気になる調査のポイントは?

●妊娠がわかって初めて産婦人科を受診した時、かかる費用は5,000円~10,000円程度が約半数
●初回の妊婦健診、高額支払いは30,000円以上も
●妊婦健康診査受診票は、2、3回目の受診後にもらうママが65%
●妊婦健診の費用を助成する制度があることを知っていたママは65%
●2回目以降の妊婦健診、自己負担分は1回につき無料、3,000円未満がほとんど
●助成金や妊婦健診の無料化が進んでいるが、まだまだ負担が多いと感じるママが多い

妊娠したかも!?と思ってからかかる費用って?

妊娠にまつわる受診・健診の流れ

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妊娠にまつわる受診・検査の流れのポイントを押さえましょう。

妊娠発覚

産婦人科を受診し、妊娠確定の診察(通院2~3回かかることも):原則自費診療

妊娠確定したら母子手帳交付
同時に「妊婦健康診査費用助成」の補助券をもらう

妊婦健診(出産まで約14回受診):助成対象


出産

妊娠判定&心拍確認までは原則自費診療

予定日に生理が来ない、妊娠検査薬で調べてみたら陽性反応が出た、そんなときはまず産婦人科などの医療機関で妊娠しているかどうかの診察、検査を受けます。この費用は原則自費診療となります。

尿検査、経膣エコーによる超音波検査などで妊娠が確定しているか確認します。このときに妊娠が確認されていれば母子健康手帳(母子手帳)を申請するための書類をもらうことがあります。

妊娠が確定しているか確認できなければ、医師に指定された期間に再受診することになります。このときの費用は全額自己負担となります。

先輩ママは実際いくら費用がかかったの?

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実際先輩ママたちは、初診の費用がいくらかかったのでしょうか。約2500名のママたちに聞いてみました!

1.5000円~10000円未満(47.89%)
2.5000円未満(41.67%)

3.10000円~15000円未満(7.97%)
4.15000円~20000円未満(1.34%)
5.20000円以上(0.93%)

一番多かったのが「5000円~10000円未満」、次に「5000円未満」。これは大抵の人が検査の費用に加え初診代がかかっているため結構な負担になっていることがわかります。

先輩ママの体験談

~心拍が確認できるまでの3回は自費でした~
「妊娠検査薬での妊娠発覚ですぐ受診して、その後母子手帳と妊婦健診の補助券がもらえる(心拍確認)まで、合計3回受診しました。その分は全額自費だったので、お金がかかりました。
心拍確認してからではないと、母子手帳と補助券がもらえると知りませんでした。」
(りりぽんさん)

~受診前に電話で費用を確認~
「診察代がいくらほど必要なものなのかが分からず、インターネットで調べてみると「病院によって異なる」と何とも答えにならない答えが…。結局、受診する前に病院へ電話をし、大体の目安の金額を教えてもらいました。」(oxdxaさん)

「母子手帳をもらってきてください」と言われるまでに何回病院を受診しましたか?

「母子手帳をもらってきてください」と言われるまでに何回病院を受診しましたか?,妊婦健診,費用,

妊娠が確定すると医療機関から渡された書類をもとに自治体から母子健康手帳(母子手帳)が交付されます。同時に今後受診する妊婦健診に使える「妊婦健康診査受診票」とよばれるクーポンのようなものをもらいます。

このクーポンはさかのぼって使うことができないため、母子健康手帳(母子手帳)をもらうまでは、受診料は自己負担となります。(※健康保険が使える検査・処置もあります)

「母子手帳をもらってきてください」と言われるまでに何回病院を受診したか、を質問してみたところ、以下のような結果になりました。

・2回(38.53%)
・3回(27.82%)
・最初の受診で母子手帳をもらうよう言われた(19.31%)
・4回以上 (13.81%)
・まだ母子手帳をもらうよう言われていない(0.53%)


みなさんの回答を見ると、最初の受診ではまだ言われず、通院2回目、3回目で母子健康手帳(母子手帳)をもらうように言われる人が多いようです。
妊娠が確定するまでは毎回自己負担の金額を払うわけですが、先輩ママたちは母子健康手帳(母子手帳)をもらうまでにほとんどの人が2回以上受診していることがわかりました。

母子手帳をもらう前の受診料は、1回あたり平均していくらでしたか?

