調査結果のポイント
●2歳以上の未就学児の7割がスマホ・タブレットを日常的に利用
●一方、7割のパパママが子どもの利用に否定的
※以下、スマホ・タブレットを利用させている回答者に絞って集計
内容によって多少の差はあるが、大多数の家庭で約束は守られている

約束の内容によって守られる割合、いうなれば約束の有効度に差があるかを検証してみたところ、「利用を止めるよう言ったらすぐ止める」は、他の約束と比較して「しっかり守っている」子どもが34%と若干少ないことがわかりました。スマホ・タブレットに熱中するあまり、言うことを聞いてくれないといった経験をしたパパママも少なくないようです。
一方で「就寝前は利用しない」「一人では利用しない」は、「しっかり守っている」子どもがそれぞれ65%、61%と高水準でした。これはパパママのスマホ・タブレットを使うため、利用をきちんと管理できるからだと考えられます。
良かったと思う点は、「家事がスムーズにできるようになった」こと
スマホ・タブレットを利用するようになって良かったこと、または助かったことがあるかを自由回答で答えてもらったところ、「家事がスムーズにできるようになった」「外出先、特に電車やバスなどの公共の場で大人しくしてもらえるようになった」といった、子守りのサポート器具としての役割を評価する声が多く聞かれました。
また、「遠方の家族と普段(からテレビ電話等を)通して顔を合わせることができ、たまに会った時にもほぼ人見知りしない」「ダンスを踊ったり、歯磨きをしたり、スマホで見た動画から色々なことを学んで実際に自ら行動するようになった」、など、スマホ・タブレットが子育てに好影響を与えた事例も少なからずあるようです。
おすすめアプリは「それいけ!アンパンマン」シリーズ
おすすめの小さな子ども向けアプリを聞いてみたところ、「それいけ!アンパンマン」や「アンパンマンとこれ なあに」といったアンパンマンの知育アプリシリーズを挙げる回答が目立ちました。
※スマホ・タブレットを利用させていない回答者に絞って集計
視力の低下に強い不安・懸念を覚えるパパママ

子どもにスマホ・タブレットを「利用させていない」と回答した方にその理由を聞いてみたところ、「視力が低下する恐れがあるから」が37%で最も多く票を集め、次いで「教育上良くないから」と「親子間のコミュニケーション」が32%でした。
スマホ・タブレットの液晶画面を同じ距離間で見続けることは、まばたきの回数の減少や目のピント合わせの調整力の低下を招き、視力低下につながるおそれがあります。この時期の子どもの視機能は急速な成長段階にあるだけに、パパママが心配するのももっともでしょう。
また、旺盛な好奇心の対象がこういった情報機器にばかり偏ってしまうのも、子どもの健やかな成長にという観点からはあまり好ましくないと考えていらっしゃる方が多いのかもしれません。
「その他」の中には、「まだ早い」「まだ理解できない」といった年齢を理由に挙げるものや、「夢中になってしまうから」といったスマホ・タブレットの使いすぎを危惧する回答が目立ちました。また機器から発せられるブルーライトや電磁波による潜在的な悪影響を不安視する声も数多く聞かれました。
まとめ
今回のアンケート結果から、スマホ・タブレット利用の低年齢化が進行していると言われる昨今でも、子どもにスマホ・タブレットを利用させることに否定的な考えを持っているパパママが多数派であることがわかりました。
とはいえ、遅かれ早かれ、子どもがスマホ・タブレットに触れる機会は訪れます。視力低下や親子間のコミュニケーションの不足といったパパママの危惧は、その多くが使い過ぎに起因すると考えられます。そのため、スマホ・タブレットと上手に付き合うために、利用に際してご家庭内でのルール作りとその徹底を行うことが重要になるでしょう。
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