笑って泣けるエッセイ編
【1】きみは赤ちゃん|川上 未映子

鋭くユーモラスな視点に共感
芥川賞作家として有名な著者の、妊娠から出産後までがリアルに描かれたベストセラーです。
ホルモンによる気持ちの上がり下がりや、つわり終了後の爆食、夫に対して急に怒りがこみあげる時期など、どのプレママも共感できる話題がいっぱい!
気分が落ち込んだ時や元気になりたい時におすすめですよ。
【2】そういうふうにできている|さくらももこ

肩の力を抜きたい時に
「ちびまる子ちゃん」といえば、シュールな笑いがたまらない名作マンガ。子ども時代からおなじみの方も多いですよね。
そんなさくらももこさんの妊娠出産体験記は、これまたシュール!
基礎体温表の偽造や便秘との格闘など、笑いが止まらないこと請け合いです。
帝王切開や名づけなど、思わず真剣に読んでしまうテーマもありますよ。
【3】母ではなくて、親になる|山崎ナオコーラ

既成概念に疲れたら
「母」という言葉に気負いを感じた作者の、「母ではなく、親になろう」という言葉が心に響く作品です。
妊娠してから起こる出来事に、ひとつひとつ感じたままを書いていく姿勢はあくまでも正直で丁寧。
冷静な中にも、赤ちゃんやまわりの人への深い愛がじんわり胸に残ります。
じっくり読みたい小説編
【1】つるかめ助産院|小川 糸

温かい島の人たちに涙
2012年にテレビドラマにもなった小説がこちら。
夫が突然失踪してしまった主人公・まりあは、ある南の島の助産院で暮らすことになります。
助産院に集まる人たちには、それぞれ複雑な過去があるものの、あくまでも優しく描かれていてるので安心して読めるのがうれしいところ。
亀子先生の温かさに「こんな助産院で産んでみたい」と思ってしまうかもしれません!
【2】予定日はジミー・ペイジ|角田 光代

ゆっくりで大丈夫
「妊娠したけれど、まだ実感が湧かない」と感じる方、意外と多いのではないでしょうか?
主人公のマキは、初めての妊娠に喜びよりも戸惑いを感じますが、夫は大喜び。
孤独を感じたマキは、ブログで妊娠生活をつづる人や母親学級で知り合った妊婦さんと交流するうちに、少しずつ妊娠を受け入れていきます。
途中に差し込まれた詩と絵も素敵ですよ。
【3】イルカ|よしもとばなな

不思議な力が導く妊娠の物語
人気作家よしもとばななが描く、ちょっとスピリチュアルで繊細なストーリーです。
主人公・キミコは内縁の妻がいる恋人から離れ、事情を抱えてお寺で暮らす女性たちと過ごしますが…。
当たり前ではない主人公たちの関係ですが、あくまでも優しくさらりと書かれているので、読後感も爽やか。
読み終わった後は、お腹に手を当てて赤ちゃんに話しかけたくなりそうです。
プレパパにおすすめ編
【1】ママにはなれないパパ|鈴木おさむ

放送作家とお笑い芸人夫婦の子育てって?
「この人これで大丈夫かな…」というプレパパには、これを強制的にプレゼント!
放送作家として活躍する鈴木おさむが、お笑い芸人である妻との子育てを描いたエッセイです。
おっぱいがない悲しみ、赤ちゃんが泣き止む抱っこの仕方、生まれてきた子どもとの関係作りなど、プレパパにいますぐ読んでほしい話題が満載。
各話ごとにある「父の気づき」は必見です!
【2】主夫のトモロー| 朱川 湊人

こんなパパもいて欲しい!
突然会社がつぶれたトモローは、「結婚して主夫になればいいじゃん」という彼女の美智子に言われるまま主夫に。
やがて子どもができ、さまざまな世間の壁にぶち当たりながらも、家族みんなで仲良く暮らしていきます。
実際に主夫だった著者の体験をもとに書かれたお話なのですが、軽快で楽しいのでぜひ読んでみてくださいね。
【3】家日和|奥田 英朗

これうち?あるある家族のストーリー
短い時間でパッと読みたい方にぴったりな、家族をテーマにした短編集です。
ネットオークションにハマる主婦、会社が倒産して(また!)4歳の息子の世話と家事をすることになった夫など、さまざまな家族が登場!
ユーモラスあり、泣けるところありの大満足な一作です。「我が家の問題」「我が家のヒミツ」とシリーズ本もおすすめですよ。
まとめ
今回は、妊娠中に読んでおきたいエッセイや小説をご紹介しました。
産後はバタバタしてしまってなかなか本が読めない、という先輩ママも多いよう。
今のうちに、ゆっくり堪能してくださいね!
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・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。
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