住環境のチェックポイント
安全性
子育て世帯にとって安全な街とは、治安が良く、自然災害などが少ない落ち着いた環境を言います。
治安が良い
●犯罪が少ない不審者情報の公開や街灯、防犯カメラの設置など防犯対策がされている。
●事故が少ない
子どもと歩く前提で、信号や歩道など道路の安全性が確保されている。
●安定した自治体運営
子育て世帯に優しく、交流しやすい地域コミュニティがある。
落ち着いた周辺環境
●危ない道路がない交通量の多い道路から離れている。大型車両の通行や渋滞が少ない。
●繁華街から離れている
繁華街から離れた場所で、騒音や人の密集が少ない環境。
自然災害が少ない
●過去の災害履歴、防災対策を確認土地の成り立ちや過去の災害履歴、防災対策を確認。ハザードマップをチェック。
利便性
子育て世帯にとって便利な街とは、通勤・通学に利用しやすい公共交通機関や道路が充実していて、買い物に困らない環境を言います。
移動がしやすい
●交通のアクセスが良い最寄り駅が近い、複数路線の利用が可能。公共交通機関が充実している。
●車での移動がスムーズ
周辺道路が整備されていて、幹線道路や高速道路へのアクセスが便利。駐車場の立地や料金を確認。
日常品の買い出しが便利
●周辺に商業施設があるスーパー、コンビニ、ドラッグストアなど、商業施設が近くにある。
生活面でのメリット
●勤務先への便が良い乗車時間や乗り換え回数などを確認。
●保育園、幼稚園、小学校の送迎に便利
送り迎えに困らない立地と交通手段を確認。
●実家から近い
困ったときに頼れる家族や友人が近隣に住んでいる。
暮らしやすさ
子育て世帯にとって暮らしやすい街とは、教育機関や医療機関が充実していて、子育て世代にうれしい自治体の支援制度がある環境を言います。
教育機関
●保育園、幼稚園、小学校等が充実保育園、幼稚園、学校が徒歩圏内や通いやすい距離にあり、入りやすい。塾や習い事などのサービスが豊富。
医療機関
●病院など医療機関が多い診療科の種類が多く、救急や夜間に利用できる医療体制が整備されている。
子育て世代にうれしい施設
●公園、児童館、図書館などが近くにある子どもが安心して遊べる場所が確保されている、家族で利用しやすい公共施設があるなど子育て世代に嬉しい施設が充実している。
自治体の制度が手厚い
●出産、育児、子育て支援が充実妊婦や子育て世代向け助成金、健診費医療費の免除、ヘルパー等の自治体の制度が手厚い。
周囲に子育て世帯が多い
●地域一体で子育てができる子育てコミュニティが充実していて、街全体で育児をサポートできる体制が整っている。
待機児童のチェックポイント
待機児童とは?
保育施設への入所資格を満たし、申し込みをしていても、利用できない未就学児は待機児童と呼ばれ、社会問題となっています。
共働きの子育て世帯にとって、保育園へ入所するタイミングは、勤務状況にも影響が出るため、とても重要です。
それでは、保育園へ入れるために、チェックしておきたい街選びのポイントを詳しく見ていきましょう。
待機児童の状況
保育施設への申し込みは、自治体が窓口になっていることが多いため、自治体のホームページを確認したり、役所に出向いたりして、最新情報を集めておくことが大切です。
現在の待機児童数や推移を確認
待機児童の増減の推移は、地域によって異なるため、自治体のホームページなどでチェックしておきましょう。希望地域の保活情報を収集
ネットやSNSで体験談をチェックし、入所難易度も確認しておきましょう。自治体の取り組み
保育所の拡充、保育士の確保や教育支援など待機児童を解消する取り組みがされている自治体かどうか事前に確認しておきましょう。
保育園の選考基準
認可保育園の入所要件
認可保育所等を利用する場合、教育・保育給付認定を受けなければならず、認定を受けるためには、認可保育所等の入所要件(保育の必要性事由)を満たす必要があります。入所要件は、保護者の就業や妊娠、出産、病気、負傷、障害、通学、就職活動の有無や、親族の介護などが含まれています。
入園選考の点数
認可保育所等へ入るための選考は、世帯状況を点数化した「指数」を算出し、点数が高いほど、入園の可能性が高くなります。そのため、自分の世帯の獲得指数と、希望地域で入園できる点数をチェックしておきましょう。
点数の基準は自治体によって異なるので、過去の入園実績などを入手し、出産後自分が希望する勤務形態で入園可能かどうか調べておくことが大切です。
学区のチェックポイント
学区とは?
学区とは、公立学校の通学許可された区域のことで、各市町村教育委員会で決められています。
住所によって通学する学校が決まるので、住みたい地域や子どもを通わせたい学校がある場合は、事前に学区や周辺の教育環境を調べておく必要があります。
通学路
子どもが通学することを前提に、学校までの道のりや通学路の様子を確認しましょう。
学校までの道のり
●距離や時間季節や天気にかかわらず、毎日負担なく通える距離。
●道幅や舗装
極端に道幅が狭いところや、舗装されていない所がないか。
通学路の様子や危険箇所の有無
●周辺道路の交通量大型車の通行や抜け道になっていると、事故の危険もあるので注意。
●整備された道路
安心して通学できるよう信号や横断歩道、ガードレールなどが設置されている。
●防犯対策
子どもが1人になる場所がなく、ある程度の人通りがあると、困ったときに助けを求めやすい。
教育レベル
子どもの教育を考えて街選びをする際は、自分たちと近い価値観を持った家庭が住む地域を選ぶと、無理なく友達付き合いができて安心です。
求める教育レベルは家庭によって違うので、学校の教育方針、評判や進学率、自治体独自のカリキュラムの有無などを調べて、納得して学校を選ぶと良いですよ。
学童保育の充実度
共働きの子育て世帯は、放課後や長期休暇に子どもを見てくれる学童保育があるかどうかも確認しておきましょう。
学童保育は、大きく分けて公立と民間の2種類あります。それぞれの特徴を踏まえて、働き方や子どもの雰囲気に合った学童保育を検討してくださいね。
入学前から見学や申し込みが必要な学童保育もあります。地域の学童保育の施設数、利用のしやすさなども確認しておきましょう。
公立学童保育
・自治体が設置していて、小学校の敷地内や隣接した場所にある。・利用料が安い。
・自由時間が多い。
・預かり時間が短い。
・自分で通う必要がある。
民間学童保育
・民間組織が運営していて、学校とは違う場所にある。・受けるサービスにより利用料が高くなる。
・カリキュラムが充実している。(宿題のフォロー、習い事を受けられる等)
・預かり時間が長い、時間を延長できる。
・送迎サービスの利用ができるところもある。
まとめ
今回は、子育てしやすい街選びのポイントについてご紹介しました。
ライフステージに合わせて、長い期間住むためにも、便利に安心して暮らせる街をしっかりと選んでいきたいですね。
住まいのことが気になりだしたら、早めに情報を集めていくことが大切ですよ。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。