これって注意してもいい? 注意すべき場面と伝え方
危険やトラブルにつながる行動には声掛けを

子ども同士のやりとりは、見ていてほほえましい反面、時にはヒヤッとすることもありますよね。次のような場面では、気づいた時点で早めに声をかけることが大切です。
・叩く、蹴る、かむ、つねるなど、相手を傷つける行動
・物を投げたり壊したりして、周りに危険を及ぼす行動
・勝手に人の物を取ったり、持ち帰ろうとする行動
・トイレや洗面所を汚したり、大きく散らかす行動
どれも周りの人を困らせてしまう行動ですが、誰も注意しなければ「これでいいんだ」と誤解してしまうかもしれません。
「これはやってはいけない行動だ」ということを、感情的にならず、短く、具体的に伝えましょう。
例えば、
「砂を投げると目に入って危ないよ」
「おもちゃは投げずに、手で渡してね」
というように、声をかけるといいですね。
よくない行動をその場で正すことは、相手の子にとっても大切な学びになります。あくまで子どものためを思い、冷静に声をかける勇気を持ちましょう。
マナーや礼儀が気になる場合は?
「こんにちは」「ありがとう」「ごめんなさい」など、よその子どものマナーや礼儀が気になることもありますよね。
でも、あいさつやマナーは、家庭よって考え方や身につけるタイミングが違うもの。こちらの方針に合わせて、無理に言わせるのはNGです。
・「ありがとうって言えるかな?」
・「一緒にごめんなさいしようね」
と、優しく促すように声掛けをすると、子どもも相手のママも嫌な気持ちになりにくいでしょう。寄り添う気持ちで、自然に習慣づけられるようサポートできるといいですね。
ママ同士の関係をこじらせないために|叱ったあとのフォロー
相手のママが見ていた場合
相手のママがその場で子どもを注意してくれた場合は、「ありがとう」「大丈夫だよ」と受け入れて終えることが大事です。
わざわざ追及したり、空気を重くしないように心がけましょう。 「うちの子もやるからお互い様だよね」と笑い合えると、気まずさもなくなります。
相手ママが見ていなかった場合
「さっきこういうことがあって…」と、事実だけを穏やかに伝えましょう。
そのうえで、「きっと楽しくなってしまったんでしょうね」「こういう時、どうされてますか?」など、責めずに共感の言葉で会話を続けると、相手も受け入れやすくなります。
マナーについて気になる場面では、「うちもまだ練習中だから、一緒にできるとうれしいな」と伝えると、責める空気にならずに済みます。
「一緒に練習しよう」という雰囲気を作ることで、ママ同士の距離もぐっと縮まり、良い関係を築きやすくなりますよ。子ども同士だけでなく、ママ同士も「教え合い、支え合い」の気持ちを忘れずにいたいですね。
どうしても合わないと感じたら
注意したことで強い口調で反応されたり、責められるようなことが続くなら、無理に付き合う必要はありません。
・会う頻度を減らす
・大人数の集まりで会うようにする
など、適切な距離を置くことも大切です。
無理に続けるよりも、心地よい距離感を保つ方が良い関係を長く続けられる場合もありますよ。
まとめ
よその子に注意したり、叱ったりするのは勇気がいることです。
でも、見て見ぬふりをせず、「相手の子のためになるかどうか」を考えて行動することが大切です。
注意するタイミングや伝え方、ママへのフォローを大切にすれば、相手ママとも良い関係を築くことができるはず。
「子どもたちみんなが気持ちよく過ごせるように」という気持ちを大切に、ママ同士も協力し合いながら、子どもたちを見守っていきましょう。
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