目次
- ▼ターシャ・テューダーってどんなひと?
- ▼ターシャ・テューダーの代表作は?
- ▼ターシャ・テューダーの絵本 おすすめをご紹介します
- ▼【1】パンプキン・ムーンシャイン(ターシャ・テューダークラシックコレクション)|ターシャ・テューダー
- ▼【2】コーギビルの村まつり|ターシャ・テューダー
- ▼【3】コーギビルのいちばん楽しい日|ターシャ・テューダー
- ▼【4】すばらしい季節 (末盛千枝子ブックス)|ターシャ・テューダー
- ▼【5】ターシャのかずのほん1はいち|ターシャ・テューダー
- ▼【6】ベッキーのたんじょうび|ターシャ・テューダー
- ▼【7】ベッキーのクリスマス|ターシャ・テューダー
- ▼【8】もうすぐゆきのクリスマス (ターシャ・テューダークラシックコレクション)|ターシャ・テューダー
- ▼【9】イースターのおはなし (ターシャ・テューダークラシックコレクション)|ターシャ・テューダー
- ▼【10】こぶたのドーカス・ポーカス (ターシャ・テューダークラシックコレクション)|ターシャ・テューダー
- ▼【11】ターシャ・テューダーのマザーグース|ターシャ・テューダー
- ▼まとめ
ターシャ・テューダーってどんなひと?
ターシャのスローライフな人生にも注目 ポストカードなどのグッズや関連商品も多数
ターシャは離婚した後50代の時にバーモント州の田舎の農家に移住して、2008年に92歳でこの世を去るまで、そこで一人で自給自足の生活を続けました。農場でのスローライフな、生活は子どもの頃農場で過ごした彼女の長年の夢だったといいます。
日本でも彼女の生活に密着したドキュメンタリーや映画が制作され、カレンダーやポストカード、写真集、詩集なども人気があります。彼女の自然の中で自由に生きるライフスタイルも、絵本と同様に世界から注目されているんですね。
ターシャ・テューダーの代表作は?
美しい世界観に癒やされる絵本

ターシャの絵本の題材の多くは、当時のごく普通のアメリカ人や彼女自身の生活です。作品の中の登場人物の様子から、質素でも1日1日を丁寧にそして楽しく生きている様子がひしひしと伝わってきて、心が暖かさに満たされていきます。
その中でも代表作と言えるのは、デビュー作である『パンプキン・ムーンシャイン』や『コーギビルの村まつり』に代表される3部作のコーギビルシリーズです。
『パンプキン・ムーンシャイン』はある農場でのカボチャをめぐる楽しいハロウィンの1日を描いたもので、今の仮装パーティーとは違ったハロウィンの魅力にあふれています。
コーギビルシリーズはターシャの愛犬が主人公の物語で、『コーギビルの村まつり』ではアメリカの田舎らしい賑やかな村祭りを体験することができます。
また、クリスマスやイースターなど他のアメリカの年中行事の様子を題材にした作品も多く、大切な日のアメリカの人たちのリアルな過ごし方を見られるのも楽しいですよね。彼女の作品は、何気ない日常やその日常を楽しむことの大切さを教えてくれるような気がします。
ターシャ・テューダーの絵本 おすすめをご紹介します
【1】パンプキン・ムーンシャイン(ターシャ・テューダークラシックコレクション)|ターシャ・テューダー
アメリカの農場のかわいいハロウィン

アメリカの農場でのハロウィンの様子を描いた作品です。タイトルのパンプキン・ムーンシャインとは、ハロウィンのトレードマークともいえるカボチャおばけのジャック・オー・ランタンのこと。
主人公のシルビー・アンは、パンプキン・ムーンシャインを作るために畑にとびきり大きなカボチャを取りに行きますが、大きなカボチャを転がして運んでる時に手が滑りカボチャが農場に転がり落ちていってしまいました。
楽しくてきっとどこにでもあるようなハロウィンの一日ですが、この物語にはあたたかさと優しさが満ちています。1938年に発表したターシャのデビュー作です。
【2】コーギビルの村まつり|ターシャ・テューダー
ターシャのペットがモデルに コーギ犬が活躍する代表作

