基礎体温の高温期・低温期とは
高温期とは
高温期とは、生理周期が28日の人ですと排卵が終わって約2週間、次の生理が始まるまでの時期をさします。排卵が終わるとプロゲステロンというホルモンが多く分泌されます。
このプロゲステロンの影響によって体温が上昇する仕組みになっています。そして、次の生理が始まるとプロゲステロンの分泌は減り、体温も低温期へと移行していきます。
低温期とは
低温期とは、生理が始まって排卵が起こるまでの約2週間のことです。低温期にはエストロゲンというホルモンが多量に分泌されるのが特徴です。
このエストロゲンには、妊娠には欠かせない次のような働きがあります。
・卵胞の成熟を促す
・受精卵が着床しやすくするために子宮内膜を厚くする
・精子が子宮の中に入りやすいように頸管粘液の分泌を促す
エストロゲンの働きによって、身体は排卵期にむけてより妊娠しやすい状態を整えているのです。
高温期の体温はどのくらい?
いつまで体温が高い状態が続くと妊娠の可能性がある?

妊活中だと、高温期に基礎体温を測る時に「下がらないで!」と願う方も多いかもしれません。では、一体どのくらい高温期が続いたら、妊娠している可能性があると言えるのでしょうか。
高温期は生理周期が28日の人で、妊娠していない場合は2週間(14日)続くのが一般的です。妊娠していない場合はその後、基礎体温が下がり生理が始まります。
一方、妊娠した場合は高温期を維持するプロゲステロンというホルモンが分泌され続けるため、高温期15日以降も体温が高い状態が続きます。
生理周期の長さによってはもともとの高温期の長さが違いますが、目安として一般的には高温期が15日以上続けば妊娠している可能性がある、と言えるでしょう。
検査薬で陰性の場合、体温はどう変化する?
排卵検査薬、妊娠検査薬を使うのはどのタイミング?
妊娠検査薬を使うタイミング

妊娠検査薬は妊娠すると分泌が増加するhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンに反応して陽性結果がでる仕組みになっています。
生理予定日1週間後から検査可能な、一般的な妊娠検査薬は、hCGが50ml/U以上になると陽性反応がでる仕組みになっています。
個人差はありますが、妊娠した後のhCGの増え方は妊娠3週(20~50ml/U)、妊娠4週(50~200ml/U)、妊娠5週(200~1000ml/U)、妊娠6週(1000~6400ml/U)です。
こう見ると、妊娠3~4週の時点でもhCGが50ml/Uを超えていることもあるため、フライング検査をして陽性が出たという人がいるのも納得できますね。
ただ、hCGの増加には個人差があります。やはり正確な検査結果を知るためには、検査薬に書かれてある正しい時期を守って使用するのが良いでしょう。
まとめ
基礎体温の変化をきちんと把握する為には、毎朝測定と記録を続けることが大切です。毎朝の体温の変化に一喜一憂してしまうこともあるとは思いますが、基礎体温はちょっとした体調の崩れなどでも変化します。
妊活中は、ストレスを溜めずにリラックスして過ごして下さいね。
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