
体験談:草木や花粉に反応
やまもりさんさんからの体験談:
軽いかゆみから始まり、掻いていると蚊に刺されたようなポツポツが手足に広がりました。しばらくすると消えましたが、何日か連続で出ました。
学校のプールに入ったあとや、草木の多い公園に行ったあとに蕁麻疹が出ていたので、それらが原因しているのかなと思います。
治療法|数時間経っても治らない場合は病院へ!
検査方法
蕁麻疹は発症してもすぐに治るため、あえて検査しないことがほとんどです。何度も繰り返したり、慢性化してしまったりする場合に検査をすることが多いようです。
検査では、何が蕁麻疹の原因となっているかを調べます。アレルギー性のものには、血液検査や皮膚検査などのアレルギー検査を行います。
薬が原因と思われるものには、その薬をごく少量摂取して検査を行います。その他のものには原因と考えられる事柄を試し、反応を検査します。
治療法
アレルギーに効果のある、アレグラ、アレロック、ザイザルなどの抗ヒスタミン薬の内服治療を行います。抗ヒスタミン薬の塗り薬はあまり効果が出ないので、内服が中心になります。
かゆみが強い場合や症状がひどい場合には、リンデロンなどのステロイドの塗り薬を使用することもあります。
ホームケア
原因を除去する
原因が特定されている場合には、その原因であるものを除去することが大切です。
蕁麻疹ができた時に食べたものや過ごし方などをチェックしておくと、繰り返し蕁麻疹ができた場合に比較して原因を特定するのに役立ちますよ。
保育園、幼稚園、学校は?
蕁麻疹が出ているからといって休む必要はありませんが、できるだけ安静にしてゆっくりと過ごす方がいいでしょう。
疲労やストレスからも蕁麻疹が出てしまうので、子どもの様子をよく観察してリラックスさせてあげるようにしてください。
専門機関へのご相談はこちら
※夜間休日、お子さまの健康状態に心配なことがある場合や受診の目安に迷った場合は子ども医療電話相談♯8000に相談をおすすめします。
厚生労働省・子ども医療電話相談事業
https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html
まとめ
蕁麻疹についてご紹介させていただきました。蕁麻疹ができた場合には、子どもの様子をしっかりと観察して対処してあげてくださいね。
一度蕁麻疹ができた時のことを覚えておくと、次回できた時に役立つかもしれませんよ。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。