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・5000円未満(54.10%)
・5000円~10000円未満(41.11%)
・10000円以上(4.79%)

ほとんどの人が母子手帳をもらうまでに2回以上受診しているわけですからこの時点で結構な負担があるようです。

母子手帳交付=妊婦健康診査費用助成のはじまり

14回分の妊婦健診にかかる費用を一部助成してくれる

妊娠する前に妊婦健診の費用を助成する制度があることを知っていましたか?,妊婦健診,費用,

妊娠が確定すると医療機関から書類をもらいます。その書類を持って住民登録のある自治体の指定された窓口に行き、妊娠届出書を記入し提出すると母子手帳がもらえます。

この時、母子手帳と同時に今後の妊婦健康検査(妊婦健診)の費用を助成してくれる「妊婦健康診査受診票」をもらいます。紛失による再発行はできない自治体が多いので、母子手帳と一緒に無くさないように保管しておくといいでしょう。

今では全自治体が最低14回の妊婦健診の費用を助成する制度があります。自治体によっては14回以上の助成があるところも。

助成金としてではなくチケットのなどのクーポンとしてもらえる自治体、かかった費用を請求書で申告する自治体が多いようです。

ちなみに妊婦一人あたりの助成額の平均は約10万円(平成27年度厚生労働省調べ)で、県ごとに見ると最下位は神奈川県の69,644円、1位は青森県の118,920円です。

ちなみに今回半数の方が、妊娠する前から「妊婦健康診査費用助成制度」があることをご友人、家族から聞いて知っていたという回答がありました。

妊婦健康診査費用助成があると、妊婦健診は無料になる?

高額ではないものの自己負担は発生する

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妊婦健診は、妊娠初期から妊娠23週まで約4週間に1回、妊娠24週から妊娠35週まで約2週間に1回、妊娠36週から出産まで約1週間に1回、約14回行われます。

東京都福祉保健局のホームページでは1回目の妊婦健康検査の項目として「問診、体重測定、血圧測定、尿検査(糖、蛋白定性)、血液検査、血液型(ABO型、Rh(D)型)、貧血、血糖、不規則抗体、HIV抗体、梅毒(梅毒血清反応検査)、B型肝炎(HBs抗原検査)、C型肝炎、風疹(風疹抗体価検査)」と記載されています。(平成30年度時点)

検査項目が多いため支払いの額も高額になりそうですが、1回目の妊婦健診助成の上限額は一番高く設定されていることが多いため自己負担分も少ないようです。

一番高額な場合には30000円以上と回答された方もいらっしゃいました。なお、60%の人が5000円未満という結果になりました。

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2回目以降の妊婦健診はいくらかかったのでしょうか

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2回目以降の妊婦健診には、東京の場合、問診、体重測定、血圧測定、尿検査、保健指導の他に、各1回以下の検査が行われます。

・クラミジア抗原(妊娠初期から30週)
・子宮頸がん検診(妊娠初期)
・経腟超音波(妊娠20から26週)
・血糖(妊娠24から28週)
・HTLV-1抗体(妊娠30週までに)
・貧血(妊娠28から32週、36週以降)
・B群溶連菌(妊娠33から37週)
・NST(ノン・ストレス・テスト)(妊娠36週以降)

2回目以降の妊婦健診はいくらかかりましたか?という質問で一番多かった回答が「ほとんど無料」でした。約7割の人が3000円未満の支払いで済んでいることがわかりました。

自治体や通院している医療機関、助成対象以外の追加の検査や治療などによっても大きく異なりますが、助成制度があっても総額5~10万円ほどの自己負担が発生するようです。(出産費用は別途)

このときにもらう領収書は、後々確定申告や還付金の返還で必要になることがありますので必ずとっておきましょう。なかには原本が必要で返却されない手続きもありますのでコピーなどの写しをとっておく用意をしましょう。

