保育施設にはどんな種類がある?

認可保育施設と認可外保育施設

保育施設には大きく分けて、認可保育施設と認可外保育施設とがあります。自治体によって大きな違いはありますが、認可保育施設はおおまかに以下のように細分化されます。

認可保育施設
・認可保育園
・認定こども園
・地域型保育事業(家庭的保育、小規模保育、事業所内保育、居宅訪問型保育)

認可外保育施設は、認可保育施設以外のことを指します。

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気になる調査のポイントは?

●保活をしたことがある/する予定があると回答したご家庭は約4割
●保活をはじめた時期は生後0ヶ月~生後6ヶ月の間が最も多い
●具体的な活動は「公的機関に相談」が最も多い
●保育園選びで最も重視したポイントは「自宅に近い」こと
●認可保育園を第一希望に選ぶご家庭が約8割、利用したご家庭は約5割
●保育園を利用したご家庭の約8割が「満足している」と回答
●入園した年齢は0歳が最も多く、入園月は4月が最も多い
●保育料以外でかかるお金の相場は、年間1万円~3万円

そもそも保活ってなに?

保育園に入れるための活動

主に働くママパパが、出産後子どもの預け先を確保するために行う活動のことを言います。厚生労働省は「保活」について、“子どもを認可保育園等に入れるために保護者が行う活動”と定義しています。

自治体によって入園に関わる制度やスケジュールは異なりますが、

1.情報収集
2.施設見学
3.申し込み
4.内定/待機

という流れで進んでいくのが一般的です。

主に都心の一部地域では保育施設の慢性的な不足により、複数の施設を希望し申し込みをしても、入園許可が下りずに「待機児童」となってしまうことが社会問題となっています。

そのため、共働き家庭の中には、働きたくても預け先が確保できない、自宅から遠く離れた施設に預けなければならないなど、さまざまな問題を抱えるケースもあります。

保活の現状は?

全体の約4割が保活を行った/行う予定がある!

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コズレ会員の中で、保活をすでに経験済みというママパパは13%、育休中・産休中などで保活をする予定であるママパパは29%という結果になりました。

しなかった/する予定がない理由としては、地域性やママの仕事状況、子育てに対する価値観などの回答が寄せられました。

先輩ママパパの口コミ

「住んでいる地域の子どもが少なく、保活しなくても入れる状態だから」

「正社員ではないので、早くから子どもを預けて仕事をしても保育料の方が高くついてしまうため、落ち着いて仕事ができるまでは働く気がないから」

「1歳までは自分の目でチビの成長を見たいと思っているのでそれから考える予定です」

保活をはじめた時期は?

妊娠中から生後6ヶ月の間にスタート

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保活をはじめた時期は妊娠中が最も多く、次いで生後0ヶ月~生後6ヶ月が多いという結果になりました。

妊娠期間中でも産休に入ると、保活を意識しはじめるご家庭が多いのではないでしょうか?産休中に下調べをしておき、出産後は本格的に活動をし始めるという流れが一般的なようです。

育休が終了するのはいったん1歳までです。もちろん正当な理由があれば延長することも可能ですが職場との兼ね合い、家庭の経済状況を考えて早めに仕事に復帰したい、などの事情から、この時期までに預け先を確保したいと考えるご家庭が多いようです。

保活ってどんなことをすればいいの?ポイント制って?

情報収集の第一歩は各自治体の公的機関で

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保活のスタートはまず情報収集からです。先輩ママパパが具体的に行った活動を見てみましょう。

最も多かった活動は「役所など公的機関に出向いて相談した」という回答でした。次いで「保育施設などに見学に行った」、「インターネットで情報収集をした」と続きます。

保育施設への申し込みは、自治体が窓口になっているところがほとんど。まず「保育園に預けたい!」と思ったらお住まいの自治体に出向き必要書類をもらってくることから始めましょう。

利用基準指数のこと

保育施設に入るには、自治体から「保育認定を受ける」ために「保育の利用基準を満たしていること」が重要になってきます。保育の利用基準とは、就労・疾病・出産などの理由から「利用基準指数」をどのくらい満たしているかが重要です。

