先輩ママから学ぶ、妊娠中や赤ちゃん連れで災害にあったら?

避難を経験したことがある90名の声から

今回、約1,000名の先輩ママに「これまでに、災害(地震、水害、火災など)によって避難をされた経験はありますか?」というアンケートをとりました。

そのうち、避難した経験がある方は90名。

その中から、妊娠中に避難を経験された方と赤ちゃん連れで避難を経験された方の、体験談や避難グッズについてのエピソードなどをご紹介します。

避難を経験したプレママの声

avator みー0225さん
妊娠後期に大地震に遭い私が焦り気が張ってしまってました。
時期的にお腹の張りは強く感じていたが、恐怖や焦りでもっとバキバキに張ってしまい胎動が微弱かつほとんど無い状態に。
張りが強くなってから暫くお腹に手を当て自分自身も緊張を解きほぐしてました。そしたら張りも収まり胎動も戻って来ました。

avator saya0827さん
台風で被害に遭い、ひなんしました。その時は妊娠初期でつわりもそこまで酷くなく、食事も普通に食べられましたが、つわりとかひどい人は避難場所は匂いとか食事とか合わなくて辛いと思いました。

avator yk0609さん
妊娠初期とは言え、いつまで避難生活送るかわからない状態であり。いつ陣痛、破水起こすかわからないし入院グッズを持っていて良かったと思いました。

赤ちゃん連れで避難を経験したママの声

avator あや174さん
生後1ヶ月で大きな台風がきました。里帰り中で両親がいたので心強かったですが、どうなるんだろうと不安な一夜を過ごしました。
今まで避難はしたことなかったのですが、近年の防災意識の高まりから、避難することに抵抗もなく、また今回の経験を経て、避難はこんな感じなんだという感覚を掴めたので、更に避難に対する意識のハードルも下がり、今後は迷うことなく避難するという選択を出来るようになったと思います。

avator Asazさん
避難所ではプライバシーを確保することが難しいため授乳時は授乳ケープや薄いかけもので隠していた。また、夜泣きで迷惑をかけてしまうためなるべく外にすぐ出れるところにいた。

avator *chika*さん
大雨で川の氾濫の危険があるとのことで避難した。大雨の中、そして夜に避難したので大変だった。
子どもは、その時期ミルクを飲んでいたので、お湯を持ったり、哺乳瓶を持ったりで大変だったので、災害用に今売っている缶などの、すぐ飲めるものを用意しておけば良かったと思った。
着替え、座布団や横になった時に使うかけるものもあると良い。

プレママ・子育て中ママの防災グッズチェックリスト 

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避難を経験されたみなさんの体験談やエピソードを参考に、プレママ・子育て中ママに必要な防災グッズをご紹介していきます。

みんなに共通で必要なもの

☑母子手帳
ママと子どもの状態がすぐに把握できます。医療従事者や周りの人にいち早く情報提供をする意味でも日頃から持ち歩いておくことが大切です。

☑健康保険証
☑こども医療費受給者証
☑病院・産院の診察券
病院に受診することを想定してコピーを用意しておきましょう。母子手帳に挟んでおくと◎

☑常備薬・持病薬
いくつか小分けにしてまとめておきましょう。すぐに診察を受けられないかもしれないので、持病がある方は特に忘れずに備えておきましょう。

☑お薬手帳
持病があるか服薬中か、などを周りの人に知ってもらうことができます。アレルギーの有無も必ず記入!できれば電力に頼らないで済むよう、紙のお薬手帳も用意しておきましょう。

感染症対策グッズも

☑マスク
大人用・子ども用、ともに数枚用意しておきましょう。

☑アルコール除菌グッズ
水がなく手洗いが困難な場合もあるので、手指消毒のために用意しておきましょう。

☑ハンドソープ
手洗いができても石けんがない場合もあります。石けんよりも携帯用のハンドソープの方が、清潔に持ち歩くことができるので便利です。

☑ウェットティッシュ
手洗いも消毒もできない場合は、汚れた部分を拭くだけでも少し安心。指に巻き付けて歯の汚れを落とすこともできるので、歯みがきができないときにも役立ちますよ。

☑体温計
妊娠期間中の体調変化や家族の体調管理を把握するために用意しておきましょう。

☑救急用品
絆創膏やガーゼ、包帯など、怪我の応急処置のために持っておきましょう。

プレママに必要なもの

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☑マタニティマーク
妊娠が分かったら見える場所に身に付けておくと、いざというときに安心です。お腹の中の赤ちゃんを守るためにも、遠慮せずに周りに助けを求めましょう。

☑分娩のための入院グッズ
いつ破水や陣痛が起こるか分からないため、特に妊娠中期~後期のプレママは、早めに準備をしておくことが大切です。重い荷物を持っての避難はプレママひとりでは困難。日ごろから家族だけでなく、周りの人とコミュニケーションをとっておきましょう。

