細気管支炎とは

細気管支炎とは

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呼吸器は、鼻腔・咽頭・喉頭を含む上気道と、気管・気管支・細気管支を含む下気道に分かれています。細気管支炎は、気管支の先端(細気管支)がウイルス感染によって炎症することで発症します。

喘鳴や呼吸困難などの症状があり、乳児がかかりやすい病気としても知られています。中でもRSウイルス感染症は、冬期に流行る病気と言われていますが、近年では夏期にも増えてきています。

発症しやすい年齢

2歳未満の乳児がかかりやすく、その中でも生後6ヶ月未満の乳児がかかることが多い病気です。また6ヶ月未満の乳児や早産児だと重症化しやすいと言われています。

細気管支炎の症状

喘鳴・呼吸困難など

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症状の主な現われ方は、初めに鼻水、くしゃみなどの上気道炎の症状が現われます。次の症状としては、以下のようなものがあります。

・呼吸回数が多くなる(新生児の正常な呼吸回数40~50回/分、乳児の正常な呼吸回数20~30回/分)
・脈が速くなる(新生児の正常な脈拍数120~140回/分、乳児の正常な脈拍数120~130回/分)
・激しい咳
・呼吸が困難になる
・口の周りのチアノーゼ
・呼吸時に胸骨上部や肋骨下が陥没する
・息をはく時にゼーゼー音がする

中には発熱する場合もあります。重症化すると、多呼吸、不穏、意識障害、呼吸が10秒以上止まる無呼吸発作などを起こすことがあります。喘鳴などの呼吸症状が現われずに、突然無呼吸発作を起こすこともあるので注意が必要です。

体験談:発熱と特有の咳

歯磨き好きです。さんからの体験談:
なんとなく元気がないと思ったらその日の夜に39.6℃まで発熱しました。そしてその日の夜はケンケンという特有の咳が出て寝られず、苦しくて泣いていました。なので、ずっと抱っこして夜を過ごしました。次の日も熱は39℃から下がらず、食欲もなく食べたものを一度吐いたので小児科を受診しました。嘔吐は3回、熱は5日、咳は1週間程度続きました。

細気管支炎の原因

下気道がウイルスに感染することで発症する

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下気道がウイルスに感染することが原因です。細気管支炎の原因となるウイルスの50%以上を、RSウイルスが占めています。その他には、マイコプラズマやアデノウイルスなどがあります。

RSウイルスの感染方法には、RSウイルスに感染している人の咳やくしゃみを吸い込むことで感染する飛沫感染と、RSウイルスのついた玩具などを触ったり舐めたりすることで感染する接触感染があります。RSウイルスの潜伏期間は、4~6日間です。

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細気管支炎の治療法

治療方法・治療期間

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細気管支炎の特効薬はないため、呼吸を楽にする対症療法を行います。重症の場合は入院が必要となり、気管支拡張薬の吸入を行うことがあります。正しい治療を行えば、1週間程度で症状が改善してきます。

完治の目安

約1週間で症状は改善してきますが、咳や鼻水などの症状は治りにくく、完治するまでには2週間程度かかることが多いようです。重症化している細気管支炎だとさらに日数が必要になります。

自宅で気をつけること、ホームケア

ホームケア

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呼吸を楽にするためにも、加湿をして湿度を上げるようにします。室温は暖かく一定に保つようにしましょう。呼吸が苦しそうな時には、フラットな状態から上体を少し起こしてあげると楽になる場合があります。

無理して食事をとる必要はありませんが、脱水を防ぐためにも水分はしっかりとるようにしましょう。小分けにして回数を増やすと飲みやすいですよ。

お風呂に入れてもいい?

入浴は体力を消耗するので、元気がない時に無理して入れる必要はありません。温かい湿ったタオルで、汗や汚れをふき取ってあげましょう。呼吸症状が落ち着き、元気が出てきたら短時間の入浴から再開してください。

外出してもいい?

呼吸症状が改善し、水分や食事を十分にとれるようになったら外出することは可能です。しかし体内には、まだ原因となったウイルスが残っています。

ウイルスによっては、2週間から4週間も体内に残っていることも。2次感染を防ぐためにも、他の人に移さないような配慮が必要になります。

できるだけ外出は控えた方がいいですが、どうしても外出しなくてはいけない場合には、マスクを着用する、できるだけ乳幼児、妊婦、高齢者などには近づかないようにするなどを心がけましょう。

病院へ行くタイミング

かかりつけ医に行くタイミング

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咳、鼻水などの上気道炎症状が見られたら、受診するようにしましょう。早めに治療することで、細気管支炎まで症状が進むのを防ぐことができます。

乳児は病気の進行が速く、咳や呼吸困難などの症状が現われてから、48~72時間で急激に悪化することがあります。いつもと違う咳をしている、呼吸がおかしいなどの場合にはすぐに受診するようにしましょう。

入院することも

呼吸困難が見られる場合には、入院して呼吸管理をする必要があります。体の中の酸素が低下して重症な低酸素血症を起こしている場合や、二酸化炭素が多く体に貯留してしまっている場合には、人工呼吸器を使用することもあります。

発熱や呼吸器障害のせいで十分な水分をとることができず、脱水を起こしている場合にも、入院となることがあります。

体験談:咳き込みがひどいため受診

おはるねさんからの体験談:
ただの風邪だろうくらいにしか思ってなかったがあまりにもひどい咳き込みで受診することに。喉の赤み、心音、肺の音を確認し、肺炎の可能性も考えてレントゲンもとったが肺には異常はなく細気管支炎と診断される。

チアノーゼになったら

すぐに受診するようにしましょう

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チアノーゼは、体の中の酸素が不足することで起こります。皮膚が紫色になってきたら、チアノーゼを起こしている可能性があるので、すぐに受診するようにしましょう。

細気管支炎の予防法

ウイルスに感染しないようにするのが第一

細気管支炎の原因となるウイルスに感染しないようにすることが第一です。日ごろから手洗いを徹底する、赤ちゃんが舐める玩具などをアルコールなどで消毒する、外出時にはマスクを着用することも大切です。受動喫煙も呼吸器に悪影響を与えるので避けるようにしてください。

普段から赤ちゃんの様子を観察し、呼吸が苦しそうだったり、元気がなかったりする場合には早めに受診して、症状を悪化させないようにすることが大切です。

まとめ

赤ちゃんの細気管支炎についてご紹介させていただきました。赤ちゃんの苦しそうな姿を見るのは、ママも本当に辛いですね。赤ちゃんの健康を守るためにも、日ごろから赤ちゃんの様子に気を配り、普段と違う様子を見つけたら早めに対処するようにしてくださいね。

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