妊娠初期とはいつのこと?

妊娠の兆候が現れる妊娠4週から15週まで

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妊娠の週数は、最後の生理初日を0週0日として数えます。これまで妊娠初期は0~15週までを指すのが一般的でした。

しかし、実際はおおよそ0週は生理中、1週は卵子が発育中、2週中に受精し、3週中に着床開始、4週で着床完了となり、妊娠の兆候が現れるのは大体4週以降。

そのため、最近では3週までを妊娠超初期、4週からを妊娠初期と呼ぶことも増えてきているようです。こちらの記事でも妊娠4~15週を妊娠初期と呼ぶことにします。

また月数で言うと、4週=妊娠2ヶ月、15週=妊娠4ヶ月ですので、妊娠初期とは妊娠2~4ヶ月を指すということになります。

身体の中では何が起こっているか?ー赤ちゃんの変化

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妊娠4~5週頃に赤ちゃんを包む胎嚢(たいのう)という袋、その中に赤ちゃんの元になる胎芽(たいが)、赤ちゃんの栄養である卵黄嚢(らんおうのう)ができてきます。

超音波検査で見ると、白くてポツンとした点とリング状の丸が黒い袋に包まれている様子が見えることも。そして6週くらいから、小さな胎芽がピコピコと波打ち、心拍が確認できます。

これが妊娠が順調かどうかの一つの目安となります。なお、胎嚢が見える時期、心拍が確認できる時期には個人差があります。

7~8週までに妊娠確定検査を終えると妊娠を実感するママが多いでしょう。8週からは「胎児」と呼び名を変え、一層赤ちゃんらしく成長します。

赤ちゃんの成長は目覚ましく、この時期には神経系器官や内臓がぐんぐん成熟していきます。11週頃には3頭身になり、人間らしい姿に。

12~13週では内臓や脳が働き始めます。14~15週にかけて体は急激に成長。そして15週には胎盤が完成し、栄養の受け取りと老廃物の排出を効率よく行えるようになります。

15週頃の子宮の大きさはおおよそグレープフルーツくらい、赤ちゃんは10cm前後ほどに成長。この時期の赤ちゃんは急激に成長するので、健診に行く度に驚くかもしれませんね。

身体の中では何が起こっているか?ーホルモンの変化

妊娠して初めて分泌されるhCGと呼ばれるホルモンがあります。hCGは妊娠の維持、子宮の収縮を抑えるなどの働きがありますが、一方でつわりの原因になっているという説もあります。

hCGは妊娠初期に大量に分泌され、妊娠3ヶ月頃にピークを迎えますが胎盤が完成する妊娠4ヶ月頃には分泌量が激減します。

この分泌量とつわりの度合いが比例しているというデータもあり、つわりと連動しているのでは?と言われています。

またこの頃にはお腹や胸がふっくらとしていることを実感するママも多いでしょう。締め付けが気になるようなら、マタニティインナーに変えることも検討しても。

内診後ママになったことを実感

nayuchanさんからの体験談:
生理が来なくて、妊娠検査薬をし陽性反応が出たので、次の週に病院へ行き検査をしてもらいました。
生理不順ということもあり、しっかりした週数は分からないけど、妊娠8週目ぐらいかなと言われました。

内診で赤ちゃんを確認してもらうと、丸い点や袋ではなく、もうすでに赤ちゃんの形がしっかりと分かりました。お腹に赤ちゃんがいるんだな~と実感し、そしてこの命を大事にしないといけないんだと思いました。赤ちゃんを見た瞬間母性がでてきました。

妊娠初期におこる症状

月経が止まる・基礎体温の高温期が続く

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月経周期が一定の人の場合は、妊娠するとまず「基礎体温の高温期が続く」「月経が止まる」の2つの兆候が現れます。

基礎体温の高温期が3日以上続くと排卵があったと判断できることが多いです。その後卵子と精子が受精して着床すると、月経が止まります。

目安として、月経が1週間以上止まるか高温期が14日以上続いた場合は、妊娠している可能性が高いとされます。

ただし月経周期はストレスや環境の変化などに影響を受けやすいので、必ずしも一定であるとは限りません。その場合は、以下に挙げるような兆候で妊娠が分かる場合もあります。