☑つわり対策グッズ
つわり症状により、食べられるものが決まっている方は、日ごろから持ち歩いておきましょう。

☑生理用品
☑サニタリーショーツ
急な出血や破水に対応できるように日ごろから持ち歩いておくようにしましょう。多い日の夜用ナプキンでも薄型のものであればかさばらずに持ち歩けますね。

☑消臭機能付きポリ袋

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避難所などでのナプキン処理用に用意しておきましょう。100均では「サニタリーバック12枚入」を買うことができます

アルミ製なので中身が透けず、ジッパー付きでにおい漏れを防げるとのこと。薄型ナプキン4個をらくらく入れられる大きさです。(内寸14cm×14cm)

☑防犯ブザー/ホイッスル
助けを求めたいときのために備えておきましょう。恐怖から声が出なかったり、体力が消耗してしまっていたりするときにあると便利です。ライトとホイッスルがついたものが100均で購入できますよ。

先輩ママの声

avator グリーンレンジャーさん
子どもをみごもっているので、まずは赤ちゃんのことを1番に考えて行動することが大切だと思いました。

0歳~2歳の子どもがいる家庭に必要なもの

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☑液体ミルク/スティック状のミルク
保存期間が長い液体ミルクや持ち運びに便利なスティック状のミルクが便利です。

☑哺乳瓶/使い捨て哺乳瓶
赤ちゃんが使い慣れている哺乳瓶ほか、割れて使用できなかったり保衛できなかったりする場合もあります。使い捨て哺乳瓶も併せて用意しておきましょう。

☑水筒
ミルクの調乳に必要な水やお湯を入れておくのに必要です。

☑紙おむつ
使い慣れている紙おむつを用意しておきましょう。ただ、すぐにサイズアップしてしまうので、日ごろから使用しているおむつを多めにストックしておきましょう。

☑消臭機能付きポリ袋
避難場所でおむつ替えをすることを考えて、用意しておきましょう。消臭機能が付いているものだとにおい漏れを防ぐことができますよ。

☑おしりふき・フタ
☑お口・手ふきシート

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子どものおしりや手や口を清潔に保てるよう用意しておきましょう。おしりふき、お口・手ふきシートは、子どもを拭く以外にも使用できるので重宝しますよ。フタは、シートの乾燥を防ぐことができるので、ひとつ購入しておくとよいでしょう。(すべて100均で購入可能)

☑簡単に食べられるもの
離乳食期や幼児食の子どもがいる場合には、ベビーフード、菓子パン、お菓子などを多めに用意しておきましょう。スプーンがセットになっているベビーフードが便利。支援物資には、乳幼児用のお菓子などはないと考えた方がいいかもしれません。

☑授乳ケープ/大判ストール
避難所では、プライバシーが保たれないこともあるので、母乳で育てているママにとっては必需品ですね。大判ストールが一枚あると、授乳ケープ以外に床に敷いたりといった色々な使い方ができて便利ですよ。

☑抱っこひも
避難するときはママの両手を空けられるよう、抱っこひもで行いましょう。装着に慣れているものを用意しておきます。

☑おもちゃ
☑子どもがいつも使っている物
子どもの気持ちを落ち着かせるために、お気に入りのおもちゃを用意しましょう。いつもと違う場所で寝なくてならないこともあるため、なるべく“いつもと同じ”ものを持って行ってあげましょう。

☑子どもの靴
支援物資からは、子どもの足のサイズに合った靴は手に入らないと考えておきましょう。

先輩ママの声

avator ちょねさん
離乳食などを持っていくときには月齢ぴったりなものじゃなくワンランク下げたものを持って行きました。

3歳以上の子どもがいる家庭に必要なもの

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☑簡単に食べられるもの
体も大きくなって食べる量も増えてくる年齢。支援物資が届くまでの間は、菓子パン、お菓子などは多めに用意しておきましょう。

☑水筒
子どもが自分で水を飲むだけでなく、給水所に水をもらいに行くときにも役に立ちます

☑お口・手ふき
3歳以上の子どもにもお口・手ふきシートは、用意しておいてあげましょう。食事前後、排泄前後に手をふく、口や歯をふいてあげることもできます。感染症対策としても欠かせません。

☑子どもの靴
外で歩いたり遊んだりできるように用意しておきましょう。

☑おもちゃ
☑子どもがいつも使っている物やぬいぐるみ
乳児と比べ多感な時期に入るため、より気持ちが落ち着くおもちゃやお気に入りの物を用意しておきましょう。持ち運べるサイズの絵本を準備しておいてあげても◎

先輩ママの声

avator みずき04さん
子どもが泣いて泣き止ませるのが大変でした。いつも使っている枕やぬいぐるみを持っていくと子どもは安心して寝てくれました。

家族のために揃えておきたい防災グッズチェックリスト

これだけは揃えておきたい防災グッズ

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☑タオル
拭いたり止血したり、マスクの代わりとしても使えます。家族の人数分は用意しておきましょう。

