目次
- ▼イソップ童話って何?
- ▼イソップ童話の代表作は?
- ▼イソップ童話の絵本 おすすめをご紹介します
- ▼【1】イソップどうわ 25話 (名作よんでよんで)|西本 鶏介 / コダイラ ヒロミ
- ▼【2】読み聞かせイソップ50話|よこた きよし
- ▼【3】母と子のおやすみまえのイソップどうわ (ナツメ社こどもブックス)|千葉 幹夫 (著), 渡辺 弥生 (監修)
- ▼【4】グリム・イソップ童話集―心に残るロングセラー名作20話|北川 幸比古 (編集), 鬼塚 りつ子 (編集)
- ▼【5】イソップものがたり うさぎとかめ|ジェリー ピンクニー (著), さくま ゆみこ (翻訳)
- ▼【6】きたかぜとたいよう (イソップえほん5)|蜂飼 耳 (著), 山福 朱実 (イラスト)
- ▼【7】イソップえほん (10) アリとキリギリス|蜂飼 耳 (著), かわかみ たかこ (写真)
- ▼【8】オオカミがきた (イソップえほん1)|蜂飼 耳 (著), ささめや ゆき (イラスト)
- ▼【9】いなかのネズミとまちのネズミ (イソップえほん2)|蜂飼 耳 (著), 今井 彩乃 (イラスト)
- ▼【10】ライオンとネズミ (イソップえほん3)|蜂飼 耳 (著), 西村 敏雄 (イラスト)
- ▼まとめ
イソップ童話って何?
はじまりは古代ギリシア時代!?作者はアイソーポスという名の奴隷だった

童話というと昔からずっと語り継がれ続けている歴史あるお話ですが、イソップ童話の歴史の長さはほかの童話に比べても桁外れです。
なんとその起源は古代ギリシア時代にまでさかのぼり、西暦でいうと紀元前6世紀とも紀元前3世紀とも言われています。そして作者に関しても少し驚きで、アイソーポス(英語読みはイソップ)という名前の奴隷身分の人でした。
残念ながらイソップによるギリシア時代の原文は残っていなくて、現在に受け継がれているのはその後ラテン語などで記されていたものです。そして受け継がれていく過程でイソップが作ったお話にさらに古い伝承や、各地の民話なども付け加えられていったといわれています。
子どもの頃に「北風の太陽」等の物語から子どもなりに考えさせられたというママやパパは多いと思います。でもそれがギリシア時代から受け継がれているものだなんて、まさに時代が変わっても変わらない人間の普遍的なテーマが主題になっていることに驚愕しますよね。
イソップ童話の代表作は?
あの物語も実はイソップ童話だった!

童話にはイソップ童話のほかにグリム童話やアンデルセン童話なんかもあり、どのお話がどの童話のものなのかいまいちよくわからなかったりしますよね。
イソップ童話の代表作といえば「北風と太陽」「うさぎとかめ」「アリとキリギリス」「ひつじかいとオオカミ」等です。
動物や自然現象を描いた作品が多く、簡潔にまとまっているのが特徴で、ちょっと地味ではあるものの各お話には生きていくのに役立つことが隠れています。
“コツコツと努力した人が最後に勝つ”、“嘘ばかりついていたら誰も信用してくれなくなる”、“遊んでばかりいると困ったことになる”といった教訓は現在にも通じるものですが、イソップ童話で読むとあまり押しつけがましい感じがしなくてすっと心に入ってきますよ。
イソップ物語の絵本には1話1話をじっくり描いたものと、有名なお話をいくつか簡潔にまとめた童話集があります。
小さいお子さんだと、童話集で短くまとめられたお話が読みやすいと思います。長めのお話もしっかり理解できるようになってきたら、原話に忠実に1話をしっかり描いたものを読むのが面白いのでおすすめです。
お子さんの年齢やイソップ童話にどれだけ興味があるかをみながら、ぴったりのものを選んであげてくださいね。
イソップ童話の絵本 おすすめをご紹介します
【1】イソップどうわ 25話 (名作よんでよんで)|西本 鶏介 / コダイラ ヒロミ
初めて読む最初のイソップ童話としておすすめ!簡単に読める童話集