つわり

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妊娠した人が最も多く感じると言われる「つわり」。つわりにはいくつかの種類がありますが、多いのは吐きづわりと食べづわりです。早い人だと妊娠4週頃から始まります。

吐きづわりは、何かを食べると吐き気が起き、吐くと多少楽になる症状。食べづわりは逆に空腹だと気持ち悪くなり、何かを食べていると楽になる症状です。

つわりのピークは8~11週であることが多いのですが、個人差があります。12週以降ひどくなった人もいれば、出産までつわりがあったという人、全く感じなかったという人も。

つわりの原因ははっきり分かっておらず、完全につわりをなくすのは困難です。しかしどんな時に症状がひどくなるのかを知っておけば、回避しやすくなるでしょう。

つわりの対処法

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つわりが起こるシーン別に対策を考えてみましょう。

・朝起きた時
朝起きたばかりの空腹時には気持ち悪くなりやすいもの。起床してすぐ口にできる物を用意しておく、もしくは夜中に目が覚めた時に軽く何か食べておくと楽になるでしょう。

・何か食べた時
吐きづわりに多いのが、食べた途端に気持ち悪くなる症状。栄養バランスは一旦後回しにして、食べられる物を食べられる量だけ口にしましょう。

妊娠前には見向きもしなかった物を食べたくなることもありますが、口にできるなら食べてみても。反対に、水も飲めないほど何も受け付けない時は産院に相談しましょう。

・苦手なにおいをかいだ時
妊娠するとにおいに敏感になるママはとても多いです。今まで好きだったにおいがダメになるという話もよく聞かれます。

その中でも、柑橘系などの爽やかな香りなら大丈夫という方が多いようです。楽になる香りがあれば、マスクなどにしみこませて着用するとよいかもしれませんね。

眠気・だるさ

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妊娠初期に、無性に眠気やだるさを覚える場合があります。これは妊娠維持を助けるプロゲステロン(黄体ホルモン)が要因と言われています。

また赤ちゃんの急激な成長に、大量のエネルギーが使われ疲れてしまうのも原因の一つです。1番の解消法は「寝ること」ですが、なかなか休めない状況もあるでしょう。その場合は、次に挙げるような対処方法がありますよ!

眠気・だるさの対処法

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1.ガムやキャンディーなどを口にする
口を動かすと眠気が紛れます。お菓子など食べていい職場なら、仕事をしながらできるのでおすすめですよ。スーッとする味のものを選ぶと眠気もすっきりするでしょう。

2.手や耳をマッサージする
手の平や指には覚醒のためのツボがたくさんあると言われています。手の平をもんだり、指をつかんで揺らしたりすると頭も冴えてくるでしょう。耳にもたくさんのツボがあります。上下左右に引っ張ったり、手の平で包んで温めるとスッキリしてきますよ。

3.目やおでこを温める
ボーっとする時は、目やおでこが冷えている場合があります。仕事や家事の合間だったら、手の平や指先で優しく押さえてみて。ある程度じんわり温めるとすっきりすることも。
休憩時間などに、布に包んだカイロや蒸しタオルなどを当ててみてもいいかもしれません。ただしやけどしないように注意してくださいね。

4.手足を動かす
大きな運動でなくても、肩を回したり手首や足首をぶらぶら揺らしたりすると眠気が紛れますよ。イスに座ったままできるので、仕事の合間にやってもいいでしょう。

5.冷たい水で手や顔を洗う
冷たい水に触れるとシャキッとしますね。顔を洗うとさらに目が覚めるでしょう。シンプルではありますが、手軽にできて効果的な方法です。

6.休憩する
どうしても眠気が取れない、という時は思い切って休憩を取るのも手。可能であれば休憩室や保健室などで5~10分でも休ませてもらっては。横になって目を閉じるだけでも休まります。また、休憩時間に外を散歩するのもいいですね。外の空気を吸うと、短時間であってもスッキリしますよ。

頭痛

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特に頭痛持ちではないのに、妊娠した途端に頭痛に悩まされる妊婦さんもいます。妊娠初期の頭痛の原因としては、以下のようなものが考えられます。

