子どもの年齢に応じた対応を
3歳以上児は子ども同士の解決が可能
3歳以上児では、子ども同士でのトラブル解決が可能になってきます。基本的に子どものトラブルは見守る姿勢が大切になります。
必要に応じて、言葉を分かりやすくしてあげるなど配慮しながら、子どもが自分達で考えて解決策を見つけることが出来るように見守りましょう。
ママ友パパ友トラブルにならないために
日頃からの深い関係作りを心がけましょう

核家族化が広まり、地域の交流も少なくなっている現代において、ママ友やパパ友というのはかけがえのない存在であると言えるでしょう。お互いに悩みを共有して、励まし合って、一緒に出かけたりも出来る。なんて素敵な関係でしょうか。
しかしそうした関係が、ちょっとしたトラブルやその時の対応で壊れてしまうこともあります。原因は様々考えられますが、関係性を強く保つためには、やはり日頃から交友関係を深めることが大切かなと思います。
良い関係性とは、相手を思うがために相手にとって聞きたくないことを指摘することもできる関係だと、個人的には思います。
筆者もそうですが、日本人は「アサーション」が苦手だと言われています。アサーションとはより良い関係の為に、自己主張や相手への意見を上手に伝えることです。ことわざで言う「気の置けない仲」とはきっと、お互いにアサーションが出来る良好な関係のことを言うのでしょう。
ママ友パパ友だけでなく、友人や家族、同僚、保育士と保護者、色々な関係性で上手に気軽にアサーションができるように関係性を深めていきたいですね。
子どもが加害者になってしまったら
自分の子どものケアも忘れず
事が落ち着いてきたら、様々な感情が押し寄せてくるでしょう。自分の子どもへの怒りや、疑問。相手の子どもへの心配、親御さんの反応など様々あるかと思います。
でも、ママパパは後一歩だけ踏ん張って、自分の子どものケアに頭を回して欲しいのです。どうしてトラブルが起きてしまったのかを聞いてあげましょう。
そして、誰よりも相手の子どもを心配しているのは、他ならぬ加害者となってしまった子ども自身です。伝え聞いたりした相手の子どもの様子を伝えてあげてください。
反省は後から嫌でもしなくてはなりませんが、加害者となってしまった子どもの心のケアは、事が起こった直後が一番大切なのです。
誠意を示すとはどういうことかを考えてみる。謝るのはそれから
相手の保護者に会う場合には、伝える内容をしっかりと整理してから行きましょう。子どもから聞いたこと、自分で見たことをしっかりと整理して、どうしてこんなトラブルが起きてしまったのかを伝えます。
そして、子どもが反省をして、お友達を心配していることも伝えましょう。その上で、至らなかった部分等について謝罪をするのが良いと思います。
大切なのはどの場面でも感情的にならないことです。とても難しいことですが、起きてしまったトラブルをなかったことにできない以上は、できる限り冷静に対処していくしかないのです。
子どもが被害者になってしまったら
話を聞き、冷静にこちらの状況を伝える
相手の子どもや保護者が謝りにきてくれた時には、まずは相手の話を最後まで聞いてあげてください。きっと不安でどうしようもなくて心配で、自分のことを責めたり、子どもを叱ったりして、目の前にいるのだと思います。
まだ混乱の最中で話がまとまっていないかもしれませんが、それはそうなってしまうだけこのトラブルを重く受け止めている証拠だと思うのです。
話を最後まで聞いたら、どれだけ悲しかったか、どれだけ心配したか、子どもが今どんな常態かを冷静に伝えましょう。叱責されるのも嫌ですが、実は謝罪の場面で何も言われないと言うのは、最も不安になることなのです。
だから、どれだけ心配で悲しかったかを相手に伝えるのです。相手がちゃんと謝罪を聞いてもらえたと実感できるように。そして、子どもの様子を伝えるのも大切です。ケガの状態やどんな話をしているかを伝えましょう。
相手に怒ったりする必要性はないと気付きます
もし、相手の謝罪に納得がいかなかったら怒って良いのではないかなと個人的には思います。だってママパパだって一人の人間ですし、宝物の様な存在を傷つけられているのですからね。
でも、そんな時にも「大切なお子さんの健康とこれからの安全」を思えば、相手への怒りなんてどうでも良いと思えるでしょう。いつでもお子さんの未来を見つめてあげられるように意識したいですね。
まとめ
今回はとてもセンシティブな、大きなトラブルが起きたときの心構えについて考えてみました。子ども達が楽しく遊び、成長する中でトラブルは必ず起こります。
それを未然に防ぐよう見守りながら、もしもの時には冷静な行動が取れるようにしましょう。子育てや、人間関係の中で正解というのは一つではありませんし、時と場合によっては正解が不正解に変わってしまうこともあります。今回書いたことも、一つの参考として頭の片隅において頂ければと思います。
でも、一つだけ筆者が声を大にして言えることは、もしもの事態でも「子どもを想う気持ち」をしっかりと見つめれば、自ずと良い答えが浮かぶように思います。いつでも、見つめるのは過去ではなく大切な子ども達の未来でありたいものですね。
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