イソップ童話の人気のお話ばかりを25話集めた童話集です。「うさぎとかめ」や「北風と太陽」等だれもが1度は聞いたことのあるお話が網羅されています。
お話ごとに違うタッチの大きなイラストとともに、各お話が短くまとめられていて、初めてイソップ童話にふれるという子にもわかりやすいですよ。
各お話に解説がついていて、読み聞かせる時のポイントやヒントがわかるところもうれしいです。お話は簡潔ですが結構読み応えがあるので、小さい子から幼稚園くらいの子まで長く楽しむことができると思います。
口コミ
・絵がかわいらしくて、小さい子向けの読み聞かせにぴったりです。有名なお話や自分が読んであげたかったお話も入っていたのでよかったです。
・人気の童話が一冊にまとまっていて、寝る前の読み聞かせにもこれ一冊あればOKなので、場所もとらずに良いです。イラストも色々な人が描いていてかわいくて良かったです。
【2】読み聞かせイソップ50話|よこた きよし
読みだすと止まらない さまざまな50の話を簡潔に集約

イソップ童話を50話集めた絵本です。お話は全て見開き2ページに短く語られていて、有名なお話や重要なお話を気軽にざっと総ざらいすることができますよ。
通じゃないとなかなか知らないようなお話も入っているので、ママやパパも興味深く読めると思います。
各お話の最後にそのお話の教訓が書き出されていて、お話が伝えたいメッセージが分かりやすくなっています。
口コミ
・子どもたちに知っておいてほしい物語がたくさん入っていて、文章の長さも短すぎず長すぎずちょうどよかったです。
・4歳の子どもに読み聞かせましたが、教訓になるお話が多く、見開き2ページで完結するので読みやすかったです。
【3】母と子のおやすみまえのイソップどうわ (ナツメ社こどもブックス)|千葉 幹夫 (著), 渡辺 弥生 (監修)
「ウサギとカメ」「よくばりないぬ」「カラスときつね」など収録 道徳を学ぶきっかけに

簡潔にまとめられたイソップ童話のお話が、お話しごとに変わる楽しい挿絵とともに50話収録されています。
子どもの発達心理の観点から“大切な心に気づくお話し”や“思いやりと協調性を養う”等5つのテーマにお話がわけられていて、お話の最後にはそのお話を読んで何を感じたか子どもたちへの問いかけされています。
この絵本を通しイソップ童話に潜む色々な思いを、親子で一緒に考えていくという時間を持つのもいいですよね。おやすみ前の読み聞かせにもぴったりですよ。
口コミ
・「死ぬ」というような結末は子ども向けにソフトな表現に変えられているので読みやすいです。読み終わった後の親から子どもへの語りかけ方の例も載っているので、読解力も鍛えられると思います。
・話ごとに解説と問いかけ方、クイズなどが載っているところが良いなと思い、この本を選びました。物語の趣旨も伝えやすいし、親子で話し合いもできて大変役に立っています。
【4】グリム・イソップ童話集―心に残るロングセラー名作20話|北川 幸比古 (編集), 鬼塚 りつ子 (編集)
イソップ童話とグリム童話を子どもが自分で読める

「北風と太陽」「うさぎとかめ」といったイソップ童話と、「赤ずきん」「白雪姫」等のグリム童話を10話収録した童話集です。
読み聞かせはもちろん、幼稚園の年長さんから小学校中学年くらいまでの子が自分で読むことを考えて編集されていて、漢字にはルビがふられています。
原作に忠実に翻訳されているので、やはり物語に深みがあって読み応えたっぷりです。この本を開くことで、古典に触れる少し上質な時間を楽しむことができますよ。
口コミ
・優しい気持ちや人を思いやる気持ちなど、人間にとって大切なことがたくさんつまった一冊です。おなじみのイソップ童話がよくまとめられています。子どもも読みやすく、大人になっても大切にしたいと思える本です。
・短編のお話がたくさん入っているので、読み聞かせもしやすいです。
【5】イソップものがたり うさぎとかめ|ジェリー ピンクニー (著), さくま ゆみこ (翻訳)
絵で読むうさぎとかめ

うさぎとかめがどちらの足が速いかで言い争いになり、競争することになりました。余裕で勝てる思って途中で昼寝をしたウサギとこつこつがんばって歩き続けたかめ、ラストはいったいどうなるのでしょうか。
イソップ物語の中でもとくに有名なこのお話を、アメリカで数々の賞を受賞している著者が実写的で美しいイラストで描き出しました。
字が少なめでも挿絵が物語をしっかり語ってくれる、絵で楽しむうさぎとかめですよ。
口コミ
・リアルで迫力のあるイラストが、おなじみの物語を盛り上げています。うさぎとかめの性格までもが忠実に表現されているように感じます。
・文章が短くシンプルなので、絵をじっくりと楽しみながら想像力を膨らませて、自分のペースで読み進めることができます。
【6】きたかぜとたいよう (イソップえほん5)|蜂飼 耳 (著), 山福 朱実 (イラスト)
どちらが旅人の上着を脱がせられるか 人間の心を動かすのは暖かさ