・ホルモンバランスの変化
妊娠によりホルモンバランスが急激に変化することにより、頭痛が引き起こされるケースがあります。

・運動不足、ストレス
つわりで横になることが多かったり、慎重に行動するようになると運動不足になりやすいですね。またホルモンバランスの変化でイライラしやすい時期でもあります。運動不足や、ストレスで筋肉がこわばると血行不良になり、頭痛を引き起こしやすくなります。

・貧血
お腹の赤ちゃんへ送る血流が急激に増えるのですが、血液内の赤血球は急に増やすことができません。不足分はママの体内の鉄分を使うことになり、これが頭痛やだるさの原因に。

以上の原因による頭痛はそれほど深刻なものではないのですが、中には重大なトラブルによる頭痛もありますので、あまりにひどい時は主治医に相談しましょう。

注意すべき頭痛

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頭痛の原因のうち、もっとも注意しなければならないのが妊娠高血圧症候群だった場合です。妊娠中は血流が増えるので、それに伴い血管も拡張するもの。

しかし何らかの原因で血管が広がらなかった場合、血圧が上がり過ぎて妊娠高血圧症候群になることがあります。

症状としては頭痛の他に目がチカチカする、めまいがする、むくみなどがありますが、症状が現れにくい人も。ママと赤ちゃんの命に関わることなので、早急に産院に相談しましょう。

また妊娠高血圧症候群とは関係ない頭痛であっても、辛い時はかかりつけの産院に相談することをおすすめします。状態に合った改善方法を教えてくれたり、薬を処方してもらえますよ。

下痢、便秘

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妊娠するとお腹の調子も崩しやすいもの。特に便秘になる妊婦さんは多いです。これは以下のような原因が考えられます。

・ホルモンの変化
妊娠を維持するためにプロゲステロンという女性ホルモンの分泌が増えますが、このホルモンには胃腸の働きを鈍くする作用があります。

・食生活の変化
つわりなどで食生活が偏って食物繊維が不足したり、水分が取りづらくなると便秘になりやすくなります。逆に、味覚が変わり、脂っこいものの摂取が増えると消化不良でお腹を下しやすくなることも。吐き気がつらくて冷たいものを取りたくなり、お腹を冷やしてしまうというケースもあります。

・運動不足
体を動かすと腸の動きも活発になるのですが、妊娠すると疲れやすさやマイナートラブルなどで体を休める機会が多くなり、運動量が減ります。すると腸の動きも鈍くなるのです。

・ストレス
お通じをコントロールしているのは自律神経ですが、ストレスを感じると自律神経の機能も乱れがちになります。

腸と子宮は近いので、お腹が不調だと赤ちゃんにも影響があるのでは?と気がかりになってしまいますよね。次に対処法をみていきましょう。

下痢、便秘の対処法

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1.食物繊維や水分、乳酸菌などを積極的に摂取する
食物繊維や乳酸菌はお腹の調子を整えてくれます。水分はお通じを促してくれますし、お腹を下している時は脱水症状になりやすいので、こまめに取るといいですよ。

2.お腹を温める
腸が冷えると動きが鈍くなり、便秘や下痢の元。温かい飲み物や食べ物で温めたり、布に包んだカイロや蒸しタオルなどを当ててもいいですね。

3.運動をする
体を動かすと腸の動きが整い、血行も良くなるので適度な運動がおすすめ。ただし妊娠初期は疲れやすい上に赤ちゃんの成長も不安定。産院と相談し、ウォーキング程度にとどめましょう。

4.生活リズムを整える
早寝早起きをし、決まった時間に食事を取り、便意がなくても決まった時間にトイレに行くというように生活リズムを整えると、ホルモンバランスが安定し、腸の動きも整います。

便秘もひどいと痔につながったり、下痢が何らかの細菌感染のサインの時もあります。症状が続く時は我慢せずに、産院に相談してみて下さいね。

おりものの変化 茶色いおりものが出る場合も

おりものには主に「細菌の侵入を防ぐ」と「受精をサポートする」という2つの機能があります。このおりものが、妊娠すると状態が変わってきます。

生理の後のおりものは、排卵期に備えて向けてサラサラの水のようになります。精子の移動を促し、受精しやすくするためです。排卵が終わると今度は粘り気を帯びてきます。これは、細菌が侵入しないようにガードするため。非妊娠時はこのサイクルを繰り返します。

