目次
妊娠4ヶ月の妊婦さんの状態
体重増加
このころから、つわりが軽くなる傾向です。今まで辛かった分、食事がおいしく感じられることでしょう!ただ、一気に食欲が戻り、食べ過ぎてしまうこともあります。
しかしながら、つわりの時に栄養が偏っていたからと、取り戻すためにたくさん食べる必要もありません。この時期から体重増加のペースが加速してしまうと、体重が増えすぎてしまうので注意が必要です。
妊娠後期に増えすぎによるトラブルを起こさないためにも、必要な栄養を適度に摂取して行きましょう!
胎動
胎動は妊娠4ヶ月のこの時期でも感じる人もいます。ほとんどの人が妊娠5~6ヶ月(18~22週)頃に感じるようになる人が多いようです。ですので、この頃感じられなくても、赤ちゃんに異常があるのでは?と心配する必要はありません。
このころ感じることができる人は、胎動がどんなものかを経験した経産婦さんに多いようで、太っている人よりも痩せている人のほうが感じやすいと言われています。
初めて感じる胎動は、よくいう「赤ちゃんが蹴った」という感覚というよりも、腸がグルグル…と動くような感覚と似ています。
寝ようとお布団に入った時など、安静に仰向けになっているときに気づきやすいものです。いつ胎動に出会えるか楽しみにしていてくださいね。
妊娠4ヶ月の胎児の大きさ、状態
反応
13週ころには内臓や手足などの器官はほぼ完成し、機能も発達します。細かい動きもみられるようになります。
羊水を飲み込み排泄したり、手足もよく動かしたりするようになります。指を口でしゃぶるような様子を見せることもあります。まだまだ小さい赤ちゃんですが、もうすでに外での生活に向けて練習を始めているんですね。
脳の神経経路も急速に発達します。欲望や感情をコントロールする大脳辺縁系という部分の発達によって、快・不快の区別もつくようになります。
ママのストレスや精神的な動揺も伝わっているかもしれません。赤ちゃんのためにも、穏やかに過ごせるようにしていきたいですね。
妊娠4ヶ月で注意すべき症状、病気、マイナートラブルは?
この時期に増える不調、トラブル

・頭痛(ホルモンバランスの変化、ストレス、疲れ等)
妊娠4ヶ月目ころは、分泌していたhCGホルモンが減少し、つわりが落ち着いてくる時期です。そのころ頭痛を感じる人もいます。また、疲れやストレスから偏頭痛になる人もいます。
・貧血気味
このころママの体内では血液生産が活発になり、血液量がぐっと増えます。それに伴って血液中の白血球数は増えますが、赤血球数が減少し、血液が薄くなってしまうのです。そこで鉄分が不足し、貧血になる人が多いようです。
・食べ過ぎ
このころつわりが治まってくる人が多く、今まで食べられなかった分、食欲が増してしまうこともあります。また、今まで食べられなかった分の栄養をと、たくさん食べる人もいるようです。その結果、体重が急激に増加してしまうので注意が必要です。
不調、トラブルへの対処法
・頭痛の対処法
この頭痛は長期に続くものではなく、だんだんと落ち着いてきます。とはいえ、辛いときは自己判断で市販の薬を使わずに、かかりつけ医に相談してみましょう。
また、ストレスや疲れからくる場合もありますので、日常生活を見直してみましょう。スマホの使い過ぎなどの疲れや、チョコレートなどの食べ物が要因の場合もありますよ。
・貧血の対処法
貧血が悪化すると、赤ちゃんの成長に悪影響を及ぼすこともあります。鉄分を多く含む食材を積極的に取り入れたり、鉄剤を飲んだりして鉄分を補いましょう。ビタミンCは造血効果を上げ、たんぱく質は鉄分の吸収を助けます。これらも併せて摂るようにしましょう。
・食べ過ぎへの対処法
その時々に摂った食事と、毎日の体重を手帳などに記録するとよいでしょう。手帳を見直すことで、他にどのような食材を食べたらよいかの目安になり、カロリー計算もしやすくなります。
「食べたい!」と思ったときは見直してみましょう。食欲をセーブでき、急激な体重増加を防ぐことができそうですね。
注意すべき症状 ~前置胎盤~
子宮の下方に胎盤が完成してしまい、内子宮口の全部または一部を覆ってしまう状態のことをいいます。前置胎盤はその場所によって3つに分けられています。
・辺縁前置胎盤…胎盤の端が内子宮口に達している場合
・部分(一部)前置胎盤…胎盤が内子宮口の一部を覆っている場合
・全前置胎盤…胎盤が内子宮口の全部を覆っている場合
胎盤の完成が妊娠4ヶ月ころですので、もしも前置胎盤の場合はそろそろわかる時期なのです。胎盤は、子宮の着床した部分に胎盤ができるため、未然に防ぐということは難しいことです。
妊娠4ヶ月ころになり超音波検査で前置胎盤が疑われた場合、確定診断は妊娠6ヶ月(24週)以降に経腟超音波検査で行います。
妊娠30週ころまでは、子宮が大きくなるにつれて、胎盤の位置が変わる可能性もありますので様子を見ます。出血等あった場合はすぐにかかりつけ医に連絡しましょう。
注意すべき症状 ~流産~
