目次
細気管支炎の症状
喘鳴・呼吸困難など

症状の主な現われ方は、初めに鼻水、くしゃみなどの上気道炎の症状が現われます。次の症状としては、以下のようなものがあります。
・呼吸回数が多くなる(新生児の正常な呼吸回数40~50回/分、乳児の正常な呼吸回数20~30回/分)
・脈が速くなる(新生児の正常な脈拍数120~140回/分、乳児の正常な脈拍数120~130回/分)
・激しい咳
・呼吸が困難になる
・口の周りのチアノーゼ
・呼吸時に胸骨上部や肋骨下が陥没する
・息をはく時にゼーゼー音がする
中には発熱する場合もあります。重症化すると、多呼吸、不穏、意識障害、呼吸が10秒以上止まる無呼吸発作などを起こすことがあります。喘鳴などの呼吸症状が現われずに、突然無呼吸発作を起こすこともあるので注意が必要です。
体験談:発熱と特有の咳
歯磨き好きです。さんからの体験談:
なんとなく元気がないと思ったらその日の夜に39.6℃まで発熱しました。そしてその日の夜はケンケンという特有の咳が出て寝られず、苦しくて泣いていました。なので、ずっと抱っこして夜を過ごしました。次の日も熱は39℃から下がらず、食欲もなく食べたものを一度吐いたので小児科を受診しました。嘔吐は3回、熱は5日、咳は1週間程度続きました。
自宅で気をつけること、ホームケア
お風呂に入れてもいい?
入浴は体力を消耗するので、元気がない時に無理して入れる必要はありません。温かい湿ったタオルで、汗や汚れをふき取ってあげましょう。呼吸症状が落ち着き、元気が出てきたら短時間の入浴から再開してください。
外出してもいい?
呼吸症状が改善し、水分や食事を十分にとれるようになったら外出することは可能です。しかし体内には、まだ原因となったウイルスが残っています。
ウイルスによっては、2週間から4週間も体内に残っていることも。2次感染を防ぐためにも、他の人に移さないような配慮が必要になります。
できるだけ外出は控えた方がいいですが、どうしても外出しなくてはいけない場合には、マスクを着用する、できるだけ乳幼児、妊婦、高齢者などには近づかないようにするなどを心がけましょう。
病院へ行くタイミング
入院することも
呼吸困難が見られる場合には、入院して呼吸管理をする必要があります。体の中の酸素が低下して重症な低酸素血症を起こしている場合や、二酸化炭素が多く体に貯留してしまっている場合には、人工呼吸器を使用することもあります。
発熱や呼吸器障害のせいで十分な水分をとることができず、脱水を起こしている場合にも、入院となることがあります。
体験談:咳き込みがひどいため受診
おはるねさんからの体験談:
ただの風邪だろうくらいにしか思ってなかったがあまりにもひどい咳き込みで受診することに。喉の赤み、心音、肺の音を確認し、肺炎の可能性も考えてレントゲンもとったが肺には異常はなく細気管支炎と診断される。
細気管支炎の予防法
ウイルスに感染しないようにするのが第一
細気管支炎の原因となるウイルスに感染しないようにすることが第一です。日ごろから手洗いを徹底する、赤ちゃんが舐める玩具などをアルコールなどで消毒する、外出時にはマスクを着用することも大切です。受動喫煙も呼吸器に悪影響を与えるので避けるようにしてください。
普段から赤ちゃんの様子を観察し、呼吸が苦しそうだったり、元気がなかったりする場合には早めに受診して、症状を悪化させないようにすることが大切です。
専門機関へのご相談はこちら
※夜間休日、お子さまの健康状態に心配なことがある場合や受診の目安に迷った場合は子ども医療電話相談♯8000に相談をおすすめします。
厚生労働省・子ども医療電話相談事業
https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html
まとめ
赤ちゃんの細気管支炎についてご紹介させていただきました。赤ちゃんの苦しそうな姿を見るのは、ママも本当に辛いですね。赤ちゃんの健康を守るためにも、日ごろから赤ちゃんの様子に気を配り、普段と違う様子を見つけたら早めに対処するようにしてくださいね。
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