目次
- ▼谷川俊太郎の絵本の特徴
- ▼谷川俊太郎の絵本&グッズをご紹介します!
- ▼【1】ことばあそびうた|谷川俊太郎(福音館書店)
- ▼【2】あいうえおうた|谷川俊太郎(福音館書店)
- ▼【3】あーん|谷川俊太郎(クレヨンハウス)
- ▼【4】はいくないきもの|谷川俊太郎(クレヨンハウス)
- ▼【5】うんこ|谷川俊太郎(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
- ▼【6】しんでくれた|谷川俊太郎(佼成出版社)
- ▼【7】せんそうしない|谷川俊太郎(講談社)
- ▼【8】すき好きノート|谷川俊太郎(アリス館)
- ▼【9】ポエペンシル 谷川俊太郎「一行一ダース」|ポエムピース
- ▼【10】マグカップ・谷川俊太郎『わらう』|ポエムピース
- ▼(ご参考)コズレ会員の絵本お気に入りランキング・おすすめ診断もチェック!
- ▼(ご参考)Amazon・楽天の絵本人気ランキングもチェック!
- ▼まとめ
谷川俊太郎の絵本の特徴
谷川俊太郎ってどのような人?
1931年生まれ、東京都出身の谷川俊太郎さんは、主に詩人として活動しています。 17歳の頃から詩を書き始め、21歳の時に詩集「二十億光年の孤独」でデビューしました。
詩人として作品を発表するかたわら、歌の歌詞やエッセイ、脚本も手掛け、評論活動も行っています。2016年現在で84歳になる谷川俊太郎さんの作品は、なんと80冊以上に及びます。
谷川俊太郎の絵本&グッズをご紹介します!
【1】ことばあそびうた|谷川俊太郎(福音館書店)
あらすじ

リズミカルで楽しい「ことばあそびうた」が15編入っていて、1973年に出版されて以来、多くの子どもたちに読まれてきた絵本です。
「ののはな」「うそつききつつき」「かっぱ」「うとてとこ」などがあり、すべてひらがなで書かれているのが特徴です。
この本のおすすめポイント
文章は全てひらがな、しかも繰り返し言葉が多く使われているので、大人がこの本を開いたら一見とても読みにくいと感じるかもしれません。
しかし、意味を理解すると、よくできてるなあと関心する内容ばかりです。「はなの の ののはな はなのな なあに」、「かっぱ かっぱ かっぱらった」など、子どもと一緒に音読してみて下さい。
軽快なリズムを楽しめますよ。子どもには文章の意味を理解することは難しいかもしれませんが、意味が分からなくても、本を声に出して読むことが楽しいと思えるようになるのではないでしょうか。
口コミ
・子どもと一緒に声に出して読んでみると、楽しくなってつい口ずさんでしまう本です。
・まだ字の読めない子どもに読んであげると、音やリズムが楽しいらしく、いつも大笑いしています。
・テンポが良く、日本語の美しさを改めて認識できる本なので、子どもだけでなく大人にもおすすめです。
【2】あいうえおうた|谷川俊太郎(福音館書店)
あらすじ

