「自動積立定期」とは?

自動的にお金を積み立てられる仕組み

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「自動積立定期」は銀行が扱う預金商品のひとつです。

普通預金口座から、自動的に口座振替でお金を積み立てていき、定期的にやってくる「おまとめ日」ごとに、積み立てたお金を定期預金に変えるという仕組みになっています。口座振替だけでなく、ATMから追加で預けることも可能です。

金融機関の窓口やネットバンキングから申し込むことができます。

金利は、定期預金のものになりますので、大手都市銀行だと0.002%程度からで、ネット銀行などでは0.1%前後のものもあります。

自動積立定期は金利よりも、その仕組みそのものが重要なポイントです。

定期預金は、決められた預入期間中に途中解約してしまうと、予定した金利を得られません。

自動積立定期も同じですが、積み立てたお金は、「おまとめ日」ごとに独立した定期預金になっているため、お金を引き出したいとき、全部を解約する必要がありません。必要な額だけ解約すればよく、残りは定期預金を継続できます。

口座管理のしやすいものを選ぼう

まず、通常の預金とは少し違う、自動積立の仕組みについて理解しましょう。

そのうえで、金利が高いものを選びたいところですが、金利だけがメリットではありません。

普通預金から口座振替で積み立てをしていくので、給与振込口座のある銀行や、普段使いしている普通預金口座のある銀行で始めるのが良いでしょう。

追加で預ける場合や口座管理のしやすさから、ATMを利用しやすい、ネットバンキングが操作しやすいところを選ぶのもポイントです。

「自動積立定期」のメリットデメリット

●自動積立定期のメリット
自動積立定期のメリットとして、次のようなものが挙げられるでしょう。

・意識しなくても自動的に積み立てをしていける
・普通預金よりは若干、金利が有利
・定期預金よりは引き出しやすい
・万一金融機関が破綻しても保護される


なかでも重要なのは、その名のとおり「自動で積み立てできる」という点です。自動ですから、申し込みさえすれば、後は何の手間もかからず、自然に貯蓄が続けられるのは大きな強みと言えます。

●自動積立定期のデメリット
自動積立定期は普通預金よりは金利が高いですが、他の金融商品に比べると心もとないレベルです。積極的に「増やす」ための商品ではありません。

また、通常の定期預金と違い、一部解約ができるため、心理的に気軽に引き出しやすくなっているのも、場合によってはリスクになります。つい下ろしてしまう、ということがあるからです。

普通口座から自動で口座振替を行い、積み立てていく仕組みのため、収入が不安定で口座にお金がないことがあると、自動積み立てが滞ってしまう可能性もあります。

学資保険との比較

返戻率は学資保険のほうが有利だが…

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現在、学資保険の返戻率は105%程度が主流です。払い込んだ保険料が100万円なら、105万円の学資金などを受け取れるということです。

自動積立定期は定期預金の金利が適用されますので、高いところで0.1%程度。これは100万円を一度に預けて10年間据え置きしたとして101万円になるので、返戻率にすると101%ですが、実際には少しずつ積み立てていく形ですし、課税もされますので、実質的にはもう少し低くなります。

利率で言えば、学資保険のほうが高いと言えます。

やはり、利率よりは、自動で積み立てられることや、解約の自由度が高いことなどをメリットとして考えるべき商品でしょう。

学資保険と違い、途中解約でも元本割れしないことも重要な点です。

学資保険代わりに入るなら

教育資金の準備に使うなら、学資保険の代わりというより、その補完として活用するのに向いています。

どちらも自動でコツコツ貯めていける商品ですが、学資保険は途中解約すると元本割れするリスクがあるため、緊急的にお金が必要になったときのために、全額を学資保険にせずに、一部を自動積立定期にしておくと良いでしょう。

一方、学資保険は定期より高利率で保障機能もあるため、すべてを自動積立定期だけにするよりも両立させることをおすすめします。

たとえば、児童手当が入金される口座からの振り替えで自動積立定期を申し込んでおけば、まったく意識することなく貯めることもできます。(ほかに入金がない口座の場合、振り替えのタイミングに注意してください)

こんな人におすすめ

貯金をするのが苦手な人

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「コツコツ貯金するのが苦手」「手元にお金があるとつい使ってしまう」という人はぜひ自動積立定期を活用しましょう。意識しなくても継続できるのが自動積立定期の最大の強みです。普段使いのものとは別の口座になるため、若干の、引き出すブレーキもかかります。

同じような仕組みのものとして、財形貯蓄制度がありますが、こちらは勤務先が導入していなくては使えません。自動積立定期は誰でも利用できるメリットがあります。

貯蓄のコツは「お金が余ったら貯める」ではなく、先に貯蓄をして、残りの額を使うことです。自動積立定期はそうした貯蓄の習慣をつくるための「貯蓄のペースメーカー」の役割を果たせるでしょう。

安全に貯めたい人

自動積立定期は銀行預金の一種ですから、預金保険制度によって保護されています。万一、金融機関が破綻したとしても、ひとつの金融機関につき、ひとりの人が預けた元本1,000万円とその利息ぶんまでは全額保護されます。

また、途中で解約したとしても、有利な利息は得られませんが、預けた元本を下回ることはありません。この点は学資保険とも違います。

そのため、お金が減らない安心感を重視したい人には向いていると言えます。それに加えて、定期預金と比べると、一部だけの解約ができることから、なにかの事情でお金が必要になったときも引き出しやすいというメリットがあります。

お金を減らさず、安全に貯めていきたい、でもいつ何があるかわからないので、そのためのお金も確保しておきたい……そう考える人に適した商品でしょう。

まとめ

自動積立定期についてお伝えしました。

自動積立定期は元本保証の安全性がありつつ、通常の定期預金よりは解約の自由度があるという特徴があります。自動積立定期で貯蓄の習慣づくりができれば、教育資金準備の「基礎体力」がつくれるでしょう。(執筆:リキオ)

とはいえ、利率の面では物足りないのも事実。学資保険などとうまく組み合わせて活用するのがおすすめです。資金をどのように振り分けるべきかなどは、ファイナンシャルプランナー(FP)など専門家の意見も参考にしてみてください。

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