100均では「圧縮タオル」が購入できました。圧縮された個包装のタオルが一袋に8個入っています。

コップ半分くらいの水を吸収させると、Mサイズは26cm×21cmのタオルに。厚手のウェットティッシュという感じですが、使い勝手が良さそうです。

☑充電器・電池
情報を得るためには欠かせない携帯・スマートフォン。それらの電源は必ず用意しておきましょう。

☑携帯ラジオ
停電が発生したときの情報収集手段として欠かせないグッズです。

☑電話番号等のメモ
保育園・幼稚園や職場の連絡先、家族分の電話番号などをママパパそれぞれが書いて持っておきましょう。はぐれてしまったときに落ち合う避難場所も記入しておくといいですね。

☑食料
家族の人数×3日分の食料を備蓄しておくのが望ましいとされています。日ごろから「備える」→「食べる」→「買い足す」を意識しておきましょう。

☑飲料水
家族の人数×1日2リットル×3日分の飲料水を備蓄しておきましょう。

☑衣服・下着
停電で冷暖房が使用できないことを考え、体温調節ができるよう、重ね着ができるものを用意しておきましょう。

☑使い捨てカイロ
寒い時期だけでなく、水害などで体が冷えることも想定されます。

☑レインウェア
雨風・塵などから身を守るための必需品。家族全員分、揃えておきましょう。

☑ブランケット
避難場所などで宿泊するときのために備えておきましょう。ママパパ用であれば、大判で軽量、保温性の高いものを見つけておくといいですね。

☑洗面用具
☑歯みがきセット/液体歯みがき
保衛のため、洗顔フォームや歯みがきセットなど準備しておきましょう。液体歯みがきは、水ですすぎができない場合に便利ですよ。

☑携帯トイレ

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被災したときには欠かせない必需品です。多めに用意しておきましょう。

100均では、1回分に前掛けシートと持ち帰り袋と凝固剤入り処理袋が入っている「携帯用トイレセット」を購入することができました。

日ごろから持ち歩くには重宝しますが、家族分の購入を考えるならば、100均のものではない方が効率的に揃えられるかもしれません。

☑ヘッドライト
夜間や停電時に役立ちます。両手が空けられるので、懐中電灯よりヘッドライトの方が有効。家族全員分の用意をしておきましょう。

☑ヘルメット
地震が起きたときや避難する際、頭部を守ってくれます。家の決まった場所に置いておきましょう。

☑スニーカーなどの靴
避難するとき、物が散乱した家の中を歩くとき、怪我防止のために用意しておきましょう。なるべくなら履きやすく歩きやすいスニーカーなどの準備を。

☑皮手袋
布製の軍手よりも皮手袋を用意しておきましょう。皮手袋は、がれきや釘やガラスなどでの怪我を防ぐことができます。

☑カセットコンロ・ボンベ
ガスや電気が止まったときでも、温かい食事をとることができます。
 
☑ポリ袋
家には、大・中・小など、それぞれ50枚ほど準備しておきましょう。応急手当や水を運んだりするときなど、多用途に活用できますよ。普段から2枚ほど持ち歩いておくと◎

☑貴重品
現金・通帳と印鑑・身分証明書(コピーでもOK)などはひとつにまとめておきましょう。現金はお札だけでなく、公衆電話や自動販売機などで使える小銭の用意もお忘れなく

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あったら便利な防災グッズ

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☑貴重品が入る小さなバッグ
貴重品は避難中、肌身離さず持っている必要があります。ひとまとめにできて両手が空けられるサコッシュなどが便利。100均でも手に入れることができます

☑割り箸・紙皿・紙コップ
食事を衛生的に摂れるように用意しておくと便利です。

☑アルミホイル/ラップ
食器にアルミホイルやラップを敷いて使用することで、水の節約になります。

☑たためるコップ
うがいをしたり薬を飲むときに使用したり、食器としても活用できます。100均で買うことができるのでひとつあるといざという時に役立つかも。

☑タコ足延長コード
避難所などで電源をシェアするときに便利です。

☑水を汲める大きいタンク
給水所などに水を汲みにいくときに役に立ちます。100均では、折りたためる「ソフトウォータータンク 約5L」を購入することができました。

☑洗い流さないシャンプー
お風呂に入れないときに、頭皮を清潔に保つことができます。気持ちの面でも少しリフレッシュできそうですよね。

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まとめ

最後に、先輩ママからのこんな体験談をご紹介します。

「防災リュックの中身が古かったので見直しておく必要があると思いました。」

子どもはあっという間に成長してしまうので、定期的に防災グッズの見直しをしておきましょう。

ローリングストックするもの、リュックなどにまとめておくもの、普段から持ち歩くもの、などを決めておくと安心ですね。

【調査概要】
期間:2021年4月30日~2021年5月5日
有効回答者数:1,100名
質問方法:Webアンケート

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