目次
牛乳パックを使ったおもちゃの特徴
子どもにとって身近な材料で、作る楽しさも学べる

保育園や幼稚園、小学校では、給食やおやつなどでパック牛乳が出るところが多いですし、牛乳を飲むのが習慣になっているという家庭も珍しくありません。子どもにとって牛乳パックは生活に身近なものとなっています。
いつも飲んでいる牛乳のパックが、あらゆるおもちゃに変身する面白さを知ることで、普段の生活に身近なものが、別のものとしてリユースできることを学ぶきっかけになるのではないでしょうか。
そして、細長い箱状のものを解体して、また新しい形で組み立てるという作業は、子どもの心をわくわくさせるに違いありません。
ちなみに、今回ご紹介するおもちゃは、牛乳パックでなくてもそれと同じ素材、例えばアイスコーヒーやジュースの紙パックでも作ることができるので、牛乳が飲めない場合も、他の紙パックで試してみてくださいね!
水に強いのに切り貼りもしやすい安全素材

水に強い素材といえば、他にプラスチックやペットボトルがありますが、それらは切るのに力が必要だったり、のりやボンドで貼るのが難しいこともあります。また、切り口が尖っていて手を切ってしまう可能性も。
その点、牛乳パックの場合、紙でできているのではさみでもカッターでも切りやすく、面が平らなので貼り付けるのも難しくありません。厚手の紙なので怪我の心配も少なくて安心です。水にも強いので、お風呂場やお外での水遊びをする時のおもちゃにも適した素材と言えますね。
牛乳パックおもちゃの作り方、遊び方
【1】赤ちゃんにおすすめ!「いないいないばぁBOX」
作り方
【1】牛乳パックの開け口になっている三角形の部分は不要なので切り離します。
【2】側面に3つの窓を作るため、カッターで切り込みを入れていきます。窓の上の辺だけ切らずにつなげておきます。
【3】他の牛乳パックを開き、好きな絵を3つ描いてそれぞれ切り取り、絵の上部にきりで穴を開けて紐を通しておきます。牛乳パックが1つしかない場合は、厚紙や段ボールでもOKです。
【4】牛乳パックの天井となる側面に、それぞれの窓の位置に合わせて穴を3箇所開けます。
【5】それぞれの穴に【3】の紐を通し、結びます。
窓の切り口がガタガタしているところは紙くずが落ちやすいので、テープを貼り付けて覆います。それぞれの絵が窓から見える位置になるように紐の長さを調節してください。
遊び方
窓を開けたり閉めたりして、中の絵で「いないいないばぁ」をして遊びます。中の絵が紐でぶら下がってゆらゆら揺れるので、牛乳パックを振って楽しむこともできます。
細長くて軽い箱という牛乳パックの特性を活かしたおもちゃです。
【2】お風呂や水遊びに!「くるくるシャワー」
作り方
【1】牛乳パックの屋根である三角形になっているところは不要なので切り離します。
【2】残った牛乳パックの上部に、持ち手となる紐を通す穴を2箇所、きりで開けます。
【3】下部にも、ストローを差し入れるための穴を4つある側面のそれぞれ隅に開けます。
【4】ストローはそれぞれ折り曲がる部分から長い方へ3センチ程度の位置でカットし、カットした側を牛乳パックに差し入れます。
紐を通す穴を開ける際は、牛乳パックを上方から見た際に対角線になる位置に穴を開けるとバランスが取りやすくなります。
ストローを差し入れる穴を開ける際は、ストローの直径より穴が大きいとストローが抜け落ちてしまうため、ギリギリくらいのサイズで開けてください。
遊び方
お風呂場や外など水で濡れても大丈夫な所で、牛乳パックの上部から水を注いで遊びます。
水を注ぎ入れると、4つのストローそれぞれから水がシャワーのように噴き出し、水の流れる力により牛乳パックがくるくると回るのを楽しめます。
【3】好きな絵を描いて遊ぼう!「ブンブンゴマ」
作り方
【1】牛乳パックの折り目が無い面を丸くカットします。完璧な円にならなくても大丈夫です。三角形や四角形でも作ることができます。
