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絵本作家「たなかしん」さんについて
たなかしんってどのような人?

たなかしんさんは、1979年生まれ、大阪府出身の男性です。画家として活動しながら、2002年頃から絵本作家としての活動を始めました。現在は、画家兼絵本作家さんです。兵庫県明石市にアトリエとショップがあります。
たなかしんさんの作品は、日本に限らず、台湾でも出版されています。また、海外の展覧会にも参加するなど、国内にとどまらず世界で活躍している作家さんです。
数々の絵本の他にも、住宅メーカーの環境絵本の作・画や、ゆるキャラのデザイン、アメリカ・カナダの小学生用夏のドリル表紙絵なども手掛けています。舞台美術、広告、服飾デザイン、ワークショップなど、幅広く活動されています。
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どのような絵本を書くの?
たなかしんさんの絵本の最大の特徴は、独特な質感の絵です。画家もされているたなかしんさんは、絵本の絵も自ら描いています。
絵の下地には、海の砂が使われています。アトリエのある明石の海の砂を自らが集め、キレイに洗ったら天日干しをし、その上から色付けをしています。独特な質感とあたたかみは、たなかしんさんにしか出せない絵タッチを生み出しています。
絵本の内容は、読者の心情に語りかけ、読み手の感情を揺さぶる作品が多いです。また、心あたたまるストーリーが絵と一緒に書かれることで、よりあたたかみのある作品に仕上がっています。
たなかしんさんのおすすめ絵本をご紹介
【1】かみさまのいたずら
あらすじ

「ぼくはみにくいかわったこども」父親から初めて聞いたその言葉は、あまりにひどい言葉でした。生まれてきた醜い子どもを見て、父親はショックのあまりいなくなってしまいます。
必要としてくれるのは、目も耳もきかない母親だけです。ただ愛されたい、必要とされたい、心の美しい子どもの切なく、悲しい物語です。
この絵本のおすすめポイント
「かみさまのいたずら」は、どちらかというと大人向けの絵本です。大切な我が子をギュッと抱きしめたくなったり、大切な両親に会いたくなったりする切なく悲しい物語です。
まだ願望や想いを上手に口に出せない子どもの心の叫びに耳を傾けて欲しい、という願いが込められています。子どもがどれだけ親を愛しているか、どれだけ必要としているか、深く考えさせられるお話です。
口コミ
・一度ではなく何度でも読んでみたくなる絵本です。初めて、涙を流しながら読みました。
・人間の純粋なところや、素直さが心にしみました。イラストもとても優しくて素敵です。
【2】げんきのないピエロのたからもの
あらすじ

とあるサーカスのいつも不機嫌顔なおじいちゃんピエロと、いたずら好きな少年アドネのお話です。飲んだ水を眼から出すことを芸にするピエロは、いつも泣いているように見えました。
アドネはピエロをもっと泣かせてやろうと、ピエロが大切にしていた写真を盗んで隠してしまいます。ピエロが必死に探すのを見て楽しむアドネ。そんないじわるなアドネとピエロの切なくも心あたたまる物語です。
この絵本のおすすめポイント
寂しさやかまって欲しい気持ちから、いたずらをしてしまうアドネと、それを受け止めてあげるピエロは、いたずら好きな子どもを表しているかのようです。
好きで誰かを傷つけてしまうのではなく、その裏には寂しさがあるのかもしれない、と考えさせられる絵本です。子どもには説明をしながら読んであげるといいでしょう。
相手の立場や気持ちになって考えることや、やり返すのではなく受け入れてあげることを伝えることができます。
【3】恋キリン
あらすじ

