目次
- ▼ピーターラビットってどんな内容のお話?作者は?
- ▼ピーターラビットの絵本 おすすめをご紹介します
- ▼【1】ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)|ビアトリクス・ポター
- ▼【2】ベンジャミンバニーのおはなし (ピーターラビットの絵本 2)|ビアトリクス・ポター
- ▼【3】フロプシーのこどもたち (ピーターラビットの絵本 3)|ビアトリクス・ポター
- ▼【4】こねこのトムのおはなし (ピーターラビットの絵本 4)|ビアトリクス・ポター
- ▼【5】ひげのサムエルのおはなし (ピーターラビットの絵本 14)|ビアトリクス・ポター
- ▼【6】グロースターの仕たて屋 (ピーターラビットの絵本 15)|ビアトリクス・ポター
- ▼【7】ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし (ピーターラビットの絵本 17)|ビアトリクス・ポター
- ▼【8】パイがふたつあったおはなし (ピーターラビットの絵本 19)|ビアトリクス・ポター
- ▼【9】ピーターいまなんじ?―「ピーターラビットのおはなし」より (とけいつきしかけえほん)|ビアトリクス・ポター
- ▼【10】ピーターラビットみんなだいすき (パペットしかけえほん)|ビアトリクス・ポター
- ▼【11】ピーターラビットのぞいてごらん (しかけえほん)|ビアトリクス・ポター
- ▼【12】The Tale of Peter Rabbit|Beatrix Potter
- ▼まとめ
ピーターラビットってどんな内容のお話?作者は?
100年以上前に描かれ、今でも世界中で翻訳されている名作

ピーターラビットは1900年代初頭のイギリスで描かれた絵本シリーズです。第1作目の「ピーターラビットのおはなし」が発売されたのは1902年で、これは発売すると同時に大ヒットを記録しました。
イギリスの農村を舞台に繰り広げられるピーターラビットや他の動物たちの物語は、ゆったりとした語り口ではあるもののスリルやドキドキにあふれたものも多く、100年以上経った今でも世界中で読まれています。そしてピーターラビットの絵本の最大の魅力ともいえるのがそのイラストです。
水彩画の淡く優しい色使いで繊細に描き込まれた美しい自然の風景は、見ごたえたっぷり。そして自然の雰囲気を壊さない絶妙の加減で擬人化された動物たちのかわいらしさといったらたまりませんよね。
ロンドン出身、ビアトリクス・ポターの作品
作者のビアトリクス・ポターはロンドンの上流階級出身で、子どもの頃は色々な種類の動物をペットとして自宅で飼っていました。そして夏は毎年スコットランドやイングランドの湖水地方でバカンスを過ごしていたようです。
この時に湖水地方の美しさに心を奪われ、彼女は絵本がヒットしてから湖水地方の農場を購入してそこに移住しました。ピーターラビットの絵本シリーズの挿絵には、彼女が暮らすその田舎の農場の風景がたびたび登場しています。
またピーターラビットの絵本シリーズは全部で20冊以上ありますが、その中にはピーターは登場せず、他の動物を主人公にしたお話もたくさんあります。どの動物のキャラクターも魅力にあふれていて、作者の自然や小動物への優しく愛情たっぷりの視線を感じることができます。
幼児の読者もたくさん!パペットがセットされたしかけ絵本なども
福音館書店から発売されている小ぶりの絵本はかわいくてさらにおしゃれで、幼稚園くらいの子どもへの読み聞かせはもちろん、その後子どもが自分で本を読めるようになってもずっと楽しむことができますよ。
そしてピーターラビットはこの絵本シリーズだけでなく、番外編のしかけ絵本もたくさん発売されています。しかけ絵本だと絵本シリーズより物語が短めなので、小さい子にもおすすめですよ。パペットが絵本にセットされているものや、飛び出す絵本などたくさんの種類があります。
ピーターラビットの絵本 おすすめをご紹介します
【1】ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)|ビアトリクス・ポター
お母さんの言いつけを守らず野菜畑に入ったピーター達は…