この指数制度のことは、一般的に「ポイント制」と呼ばれていますね。ある自治体の場合を例に挙げてみましょう。

就労を理由にした場合、
・週5日以上勤務し週40時間以上就労している →指数は“50”
・週3日以上勤務し週25時間以上就労している →指数は“30”

というように、勤務日数や週の勤務時間によって指数が決まっています。

細かい基準やルールなどは各自治体で異なる上、書類などを見ても複雑な内容も多いので、役所などを数回訪れることもしばしば。妊娠中は大きいお腹を抱えて、出産後は小さな赤ちゃんを連れて何度も通うのは大変です。

出向いていくのが大変な時には電話相談を使う、パパにインターネットを活用してリサーチしてもらう、役所に出向くときはパパにも付き添ってもらうなど、ママパパや赤ちゃんの負担を少しでも減らすことが大切ですね。

保育施設選びに重要なことは?

自宅近く・園内環境・時間がポイント

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保育施設利用までの流れがわかってきたら、実際にどこのどんな施設を利用しようかと悩まれることでしょう。

先輩ママパパに、保育施設を選んだ時に重視したポイントを聞いてみたところ、立地(自宅の近く)が52%と約半数を占めました。次いで、園内環境が13%、時間(延長保育が可能かどうか)が8%という結果になりました。

働くママパパにとって朝晩の送り迎えが一番苦労することと感じているようですね。朝は、自分たちの出勤時間に合わせて支度を済ませ、子どもの登園準備を行い急いで登園させる。

仕事を終えれば急いでお迎えに行き、今度は家に帰り夕飯、入浴、就寝と一日が慌ただしく過ぎていきます。なるべく自宅に近い施設の方が、距離を移動せずにスムーズな送迎ができますね。

次いで「園内環境」をよく見たというママパパが多いようです。施設全体が広いかどうか、設備は充実しているか、教室やトイレは清潔感があるかなどを見ておく必要があるようですね。子どもが過ごす環境ですから、大切にしておきたいポイントです。

続いて「時間(延長保育が可能かなど)」も働くママパパにとっては重要なところ。働く環境や勤務時間によっては迎えが遅くなることもあるので、延長保育ができるかどうか大きなポイント。

ママパパが安心して預けられる、子どもが健全に毎日を過ごしていけるような施設選びをしたいと思うご家庭が多いのですね。

保育施設を見学する時、見るべきポイント・聞くべきポイントは?

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気になる保育施設が決まったら実際に見学をしてみましょう。パンフレットやママ友の話だけではピンとこないという場合には、自分の目で見て確認すると安心ですね。

しかし初めて保育園に見学に行くとなると、どんなところを見ればいいのか、保育士さんに何を聞けばいいのか、さらに忙しそうだから何時頃に行くのがベストなのか、色々と心配なことも多いですよね。

そこで先輩ママパパに見学時の注意点を聞いてみましたので、ぜひ保育園見学の参考にしてみてくださいね。

先輩ママパパの口コミ①「環境を重視しました」

「園の清潔さ、園庭の広さ、先生方の対応など、我が子が五年間過ごすところなのでどれもしっかり見ました。あとは年間行事がどれくらいあるかや季節のイベントをしっかりしてくれるかなどを重点的に見ました。

家からの近さや便利さもそうですがやはり園の施設の方が優先的すべきなのかもしれません。毎日の送り迎えのし易さもたしかに大事なんですが、我が子が毎日楽しく通ってくれるかを優先させるべきだと思いました。」

先輩ママパパの口コミ②「延長保育について確認を」

「 聞くポイントとしては、毎日のことなので、使用済おむつの持ち帰りがあるかどうか、0歳児だったのでミルクはなにを使っているか、アレルギーがあった場合対応してくれているかなどは必ず聞きました。

あとは、延長保育は何時からでいくらかかるかなども保育園によってばらばらなので見学の際に聞くことをおすすめします。」

先輩ママパパの口コミ③「午前中に見学させてもらいました」

「午前中、10時過ぎから11時までの間なら、どの学年も遊んでいる姿が見られると思います。 乳児クラスなら10時半ごろから離乳食の様子も見られるかも。

あまり早く行き過ぎても、遅く行き過ぎても活動を見ることができないので、保育園児の活動の中心である午前中の時間に行けば、子どもたちが遊んでいる姿、それに保育者がどう関わっているかなど色々と見ることができると思います。」

先輩ママパパの口コミ④「見学の予約を」

「保育園の見学のタイミングですが、保育園に見学の希望のお電話をすると、大抵の園からは、曜日や時間帯の指定がありました。一番担当の先生が対応できる時間だと思いますし、それに合わせるのがいいのではないでしょうか。」

第一希望の保育施設はどこ?