北風と太陽、どちらが旅人の上着を脱がせられるか競争します。北風がびゅんびゅん風を吹き付けても上着は飛んでいくどころか、旅人はがっちり上着をつかんで離しません。そこで北風に代わって登場した太陽は、旅人をさんさんと暖かい陽光で照り付けます。
イソップ物語のお馴染みの物語が、版画によってとても力強くそして魅力的に描かれています。人を動かすのは強い力ではなく暖かさであるということや、何かを達成したいときの機転の大切さを教えてくれる、子ども心に色々と考えさせられるお話ですよね。
口コミ
・絵本から飛び出してきそうなくらい躍動感のあるイラストで、とても迫力があって魅力的です。
【7】イソップえほん (10) アリとキリギリス|蜂飼 耳 (著), かわかみ たかこ (写真)
不真面目な性格のキリギリスはどうなる?未来に備えて行動することの意味

寒い冬に向けてコツコツと働くアリと、それを馬鹿にしてずっと遊んでばかりいたキリギリス。でも実際に冬が来るとキリギリスは食べるものもなくなり、弱り切ってアリたちに助けを求めました。
このお話は厳しいラストと優しいラストの両方のバージョンがあるのですが、こちらの絵本はアリの思いやりにあふれる優しいラストの方です。
遊んでいるほうが楽しいのはみんな一緒だけど、ちょっとは先のことを考えて準備しておかないと、後で困ることになるよと教えてくれます。
【8】オオカミがきた (イソップえほん1)|蜂飼 耳 (著), ささめや ゆき (イラスト)
うそはなぜダメなのか 主人公の少年の気持ちになって学ぶこと

羊飼いの少年がたいくつしのぎに「オオカミが来た」と大騒ぎして村人が慌てるのを見て楽しんでいました。味を占めて何度も繰り返す少年ですが、本当にオオカミが来た時、自分の浅はかさを身をもって知ることになってしまいます。
なっぜうそをついたらダメなのか、人の信頼をなくすことの怖さを教えてくれますよ。うそをつく人を“オオカミ少年”と読ぶ比喩のもとになった、イソップ童話の中でも特に心に残るお話です。
口コミ
・子どもでもわかりやすい内容で、嘘ばかりついていたら信用されなくなるということを学べるのでおすすめです。
・最近よく嘘をつく4歳の娘に読んでみましたが、嘘をつくと信じてもらえなくなるということを子どもなりにしっかりと理解してくれました。
【9】いなかのネズミとまちのネズミ (イソップえほん2)|蜂飼 耳 (著), 今井 彩乃 (イラスト)
田舎の生活と都会の生活、どっちがいい?

田舎のネズミが街のネズミを招待するけど、街のネズミはいまいちな反応。次に田舎のネズミが街のネズミのところに行きますが、豪華だけど危険のある暮らしに疲れてしまいます。
物は少ないけれどゆっくり暮らせる田舎と、豊かだけれど危ない目にあうことも多い都会。自分だったらどちらに住みたいのかお子さんと一緒に考えるのも楽しいですね。結局どんな長所や短所があっても、今自分が暮らしているところが一番心地よく感じるのかもしれませんね。
お馴染みの物語を落ち着いたトーンの素敵なイラストでどうぞ。
口コミ
・絵の雰囲気がストーリーにぴったり合っていました。幸せのとらえ方はひとそれぞれで違うというのは、現代にも通じる大きなテーマだと思うので、ぜひ多くの人に読んでもらいたいです。
【10】ライオンとネズミ (イソップえほん3)|蜂飼 耳 (著), 西村 敏雄 (イラスト)
小さなネズミの恩返し

小さなネズミをつかまえたライオンですが、「逃がしてくれたらいつかお返しします」というネズミを信じて放してあげることにしました。
そのライオンが人間に捕まった時、ネズミは約束通りライオンを助けに駆けつけます。小さなネズミの力を疑問に思うライオンですが、ネズミはそのライオンをいい意味で裏切ってくれます。
ハラハラする物語の展開を、味のあるタッチのイラストで楽しむことができます。恩返しの暖かさに感動して、さらに小さくっても大きなことができるんだと励まされているような気がする優しいお話ですよ。
口コミ
・4,5歳児に読んだら繰り返し読んでとせがまれて、とても人気でした。
・登場人物の表情がとても良く、読むと心が温かくなる絵本です。
まとめ
ママやパパも、小さい頃「うさぎとかめ」や「オオカミがきた」を聞いて、子どもながらに感じることは多かったのではないでしょうか。
メッセージ性の強いイソップ物語ですが、お話自体は短くあっさりとしているので、3歳くらいのお子さんでも十分楽しむことができますよ。
ヨーロッパを中心に長く子どもたちに引き継がれてきた物語を、ぜひ絵本でじっくり味わってみてくださいね。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。