学習面での入学準備 なにができていればいい?

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文字

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・自分の苗字と名前の読み書きができる

文字に関しては、就学前に自分の苗字と名前の読み書きができていれば安心です。

小学校では、保育園や幼稚園のように自分のマークはありませんから、名前が読めないと、自分の持ち物を見つけられません。一人で探して不安になってしまうことがないように、入学前に読めるようにしてあげるとよいと思います。

自分の名前を読めるようにするためには、就学前から身の回りの見えるところに、手書きの名前を書いてあげることが定着の近道です。

avator 先生
シールやハンコだと子どもは見過ごしてしまいがちなので、親の書いた字で見慣れておくのがよいでしょう。

名前を書くことは、なんとなくの文字で構いません。大事なのは文字に対する興味をもっていることです。

親の書いた字を見ながら似たような形を書くように促せば、しだいに覚えることができます。

これができればさらに安心!

入学後は、毎日1文字のペースでひらがなを学習していきます。

文字と初対面の状況になってしまうと、字形や言葉集めなど文字の楽しさを味わえず国語が楽しくなくなってしまうことがあるかもしれません。

50音の読み書きに触れておくとよいでしょう。

数や図形

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・1~10まで数えることができる
・個数と数字を結びつけることができる

数字に関しては、就学前に1から10まで数えられたり、個数と数字を結びつけられたりすることができていると安心です。

たとえば、「いち、に、さん…」という言葉は分かっていても「3」と結びついていないと、混乱してしまう子どもがいます。

1から10の数を丁寧に理解しておくことで、大きな数に興味をもつことができるので、就学前にお家で遊びながら数に触れられるとよいでしょう。

avator 先生
子どもの大好きなおやつなどを使って、数を数えながらお皿に分けると楽しく学べますよ。

これができればさらに安心!

パズルやブロックなどのおもちゃでたくさん遊び、図形感覚を養っておくことです。

図形を切り分ける問題や工夫して面積を求める学習などでは、図形に親しんできたかどうかが問われます。

就学前にタングラムや積み木でたくさん遊ばせましょう。

話すこと、聞くこと

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・起きた出来事を伝えられる
・複数人の中での指示を理解できる

「話すこと、聞くこと」については、起きた出来事を伝えられたり、複数人の中での指示を理解できたりしていれば安心です。

困ったことや心配なことがあった時に、担任に上手く伝えられないと学校生活は不安でいっぱいになってしまいます。

スピードはゆっくりで構わないので、普段からその日あった出来事や、その時の自分の気持ちを言葉にして伝える機会をもつとよいでしょう。

また、親と話す時には1対1ですが、学校では一斉指導で指示が出ます。

複数人の中でも、自分に言われていることだと理解して行動できるように集団生活に慣れておくとよいでしょう。

これができればさらに安心!

はきはきと話すこと、話の最後まで聞けることです。

友達と遊ぶ中で、もごもごした話し方だと、会話が伝わらなくて困ってしまいます。口をよく動かしながら会話できるように早口言葉や口の体操などを家庭で楽しく取り組んでみましょう。

また、話を最後まで聞くということは、話したいことを我慢しなくてはいけないので幼児にとっては難しいことですが、普段の親との会話から「最後まで聞いて」と、丁寧な言葉のやりとりを心掛けてみましょう。

その他、身につけておくとよいこと

他には、
・時計の読み方
・曜日の理解
・正しい鉛筆の持ち方

を身に付けておくとよいでしょう。

時計の読み方

時計を短針だけでも読めると、「もうすぐ給食かな?」「もうすぐ帰るのかな?」と、学校生活を安心して送ることができます。

曜日の理解

学校生活のルーティンに早く慣れることができ、日々の楽しみが増えます。時間割にも興味をもてるでしょうから、自分から学校の準備を進めてくれるでしょう。

鉛筆の持ち方

鉛筆の持ち方は入学後すぐに指導を受けますが、一朝一夕にはできません。間違った持ち方で定着してしまうと、なかなか持ち方を変えることはできません。

変に力が入って疲れやすくなってしまうので、正しい持ち方を矯正する鉛筆やグリップを使いましょう。

入学前に学習習慣を身につけよう

なぜ入学前から学習習慣が必要なの?

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入学後は重いランドセルを背負って、新しい友達と関わり、子ども達は疲れ切っています。そこで家庭での学習も加わると、キャパオーバーになってしまいます。

小学校では学年×10分+10分を目安に宿題を出します。

日頃から学習する習慣があればその時間に宿題をすればよいので、家での生活習慣は変わらず安心して過ごすことができます。

就学前から決まった時間に毎日学習に取り組むことで、小学校生活への移行がとてもスムーズになるでしょう。

年長からできる学習習慣の身につけ方!コツは3つ

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学習習慣のつけ方のコツ①

親も一緒に座って取り組むことが有効です。

子どもは、一人で進められる迷路やお絵描きなどに座って取り組み、その間は親も読書や日記を書くなど、決まったことをしていると「大人も座って、静かに作業するんだ」ということが自然と伝わります。

学習習慣のつけ方のコツ②

時間をしっかり決め、守るということです。

10分か15分、子どもの集中力に合わせ時間を決めましょう。タイマーやアラームを使って、静かに取り組む時間を親子でしっかり守ることで、「この時間は集中する」「ママやパパの邪魔をしてはいけない」と思わせることができます。

学習習慣のつけ方のコツ③

勉強する時の周りの環境を整えることです。

キャラクターものの鉛筆や消しゴムは、子どもの集中力を欠いてしまいますから、無地のシンプルな文具を選んだり、椅子や机の高さが体に合うよう調節したりしましょう。また、机の周りには何も置かないようにして、子どもが学習に集中できるように環境を整えましょう。

まとめ

親にとって小学校への入学は、一人目でも二人目でも不安はつきものです。でも、もっとドキドキしているのは、子どもです。

お子さんの特性を理解してあげて、心配症ならお家で少し先取りしてあげて安心させてあげればいいですし、にぎやかな子なら、静かな時間をお家でもつことを意識してみましょう。

子どもが学校生活を安心してスタートできるように、それぞれの子にあった家庭の取り組みを就学前にやってみましょう。

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