約8割が認可保育園を希望!

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第一希望の保育施設は、認可保育園(0歳~5歳)と答えたママパパが75%にものぼりました。認可保育園を希望するご家庭が多い理由は、原則0歳~5歳までの間預けることが可能なところでしょうか。

保育料は保護者の所得に応じて算出されますが、認可外保育所と比べると比較的低く設定されているので、経済的な面からみても希望者が多いことが分かります。

最近では、保育園・幼稚園両方の役目を担っている「認定こども園」も徐々に増えてきていることから、そちらを第一希望にするご家庭も多いようですね。

保活の結果、第一希望の施設を利用できた?

約5割が認可保育園を利用している

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実際に認可保育園を利用したご家庭は全体の49%という結果になりました。「利用しなかった」ご家庭が19%、続いて「認定こども園」、「小規模保育所」と続きます。

小規模保育所は認可保育園の中でも、主に0歳~2歳までの少人数の子どもを対象とした施設。少人数制で家庭的、きめ細やかな保育を気に入って選ぶご家庭も多いようです。

また認可保育園(0歳~5歳)を利用できなかったご家庭は、2歳まで小規模保育所を利用してから、他の保育園または幼稚園に入り直すというご家庭もあります。

利用しなかった理由は?

利用しなかったと答えた方の中には、入園が決まらず待機児童になってしまったご家庭がある一方、決定したけれど利用しなかったご家庭もありました。どんなことが理由で利用を見送ったのか理由を聞いてみました。

・家から遠く送り迎えが大変だったから
・兄弟がいるが、1人は落ちてしまったため通わせられなかったから
・アルバイトで、保育園に預けるために保育料を稼ぐのは本末転倒だと思ったため

保育園までに距離があり送迎が大変、兄弟で別々の園に入ることになってしまい送迎が困難、ママのお給料を超える保育料を支払わなくてはならないことへの矛盾などが挙げられました。

単純にどこかの施設に預けられればいいというのではなく、そのご家庭に見合った保育園を探すことが重要になりますが、慢性的に保育施設が不足している地域では、各家庭のニーズに合った施設に入ることは難しいと言えるでしょう。

実際利用した施設の満足度は?

第一希望の場合

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第一希望以外の場合

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第一希望の施設を利用したご家庭と、第一希望以外の施設を利用したご家庭の、満足度を比較してみました。

第一希望の施設を「とても満足している」「やや満足している」と答えたのは、合わせて約8割にのぼります。希望の施設を利用できたことで満足度が高いのが分かりますね。

では、第一希望ではない施設を利用したご家庭はどうでしょうか。こちらも約8割のママパパが「満足している」と答えています。第一希望の施設ではなくても高い満足度が得られているご家庭が多いようですね。

「入ってみたら先生たちの対応が素晴らしかった」「子どもが楽しそうに毎日通っている」など、実際利用してみないと分からない良い体験が得られることも。これから保活をしようと思っているママパパにはぜひ参考にして欲しい結果です。

先輩ママパパの口コミ

「保活自体はそこまでしていませんでしたが、たまたま空いた保育園と縁がありました。 保育園にスムーズには入れなかったし、希望の園とは違う場所でしたが先生達がとても良いので今は入れて良かったです。」

入園したのは子どもが何歳の時?入りやすい月っていつ?

0歳・4月入園が一番多い!

