切迫流産・切迫早産とは?
切迫流産・切迫早産の原因は?
切迫流産の原因は?―子宮、赤ちゃん、ストレスなど

切迫流産の原因は様々です。原因不明の場合もありますが、ママの体質や、着床時に起きる問題、膣炎などの細菌感染が原因となることもあります。
また、子宮筋腫や子宮奇形など子宮そのものに異常がある場合(ママ側の原因)、双子以上の多胎妊娠(赤ちゃん側の原因)、冷え・過労・ストレスなどの母体への負担、があげられます。
ママがどんなに気を付けていてもなってしまう可能性があることなので、「切迫流産」と診断されても、ママは自分を責めたりしないでくださいね。
切迫早産の原因は?―細菌感染による炎症など
では、切迫早産の原因は何なのでしょうか?
「絨毛羊膜炎(感染症)」
切迫早産の原因は様々ですが、最も一般的と言われているのが、「絨毛羊膜炎」と呼ばれる感染症です。これは、膣内環境のバランスの乱れなどで増殖してしまった異常細菌が、赤ちゃんや羊水を包んでいる膜(卵膜)まで達してしまうことで起こります。
子宮を収縮させる物質を作り出し、子宮の出口をお産のときのように広げてしまったり、炎症を起こした組織が卵膜を破き、破水を起こしてしまうことなどにより早産を引き起こします。
「頚管無力症(体質的な病気)」
子宮頸管とは、出産時に産道となる部分です。妊娠中はしっかりと閉じていて赤ちゃんを支えていますが、この子宮頸管が子宮収縮を伴うことなく開いてしまい、早産や流産を引き起こしてしまうことを子宮頸管無力症と言います。
子宮の収縮が無いまま子宮口が開いてきてしまうため、ママにはまったく自覚がないことも。また、この子宮頸管無力症は体質によるため、2度目以降の出産でも繰り返してしまいます。
しかし、しっかりと管理することで元気な赤ちゃんを出産できますので、必要以上に不安になることはありません。
「子宮筋腫や子宮奇形、多胎妊娠」
その他の理由として、子宮筋腫や子宮奇形など子宮そのものに異常がある場合(ママ側の原因)、双子以上の多胎妊娠(赤ちゃん側の原因)などがあります。
切迫流産・切迫早産の治療法
切迫流産の治療法―基本は自宅安静・入院安静

「治療の基本は安静」
妊娠10週未満の出血に対しては、安静にする以外にこれといった治療法がないため、基本的には自宅で横になっているように指導されます。止血剤や張り止めの薬を内服することもあるようです。
妊娠10週以降でも、少量の出血や軽いおなかの張りのみであれば、安静を指示されるだけで特に薬なども使わないことが多いようです。
安静の程度は症状にもよりますが、仕事は休んで家事も最低限にし、入浴や食事など自分の身の回りのことをするとき以外は、なるべく横になっておきましょう。
働いている方や上のお子さんがいる方は安静にすることが難しい場合もあるかと思いますが、出血などの症状が完全になくなるまでは、仕事を休む、パパやご両親に家事を協力してもらうなどして、ママの負担を減らしましょう。
出血量が多かったり、下腹部の張りが頻繁な場合は、安静にするために入院することもあります。
切迫流産・切迫早産の症状
切迫流産・切迫早産の予防法
身体の冷えに気をつける

身体が冷えることで、お腹が張りやすくなってしまうママさんも。
冷房の効いた場所に長時間いないようにし、寒い場所では靴下を履く、上着を羽織るなど、身体を冷やさないように気をつけましょう。
立ちっぱなし、長時間の運転、歩行に注意
立ちっぱなしの作業はお腹に力が入ってしまい子宮収縮の原因になることも。また、長時間の運転もお腹が圧迫されてしまいますので控えたいですね。
お腹の張りや疲れを感じたら、無理せず適度に休憩をとりましょう。また、重いものを運んだり、激しい運動をするのもやめておきましょう。
ストレス、疲労をためない
ストレスや疲労もお腹が張りやすくなります。特に、働くプレママさんは、どうしてもストレスや疲労をためてしまいがち。無理をしないことが大切です。
また、睡眠もたっぷりとるようにしましょう。
加えて、以下の2点は切迫早産の予防法として意識しておきましょう。
お腹に力を入れない生活を

重いものを持ち上げる・高いところにあるものを取るなどお腹に力を入れる行動も張りの原因に。できるだけ、しないように心がけましょう。
また、上のお子さんがいるママさんは、無理に抱っこせず座った状態で膝の上に乗せてあげるなど、お腹に負担がかからない体勢でのスキンシップをしたいですね。
塩分を控えた食生活
高血圧もお腹の張りの原因になります。塩分を控え、バランスの良い食事をとるように心がけましょう。
まとめ
いかがでしたか?切迫流産・切迫早産で1番大切なことは、「安静に過ごすこと」です。
安心してマタニティライフを送るためにも、また元気な赤ちゃんを出産するためにも、予防と対策をしていきたいですね。
これから出産されるプレママのみなさんにとって、少しでも参考になりましたらうれしいです。
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