オスキリンのプラポテと、メスキリンのプーラの恋の物語です。そしてその恋と、キリンの首と足の長さにまつわる進化のお話です。
キリンの進化は恋によるものだ、という深いメッセージ性のある内容になっています。どこかの国の壁画にあるような、絵もお話もとても美しく何度でも読み返したくなる絵本です。
この絵本のおすすめポイント
幻想的な絵がかわいくておしゃれで、じんわり胸があたたかくなるお話です。恋の物語なので、切なさの中に、恋ってこんなに美しいものなんだと感じさせられます。
大人向けではありますが、親子でも読むこともできます。読むたびに、夢のような世界へ連れていってくれるこちらの本は、何度も繰り返し読みたくなる1冊です。
【4】ウサギのチョコラ
あらすじ

月では毎日、ウサギたちがみんなのためにお祝いをしています。ある日、近くのほしでかわいい赤ちゃんが生まれました。月のうさぎは、あたらしい命が生まれたことを盛大にお祝いします。
今日のお祝い担当はウサギのチョコラ。あわてんぼうのチョコラはうまくお祝いすることができるでしょうか?
この絵本のおすすめポイント
うさぎのチョコラの懸命さがほっこりする物語です。子どものお誕生日だけでなくても、いつも読んであげたいお話です。最後のページに名前を記入する場所があります。
誰かのお誕生日や命の誕生を一緒に喜びたくなります。月にいるうさぎのお話は、子どもたちに夢を与えるでしょう。親子で優しい気持ちになれる絵本です。
【5】ガマ王子vsザリガニ魔人「Paco~パコと魔法の絵本~」より
あらすじ

ガマ王子はわがままでいじわるです。でもある日、みんなになにかをしてあげたい!という自分の中の優しい気持ちに気付きます。あんなにいじわるで絶対王子だったガマ王子が、みんなのためにザリガニ魔人と戦う、心温まる愛と勇気の物語です。
2008年映画「パコと魔法の絵本」で、少女パコが「毎日読んでね」とママからもらった大切な絵本が、実物となりました。2004年、2008年、2014年と上演された日本の名作舞台でもあります。
絵本は一度絶版になったものが、内容もわかりやすくリメイクされて再販されました。たなかしんさんはこのお話の絵を担当しています。優しいタッチがとても美しく、さらに物語に引き込まれます。
この絵本のおすすめポイント
大人も子どもと一緒に楽しめる絵本です。原作ファンの人はもちろん、映画や舞台を見ていない人にもおすすめです。絵が美しくキレイなので、たなかしんさんの絵のファンの方も堪能できます。
一番は映画や舞台と合わせて見ることをおすすめします。この絵本を中心に進むお話と、この絵本のお芝居が繰り広げられる模様はとても感動的です。
ガマ王子は本当にいじわるなカエルですが、そのカエルがみんなのために命をかけて戦う姿に、勇気や力を与えられます。最後まで諦めない気持ちを学ぶことができます。
【6】モグちゃんのねがいごと
あらすじ

目がみんなより見えない、もぐらのモグちゃんは、みんなの楽しそうな話の輪に入れません。いつもうらやましいな、と見ているだけだったモグちゃんが、神様にあるお願いをしにいきます。
欲ばりなお願いをしてしまったモグちゃんに、神様が伝える言葉とは何でしょうか。
この絵本のおすすめポイント
たなかしんさんは「自分が持ってうまれたものを受け入れ、 自分を好きになることのできる1冊です。」とこの絵本を紹介しています。人が持っていて自分にないものを認めるということは、自分を受け入れて好きになってあげるということです。
障害やハンデキャップ、得手不得手など、人は欲しいものすべてを手にできるわけではありません。自分が今持っているものを大切にして、欲張らずに生きるということを教えてくれる絵本です。
【7】ラストライブ~ありがとうのうた~(えほん動画)
あらすじ