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入園した子どもの年齢は0歳が最も多く、次いで1歳と続きます。入園時期は4月が最も多いですが、4月は学年が持ち上がり自然と0歳児枠が空くことになります。ここを目指して保活をするご家庭が多いことが分かりますね。

また0歳の時に申し込みをしておいて、翌年の1歳になるタイミングで入園させるご家庭も多いことがうかがえます。

4月が断トツに入りやすいという結果になりましたが、その他の月に入園できたというご家庭もちらほらあることが分かります。急に空きが出ることも考えられますので、空き状況を確認しながら諦めずに申し込みだけはしておくことをおすすめします。

早生まれは不利って本当?

「早生まれは保活で不利」ということを耳にしたことがある方は多いと思いますが、その理由は果たしてなんでしょうか?

それは労働基準法により、ママは出産翌日から産後8週間は就労できないという決まりがあるためです。その結果、預けられる子どもの月齢は生後2ヶ月以上(生後57日以上)となります。

このことから平成30年4月1日入園を例として挙げた場合、入園可能なのは平成30年2月3日以前となるため、2月4日以降に生まれた子どもは0歳4月には入園ができないことになります。

また施設によっては、受け入れは生後5ヶ月、生後6ヶ月以上という所もあるため、出産予定日が早生まれとなりそうな場合には事前によく調べておく必要がありますね。

保育料以外でかかるお金は?

年間1万円~3万円が相場

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保育園でかかるお金は保育料だけではありません。保育料以外にかかる相場は年間1万円~3万円という結果になりました。

これらの料金は、認可保育園の中でも公立・私立によって異なりますし、施設ごとによっても異なります。

お昼寝セット、お食事用エプロン、コップ、上履きなどなど、入園グッズと呼ばれるものにかかるお金はもちろんのこと、工作・英語・リトミックなどにかかる教材費などが多いようです。

反対に、かかるのは入園グッズ代だけで、あとはほとんどかからないという所もあります。なるべくお金はかけたくない、教育的な要素を含むことを積極的に受けさせたいなど各ご家庭によって考え方は異なりますよね。

ご家庭によっては意外な出費となる場合もあるので、情報収集の時や施設見学の際に事前に聞いておきましょう。

保活して大変だったこと・アドバイス 

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先輩ママパパの口コミ①「保活は妊娠中に、パパも巻き込んで!」

「保活は出来るだけ妊娠中に行うことをおすすめします。低月齢だとぐずりや授乳時間も気になると思うので。ただ見学は基本平日、月に一度…などです。

37週超えないように無理なく行くには、産前休暇に入ってすぐに動くのがベターなので情報収集、位置確認などネットでの下調べと見学予約は早めにすることをおすすめします。

旦那は結局仕事でなかなか行けないのですが、しっかりと情報を共有し、できれば土日に散歩がてら外からでもいっしょに見に行くと意識が違います。

言わないと役所の書類も全て妻任せになるので、私は読むように何度も促しました。今では保育園に送ってくれる日もあるので、少しは影響あったのかなと思います。」

先輩ママパパの口コミ②「自分の目で見て確かめて」

「人からの評判より自分で見学し先生から話を聞いて決めるほうがいいと思います。わたしは、小規模保育はちょっと…と思っていたけど見学して、英語やスイミングスクール、リズム教室など色々させてくれることもすごくいいと思ったので。」

先輩ママパパの口コミ③「希望した園に入れないこともあると思いますが…」

「大変だったのは、仕事を探したり就業申請書を書いてもらったりなど 書類がいっぱいで、とても頭が混乱しました。 ですが、いざ受かって、希望した保育園に入れてすごくうれしかったです。

頑張って保活してよかったなあって、仕事も息抜きになるし 保育園の先生はとても親身になって色々考えてくださる先生ばかりで満足しています! 希望した保育園に入れないこともあると思いますが、子どもは順応性が優れているので大丈夫です!頑張ってください!」

まとめ

いかがでしたか?保活は働くママにとって大変なことも多くあると思います。ママひとりが負担を感じることのないよう、妊娠中からママとパパで保活についてたくさん話し合っておく必要がありますね。

どんなライフスタイルを送っていきたいか、子どもにどのような保育・教育を受けさせたいかなど、ぜひ色々な角度からじっくり考えてみてくださいね。

※期間:2018年4月11日-4月18日
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