ターシャの愛犬をモデルにしたコーギ犬のケイレブが主人公の、住民がみんな動物のコーギビルで開催される村祭りの様子を描いた作品です。長編ですが、村祭りの準備の段階から当日のヤギレースなど、どんどんと展開いていくストーリーから目が離せません。
細かいところまで丁寧に描かれたイラストを見ていると、自分もアメリカの村祭りに参加したような気分になれてしまいます。ケイレブだけでなく、この物語に登場する動物たちは、彼女の飼っていたペットがモデルになっていることが多いんですよ。
アメリカでベストセラーとなった代表作「コーギビル」シリーズの中の最初の作品です。
【3】コーギビルのいちばん楽しい日|ターシャ・テューダー
コーギビルのクリスマス

コーギビルで一番楽しい日、それはやっぱりクリスマスです。12月になってクリスマスが近づいてくるわくわく感や、クリスマスの準備に明け暮れる忙しくも楽しい時間など、村の人たちにとってクリスマスがどんなに大切なのかが見て取れます。
しかもこの絵本の中で描かれているクリスマスは、ターシャが実際に過ごしてきたクリスマスの様子でもあるんですよ。ターシャが87歳の時に発表した「コーギビル」シリーズの完結作です。
口コミ
・クリスマス当日だけでなく、当日までの準備をして過ごす期間にも楽しいことはたくさんあると教えてくれる絵本です。
・とてもやわらかい雰囲気の絵で癒されます。
【4】すばらしい季節 (末盛千枝子ブックス)|ターシャ・テューダー
体中で四季を感じる

主人公である農村の少女サリーと一緒に、四季折々の素敵なものたちと出会える作品です。春になると出てくるクロッカスの花、聞こえてくる小鳥の声など、四季の移り変わりの中で出会える素敵なものたち。細かく優しいタッチのイラストで描き出されたイラストには愛おしさを感じます。
都会ではここまで鮮明には感じることのできないその季節の美しさや自然の中で、季節を体いっぱいに感じながら生活することの喜びを、お子さんと存分に味わってくださいね。
口コミ
・女の子サリーが農場で経験する四季折々のうれしい出来事を綴った絵本です。読むと、豊かな自然とたくさんの動物たちに囲まれた田舎の生活の素晴らしさが伝わってきます。
・サリーが五感で感じる四季が描かれていて、四季の素晴らしさを実感できます。
【5】ターシャのかずのほん1はいち|ターシャ・テューダー
今も読まれ続ける数の絵本

絵本の中で子どもたちが色々な物を数える、数字を覚えるきっかけになってくれる作品です。でも数えるものが“白いお皿の上の赤いさくらんぼ”や“枝に並んでおうたのお稽古をする小鳥”など、生活の中に馴染みのある、子どもの興味を引きそうなものばかりなのが魅力です。
子どももママも思わず周りにあるものを一緒に数えてみたくなってしまうかもしれませんよ。ターシャが自分の子どもや孫たちに数を教えた経験からできたという本書ですが、アメリカで1956年に発売されて以来今でもずっと子どもたちが数を覚えるのに一役買っています。
コルデコット賞優秀賞を受賞した、ターシャの代表作の一つですよ。
【6】ベッキーのたんじょうび|ターシャ・テューダー
ターシャ家の心のこもった手作りの誕生日パーティー

ベッキーという女の子の10歳の誕生日について描かれた物語なのですが、実はベッキーはターシャの長女で、このバースデーパーティーやサプライズはなんと実話を元にしているんです。
川辺で暗くなるまで踊り歌うピクニック・バースデー・パーティーやなんと川から流れてくるバースデーケーキなど明るくとにかく明るい誕生日の様子にこっちまで楽しくなってきますよ。
ママから娘への愛情が絵本からあふれ出してきそうで、ぜひお子さんにゆったりと読み聞かせてあげてほしいなと思います。
子どもの誕生日をこんなに素敵に祝ってあげられるなんて、同じママとしてターシャを尊敬してしまいますよ。
口コミ
・10歳のお誕生日を迎えたベッキーの朝から夜までの幸せな1日が描かれています。川辺でのサプライズパーティーのシーンは溜息が出るほど美しいです。
【7】ベッキーのクリスマス|ターシャ・テューダー
ターシャ家のクリスマスの思い出