「マクレガーさんの畑に入ったらいけないよ。つかまるとお父さんみたいにパイにされてしまうから。」とお母さんに言われたにもかかわらず、ピーターラビットはマクレガーさんの畑に行ってそこにあった野菜をつまみ食いしていました。
しかし結局マクレガーさんに見つかって畑の中を必死に逃げ回る羽目になったピーター。なんとか逃げ延びたものの、靴と上着をなくしながら疲れ切ってなんとか家へたどり着きました。ピーターラビットのやんちゃぶりとスリリングな畑での冒険を楽しめる、ピーターラビットシリーズの第1作目の物語です。
口コミ
・あまり本に興味を持たない子どもも、この絵本の読み聞かせをしたら楽しそうに聞いてくれました。
・100年以上経った今でも色あせない美しいイラストが親子で気に入っています。
・自然と動物の共存する様子を丁寧に描いた作品です。キャラクターもかわいいです。
【2】ベンジャミンバニーのおはなし (ピーターラビットの絵本 2)|ビアトリクス・ポター
自分の靴と上着を取り返せ!やんちゃな2匹の冒険物語

ピーターのいとこのベンジャミンバニーが登場するお話です。ピーターはベンジャミンに連れられて、第1作目の「ピーターラビットのおはなし」でマクレガーさんの畑に置いてきてしまったピーターの上着と靴を取り返しに向かいました。
マクレガーさんの留守をついてかかしに使われていた上着と靴は取り返したものの、畑のねこに見つかって籠の中に隠れたまま身動きが取れなくなってしまいました。2匹は無事に脱出することができるのでしょうか?こちらもまたピーター達のやんちゃでかわいい様子が引き立った作品になっていますよ。
口コミ
・やんちゃな性格のベンジャミンが登場するとても楽しいお話です。
・イラストがとてもかわいいので、ピーターラビットシリーズのほかの作品も読んでみたくなりました。
・ピーターとベンジャミンの楽しい行動に夢中になってしまいました。
【3】フロプシーのこどもたち (ピーターラビットの絵本 3)|ビアトリクス・ポター
マクレガーさんからこうさぎを救出できるのか?ハラハラドキドキの展開

やんちゃだったピーター達は成長して大人になりました。ベンジャミンはピーターの妹フロプシーと結婚して、6匹のこうさぎのパパです。
この6匹のこうさぎたちがマクレガーさんの畑でレタスを食べすぎて寝ているうちに、なんと全員つかまってしまいました。袋に入れたこうさぎたちを売り飛ばそうとするマクレガーさんですが、ねずみの力を借りてこうさぎ救出作戦が繰り広げられます。
ピーター達が大人になっても、相変わらずハラハラドキドキの展開は続きますよ!
口コミ
・こうさぎをマクレガーさんから助けることができるのか、手に汗握るストーリーでした。
・レタスを食べすぎて寝てしまったこうさぎたちのイラストが本当にかわいらしくて癒されます。
【4】こねこのトムのおはなし (ピーターラビットの絵本 4)|ビアトリクス・ポター
やんちゃなこねこの兄弟が登場!ねこ好きの子どもにおすすめ

トム、ミトン、モペットというこねこの兄弟のお話です。お客さんと家でお茶会をする日、お母さんねこは3匹のこねこの身だしなみを整えて服を着替えさせました。
でも元気なこねこたちは外でめいっぱい遊んでいるうちに、服をぼろぼろにした上にそれをアヒルに盗られてしまいます。服をなくしてお母さんに叱られた3人の、それでも全く懲りていない姿がなぜかとても微笑ましいです。
挿絵のイラストに、ビアトリクス・ポター が購入して住み始めた湖水地方の農場の姿を見ることができる作品ですよ。
口コミ
・丁寧に描かれた風景の挿絵がとても素敵です。
・ねこの自然なイラストがとてもかわいらしいです。
・わかりやすいお話なので、小さい子どもにもおすすめです。
【5】ひげのサムエルのおはなし (ピーターラビットの絵本 14)|ビアトリクス・ポター
こねこのトムが絶体絶命!