このおりものの変化をコントロールしているのは女性ホルモンですが、妊娠すると女性ホルモンが増加し続けるので、おりものに変化が出てくるのです。

・量の変化
妊娠するとおりものの量が増えることが多いようです。これは分泌を促す女性ホルモン自体が増えるからと言われています。

・色の変化
非妊娠時のおりものは無色透明で水のようですが、妊娠すると白濁し、中には少し黄色みがかかるケースも。ただし個人差もあり、色が変わらない場合もあります。

また茶色いおりものが出る場合もあります。これは受精卵が着床した時の出血が混じって起こるもの。出血してから時間が経って出てくるので血液が酸化し茶色くなりやすいのです。

注意すべきおりものの変化

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一方で、おりものが病気のサインを示すことあります。次に挙げるようなおりものには注意が必要です。

・はっきりとした黄色~黄緑~緑色のおりもの
・生臭い、きつい臭いなど不快な臭いがするおりもの
・カッテージチーズ状の白くポロポロしたおりもの
・細かい泡状のおりもの

おりものの量や色は個人差があります。量が少ないから妊娠してないとは言い切れません。反対に、破水と間違うほど大量に出る場合も。

大切なのは常に状態を把握し、「いつもと違う状態」にいち早く気付けることです。子宮と繋がる膣から分泌されるおりものは、子宮の中の状態を教えてくれるサインかもしれません。

おりものシートやライナーなどを使いながら、普段から観察しておくとよいでしょう。異常がありそうなら、そのおりものシートやライナーを持参して産院に相談してみましょう。

腰や背中の痛み

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今まで腰痛などなかったのに、妊娠して腰や背中が痛むようになったという話もよく聞かれます。まださほどお腹が大きくなっていないのになぜ?と思うママも多いでしょう。

これは卵巣ホルモンのひとつ、リラキシンの影響によります。リラキシンは関節を緩める働きがあるため、背中や腰に負担がかかります。

さらにお腹の赤ちゃんを育てるために血液が急激に増加し、骨盤内が充血して腰痛を引き起こすとも言われています。

この時期は少し姿勢をずらしただけでも腰や背中の痛みが悪化しやすいので、正しい姿勢を保つことが大切です。とは言え、正しい姿勢を意識しすぎて緊張するのもよくありません。

座っている時はクッションなどを、横になっている時は抱き枕などを利用し、リラックスしながら姿勢を保つといいでしょう。軽めのストレッチや入浴で血行を良くするのもおすすめです。

出血

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妊娠初期に出血が起きると不安になってしまいますよね。でも、実は妊娠中は意外と出血するもの。子宮粘膜が充血しているため、少しの刺激でも出血してしまうのです。それほど心配のない出血の原因として、以下のようなものがあります。

・絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)
絨毛膜という、子宮を包む膜の外側に血液がたまる状態です。多くの場合は、出血や下腹部の痛みや張りで気付きます。まれに切迫流産に繋がるケースもあり、その時は安静を指示されたり、張り止め薬が処方されたりします。

・月経様出血
妊娠4週頃、ホルモンが妊娠前と同じように働くために生理のような出血が起こることです。ただし量は少なめで、数日で治まることが多いです。

・子宮膣部びらん
子宮の入り口がただれている状態で、セックスや内診の刺激で出血する場合も。生理的な出血のひとつで、妊娠していない女性にも起こります。

・子宮頸管ポリープ
子宮頸部の粘膜の細胞が増殖し、子宮の出口に飛び出してポリープができる場合があります。基本的に良性で、出血することはあっても痛みはありません。ただしポリープが炎症を起こして流産や早産に繋がる場合には、適切な処置を行います。

注意すべき出血

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・胞状奇胎(ほうじょうきたい)
受精卵の染色体異常により胎盤の元になる絨毛が増殖し、赤ちゃんを吸収してしまう病気です。出血の他、ひどいつわりと切迫流産のような症状を併発します。

