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テレビやスマホ・タブレット、子どもにどのくらい見せてる?
3歳以上のお子さんを持つお家の方にテレビやスマホ・タブレットをどのくらい見せているかを聞いてみました。
子どもがテレビを見る時間は1時間~2時間未満が最多

毎日のテレビ視聴時間(動画配信サイトやDVD鑑賞を含む)で最も多かったのは1時間~2時間未満で34%、次いで2時間~3時間未満が27%でした。
全く見ない~1時間未満のお子さんは17%で、全体のおよそ半数のお子さんがテレビ視聴時間を2時間未満に抑えているようです。
しかしその一方で、毎日3時間以上見ているお子さんが5人に1人、その中で3%と少数ながらも5時間以上見ていると答えた子どももいました。
そもそも、幼児期のお子さんは毎日10~13時間の睡眠が必要と言われています。
それに園で過ごす時間を考慮すると、生活に必要な食事・入浴・睡眠以外、家で過ごす間はずっとテレビを見ている、という状態の子どもが5人に1人いることになります。
見たとしても1時間までという子どもが大多数

お子さんがスマホ・タブレットを見る時間については、一番多いのが毎日30分未満で29%、次いで、全く見ないが25%、30分~1時間未満が19%という結果でした。
テレビ視聴の場合と異なるのは、スマホ・タブレットを見ない、という子どもが4分の1もいること、見たとしても1時間までという子どもが大多数で、全体の7割を占めているという点です。
しかしながら、少ないとはいえテレビ同様に毎日1時間~2時間未満見ているお子さんも17%おり、2時間以上は全体の10%となっています。
スマホ・タブレットを使っているご家庭は増えつつありますが、子どもの動画視聴に関しては、やはり未だテレビが中心というのが現状のようです。
テレビやスマホ・タブレットとの付き合い方、心配なことは?
視力低下が心配

多くの方が心配されているのが、やはり視力への影響です。
実際、この10年間で裸眼視力1.0未満の子どもの数はじわじわと増えてきています。
動画を見ることにより「目が悪くなるのでは」「目が疲れそう」「より目(内斜視)になる」といった声に加え、スマホやタブレットでは「顔に近づけすぎ」「画面が小さい」ことが余計に目へ負担をかけているのではないか、といった意見もみられました。
また、LED製品の普及にともない増えつつあるブルーライトの影響を心配する声も上がっています。
特にスマホ・タブレットについては、ブルーライトが気になるので初めから見せない、との声も。LEDテレビもブルーライトを発していますが、スマホ・タブレットの方が画面との距離がより近いので、警戒している方が多いようです。
テレビ・スマホへの依存が心配
生活面で多くの人が感じている悩みは、テレビや動画に出てくる乱暴な言葉遣いを子どもが真似してしまいがちだということ。
生死に関することなど、軽々しく口にすることで認識が甘くなってしまうのではないかという意見もあります。
また、一旦テレビや動画を見始めるとなかなか止められず、食事が進まない、お風呂、寝る時間が遅くなってしまうといった、生活リズムへの影響を心配する声も上がっています。
他には、一方的に発信されるテレビや動画を長時間見ることで、受け身の姿勢から子どもの考える力が育たないのではないか、周りが話しかけても聞いていない、会話が少なくなるなど、コミュニケーション能力の低下を気にされている方もいます。


テレビやスマホ・タブレットを使うメリット・デメリットは?
デメリット
一方、デメリットとしては、視力の低下以外にも、長時間の使用で成長や発達に影響が出ると言われていることです。
これは、子どもに必要な言葉やコミュニケーション・運動能力を伸ばすために、直に手でふれる体験や遊びが欠かせず、それらの時間をテレビやスマホが奪ってしまうという意見に基づいています。
他には、動画の内容により、暴力・攻撃的、過激な性表現、喫煙や飲酒・違法薬物といったものを含むシーンを目にすることで、それらを良くないと思う子どもの感覚を麻痺させてしまうかもしれないという点です。
テレビやスマホ・タブレットとの上手な付き合い方とは?
ポイント②:動画内容を元に親子でコミュニケーションをする
「どんなお話だった?」や「~はこうだったけど、あなたはどう思った?」など、子どもに見た内容や感想について聞いてみるのもおすすめです。
一緒に見て大人も楽しみながら、質問し合ってもいいですね。
受動的に動画を見せるのではなく、その内容から発展させ、子どもの思考力やコミュニケーション能力を伸ばす方法としても役立ち、見せる時間を効果的に使うことができます。
まとめ
子どもにテレビやスマホ・タブレットを見せる際には、それらから受ける影響を頭に入れつつ、時間や内容を決めて見せるようにしましょう。
一つ言えることは、時代も移り変わってきています。子どもとの生活の中で、徐々に切り離せなくなってきているテレビやスマホを、必ずしも”悪”ととらえる必要はありません。
見せるのが悪いのではなく、どのような方法で見せ、子どものために活用していくか、を考えていくことができるといいですね。
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