自宅でセルフカット|道具と選び方のポイント
必要なもの

はさみ
子どもは急に動くことがあります。安全を考えて、はさみの先端が丸いものや子ども用はさみがおすすめです。子ども用のはさみは刃が小さく、細かい部分も切りやすいですよ。
すきばさみ
髪の量を減らしたり、毛先をぼかしたりする時に使います。すき率が選べるなら、すき率20%のものが使いやすくておすすめです。子どもの髪の量が多い時は、すきばさみを使って減らしてあげるとあせもの対策にもなります。
コーム(くし)
とかすだけではなく、切る髪をすくいとる時にも使います。大きいコームはカットがやりにくいので、小さいコームか子ども用のコームがおすすめです。
また、コームの目が細かいものを選びましょう。髪がすくいやすいので、カットが楽になりますよ。
あると便利なもの

ケープ
切った髪の毛が服につかないために使います。ゴミ袋で代用もできます。ゴミ袋の底をくりぬいて頭を入れる部分を作りましょう。
ケープが大きい場合やゴミ袋を使う場合は、首にタオルを巻いておくと隙間ができにくくなります。
新聞紙
髪の毛は散ばりやすいので、掃除が大変です。新聞紙を床に広めに敷くと、切った髪の毛をそのまま捨てることができますよ。レジャーシートでも代用ができます。
霧吹き
髪の毛は、濡らすと切りやすくなります。また、濡れた髪の毛は散らばらずにまとまって落ちるので、掃除がしやすくなるというメリットもあります。
ヘアクリップ(ダッカール)
切りたい部分以外の髪を分けておくことができます。例えば、前髪を切る際に前髪以外の髪を止めておくと、前髪の範囲が広くなるのを防げます。子どもの髪の毛は細いので、大人用のヘアクリップだと留まらないことがあります。子ども用のヘアクリップや小さいヘアクリップ を使いましょう。
バリカン
耳に髪がかからない短いヘアスタイルや男の子の髪を切るときにあると便利です。水洗いが可能で、コードレスのものが使いやすくておすすめです。長さが選べるアタッチメントが複数あるタイプは長く使えます。
バリカンの音や振動にびっくりする子どももいるので、静音設計のものを選びましょう。
美容師さん直伝!セルフカットを成功させるコツは?
上手にカットするための5つコツ

①コーム(くし)で整えてから切る
子どもの髪は細くて絡まりやすいので、きちんと髪をとかしてから切りましょう。
髪をコームでとかして、髪が自然に落ちる位置を確認します。どのくらい切るのかをイメージします。
寝癖がある時は、霧吹きなどで濡らすと直ります。霧吹きを嫌がる場合は、コームを霧吹きで濡らしてから髪をとかしましょう。
②気持ち長めに切る
セルフカットは、慣れていないと思っていたより短くなることが多いです。少しずつ切るようにして、理想の仕上がりより少し長めに切るのがおすすめです。
また、髪の毛を濡らした状態で切ると、乾いたときに髪の癖がでて、切った長さより短くなるケースがあるので気をつけましょう。
③はさみは縦に入れる
はさみを縦に入れて切ると、毛先がぱっつんにならずに自然に仕上がります。
④髪の毛を持ち上げて切る
髪の毛を持ち上げて切ると、切った部分にレイヤー(段差)が入るので、毛先が軽くなりぱっつん感がでにくくなります。子どもの頭が動いてしまうので、髪の毛を持ち上げるときは引っ張らないように気をつけましょう。
⑤すきばさみを使う
すきばさみは髪の毛の量を減らしたり、毛先のラインをぼかしたりできます。
カットした後、毛先にすきばさみを入れぼかすと自然な仕上がりになりますよ。
すきばさみを髪の根元付近に入れると、ぴょんぴょんと短い毛が出やすくなるので気をつけましょう。髪の毛の真ん中から毛先までに入れると失敗が少ないです。
小さい子どもをカットするときコツ