胞状奇胎は絨毛ガンを引き起こす可能性があるため、なるべく早く子宮内から除去しなければなりません。残念ながら赤ちゃんは諦めることになります。

・子宮外妊娠(異所性妊娠)
受精卵が子宮内以外に着床してしまう状態です。妊娠の兆候があるのに、子宮内に赤ちゃんの姿が見えないと子宮外妊娠の疑いが。

子宮外妊娠の9割以上が卵管に着床し、初めは下腹部痛と少量の出血がある程度ですが、症状が進むと卵管が破裂し、大量出血などを引き起こし大変危険です。

子宮内以外では赤ちゃんは育たないので、残念ながらこのケースも赤ちゃんを諦めることに。緊急手術をふまえ、病院で慎重に検査をしてもらう必要があります。

出血の原因は、問題のない場合と重大なトラブルである場合と両極端であるのに、たいへん区別がつきにくいので、たとえ少量の出血であってもすぐに主治医に相談してくださいね。

頻尿と眠気が強く…

jam mamaさんからの体験談:
私の場合は、つわりはそれほどひどくなく、とにかくトイレが近くなりました。あと、寝ても寝ても寝足らず、常に眠かったです。

海外へ旅行中だったので、トイレを探すのも一苦労だったし、夜中もトイレで目が覚めました。普段ならこんなことは全くありませんでした。

本当なら早起きしていろんな観光をもっと楽しみたかったのですが、眠いので朝もゆっくり寝てることが多かったです。あと、何となく体がだるく、ツアーで他の方と一緒に観光地を回るのも、ワンテンポ遅れて歩いていました。

微熱があり疲れやすかった

Aomoriさんからの体験談:
生理が遅れていることと、自分で行った妊娠チェッカー、その後病院に行って血液検査と尿検査、エコーしたことで確実に妊娠していることが分かりました。

体調面での変化は、いつもよりも日中眠たく、体がだるくて微熱があって疲れやすかったと思います。風邪をひくまえの症状に近かったと思います。

あとは子宮のあたりがチクっと痛かったです。今思えば、それがいわゆる着床痛で受精卵が子宮に着床した時の痛みだったのかなあと思います。

妊娠初期の過ごし方

重いもの、自転車、自動車は?

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妊娠が分かったばかりの頃は、どう過ごせばよいのか戸惑うパパママもいるかもしれませんね。次のことに気を付けて過ごすとよいですよ。

1.ゆったりペースで過ごす
つわりなどのマイナートラブルがある場合、無理をせずゆっくりめに行動し、少しでも疲れたら座ったり横になったりして休みましょう。

自覚症状がなくいつも通り行動できそうなママも、お腹の赤ちゃんはまだまだ不安定。ペースを落として動くようにしましょうね。

2.重い物を持つことや高所の物を取ることを避ける
これらの行為はお腹に力が入りやすいもの。他の人に代わってもらったり、重いものは小分けにして運ぶなどするとよいですよ。

3.自転車や自動車の運転には注意
移動に自転車や自動車が必須のママもいるかもしれませんね。しかし自転車はバランスが取りづらく、転倒の危険も。強い振動を避けることと、転倒によくよく注意して使用しましょう。

自動車も集中力が落ちる妊娠期は運転に向きません。どうしても運転しなければならないときは無理せず、時間に余裕を持って行いましょう。

長時間の移動やタバコ、お酒、薬の摂取は?

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4.遠出や旅行は安定期以降に検討して
おでかけや旅行が好きなママなら、気分転換に外出したくなるかもしれませんね。しかし妊娠初期はママにも赤ちゃんにも負担がかかやすい時。無理な計画は立てず、産院と相談しながら考えましょう。

5.タバコやお酒を止める
タバコのニコチンは胎盤への血流障害を招き、酸素や栄養が赤ちゃんへ届きにくくなります。その結果、流産や低体重児などの大きなトラブルを引き起こすことも。

お酒に含まれるアルコールは、中枢神経の成長を阻害されるため、先天性の疾患や障害を持つ赤ちゃんが生まれやすくなると言われています。

妊娠初期の赤ちゃんは器官が未完成で、大きく影響を受けます。妊娠が判明したらタバコやお酒は一切止めるようにしましょう。

6.薬に気を付ける
妊娠初期は赤ちゃんの器官が作られる大切な時期。特に妊娠4~7週は「絶対過敏期」と呼ばれ、薬の悪影響を最も受けやすい時です。

もしこの時期に体調を崩すなどして薬を服用したい時、常用している薬がある場合、妊娠判明前に薬を飲んでいた場合は、外用・内服に関わらず必ず産院に相談を。

食事は?