こちらもこねこのトムが主役です。おかあさんの言いつけを破って天井裏に忍び込んだトムは、大きなねずみのサムエルにつかまってしまいます。
ねこがねずみにつかまるというあべこべな展開ですが、さらにサムエルがトムをお団子にして食べてしまおうとする展開は驚きです。お団子の生地に巻かれてまさに絶体絶命のトムは、果たしてこの状況から逃げ延びることはできるのでしょうか。
パイになってしまったピーターのお父さんの悲劇が頭をよぎる、背筋がヒヤッとする作品です。
口コミ
・トムがねずみのサムエルにつかまって料理されてしまいそうになる場面はハラハラドキドキです。
【6】グロースターの仕たて屋 (ピーターラビットの絵本 15)|ビアトリクス・ポター
ねずみが人助けをするあたたかいお話

ねずみ達が仕たて屋さんで人助けをするお話です。貧しい仕たて屋さんのところにクリスマスまでに上着を仕立ててほしいという市長からの依頼がありました。
せっかくの大切な仕事なのに糸は足りなくなるし、熱は出てくるしと散々な目にあい、クリスマスイブに半分あきらめて上着を置いて帰った仕たて屋さんですが、次の朝お店で完成した上着を見つけます。
弟子たちが夜の間に上着を仕たてて仕たて屋さんを助けたという実話を借りて、ねずみたちが助けたという設定にして描かれた、何度読んでも心あたたまるお話です。
口コミ
・ねずみ達の素晴らしい行動に感動しました。
・3歳の子どもには内容はよくわからないようですが、イラストが美しいので眺めて楽しんでいます。
・ねずみが上着に施した刺繍がとても素敵です。
【7】ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし (ピーターラビットの絵本 17)|ビアトリクス・ポター
魚釣りに出かけたカエルのお話

カエルのジェレミー・フィッシャーどんが主人公の物語です。ある雨の日、カエルのフィッシャーどんは夕飯のおかずを獲るため、池に魚釣りに出かけます。雨合羽を着てボートに乗ったのですが、なかなか魚は釣れませんでした。
それどころか、たまたま釣り上げられたトゲウオに傷つけられたり、大きなマスに水中へ落とされたりと散々な目にあい、さらに小魚たちにまで笑われてしまいます。結局、フィッシャーどんが夕飯に食べたものは…?アンラッキーな状況が続くフィッシャーどんの姿が面白おかしく描かれています。
口コミ
・フィッシャーどんに襲いかかる不運がユーモアたっぷりにく描かれていて、子どもはもちろん大人も楽しんで読める絵本です。
【8】パイがふたつあったおはなし (ピーターラビットの絵本 19)|ビアトリクス・ポター
いぬとねこのお茶会の様子がユーモアたっぷりに描かれた作品

ねこのリビーと犬のダッチェスの仲良しコンビが登場します。リビーのお茶会に招待されたダッチェスですが、ごちそうとして出されるねずみのパイがどうしても苦手です。
そこで自分で作った他のパイをリビーの家のオーブンに忍び込ませるのですが、これが原因でちょっとした騒動が巻き起こります。登場人物は動物だけですが、まるで人間界で起こっている出来事のようで、ユーモアたっぷり!
イギリスの伝統的なお茶会の様子をのぞき見することができますよ。
口コミ
・内容はもちろん、タイトルも良く考えられています。イラストもお茶会の風景も素晴らしいです。
・やわらかな色合いのイラストは、100年以上経っているとは思えないくらい美しいです。子どもだけでなく、大人も楽しんで読めます。
・表紙からしてとてもきれいで手に取りたくなります。
【9】ピーターいまなんじ?―「ピーターラビットのおはなし」より (とけいつきしかけえほん)|ビアトリクス・ポター
ピーターと時計の読み方を練習しよう