「あいうえおきろ おえういあさだ おおきなあくび あいうえお」とあ行のことばから始まり、最後は「ん」で終わります。五十音をふんだんに使ったことばあそびの絵本です。
内容は、絵本全体を通してストーリーがあるわけではなく、見開き2ページの中でそれぞれストーリーがあり、すべてのページに文章では一言も触れていない3匹の猫が登場します。
また、ページをめくるたびにそれぞれ大きく描かれた動物が出てきてインパクト大です。
この絵本のおすすめポイント
ひらがなが読める子どもは、ママと一緒に声に出して読むことで五十音が楽しく覚えられます。挿絵の雰囲気に合わせて声のトーンや読むスピードを変えてみたりするのもおすすめです。
まだひらがなが読めない子どもでも、ページいっぱいに描かれたイラストを見ながらママがテンポよく読み聞かせをしているのを聞けば、「楽しいな」「ここは怖いな」などたくさんの創造力が膨らむことでしょう。
3匹の猫は、ある時はテレビ画面の中に映っていたり、ベッドの上ではぬいぐるみになっていたりと、毎回工夫を凝らした登場をしてくるのも楽しめます。
最後のページの「ん」はたった一文字ですが、ママの読み方次第で結末のイメージが変わるので、工夫していろいろなパターンで読んであげてくださいね。
降矢ななさんの迫力満点の挿絵と谷川俊太郎さんの美しい言葉の響きは、小さい子どもにも新鮮な印象を与えたようで、我が家の1歳の息子も読んで読んでとせがんでくる絵本です。
口コミ
・文章がリズミカルで子どもも覚えやすく、口に出してみるとスラスラと言えるので、子どもはもちろん、読んでいる親まで楽しくなってくる絵本です。
・子どもが自分から進んで音読をするようになった絵本で、リズムや挿絵が楽しいだけでなく、発音や滑舌の練習にもなります。
【3】あーん|谷川俊太郎(クレヨンハウス)
あらすじ

口を開けるときは「あーん」、食べるときは「ぱく」、もよおしてきたら「んごろごろ」、出すときは「ぶおー」、そして「ぷーん」と匂う。まんまるの生きものが愛嬌のあるかわいい表情で食べて、そしてうんちをします。
赤ちゃんの何気ない日々の生活の中の行動をシンプルに音にしてあり、0歳の赤ちゃんから読んであげることができる絵本です。
この絵本のおすすめポイント
とにかく絵も文もシンプル。だから0歳の赤ちゃんの絵本デビューにもおすすめできる絵本です。
ごはんを食べて、うんちをする。そんなあかちゃんの大切な仕事であり大切な日常が、シンプルなイラストとひとことの文章で絵本になっています。
これは谷川俊太郎さんの「あかちゃんから絵本」シリーズの一つで、ほかにも「にゅるぺろりん」「まり」「おそばおばけ」「んぐまーま」などタイトルからして何やら気になってしまう絵本がたくさんあります。
大切ないのちの営みを、ぴったりのイラストで描く下田昌克さんのうんちはどこかかわいらしく、シンプルな文章は「あーん」「ごくん」「ぶお――」と声に出して読むとママも子どもも気持ちが軽くなる絵本です。
口コミ
・「あーん」から始まり「ぷーん」になるまでを楽しく擬音で読める絵本です。1歳の子どもも真似して言えるくらいシンプルで簡単なので、大人が読んだ後に繰り返して言って笑っています。
・子ども向けの絵本は同じような文章が何度も続いたりして飽きてしまうのですが、この絵本はページをめくるたびに、かわいいイラストとたった一言だけの文章が新鮮で、親も読んでいて楽しくなります。
【4】はいくないきもの|谷川俊太郎(クレヨンハウス)
あらすじ

ファッションデザイナーの皆川明さんが描いた絵に、谷川俊太郎さんが言葉を加えた絵本です。見たことのない新種の生き物がたくさん登場します。
「いたぶべぼ どここそここね おもいだす」、「おいはねは ねはねへはねは ふんわりと」など、五・七・五のリズムの中に意味のある言葉が部分的に入っています。
「はいく」には2つの意味があり、五七五の俳句のほかに、生き物たちがひょうひょうと歩いていくという「HIKE」、つまりハイキングという意味を込めています。
この絵本のおすすめポイント
全てひらがなで書かれていて、まるで呪文のような言葉は、初めて見たときには読みにくいかもしれません。しかし声に出して読んでみると、さらさらと読めてしまい、なんだか力のある不思議な文章です。
歌をうたいたい、空を飛びたい、においをかぎたい。など強く思っているうちに、少し変わった見た目になった「いきもの」たち。そのイラストに、意味がないようなあるような不思議なことばが俳句調でテンポ良く乗っかってきます。
虫や動物が好きな子どもなら、カラフルな新種の生物に夢中になってしまうことでしょう。これぞ谷川俊太郎ワールド!といえる魅力が詰まった1冊です。
口コミ
・字が大きく、はっきりしているので、言葉を覚えたてでなんでも読みたがる子どもに買ってあげました。毎日一生懸命声に出して読んでいます。
・0歳の赤ちゃんの絵本デビューに買いましたが、声に出して読むとなんだかおもしろいみたいでにこにこしています。
【5】うんこ|谷川俊太郎(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
あらすじ

