目次
赤ちゃんのアトピーの症状とは?
じくじくとしたかさぶたのような湿疹と、耳切れに要注意

赤ちゃんのアトピーは、生後2か月ごろから発現します。頬や口の周り、頭部などに、じくじくとした皮膚炎が発現し、それが首から前胸部、皮膚の柔らかい肘や膝の裏側などに広がっていきます。
また、顔の皮膚が発赤する、紅斑ができることもあります。赤ちゃんのアトピー制皮膚炎の特徴、耳切れが起こることもあります。
アトピー性皮膚炎の診断で注意しなければならないのは、乳児湿疹と区別することです。アトピー性皮膚炎の症状と似ている乳児湿疹に、脂漏性皮膚炎と、新生児ざそうがあります。
脂漏性皮膚炎は、頭部に分厚くて黄色いかさぶたがついた湿疹がきる病気です。新生児ざそうは、顔を中心に、赤や白の丘疹が多くできる病気です。
両方とも、生後2か月から3か月の間に、自然に軽快していくのが特徴です。他にも、じくじくしたかさぶたが急速に増加していく、細菌感染症のとびひ。丘疹とかゆみが特徴の水いぼがあります。
とびひや水いぼは、アトピー性皮膚炎で皮膚のバリア機能が低下した場合に発症することも多いので、注意が必要となります。
乳児では、アトピー性皮膚炎の症状が2か月以上継続した場合に、アトピー性皮膚炎と診断されることが多いようです。
赤ちゃんのアトピーの原因とは?検査方法は?
食物アレルギーがアトピーを悪化させることも

いろんな原因が考えられるアトピーですが、食物アレルギーも影響すると言われています。どの食物にアレルギーがあるかは個人によりますが、乳児の食物アレルギーの代表は、卵・牛乳・小麦などです。
食物アレルギーのある食物を摂取すると、湿疹が悪化したり、皮膚のかゆみが強くなったりといった症状が現れることがあります。
食物アレルギーは、血液検査の数値で測定することができますが、一概に数値だけで決めることはできません。アレルギー食物を少しずつ取り入れて検査する、食物負荷試験も重要となります。
乳幼児の時には食べられなかったアレルギー食物を、成長することにより食べられるようになることもあるので、定期的な診察をおすすめします。
アレルギー体質だと、アトピーになりやすい

ハウスダストなどのアレルギーも、アトピーを悪化させる要因となります。
また、アトピーの乳児はアレルギー体質のことが多く、気管支喘息や、アレルギー性鼻炎など複数のアレルギーを合わせてもっていることも多くあります。
アレルギー検査には、血液検査、アレルギー物質を接触させて反応を見るパッチテストなどがあります。
アトピーには、遺伝的要素が影響する

アトピーなどの、いろんなアレルギーを発症する原因にもなるアレルギー体質には、遺伝的要素が深くかかわっています。アレルギーをもっている乳児の親族には、アレルギーをもっている人が多くみられます。
必ず遺伝するわけではありませんが、アトピーになる可能性は高くなると言われています。また、肌質によってもアトピーが悪化しやすくなります。また、皮膚が薄い乳児、乾燥肌、敏感肌などは、アトピー性皮膚炎をおこしやすくなります。
赤ちゃんのアトピーの治療法
アトピーを起こす要因の除去
基本的な治療方法として、アトピーを起こす要因の除去、湿疹などの病変への薬物治療、乾燥肌などに対するスキンケアがあります。
アトピーを起こす要因の除去では、ハウスダストなどの刺激物質を除去し、環境を整えます。乳児の衣類なども、肌を刺激しない清潔なものを身に着けるようにしましょう。
掻くことによってアトピーは悪化するので、乳児が手で触れないようにすることも大切です。食物アレルギーがある場合には、アレルギーの起こる食物を摂取しないようにしましょう。
しかし、自己判断で食物アレルギーを判断するのは危険なので、必ず医師の指示に従ってください。
ママは一生懸命、アレルギーの起こる食物を除去しているのに、身内が知らずに与えてしまう場合もあります。周りの理解がえられるよう、話合うことも大切です。
ステロイドなどの薬物治療やスキンケア

薬物治療では、ステロイド外用薬や免疫抑制薬などの外用薬を、湿疹などの病変部位に塗り治療します。
どうしても掻いてしまう場合には、患部にステロイド外用薬を塗り、その上から亜鉛華単軟膏を塗ったガーゼを貼りつけ、包帯で保護する方法もあります。
かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン内服薬が使われることもあります。ステロイドを使用することに難色を示す方もいますが、医師の指示に従い、用法を守れば効果が期待できる薬です。
また、乾燥肌はアトピーを悪化させる原因ともなるので、お肌の乾燥を防ぐことも治療につながります。入浴後に白色ワセリンやヘパリン類似物質外用薬などの保湿剤を塗って、お肌の乾燥を防ぎましょう。
アトピーは短期間で完治するものではないので、長期間付き合っていく覚悟が必要になります。アトピーが悪化しないよう、うまく対処していきましょう。
赤ちゃんのアトピーは、成長とともに症状が軽くなっていくことが期待できる病気です。
赤ちゃんのアトピーへの対策 なったらどうする?
お家でできるケアをしてあげましょう