こちらはピーターラビットと時計の読み方を練習できる、おもちゃの時計が付いたしかけ絵本です。朝ご飯を食べる時から始まって、ピーターの1日の生活を追いながら「いまなんじ?」という問いかけに答えていきましょう。
自分で時計の針をその時間に合わせて遊んでいると、自然に簡単な時計の読み方をマスターすることができますよ。ピーターラビットの優しいイラストは、何度見ても飽きません。時計の読み方をマスターしようと頑張っている子どもにぴったりで、ピーターといっしょに楽しく学べる貴重な1冊です。
口コミ
・子どもが時計に興味を持ち、本物の時計と見比べながら時間を覚えることができるようになりました。
【10】ピーターラビットみんなだいすき (パペットしかけえほん)|ビアトリクス・ポター
親子で一緒に!遊びながら楽しく読みたいしかけ絵本

後ろから手を入れて動かすことができるピーターラビットのパペットが絵本にセットされている、かわいすぎるしかけ絵本です。読み聞かせしてあげながらパペットを動かすと、子どもたちは大喜びすること間違いありません。
お話の中にはピーターだけでなく、絵本シリーズに登場するこねこのトムやあひるのジマイマなど、ほかの動物達もたくさん登場します。かわいいパペットと優しいイラストで、お家で人形劇気分を楽しめるので、赤ちゃんや小さい子どもにおすすめです。
出産祝いやお誕生日プレゼントにも喜ばれそうですね。
口コミ
・絵本とぬいぐるみに興味を持ち始めた1歳の子どもに読んであげています。パペットを触ってとても楽しそうです。
・子どものお気に入り絵本になり、毎日読んでいます。
・お話はページも文章も少なく、ピーター以外の動物もたくさん登場するので楽しめます。
【11】ピーターラビットのぞいてごらん (しかけえほん)|ビアトリクス・ポター
遊びながら読むことができるしかけ絵本

お母さんに頼まれてラディッシュを取りに行ったピーターは、途中できつねに見つかって追いかけられてしまいます。ピンチの中おうちに帰るまでのピーターの冒険を、のぞき窓やぴらりとめくれるしかけがより楽しく彩ってくれています。
そしてそのしかけよりも圧巻なのが、各ページにしっかりと描き込まれた細やかできれいなイラストの数々です。小さいサイズのボードブックなので、ママのマイバッグに入れておでかけの時に持っていくことができますね。
口コミ
・小さいサイズで子どもが持つのにぴったりです。ページもとても丈夫につくられています。
【12】The Tale of Peter Rabbit|Beatrix Potter
洋書を購入するなら、好きなシリーズを選ぶのがおすすめ

1902年に発売されたピーターラビットシリーズ第一作目、「ピーターラビットのおはなし」の英語版です。洋書にチャレンジするなら、全く知らないお話を選ぶより、日本語版で読んでいてお気に入りのシリーズや知っている内容のお話を選ぶと、読みやすいのではないでしょうか。
日本語版同様、イラストもついているのでイメージもつかみやすくなっています。こちらが読めるようになったら、シリーズのほかのお話もたくさん英語版で出ていますので、色々チャレンジしてみて下さいね。
口コミ
・日本語訳の絵本とイラストが少し異なるので、こちらも新鮮な気持ちで楽しめます。
まとめ
ピーターラビットは色々なメーカーがイメージキャラクターに採用していてグッズもたくさん発売されている人気キャラクターです。しかしキャラクターのピーターラビットはよく知っているけれど、絵本が原作だったことは知らなかったという人もいるかもしれません。
ピーターラビットの美しいイラストの魅力は、こちらの原作絵本にぎっしりとつまっています。100年以上も読み継がれているのに全く古さを感じない作品なんて、世界中探してもそうそうありません。農場の周りで暮らす小動物たちが見せるイギリスの暮らしと楽しい冒険を、ぜひ絵本で楽しんでみてくださいね。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。