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7.ビタミンAの摂取に気を付ける
ビタミンAは免疫力を高め、赤ちゃんの成長を促す効果がありますが、動物性ビタミンA「レチノール」は、過剰摂取すると奇形の赤ちゃんが生まれる確率が高くなってしまいます。

一方、植物性ビタミンA「ベータカロチン」は余分な分は排出されるので、過剰摂取になることはほとんどありません。ビタミンAは野菜から摂取するようにしましょう。

8.葉酸を積極的に取る
葉酸とはビタミンB群の中の水溶性ビタミンで、「血液を作るビタミン」とも呼ばれるほど重要なビタミンです。特に妊娠初期に不足すると神経管閉鎖障害という神経の疾患を引き起こしやすくなるので、積極的に摂取しましょう。

その名の通り、葉ものなどの緑黄色野菜や、豆類、レバーなどにも含まれます。妊娠を考え始めたら積極的に摂取したい栄養素です。

普段の食事だけでは不足しがちな上に、つわりなどで思うような食生活ができない妊娠初期は、産院などで栄養相談を受けると良いでしょう。

サプリメントなどで摂取するのが手軽ですが、推奨していないお医者さんもいるので、産院と相談した上で検討しましょう。

仕事は?

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9.周囲に頼る癖をつける
仕事も家事も1人でこなしていると、妊娠してもいきなり周囲に頼れないママもいるかもしれませんね。動ける時につい無理に動いてしまったり…。

しかしお腹の中で人を1人育てるということはとてつもないエネルギーを消費します。特に妊娠初期は赤ちゃんの成長も未熟で、少しの負担もトラブルに繋がりやすい時期。

妊娠初期は見た目で分かってもらいにくいため、なるべく早めに直属の上司や家族に妊娠している旨を伝え、代われるものはどんどん代わってもらいましょう。

仕事の業務緩和や休憩の取得などを申し出たい時はかかりつけの産科医に相談してみて。「母性健康管理指導事項連絡カード」を作成してもらい、勤務先に提出しましょう。

家事は多少放置しても命にかかわることはありません。電車やバスではすいてる時間を狙ったり優先席に積極的に座るなどしましょう。今お腹の赤ちゃんを守れるのはママだけです。図々しい?と心苦しくても「今だけ」と割り切って行動して。

赤ちゃんが生まれたら周囲に頼ることはさらに増えます。今からお願いする習慣をつけておくのはとても大事なことです。

つわりが酷くて仕事に行くことができなくなった

A.Tさんからの体験談:
妊娠が発覚してから、重いものを持たないように気を付けました。仕事が倉庫業だった私は、早い段階から上司にだけ相談して、重いものを持たないようにしていました。

つわりが酷くなってからは仕事に行くこともできなくなってしまったので、家で安静にしていました。始めたことは出産の情報収集です。

つわりで動き回ることができなかったので、携帯で調べられることは調べるようにし、本を1冊だけ買って、出産の不安をできるだけ解消できるようにしていました。

まとめ

妊娠してうれしい気持ちも起こるでしょうが、一方で多くの症状に見舞われ、ママはとまどってしまうかもしれませんね。

お腹の赤ちゃんが急激に育つことで様々な変化が現れるのです。そのほとんどははいずれ落ち着くもの。こちらで書かれたことを参考に、少しでも楽になる方法で乗り切ってくださいね。

ただし様々な変化の中には、深刻なトラブルのサインであることも。体や心の変化に気を配り、気になることはすぐ産院などに相談しましょう。

体調が不安定で思うように動けなくても自分を責めないで。「動かなくていいよ、休んでね」という赤ちゃんからのメッセージと思って、ゆったり過ごしてくださいね。
(文書作成:さこまーま)

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