賃貸のいいところは?
将来の家族の人数に柔軟に対応できる
賃貸のいいところは、家族の環境や場所などを柔軟に選べること。特に第1子が誕生後のご家族だと将来的な家族の人数がわからない、決まっていないことがあります。これからの将来設計をまだ決めきれていない、というファミリーにおすすめです。
3LDKのマイホームを買ったけれど、3人目の子どもが産まれて部屋数が足りない…両親に介護が必要になり、同居することになったが広さが足りない…などの問題が発生した時、賃貸であればすぐに引っ越すことが可能ですが、マイホームだと、もう住まないとなると売りに出す必要があり、色々と手続きが大変です。
この先、転勤があるかもしれない、子どもがもっと増えるかもしれない、親と同居するかもしれない、留学生を受け入れるかもしれない…などなど、ライフスタイルが大きく変化する可能性がある間は、賃貸に住んでおけば柔軟に対応することが出来ます。


とりあえず住める
賃貸物件の良いところは、「即日契約可」「即日入居可」などの条件が揃っていれば、契約した次の日にでも住むことが可能という点です。
もちろん電気やガスの手配は必要ですが、とにかく急ぎで引っ越したい場合、賃貸だとスムーズに手続きが済み、最短で住み始めることが出来ます。
転勤などで「この日までに引っ越さないといけない」「子どもの入学式に間に合わせないといけない」という場合などは、とりあえず賃貸に住むことを決めたほうが安泰でしょう。

保育園・幼稚園探しも柔軟に
保育園探しや幼稚園探しもこれから子育てする家族に降り掛かってくる大きな課題ですが、賃貸なら今住んでいるエリア以外にも保育園、幼稚園探しを柔軟にすることが可能になってきます。
待機児童の多い保育園激戦区などでは、とにかく広い範囲で入れるところを探し、入れるところがあれば、そこに合わせて引っ越しをする、というママ・パパも多いようですよ。


ご近所トラブルを回避しやすい
赤ちゃんと暮らすにあたり、気になるのはご近所さんとの関係。今まで以上にまわりの環境が気になりだします。
赤ちゃんや小さい子どもがいる家庭は、泣き声や叫び声などで苦情が来ないか、また逆に、夜に子どもが寝た後に、ご近所からの騒音で起こされたりしないかなど、不安になりますよね。
賃貸であれば、すぐに次の住居も決められますし、その場から離れるという選択ができます。
ご近所トラブルが発生しても、賃貸の管理人さんや大家さんなどに相談しやすいのもメリットです。


転勤や引っ越しに対応しやすい
転勤族や、転勤の可能性のある家庭にとって、引越し先は絶対賃貸!という意見は多いはず。
「来月までに引っ越さないといけない!」と急な転勤命令が出ても、賃貸だったら探しやすく、条件次第で引っ越して住み始めることが出来ます。
引っ越しの度に礼金や敷金を支払う必要性はありますが、分譲物件を購入しても手数料などはかなりかかるので、やはり転勤の多い家庭には、賃貸がベストと言えるでしょう。

購入のいいところは?
同じところに長く住める
家を購入した場合、大半の人が長ければ何十年も住むことになります。
ずっと同じ場所に住み続けることで、近所の人とのコミュニティーが出来上がり、関係も密になっていきます。
特に、小さい子どもがいる家庭が何軒か近くにいると、幼少期から一緒に遊び、同じ幼稚園や小学校に通うことになるので、幼馴染としてとても親しくなれます。


騒音トラブルが起こりにくい
賃貸のマンションやアパートに比べ、持ち家や分譲マンションだと、壁や床が頑丈にできているため生活音が周りに漏れにくいというメリットがあります。
音が漏れにくいからと言ってドタンバタンとしすぎたりするのもいけませんが、騒音をもとにしたトラブルがおこりにくいといえます。
逆に隣人の騒音などにも煩わされないのも魅力と言えるでしょう。


家賃と同じくらいの負担でマイホームが持てる
持ち家・マンションって高いしなかなか手が出ない、家の購入に踏み出せない人も多いのでは。
賃貸か購入か、この議論は人類の永遠の課題なのではというくらい答えの出ない難問ですが、少し考えてみましょう。
近年では頭金ゼロで借りられる住宅ローンも登場し、住宅ローンが借りやすくなっています。
フラット35の場合、金利1.3%で月々の返済が10万円だとすると3300万円程度借り入れが可能です。
住宅ローンには控除や団信などのフォロー体制も整っていますから、今払っている家賃と同じくらいか安く持ち家・マンションを手にできる可能性があります。


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壁や床を汚してしまったとしても持ち家なら自己責任
赤ちゃんや小さい子どもがいると、家の中は汚れ放題。遊び方が激しくなるにつれて、壁紙や床もボロボロになっていきます。
持ち家であれば、「いつか貼り替えればいいや」と大きく構えられますが、賃貸の場合、敷金が返金されないだけでなく、次に引っ越してくる人のために、追加で料金を払わないといけなくなります。
マイホームだと、床や壁紙が汚れてしまったり剥がれてしまった時、自分たちの好きなタイミングで「次はこの色の壁紙にしよう」「床の素材を変えてみよう」と、リフォーム気分で新しくすることが出来ます。
子どもの壁の落書きも、家族の大切な思い出になりうるもの。ずっと大切に残していけるのも、マイホームの良いところですね。
設備が整っていて家事が時短できる
持ち家だと、一軒家の注文住宅の場合などは、家事導線を配慮した水回りや子育てしやすい間取りになります。
分譲マンションならマンション共有のプレイルームやゲストルームなど、賃貸にはない設備が整っているのが魅力の一つです。
設備が整っていれば家事に余計な時間を割くことも減り、子育て中のストレスからも開放されるという意見もありました。

次の住まい、そろそろ探し始めませんか?
お子さんと楽しく過ごせる住まいを

今住んでいる場所が気に入っている人も、気に入っていない人も、一度、家族で将来のことを話し合いながら、「家族にとってベストな住まい」について見直してみてはいかがでしょうか。
賃貸に住んでいる方が家族にとって負担が少ないと判断するか、思い切ってマイホームを購入して、地域に根づいて新しいコミュニティを築いていくか、ベストな選択は家庭それぞれです。
賃貸のほうがローンの負担もないし気軽だから…と思っている人も、一度どんな些細な相談でもいいので、不動産屋さんや、プランナーさんに相談してみましょう。
家を購入するのは手間もお金もかかってしまうけれど、長期的に見ると色々なメリットがあります。
10年後、もっと先、どんな家でどう過ごしていたいのか、ゆっくり思い描いてみることで、次の住まいを決めるとても良いきっかけになりますよ。
まとめ
今、住み心地がいいからと満足していても、5年後10年後はどうなっているか分かりませんよね。賃貸にも持ち家にも、それぞれメリットがあるので、自分の家族にとって何がベストか、将来のこともじっくり考えながら決めていきましょう。
今は決められない、分からない、という人も、一度不動産屋やプランナーさんに相談してみることで、とても具体的に将来設計を立てることが出来ますよ。
家族が楽しく幸せに暮らせる住まいづくりは、思い立ったら吉日!まずは理想を思い描くことから、気軽に始めてみましょう。(執筆:永井)
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