この時期の流産は、妊娠12週未満の場合を「早期流産」、12週以降を「後期流産」といいます。
・切迫流産
切迫流産は「流産」と言っても、お腹の張りや痛み・出血という症状がある中、赤ちゃんの心拍は確認できて妊娠を継続できている状態です。
もし、切迫流産だと診断されたら安静第一です。自宅安静の場合、張り止めの薬を飲みます。そして外出や運動は控え、必要最低限の生活にとどめて様子を見ながら過ごします。
張りが治まらなかったり、出血が続いたりするようであれば、入院して張り止めの点滴を24時間受けながら、トイレ以外は絶対安静ということもあります。切迫流産の症状として、出血やお腹の張りが消えれば元の生活に戻せます。
・早期流産
妊娠12週未満の流産のことをいいます。胎児側の要因が大きいとされており、これを防ぐことは困難であるとされています。
・後期流産
後期流産は妊娠12週以降22週未満に起こる、妊娠の継続ができない流産です。症状としては、お腹の痛みと多めの出血が続く場合はかかりつけ医に連絡しましょう。
エコーで胎児の心拍等を確認して判断します。後期流産の原因は、初期の流産と違い、母体側に原因があるとも言われています。
流産の原因には以下のようなことが挙げられます。ただし、流産の半数以上は、原因が不明です。
・子宮筋腫
子宮内に筋腫がある場合、筋腫によって胎児が押されてしまい、流産に至ることもあります。
・子宮奇形
子宮の形に生まれつき問題がある場合、胎児が子宮で育たず流産してしまいます。
・子宮頸管無力症
出産時期でないのに子宮口が開いてしまい、胎児が出てしまうことを指します。
・激しい運動によるもの
無理な運動や疲れから、お腹の張り(子宮収縮)を起こして流産の引き金になることも。
・ストレスなどの精神的なもの
極度の精神的ダメージや、過度のストレスなどから引き起こされることもあります。
以上のようなことが理由として挙げられます。筋腫や頸管無力症などは、早めに発見された場合は流産しないように対処できることもあります。
また、運動や精神的な部分は、気を付ける努力をすれば、子宮に問題がある訳ではないので避けられる要因でもあります。
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妊娠4ヶ月の過ごし方
運動
一般的に妊娠4ヶ月に入り経過が順調であれば、運動が可能です。とはいえ、体に大きな負担をかけるスポーツなどはダメです。
転倒などに注意して、適度な運動を楽しんでくださいね。運動を取り入れる際は、必ずかかりつけ医の許可をもらうようにしましょう。
適度に体を動かすことができる、妊娠4ヶ月ママへおすすめの運動は…
・ウォーキング
・マタニティスイミング
・マタニティヨガ
・マタニティビクス
などがあります。体を動かすことでリフレッシュ効果もあり、体重管理にも最適です!同じ時期の「妊ママ友」もできますよ。
出産に向けてやっておくべきこと、やらないほうがいいこと
・やっておくべきこと
そろそろお腹も目立ち始めます。マタニティ用ウェアや下着などの準備をしておきましょう。
つわりで思うように動けなかった人は、体が楽になりお腹もさほど負担にならない大きさのこの時期に生活面でやっておくべきことを済ませましょう。(歯科通い、美容院、大掃除、出産準備品の下見や購入など)
・やらないほうがいいこと
マタニティの服を準備したら、靴も見直しましょう。ヒールのある靴を履くのは、転倒の原因になります。スニーカーやソールがぺったんこの靴をおすすめします。
・タバコ、アルコール
タバコとアルコールはこの時期だけではなく、妊娠中は控えましょう。つわりも終わり、安定期になりつつある時期ですが、まだまだ赤ちゃんの成長に大きな影響をもたらす可能性があるものです。
アルコールは胎盤を通して成分が赤ちゃんへ届きます。知的・発育・運動などの障害になる可能性があります。
タバコは血管を収縮させる作用があり、胎盤に酸素や栄養素が届き辛くなってしまいます。そのため、発育不全になったり脳の発育に影響を及ぼしたりすることがあります。
また、お腹の張りを誘発し、流産や早産の発生率を高めてしまうこともあります。妊娠がわかったら、アルコールやタバコとは無縁の生活を送りましょう。
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まとめ
妊娠4ヶ月の胎児と母体の状態について紹介させていただきました。辛かったつわりも軽くなり、胎盤が完成して赤ちゃんも安定してくるころです。
まだまだ注意が必要なことも考慮しながらも、お腹も少し膨らんできて、いよいよママになるのだという実感がわいてくる時期です!
少しずつ運動を取り入れたり、マタニティウェアや育児グッズを購入したり。
これから赤ちゃんに出会えるまでの「マタニティライフ」を楽しく過ごせるようにしていけるといいですね。(文章作成:mon)
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