年末年始レシピってどんなものがある?
年末は年越しそば

年越しそばの歴史は古く、鎌倉時代までさかのぼります。もともとお蕎麦はお寺で精進料理として食べられていましたが、貴族や武士、そして庶民へと広まり日本全国で食べられるようになったと言われています。
それでは、なぜ「そば」を大晦日に食べるようになったのでしょうか?それは、年越しそばに込められた意味があるからなのです。
①お蕎麦のように細く長く長生きして過ごせることを願って食べられます。
②お蕎麦は切れやすいことから、今年の不運を切り捨て来年を幸運に迎えるためといわれています。
③昔の金銀細工師は細工で散らかった金や銀を集めるのに、そば粉を使ったと言われており「そばで金を集める」ということから、金運が上がるとされました。
④そばは風雨にさらされても日光を浴びると再び元気になります。そのため、そばのように何度も元気に蘇るよう、来年も無病息災でありますように、という願いが込められています。
中に入っている具の海老には長寿の意味が、油揚げには商売繁盛といった大切な意味が込められています。
子どもと一緒に作れる年末レシピ
子どもと一緒に作る際のポイント
親子で一緒に料理を作るときのポイントにはどんなことがあるでしょうか。
まずは衛生面。生の食材を扱うときには、特に手洗いをしっかりしましょう。爪が伸びたり、絆創膏を貼ったままにしていませんか?また、調理が終わったあとにもきちんと手洗いをしましょう。
続いて包丁や火の取り扱いです。せっかくのお手伝いも怪我をしたり火傷をしてしまったらいけませんよね。子どもは集中しすぎると熱したフライパンを触ってしまったり、顔を近づけてしまったりするので、「熱くなってるからね」としっかり声をかけましょう。
包丁も慣れないうちは一緒に手を添えて切ったり「猫の手にしようね」と伝えてあげましょう。
台所には子どもの興味をひくものがたくさんあります、一緒に台所に立つ場合は危なくないように環境を整えておくことも大切ですね。
子どもに人気のお餅・海老天の年越しそば

【材料】4人分
そば(乾麺) 300g
めんつゆ(2倍濃縮) 200cc
水 200cc
海老 4~8尾
卵白 1個分
水 50cc
中力粉 大さじ3
揚げ油 適量
おもち 4個
【作り方】
①海老天を作ります。卵白、水50cc、中力粉をさっくり混ぜて衣を作り、海老天を揚げる。
②2Lくらいお湯をわかし、そばを指示通りの時間ゆでる。その間にめんつゆを作っておく。
③ゆで上げたそばを器に盛り付け、めんつゆを注いで海老天とお餅を乗せたら完成です!
子どもも大好きなお餅ですが、あまり大きすぎると喉に詰まることもありますので、注意しながら食べさせてあげてください。
子どもと一緒に作れる年始レシピ
簡単おせち料理・栗きんとん

【材料】6人分
栗の甘露煮(市販品) 12粒(混ぜる用:6個 盛り付け用:6個)
さつまいも 400g
砂糖 1/2カップ
みりん 大さじ5
はちみつ 大さじ2
塩 少々
くちなしの実 2個
【作り方】
①さつまいもは輪切りにして適当な大きさに切り、1時間程度水につけてアクを抜く。
②くちなしの実をお茶パックなどに入れてたたく。こうすると黄色の色素が出やすくなります。
③さつまいもを鍋に移し、かぶるくらいの水を入れ、パックに入ったくりなしの実と一緒にさつまいもが柔らかくなるまで茹でる。
④竹串などを刺してみて柔らかくなったのを確認して水気を切る。
⑤さつまいもの水気が切れたらさつまいもを鍋に戻す。
⑥半分の量の砂糖を加え、さつまいもをつぶしながら混ぜる。
⑦さつまいものダマがなくなってきたら、みりん、残りの砂糖、塩、はちみつを加えて弱火にかけて、練りながら軽く煮詰める。
⑧火を止めて、混ぜる用の栗の甘露煮を加えて混ぜる。
⑨バットなどに広げて冷ます。
⑩盛り付け用の栗と一緒に盛り付けて完成です。
食べやすい栗きんとんですが、1歳未満のお子さんと食べられる場合は乳児ボツリヌス症予防のため、はちみつの使用は止めてくださいね。
また、火傷に気を付けてさつまいもを潰すお手伝いをしてもらうと一緒に楽しむことができますよ。
<おせち>トースターで 伊達巻