治療法の項でも説明しましたが、アトピーになってしまってもお家でできるケアがあります。日々使うタオルや石鹸、ベビー服を洗う洗剤などでもアトピー対策ができる商品が発売されています。
赤ちゃんのアトピーは成長と共に症状が軽減していく可能性もあるので、日々できる対策をしてあげると少しずつでも改善につながります。以下で、アトピー対策に便利なアイテムをご紹介いたします。
アトピー対策に便利なおすすめアイテムをご紹介
【1】アトピコ スキンケアソープ|大島椿
お肌にやさしいスキンケアソープ

低刺激性、無香料、無着色のスキンケアソープです。体から頭まで、これ一つで全身を洗うことが出来ます。精製ツバキ油が配合されているので、保湿効果も期待できますよ。
アトピーに乾燥は大敵です。乾燥しないようなソープを選びましょう。こちらはアレルギー済みの商品ですが、全ての人のお肌に合うわけではありません。
赤ちゃんのお肌に合うかどうか、きちんと確認してから使用してくださいね。
この商品の基本情報
商品情報
*参考価格:¥ 1,080
*メーカー:大島椿
*対象年齢:0才1ヶ月〜
商品の特徴
*アトピーの方でも使える、顔から体まで使えるしっとりタイプの全身スキンケアローション。精製ツバキ油配合
*素材 :精製ツバキ油
*製造国 :日本
この商品の口コミ
・皮膚科で進められてから、アトピーの子どもに使っています。
・洗い上がりはしっとりして乾燥せず、かきむしることもなくなりました。
【2】スノールベビー|シャボン玉石けん
無添加の洗濯用洗剤

蛍光増白剤、香料、着色料、合成界面活性剤を使用していない、無添加の洗濯用洗剤です。赤ちゃんが身に着ける衣類を、やさしく洗うことができます。
アトピーは、お肌の刺激で悪化するので、お肌を刺激しないような衣類に洗いあげたいですね。
この商品の基本情報
商品情報
*参考価格:¥ 1,026
*メーカー:シャボン玉石けん
商品の特徴
*原産国 : 日本
*内容量 :> 800ml
*商品サイズ (幅X奥行X高さ) : 110×76×260
この商品の口コミ
・洗浄力も高く、敏感肌の赤ちゃんには優しい洗剤です。安心して使うことができます。
【3】パーシーマバスタオル|龍宮
天然素材、無添加の優しいタオル

天然素材、無添加で作られた、お肌にやさしいバスタオルです。表裏生地にガーゼを、中綿には、消毒などにも使用される脱脂綿が使われています。
バスタオルは、赤ちゃんのデリケートなお肌に直接触れる物なので、刺激の少ないものを選んであげたいですね。体を拭くときは、摩擦しないようにやさしく拭きましょう。
この商品の基本情報
商品情報
*参考価格:¥2,700
*ブランド:龍宮
*カラー:ブルー
*サイズ:90×120
商品の特徴
*商品名:パシーマ バスタオルサイズ
*サイズ:70×130cm
*カラー: きなり
*素材 : 表裏生地 (ガーゼ)綿100% 中綿 綿(脱脂綿)85%ポリプロピレン15%
*日本製
この商品の口コミ
・さらさらの肌触りで、肌への刺激が少なく安心して子どもに使えます。
【4】Wガーゼ ミトン|ニシキ
ひっかき防止用にはWガーゼミトン

日本で作られた、チャックルのミトンです。コットン100%のガーゼを使用しているので、赤ちゃんのデリケートなお肌を刺激しません。
アトピーは掻くことで悪化するので、ミトンを使用して、赤ちゃんが患部に触れないようにしましょう。ゴムの部分が圧迫しすぎてお肌を傷つけないよう、サイズの合う物を使用してください。
この商品の基本情報
商品情報
*参考価格:¥1,278
*ブランド:ニシキ
*カラー:クリーム
*サイズ:サイズ:丈11cm、手首周り10cm
商品の特徴
*[本体サイズ] サイズ:丈11cm、手首周り10cm
*[製造国] 日本
*[素材] ガーゼ 綿100%
*仕様:洗濯機洗い可能 乾燥機不可
【5】ピジョン ワセリン|ピジョン
無添加で乾燥を防いでくれる、ピジョンのワセリン

無香料、無着色、パラベンフリーな、添加物の入っていない、ピジョンのワセリン。ワセリン100%なので、安心して使用することができます。伸びが良く、塗りやすいところが人気です。
乾燥はアトピーの原因にもなるので、保湿ケアをすることが大切となります。このワセリンなら、べたつかないので、一年中快適に使用することができます。
全ての赤ちゃんのお肌に合うわけではないので、初めて使う際には赤ちゃんに合うかどうか確認してから使用しましょう。もし医師から処方された塗り薬がある場合には、そちらを優先して使用してください。
この商品の口コミ
・少量でも伸びが良く、塗りやすいです。チューブタイプなので衛生的に使うことができますし、さっと塗れるので使いやすいです。
・無着色・無香料・無添加で安心して使うことができるワセリンです。伸びが良く、保湿力も問題いありません。
専門機関へのご相談はこちら
※夜間休日、お子さまの健康状態に心配なことがある場合や受診の目安に迷った場合は子ども医療電話相談♯8000に相談をおすすめします。
厚生労働省・子ども医療電話相談事業
https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html
まとめ
赤ちゃんのアトピーについてご紹介させていただきました。近年増えてきている乳幼児のアトピー。わが子が痒がったり、痛がったりする姿を見るのは、ママも本当につらいと思います。
ですが、乳児アトピーは、成長とともに症状が軽減していく病気でもあるので、前向きに気長に付き合っていってほしいと思います。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。