【2】カットした形の中央点を基準として点対称になる位置に2箇所の穴を開けます。穴と穴の間隔は1センチあけます。
【3】マーカーで好きな模様や絵を描きます。
【4】穴に紐を通して結びます。
円にカットする時は、コンパスがあれば下書きしてからカットするのがラクですが、正方形に切ってから角を落として丸くしていく方法でもきれいにできますよ。
その場合、角を落とす前に対角線上の角同士をつなぐ線を書き入れておけば、その交わる所がコマの中心となります。
遊び方
両手で紐の端を持ち、コマを手前か奥側にくるくると回して紐をねじります。ある程度までねじったら、紐を両側に引っ張ってねじりを元に戻すようにすると、コマがくるくると回ります。
コマの形や描く模様によって、回っている時のコマの見え方が違ってくるので、いろいろな種類のものを作ってみて比べてみるのも面白いでしょう。
牛乳パックは厚くて丈夫なので、繰り返し遊んでも壊れにくいという利点があります。
【4】自由に飾り付け!「おもちゃのトラック」
作り方
【1】牛乳パックの側面を1面だけ切り取ります。
【2】ストローは牛乳パックの幅より1~2センチ程度長くなるようにカットし、竹串はストローの長さより2センチ程度長くなるようにカットしておきます。
【3】切り取った面が上になるように置き、底となる面に等間隔にストローをテープで貼り付けます。
【4】ペットボトルの蓋の中央部分にきりで穴をあけ、蓋の内側が外を向くように竹串を通します。
【5】竹串の片方の端にだけペットボトルの蓋を通した状態でストローに竹串を通してから、もう片方の端にもペットボトルの蓋を通します。
ペットボトルの蓋から突き出た竹串の先端が危なくないよう、グルーガンでグルーを塗るか、ティッシュや布を詰めてテープで覆います。
【6】トラックの全面や側面に、色紙などで飾り付けをします。
遊び方
トラックの荷台部分に人形やおもちゃなどを載せて走らせて遊びます。牛乳パックの三角形の屋根部分がちょうどトラックのフロント部分に見え、側面がトラックの本体となり、牛乳パックの作りを生かしたおもちゃとなっています。
ビニールテープやマスキングテープ、マーカーや色紙などで子どもと一緒に飾り付けすると、オリジナルのトラックができますよ!
【5】輪ゴムの力を利用した「パッチンカエル」
作り方
【1】牛乳パックを開き、側面を2つ、つながった状態でカットします。
【2】横向きに置き、5〜10センチ弱程度の長さで折り目を中心にしてカットし、絵を描きます。
【3】折り目を折り2枚重なった状態で、折り目と反対側から1センチのあたりで2枚重ねて、左右それぞれに切り込みを入れます。
【4】パックの白い面が内側になるように折った状態で、内側で輪ゴムがX字に交錯するように4箇所の切れ目に輪ゴムを引っ掛けます。
切り込みは、輪ゴムを引っ掛けやすいよう、やや三角形になる程度にカットしても大丈夫です。
遊び方
白い面が外側になるようにひっくり返して床に置くと、しばらくして輪ゴムの力によってパックがカエルのように飛び跳ねます。
単純な作りで大きな動きが出るので、小さな子どもがハマりやすいおもちゃです。飛び跳ねる時に顔などに当たらないよう注意してくださいね。
まとめ
牛乳パックで簡単に手作りできるおもちゃをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。同じ牛乳パックの素材でも、箱型の特性をそのまま生かしたおもちゃや、全く違う形となって遊ぶ事ができるおもちゃがありますね。
1つの牛乳パックからどんなおもちゃを作ることができるのか、子どもと一緒に話しながら作ると想像力が鍛えられるかもしれません。
絵を描くのが得意でないというママパパは、シールを貼ったり折り紙を切り取って模様にするだけでもOK、簡単で仕上がりもきれいです。ぜひ子どもと一緒に作ることから楽しんで下さいね!
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