【材料】4人分
卵 4個
白はんぺん 1枚
砂糖 大さじ3
みりん 大さじ1
【作り方】
①クッキングシートで型を作ります。トースターの天板の大きさに底面をあわせ、高さ2、3センチにして四方をホチキスで止めます。
②卵、白はんぺん、砂糖、みりんをミキサーにかける。はんぺんの塊がないことを必ず確認する。
③クッキングシートだけでは、水分を含んで弱くなりがちなので補強のためアルミホイルで型を覆う。
④ミキサーにかけた生地を①で作った型に流し込む。
⑤850wのトースターではじめの10~15分はアルミホイルで軽く蓋をして加熱する。残りの5分で蓋を外して焼き目を付ける。焼き目を付ける前に生地の状態を確認し、固まりが悪いようならもう少し蓋をして加熱をする。
⑥焼き目を付けるときには、焦げやすいので注意する。焼きあがったらトースターから取り出す。
⑦クッキングシートを敷いた巻き簾の上に、焼き目を下にして生地を置く(⑥をひっくり返した状態)
⑧クッキングシートを巻き込まないように、生地を巻いていく。巻き終わったら巻き簾をしたまま輪ゴムで両端を止めておく。
⑨冷めるときに巻き癖がつくので、そのまま冷やす。粗熱が取れたら冷蔵庫で保管し、食べやすい厚さにカットして完成です。
滑らかな生地を作るのがポイントの一つです。お子さんに、はんぺんをちぎってもらうお手伝いをお願いしたりミキサーのスイッチを入れてもらったりしても楽しいですね。
田作り ずっとパリパリ (お正月)

【材料】
ごまめ 50g
砂糖 大さじ2と1/2
醤油 大さじ2
みりん 大さじ1
酒 大さじ1
サラダ油 少々
【作り方】
①ごまめを平べったい耐熱皿に重ならないようにならべ、そのまま電子レンジ500wで3~6分加熱する。
②加熱したあと、ごまめを割ったときにパリっと簡単に割れるようならOK。まだ湿気が残っているようなら様子を見ながら再加熱する。
③鍋に砂糖、しょうゆ、みりんを入れて弱火で煮立たせる。泡がでてきたら酒とサラダ油を加えて中火~弱火にしすぐにごまめを入れて全体になじませる。
④クッキングペーパーを敷いたバットなどに移し、引っ付かないように広げてうちわなどで仰いで冷まして完成です。
砕いたりスライスしてあるアーモンドを一緒に加えると、お子さんも食べやすいアーモンド田作りになります。お正月以外にもお弁当おかずとして作り置きにも向いたレシピになりますよ。
おせちに飽きたら
フライパンでできる!栗と黒豆の黒糖蒸しケーキ

【材料】5人分
パンケーキミックス 150g
黒糖(砂糖でもOK) 70g
牛乳 100cc
サラダ油 大さじ2
栗の甘露煮 7~8個
黒豆 適量
【作り方】
①パンケーキミックス、黒糖、牛乳、サラダ油をよく混ぜる。
②蓋つきの鍋がフライパンに深さ1センチ程度水を張り沸騰させる。
③プリンカップにアルミホイルを入れてセットしておき、②の生地を半分くらいまで流し込む。
④栗と黒豆をお好みの量のせて沸騰した②に並べる。
⑤蓋をタオルで包み、フライパンに乗せる。(水滴が蒸しケーキに落ちないようにするため)
⑥中火で10~20分蒸して、串を刺し何もついてこなければ完成です。
ホットケーキミックスを使用する場合は砂糖を50gに減らしてください。栗と黒豆は混ぜ込むよりもトッピングしたほうがきれいに仕上がるので、お子さんに手伝ってもらってくださいね。
栗きんとんリメイクプリン

【材料】6人分
栗きんとん 大さじ6~8
卵 4個
牛乳 300~400cc
栗きんとんの栗(トッピング用)3個
砂糖(カラメル用)大さじ4
生クリーム(トッピング用)
【作り方】
①カラメルを作る。フライパンに砂糖を入れ加熱する。泡だち、粘度がなくなりサラサラになってくるので、茶色くなったら火を止めて予熱で仕上げる。できたらすぐにカップに移しておく。
②栗きんとん、卵、牛乳をボールに入れ、泡立て器でしっかりと混ぜる。濾しながら①のカップにそそぐ。
③オーブンの天板に水を張り170℃で35~40分蒸し焼きにする。
④冷蔵庫でよく冷やし、生クリームをのせて半分に切った栗を飾って完成。
つい作りすぎてしまう栗きんとんのリメイク料理になります。泡立て器で材料を混ぜるお手伝いはお子さんにお願いして、ボールが動かないように押さえておいてあげましょう。
「ゆっくり混ぜてね」と声をかけてあげると落ち着いてかき混ぜることができますよ。おいしいプリンができますように!
まとめ
最近では、和洋折衷のおせちやおひとり様用のおせちが登場したり時代に合わせた変化も見られますが、年末年始にいただく年越しそばやおせちは、昔から日本に伝わる伝統料理のひとつです。
その料理や食材には家族の健康や子孫の繁栄、豊作祈願といった「おめでたい意味」や「いわれ」が込められています。
お子さんと年越しそばやおせち料理を準備したり、食べながらその意味を伝えてみてはいかがでしょうか。
何気なく食べるだけでは身につかない、日本に根付く風習の素晴らしさを知るよい機会になりそうですね。
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