『ベッキーのたんじょうび』と同じターシャの長女ベッキーを主役にしたお話で、ターシャ一家のクリスマスを迎えるまでの1ヶ月が描かれた描いた作品です。
クリスマスの飾りや料理、それに家族に贈るプレゼントまで、何から何まで丁寧に手作りされていく様子から、この日がいかに特別な日なのかがわかります。お父さんが作ってくれたベッキーへのプレゼントがとても素敵です。
大切な日を家族で過ごせることってこんなに幸せなんだなと、改めて気づかせてくれますよ。
口コミ
・特別な行事であるクリスマスを迎えるまでの1ヶ月間を丁寧に描いていて、クリスマスがいかに大事な行事かということがわかります。家族みんなでクリスマスのごちそうやプレゼントを手作りするわくわく感が伝わってきます。
・この本のようなクリスマスを過ごしてみたいなぁと、穏やかな気持ちになれる本です。
【8】もうすぐゆきのクリスマス (ターシャ・テューダークラシックコレクション)|ターシャ・テューダー
子どもたちのクリスマス

セスとベサニーとマフィンという子どもたちの、クリスマス間近の生活を描いた作品です。クリスマスを楽しみにししながらも冬の世界を満喫している子どもたちですが、ある日クリスマスツリーにするもみの木をみんなで森に切りに行くことになります。
子どもたちによって飾り付けられたクリスマスツリーは、冬の寒さも忘れるくらいの美しさとあたたかさをまとっていてとても印象的ですよ。
家族はもちろん小鳥やネズミ達と静かに迎えるクリスマスは、心を温めてくれるまさに聖なる日です。
口コミ
・現在のクリスマスとはまた違った、クラシカルなアメリカの静かなクリスマスの雰囲気がよくわかります。優しく暖かみのある絵本です。
【9】イースターのおはなし (ターシャ・テューダークラシックコレクション)|ターシャ・テューダー
ちょっと不思議なイースターの物語

イースターを心待ちにしている子どもたちへ、1年間いい子にしていたのならイースターに何かうきうきすることが起こるかもしれないよと優しく語りかける作品です。
幻想的な鹿の夢やカラフルなたまごとちょっと不思議で楽しいことがたくさん登場します。イエス・キリストが復活した日なので、何が起こるかわからないんですよね。
クリスマスやハロウィンに続き、最近では日本でも目にする機会が増えたイースターですが、この作品を読むとそれがアメリカの人たちにとってとても大切な1日なんだなということがわかりますよ。
口コミ
・ターシャの想像力を豊かにしてくれるイラストがとても素敵です。
・イースターの時期の子どもたちの様子とともに、ターシャの描く動物たちや豊かな自然が勢いよく描かれていて、本当に夢のような世界を味わえます。
【10】こぶたのドーカス・ポーカス (ターシャ・テューダークラシックコレクション)|ターシャ・テューダー
お風呂から逃げ出したこぶたの顛末は

シルビー・アンとトムのペットはドーカス・ポーカスという賢いこぶたでした。お母さんが奥様たちを集めてパーティーを開く日、ドーカス・ポーカスが泥にハマってしまったので2人はお風呂に入れてあげることにしました。
でもせっかくお風呂を用意したのにドーカス・ポーカスは嫌がって逃げ出してしまい、なんとパーティーに侵入してちょっとした騒ぎになってしまいます。
アメリカの古き良き時代の、楽しくて愛すべき農場の1日がここにありますよ。
口コミ
・この騒動の発端となったアンとトムはお仕置きを受けるのですが、最後にはご褒美が用意されていて、ほのぼのと温かい結末になっています。ターシャらしい上手い演出で、素敵な終わり方です。
・イラストもかわいらしく、ラストもハッピーエンドなのが良かったです。
【11】ターシャ・テューダーのマザーグース|ターシャ・テューダー
伝統的な英語の遊び歌を絵本に コルデコット優秀賞受賞作

こちらは主に英米で親しまれている伝承童謡であるマザーグースをもとに、ターシャが20代後半頃に描いた作品です。古くから語り継がれてきた童謡が、ターシャの暖かく優しいイラストで愛情豊かに表現されています。
アメリカでその年に出版された優秀な子ども向け絵本に送られるコールデコット賞を受賞しています。細部にまで手の込んだイラストは絵画のように美しく、読めばなぜか懐かしい気持ちになれる一冊です。
まとめ
ターシャ・テューダーの絵本は子どもたちにはもちろんのこと、彼女のスローライフに共感した大人にも人気があります。彼女の作品は物語の楽しさはもちろん、グリーティングカードの素材になることも多い、細部まで描き込まれたイラストも本当に魅力的ですよね。
彼女の絵本で垣間見ることができる当時の人たちの生活の様子は、現在に生きる私たちが忘れてしまいそうになっている大切な何かを思い出させてくれるような気がします。
ターシャの愛情あふれる温かな作品をぜひお子さんと楽しんでくださいね。
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