「ごきぶりのうんこは ちいさい」「ぞうのうんこは ちいさい」で始まる谷川俊太郎さんの詩、「うんこ」が絵本になったものです。
うんこっていったい何?自分の中から出るとっても不思議な存在ですが、ないと困るもの。ぞうの文字は大きく、ゴキブリの文字は小さく書かれています。
この絵本のおすすめポイント
「うんこ」と聞くだけで楽しくなってしまう子どもは少なくないと思います。タイトル通り、うんこのことがよくわかるお話で、表紙のうんこもとってもかわいいイラストで子どもが喜びそうですね。
「どんなえらい人もうんこをする」など大人には当たり前だけれども、確かに、と頷ける内容です。うんこは笑いのネタというよりも、大切な生きている証であるということを、谷川俊太郎さんが教えてくれます。
トイレトレーニングを始めた子どもと一緒に最後の文章の「うんこよ きょうも げんきにでてこい」を一緒に読んでみて下さい。このおまじないの言葉のおかげで、上手にうんこができるようになるかもしれませんよ。
口コミ
・絵も内容もとても素敵で、味わいのある絵本です。
・うんこは汚いものでもないし、恥ずかしいものでもないと教えてくれる絵本なので、トイレトレーニング中の子どもが自分でトイレに行くようになりました。
・うんこを題材にした絵本はほかにもたくさんありますが、この絵本がいちばんわかりやすいと思います。
【6】しんでくれた|谷川俊太郎(佼成出版社)
あらすじ

「うし しんでくれた ぼくのために そいではんばーぐになった ありがとう うし」私達は、食べることで成長します。元気になります。そして生きる力がみなぎります。
私達はたくさんのたくさんの命をいただき、生きているのです。谷川俊太郎さんは、イベントでよくこの詩を朗読しています。
この絵本のおすすめポイント
「しんでくれた」というタイトルだけ聞くと衝撃的で子ども向けの絵本だとは思えないのですが、これは死が悲しいもの、辛いものだと言っている絵本ではありません。
わたしたち人間はほかの生き物を食べて生きている、ほかの生き物に生かしてもらっているのだということ、食べ物に対して「いただきます」という感謝の気持ちを持てるようになることを子どもに伝えてくれる絵本です。
まさに「食育」の原点になりうる絵本といえるのではないでしょうか。
口コミ
・命をいただくことへの感謝の気持ちを子どもに教えるのに役に立つ絵本です。子どもが好き嫌いをしているときに「これ、しんでくれたやつかな」と問いかけると、少しずつ頑張って食べてくれるようになりました。
・肉も魚もスーパーでパックされている切り身しか知らなかった子どもに、この食材は命なんだということをこの絵本で教えてあげることができました。
【7】せんそうしない|谷川俊太郎(講談社)
あらすじ

「ちょうちょとちょうとはせんそうしない」「きんぎょときんぎょもせんそうしない」、そう、戦争をするのは人間だけなのです。それも大人だけなのです。なぜ人間だけが戦争をやめることができないのだろう。
谷川俊太郎さんがつづった戦争への思い。、若い作家さんと組みたいという谷川俊太郎さんの希望で、戦争を知らない世代の江頭路子さんの柔らかい水彩画と谷川俊太郎さんのシンプルな文章が絵本になりました。
この絵本のおすすめポイント
戦争を体験したことのない子ども達に、日々の生活の中で戦争のことや平和の大切さを教えることは簡単ではありません。
戦争はあまりに残酷なため、子どもにどうやって教えるのか迷うことも多いと思います。谷川俊太郎さんの短い言葉のひとつひとつに重みが感じられ、伝えるべきことは難しい言葉ではなく、ただただシンプルなんだと感じさせてくれます。
子どもには簡単に理解できないことかもしれません。でも絵本にして読み聞かせることで、少しずつ戦争について理解できるようになる、知りたいと思えるようになる絵本なのではないかと思います。
口コミ
・「せんそうしない」、このテーマを子ども向けに噛み砕いていて、とてもわかりやすい絵本です。
・勤務先の保育園で読み聞かせをしたら、子どもたちがとても真剣な表情で聞いてくれました。戦争を知らなくても、子どもながらに何かを感じることができる絵本だと思います。
【8】すき好きノート|谷川俊太郎(アリス館)
あらすじ

