わたしのいもうと

内容紹介・読み聞かせのポイント

転校したことがきっかけでいじめられたいもうとはやがて学校へ行かなくなり、命の危険にまでさらされました。何とか一命をとりとめても部屋から出ず、家族の方を振り向いてもくれません。いじめがどんな風にいじめられた子やその家族の人生をめちゃくちゃにしていくのかが生々しく語られています。いもうとは一体どんな気持ちでつるを折り続けていたのでしょうか。淡々とした語り口の文章がよけいにいもうとの絶望感を強調しているようで心がズンと重くなりますが、ここで語られていることは目を背けることが許されない本当に起きた事実で今も繰り返されている現実です。このいもうとさんと同じくらいの小学校3年生か4年生くらいになったら、お子さんとこの作品を読んでみてください。いじめられた子の苦しみはいじめていた側がそれを忘れてしまっても生涯続いていく。この重大さを親子で一度語り合ってくださいね。