はさみから注意をそらす
自分の髪の毛が切られていることに、気づかれないようにします。・DVDを流す
・絵本を見せる
などして、はさみから注意をそらしましょう。飽きないように、映像や絵本を話題にして子どもに話しかけるのもいいですね。
前髪から切ると、子どもが驚いたりカットを嫌がったりする場合があるので、はさみが子どもの視界に入らないところから切り始めましょう。
まずは全体から切る
子どものカットはいつ中断するかわかりません。バッサリ切る場合は「後ろ」「右側」「左側」「前髪」とおおまかに分けてまず全体の長さを先に切りましょう。
その後に子どもから少し離れて全体のバランスを見て、髪の量や細かい部分を調節していきます。
急な動きに気をつける
子どもは急に頭を動かすことがあります。切る部分の髪の毛を持ち上げて、頭や首から少し離れたところで切りましょう。
耳周りを切るときは、耳の上に指をおいたり、耳をおったりしてカットします。
肌に髪の毛がつくのを嫌がって頭を動かすこともあるので、切った髪の毛が肌に付いたらすぐにタオルやブラシでとります。
赤ちゃんのヘアカット 動画
出典:www.youtube.com0~3歳向け おすすめのヘアスタイルは?
男の子は、すっきり短髪ショート!

おすすめポイント
すきばさみを使うので、まっすぐに切れなくてもOK
耳と眉毛に髪の毛がかからない、すっきりした短髪ショートです。
刈上げないヘアスタイルなので、はさみとすきばさみがあればできますよ。
前髪がアシンメトリーなので、まっすぐ切れなくてもすきばさみで毛先をぼかせば大丈夫です。
カットのコツ
● 襟足は長すぎず、指でギリギリ持てるぐらいの長さで切ります。●前髪はアシンメトリーなので、はさみを縦に入れて少しずつ切りましょう。
●耳周りを切るときは、耳の上に指をおいたり、耳をおったりして気をつけて切りましょう。

はさみで耳周りを切るのが怖い場合は、バリカンを使うのもおすすめです。
その場合は、全体の長さを切ったあとに、全体の毛先にすきばさみを入れて馴染ませるといいですよ。
女の子は、あご下のボブヘア!

髪のクセが出にくい長さなので、カットがしやすい おすすめポイント
女の子には、あご下くらいのボブがおすすめです。 レイヤー(段)を入れず、平行にまっすぐ切るヘアスタイルです。
切った部分がガタガタになっても、毛先にすきばさみを入れてぼかせば自然に仕上がりますよ。
ヘアスタイルは短ければ短いほど、髪のクセや頭の形が出るので技術が必要になりますが、あご下くらいのボブだと髪の癖や頭の形が出にくいです。
この長さであれば、カットが失敗しても結ぶことができるので安心ですよ。
カットのコツ
●耳の前と後ろで髪を分けて後ろから切っていきます。
●初めからまっすぐ切るのは難しいので、理想仕上がりより長めに切り、少しずつ調整しましょう。
●全体の長さを切ったあとに毛先にすきばさみを入れてカットラインをぼかすと自然に仕上がります。

髪の毛の量が多い子は、髪に厚みがあるので切りにくいです。髪の毛を上下に分けて下から切ると切りやすいですよ。
まとめ
いかがでしたか。子どものセルフカットは必要なものを揃えて、コツをつかめばそんなに難しくありません。
子どもが嫌がったりして一度で切るのが難しい場合は、無理をせず何日か に分けて切りましょう。
初めてのカットだと失敗するのではないかと緊張するかもしれません。しかし、最初から完璧にカットができる方はほとんどいません。少しぐらいの失敗は気にしないこと大切です。
カットははさみを使うので、子どもがケガをしないように注意をしましょう。この機会に子どものカットにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。 (執筆:美容師)
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・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。
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