目次
妊娠かも?と思ったら
初診のタイミング

初めて受診するタイミングは、生理予定日から約2週間後が一番いいのではないかと思います。
必ずこの時に!という決まりはないのですが、早すぎると正常妊娠であっても子宮の中に胎嚢(赤ちゃんの袋)が見えません。
フライング検査をして陽性になり、最後の生理から4週間くらいで受診してしまうと、「エコーで見えない」ことに不安が高まりますし、お金も余計にかかります。少し待った方がいいでしょう。
逆に遅すぎると、正常妊娠ならいいのですが、子宮外妊娠などの異常妊娠だった場合が心配です。子宮外妊娠は突然破裂し、おなかの中で大出血するためです。
破裂させない、あるいはもし破裂してもなるだけ早く対処できるように、あらかじめ子宮外妊娠の可能性があるかどうかはわかっておいた方が良いです。
体験談


病院へ初診に行く前にチェックしておきたいポイント
最後の生理開始日はいつ?

まず病院へ行く前にはっきりさせておきたいポイントは、「最後の生理がいつ始まったか?」です。出産予定日を決めるまでは、正確に「妊娠◯週」と言うことはできません。
最後の生理から数えて◯週、という風に数えています。そのため最後の生理が始まった日が曖昧だと、だいたい何週なのかがわかりません。
例えば赤ちゃんの心拍が見えないとき、「まだ見えない週数なのか」「見えるべき週数なのに流産していて見えないのか」ということが判別できません。不要な心配をしなくてはいけなくなってしまいます。
そうならないために、最後の生理開始日はなるだけはっきりさせておいてください。最後に出血した時が、生理か不正出血か判別がつかないときは、さらに1回前の生理の日にちも教えていただけるととっても助かります。
どうして月経周期が必要なの?
月経周期によっては、最後の生理から数えた週数と、実際の妊娠週数にずれが生じます。
月経周期が25日の人と、39日の人が、最後の生理からちょうど7週に受診した、というシーンを考えてみましょう。月経周期が25日の人と39日の人では、生理開始から排卵までの日数が違います。
そのため、月経周期が25日の人は受診した時点で排卵から38日経っていますが、月経周期が39日の人はまだ24日しか経っていません。
これでは同じように最後の生理から7週といっても、実際には2週間のずれがあります。赤ちゃんの大きさも違うはずですよね。
今までにした病気、アレルギー
今までにした大きな病気や手術、糖尿病などの持病、喘息、食べ物や薬のアレルギーを正確に思い出しておいてください。
使ってはいけない薬などがわかりますし、ラテックスアレルギーのある方の診察時は、手袋などはすべてラテックスフリーのものに切り替えます。
また、今までの病歴によっては分娩方法が変わることもあります。
初診に行く時の持ち物
ナプキン
エコーなどの診察の刺激で出血したり、洗浄した水が後から流れ出てきたりしますので、ナプキンを持ってきてください。
ほとんどの内診室にはサービスでナプキンが置いてありますが、羽の有無や厚みなど、自分に合うものが置いてあるとは限りません。少なくともひとつは持ってきていただいた方が無難です。
保険証・お金
正常な妊娠の確認は自費です。病院によって差がありますが、8,000円くらいが多いようです。検査が追加になることもありますので、少し多めに持って行った方がいいでしょう。
また、何か異常がある場合は保険がききます。いつ提示を求められてもいいように、保険証も必ず持っていくようにしてください。
初診の時に行う検査
子宮頸がん検診
これまで子宮がん検診を受けたことがない方や、受けたけど何年も前という方については、子宮がん検診をします。子宮頸がんは、20~40歳の若い方にも多いがんです。
一方で日本の子宮がん検診受診率は20%と、かなり低いのが実情です。そのため、妊娠した時に検査をするようになっています。子宮頸がんの3%は、妊娠中の検査でわかったものなんですよ。
尿検査
尿の中の糖やタンパクを見るために尿検査をすることがあります。また、状況によっては妊娠反応を検査することもあります。
なお、経腟エコーをするときに膀胱に尿が溜まっていると、痛い上にエコーはよくみえません。診察の前に排尿しておいた方が良いです。
まとめ
妊娠し、病院を始めて受診するときのことをまとめました。気になっていたところが解決できたら何よりです。読んでくださった方の妊娠が、順調にいきますように。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。