「すき好きノート」というかわいらしいネーミングのこの本は、読むのではなく、自分で作り上げていく、世界で一冊だけのノートです。
左からめくると、子ども向けの「すきノート」。谷川俊太郎さんの3行の詩が子どもたちへの25の質問になっていて、その答えを本の空白の箇所に書いて自分のノートを作ります。
「いちばんすきな やさいはなにかな たくさんあっても ひとつだけ おしえておしえて えにかいて」。谷川俊太郎さんは「かかないと、ほんがかわいそう」。といっています。
右からめくると大人向けの「好きノート」。谷川俊太郎さんのエッセイが25作載っています。自分自身でも好きなものを絵や文字で書きこんで、谷川さんとコラボした作品が完成します。
「読んでいるだけでは普通の本と同じになっちゃう。」と谷川さんは大人に向けて言っています。
この絵本のおすすめポイント
この本は、子どもといっしょになって作り上げるノート。「ママは何書いたの?」「〇〇ちゃんは何が好きなのかな?」と会話も弾みますね。
本は1冊。二人で同時に書くことはできないので、交互に書きながら交換日記のように使っても楽しいですね。今までわからなかった子どもの好きなことで新たな発見があるかもしれませんよ。
口コミ
・今までも、今も、まるごと記念にできる本です。電子ブックにはない魅力がたっぷり詰まっています。
・大人は好きなことに理由を考えてしまいがちですが、谷川さんは「思い立ったらすぐに描こう」と促してくれています。子どもと一緒に童心に帰って素直に楽しめる本です。
【9】ポエペンシル 谷川俊太郎「一行一ダース」|ポエムピース
えんぴつ1本1本に刻まれている谷川さんの詩

12本の詩は、すべて谷川さんが書き下ろしたもの。それぞれに刻まれている詩は、1本ずつで詩として成り立っているのはもちろんですが、12本を並べると、1篇の詩になるようにできています。
並べる順番は自由なので、自分の好きなように並べてみると、机上に谷川さんと自分のコラボ作品が完成しますよ。子どもから大人まで自由に楽しめる文房具なので、プレゼントにも喜ばれそうですね。
【10】マグカップ・谷川俊太郎『わらう』|ポエムピース
谷川さんの詩がマグカップに!

谷川さんの詩集「子供の肖像」(紀伊國屋書店)に収録されている、「わらう」という詩がマグカップの底に描かれています。
カップの外側はシンプルな花をイメージしたイラストになっていて詩が書いてあるとは思えないのですが、飲み終わると底に谷川さんの詩が見えてきます。
谷川さんの柔らかくてシンプルな言葉でつづられた詩は、ちょっと疲れた時のティータイムに、ほっこりと温かい気持ちにしてくれることでしょう。
(ご参考)コズレ会員の絵本お気に入りランキング・おすすめ診断もチェック!
(ご参考)Amazon・楽天の絵本人気ランキングもチェック!
まとめ
今回は谷川俊太郎さんの絵本&グッズを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。絵本はシンプルな言葉で書かれている子ども向けの本でも、深い内容のものが多く、大人が読んでも惹きつけられる不思議な力があります。
気に入ったらぜひ大人向けの詩集も手に取ってみて下さい。お気に入りが見つかったら大事にとっておいて、子どもが大きくなったら見せてあげてくださいね。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。