『ラストライブ』はえほん動画です。たなかしんさんが作ったお話と絵に、声と音楽を乗せてより感動的な作品になっています。
セミが生まれてから死んでしまうまでの7日間の一生を描いています。その中でも、セミの鳴き声を題材にしていて、セミの求愛行動と夏の恋模様を題材にしたお話です。
この絵本のおすすめポイント
夏になると必ず聞くセミの鳴き声ですが、どうして鳴いているのかを知るきっかけになるえほん動画です。朝から晩まで毎日聞こえるセミの声も、このえほん動画を見ることによって、温かい目で見守ることができます。
子どもが大好きなセミ取りですが、生きものに命があること、生きものにも心があるということ、そして大切に扱わなければいけないことを学ぶことができます。動画だからこそ説得力のあるお話です。
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【8】なにもない島(えほん動画)
あらすじ

こちらもえほん動画です。なにもない島に誕生したロロが、その島に願いを叶えてもらい、なんでもある島にしてもらいます。しかし、新しい生命であるイヴが誕生したことにより、島が変化してしまうお話です。
ソフトなタッチの絵と優しい語り口調で、内容に引き込まれるえほん動画です。
この絵本のおすすめポイント
目の前にある、あって当たり前のものにこそ感謝しなければなりません。地に花が咲き、実がなり、水があり、食べものがある、そんな当たり前の環境は、実はあって当然ではないのだと再認識させられるお話です。
人が忘れがちな、生きる上で一番大切なことを思い出させてくれます。子どもから大人まで、一度は見ていただきたいえほん動画です。
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【9】クークーグーグー
あらすじ

物語の主人公は、いつも眠ってばかりの子犬、クークーです。何をしている時もすぐにグーグーと寝てしまうクークーを、パパとママは心配しています。
そんなある日、クークーは歩きながら眠ってしまって木にぶつかってしまい、そのショックで眠れなくなってしまいます。クークーと、クークーのために頑張るパパとママがかわいくてハッピーなお話です。
この絵本のおすすめポイント
たなかしんさんがずっと温めていたお話に、自身の子育ての経験もプラスされたほっこりするお話です。今回は、お話に合わせて新しい画風で描いています。
おやすみの絵本なので、寝かしつけにもおすすめです。お話も絵もとにかくかわいくて、親子で幸せな気持ちになる心あたたまる絵本です。
たなかしんさんのおすすめグッズをご紹介
【1】マグカップ(ガマ王子)
ガマ王子vsザリガニ魔人のイラスト入りマグカップ

『ガマ王子vsザリガニ魔人「Paco~パコと魔法の絵本~」』のオリジナルマグカップです。マグカップの絵も、もちろんたなかしんさんが描いています。
映画ファンの方も、絵本ファンの方も、たなかしんさんの優しいタッチで描かれたガマ王子を眺めながらお茶ができます。図柄違いで3種類あります。インテリアにもおすすめです。
*参考価格:1,620円
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【2】ロンパース(ネズミのグレー)ベージュ
かわいい動物たちがいっぱいで思わずにっこり

たなかしんさんの絵本「ネズミのグレー」がそのまま赤ちゃんのロンパースになりました。たなかしんさんの優しいタッチで描かれた動物たちがとってもキュートです。
「ネズミのグレー」はネズミのグレーが冒険にでかけるお話です。そこでたくさんの動物のお友達に出会います。男の子でも女の子でもかわいく着こなせて、見ているだけで優しいキモチになれます。
*参考価格:¥ 4,212
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【3】Hero ポストカード
心あたたまるポストカード

たなかしんさんの繊細な絵タッチが、心温まる作品になっています。「Hero」はクマのヒーローが少年を後ろからぎゅっと抱きしめている、優しいキモチになれる作品です。
他にも「PAPA」「メリーゴーランド」「運命の鍵」などがあり、どれも独特な雰囲気を持つポストカードになっています。リビングや子供部屋にもピッタリです。
*参考価格:¥ 162
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まとめ
いかがでしたか?たなかしんさんの絵本は、砂絵で描かれた素敵な絵や、独特な雰囲気で、思わず引き込まれてしまう不思議な魅力があります。
何度も読みたくなる心あたたまる絵本を、お子さんと一緒に選んでみてはいかがでしょうか。また、新作絵本はもちろん、全国で作品展も行われるのでぜひチェックしてみてください。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。