先輩ママの体験談

~初回の妊婦健診が病院、自治体によって異なるのでびっくり~
「1人目の妊娠時は東京在住で、個人の産婦人科にて妊婦健診を受けました。初回の妊婦健診費用が血液検査などがあるので、3万円近くかかりました。2人目は違う都道府県に住んでいたため、もちろん違う病院で健診を受けました。同じように初回妊婦健診は高くなると思っていると1万円以下だった記憶があります。自治体や病院によって、健診の価格が全然違うことにたいへん驚きました。」(Satton0122さん)

~助成チケットで無料だと思っていたけれど~
「母子手帳をもらった時に助成チケットがついていたので、日々の検診は無料と思っていましたが産院それぞれでプラスαの費用がかかることが分かり、毎回の支払いでドキドキしてしまいます。産院から「次の検診ではいくらくらいかかりますよ」と言って頂けると、安心して受診できるのになと毎回思います。」(もりもりstkさん)

~第2子、第3子と負担する額が減っていった!~
「第1子出産時は、お金が結構かかって、血液検査をすると1万以上の支払いがあり、大変だった。第2子からはほとんどお金がかからず、とても助かった!年が離れて第3子妊娠中の今、ほぼ無料となって驚いている。妊娠糖尿病となってしまったが、妊娠糖尿病の受診費用もほとんどかかっていない。血糖測定器も無料で使用でき、お金がかかっていない。産んでからお金がかかるので、本当に助かります」(Cleo51さん)

妊娠中に転居したらどうするの?

妊娠中に転居して自治体が変わった場合は、母子手帳は引き続き使えます。一方で転入先の自治体の妊婦健康診査受診票や助成券を利用することになります。

自治体により助成の内容、申請方法が異なりますので、役所の子育て支援課や健康を管轄する課や保健所、保健センター等に問い合わせることが必要となります。

妊婦健診の受診日の前にはかならず手続きをするようにしましょう。印鑑なども必要になることがありますので、転居にあたってしまい込まないように注意です!

助産院、助産所での妊婦健診はどうなの?

今回は病院での妊婦健診についてご紹介しましたが、助産所・助産院でも医療機関と提携しながら妊婦健診を行っているところが多いようです。各施設によって対応がことなりますので、必ず問い合わせるようにしましょう。

里帰り出産の場合はどうなるの?

今回調査にご協力いただいた方々のうち約27%の方が里帰り出産を経験されていました。妊婦健康診査費用助成制度は基本的に自治体に紐付いているため、所在地がその自治体以外、自治体で委託契約していない医療機関等では使用できないことがあります。

里帰り後の妊婦健診については母子手帳をもらった自治体や医療機関等によって対応が異なります。

自治体によっては里帰り中の妊婦健診費用は自己負担となり、出産後自宅に戻ってから申請書を郵送して手続きし償還払い(払い戻し)の手続きをしたり、自治体によっては自己負担額分の返還がなかったりするケースもあります。

里帰り中に妊婦健診を予定されている方は事前に自治体の窓口に問い合わせるといいでしょう。里帰り中に手続きをされる際は、通帳など振込先の口座がわかるものを里帰り先に持っていくといいですね。

14回目を超えたらどうするの?

妊娠週数が40週を越え予定日を過ぎても出産が始まらない場合は、週に1回~2回の妊婦健診があります。

ほとんどの自治体の妊婦健康診査受診票は上限14回分なので、この場合の費用はどうなるのか不安に思われる方のいると思います。

これも自治体の助成内容により大きく異なります。一旦自費で支払い後ほど還付(償還)される場合や、自己負担になる場合など様々です。

アンケート調査でも、14回の妊婦健診を超えてしまい、15回目以降は自費で大変だったという声が聞かれました。

早産や予定日より早い出産により妊婦健診に14回も行かなかったという方は、未使用の妊婦健康診査受診票が残ります。自治体によっては未使用分の妊婦健診費用の一部を払い戻しする自治体もありますので、必ず確認しましょう。

妊婦健診以外で受診した場合はどうなるの?

妊婦健診以外の出血やつわりによる症状については別途費用がかかります。つわりなどは妊婦さん特有の病気ですので健康保険が適用され3割負担になります。

しかし、つわりで入院した場合、医療費は健康保険が適用されますが、食事代シーツ代などの入院費はかかります。高額療養費制度や医療保険が適用されることもありますので、確認しましょう。

その他、妊娠中の予防接種は自己負担です。健康状態の不安定な妊娠期なので病院にかかる回数も増えることでしょう。

妊婦健診による費用負担を少しでも減らすためには

妊娠・出産の費用は医療費控除の確定申告を!

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妊婦健診費や妊娠中のトラブルによる受診、妊婦健診の通院費(マイカー通院除く)分娩の費用などは医療費として確定申告することができます。ドラッグストアで購入した医薬品や妊娠以外の通院の費用、配偶者や生まれてきた赤ちゃんの受診料も対象となります。

平成29年度から「医療費の領収書」の原本提出又は提示が不要となる一方、「医療費控除の明細書」の提出が必要になりました。

個人の確定申告の期間は、毎年1月1日~12月31日。年をまたぐ妊娠、出産の場合は確定申告を二度行う必要があるなど、確定申告の手続きは煩雑です。ですが、還付金が発生する可能性があるので、最寄りの税務署に質問をしてみたり、国税庁のホームページを確認してみるといいでしょう。

申請してからお金が還付されるので面倒だと思われがちですが、確定申告することによって住民税の額が下がるメリットもあります。

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先輩ママの体験談

~産後の忙しさから確定申告を諦めざるをえなかった~
「妊婦健診における費用について、確定申告できると知らなかった。また産後で忙しく1人で日中子供の世話をしているのに確定申告を税務署までいける余裕がなく、また税務署が混んでいるため子供を連れていったとしても長時間待っていられない。ので確定申告を諦めた。なんとかしてほしいと思った。」(MI★さんの体験談)

妊婦健診のお金に困ったら…

そもそも病院に支払うお金が足りないことで悩まれる方もいらっしゃいます。

全国健康保険協会の健康保険に加入している場合は、出産費貸付制度という制度があります。出産育児一時金を担保にお金を借りることができます。

病院や自治体に相談する方法もありますので、一人で悩まず、まずは相談してみましょう。妊婦健診は非常に大切です。健診を受けないままの出産は母体にとっても赤ちゃんにとっても非常に危険です。必ず妊婦健診は受診しましょう。

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先輩ママの体験談

~親からお金を借りました~
「私は里帰り出産希望だったのですが初期の段階で妊娠糖尿病がわかり、出産する病院で最初の検診から受け始めました。助成のチケットは仙台市のみで使え、里帰りでも一時自己負担し、その後申請をすると戻ってきます。しかし、私のように初回から一時負担だと毎回の支払いが厳しいです。私は働いていて辞めて求職活動中に妊娠したので手当てなどもなく、親から一時受診代を負担してもらっています。産後すぐに手続きする予定ですが後からではなく、里帰りが分かった時点でどうにか助成チケットを使えるように出来ないのか…と思ってしまいました。産後生まれて子供のことだけでもバタバタしてしまいそうなのに、手続きもしないとお金が返ってこないしと思うと今から憂鬱です。同じ日本なのにそこは統一出来ないんだなぁと思います」(かぃさん)

まとめ

このように妊婦健診以外にも妊娠中には様々なお金がかかります。しかし、母子手帳と一緒にもらえる妊婦健康診査受診票を使えばおよそ14回分の妊婦健診は助成があります。

定期的に健診を受けることで、お母さんの体のことはもちろん、おなかの赤ちゃんの様子もチェックすることができます。必ず妊婦健診は受診しましょう。

今回多くのママたちから聞かれたのが、日本の未来に関わる子どものことだから妊娠に関わる費用をもっと負担を減らしてほしい、自治体の単位でなく国として出産に対する制度を統一してほしい、整えてほしいという切実な声でした。

自分たちが生まれた世代に比べれば、だいぶ負担は減っているとの体験談もありましたが、やはり十万円単位での出費は痛いものです。

自治体や病院によって差はありますが、助成の制度などじっくり調べるのも大切そうですね。わからない場合は窓口で相談してみましょう。

※期間:2018年5月1日-5月10日
有効回答数:2465
質問方法:Webアンケート

※掲載内容や連絡先等は、現在と異なる場合があります。