産後うつとは

産後うつの症状、いつ発症する?期間は?

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産後うつとは、これまで精神障害の症状がみられなかった人に、出産を経て元気がなくなり、家事や育児をやる気力を失う、食欲がなくなる、夜眠れないといったうつ症状が起きるものです。

産後うつは、出産の2~3週間後から症状が表れ、短い人で1ヶ月程度、長い人では1~2年続きます。産後うつで情緒不安定な状態で育児を行なうことは、赤ちゃんの精神の発達にも悪影響を及ぼる可能性がありますのでケアが必要です。

マタニティーブルーと産後うつの違い

産後うつと混同されやすいものとして、マタニティーブルーが挙げられます。

マタニティーブルーでも、不安感や疲労感、不眠、食欲不振といった産後うつと似たような症状が起こります。しかし、マタニティーブルーは産後2~3日以内に起こる症状で、10日ほどで消える一過性のものです。

マタニティーブルーは自然に治るものですが、産後うつは病気です。出産後にうつ状態が長く続くようであれば、産後うつを疑いましょう。

産後うつになる原因

ホルモンバランスや赤ちゃんへの授乳などのお世話も原因に

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出産後は、ホルモンバランスの変化によって、うつ病を発症しやすい状態になります。女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌量が減少することで、脳内物質のセロトニンの分泌量も低下します。セロトニンは精神を安定させる物質であることから、うつ病になりやすいのです。

生活面では、2~4時間おきの授乳やおむつ替えをして睡眠時間が細切れとなり、慣れない育児が精神的にも肉体的にも負担となります。

産後すぐに赤ちゃんを連れて外出はできないことから、息抜きもままなりません。こうした生活の大きな変化も、産後うつの原因となりえます。

産後、精神的に落ち込む要因は?

育児では授乳量を気にし過ぎたり、赤ちゃんが病気になったときに自分を責めてしまったりすることで、精神的に落ち込む人がみられます。

慣れない育児で家事が思うようにできずに落ち込んでしまうことも、精神状態が不安定な状況に陥る要因です。

夫が父親になった自覚が薄く非協力的なこと、新たなママ友との関係に神経を使うことなどもストレスとなります。

これまで外で働いてきた人を中心に、赤ちゃんと2人きりの時間が長い生活で、社会から疎外された孤独感を感じる人もいます。

産後うつに関する体験談

家事が段々と面倒に…

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Coikeさんからの体験談:
子どもが産まれて一週間くらいたった位から、夜中に何度も起きて子どものお世話をするようになり、自分は寝不足なのに、周りの友達はまだまだ働いてたり好きな事をしてる事がうらやましく感じました。

寝不足なのに、授乳の為にご飯は作って食べないといけない。そんな事が段々面倒臭くなってきて、買ったり、出前を頼んだり…何だかあんまり今思えば精神的にも健康的にも良い状態ではなかったかなと思います。

旦那にイライラ。姑の存在も憂鬱の原因に

ぐでたまろさんからの体験談:
産後1ヶ月目はとにかく誰にも会いたくないと、少しうつになっていました。本当に人格が変わってしまったのではないかと思うくらい、よくイライラして怒ってばかりでした。

もともと感情の波がある方なのですがさらに感情の起伏が激しくなり旦那にはとても迷惑をかけました。姑は初孫ということもあり、孫フィーバーになってしまい、それが私をさらに憂鬱にさせていました。好きだったお義母さんがだんだん嫌いになっていくと感じました。

産後うつにならないために

産後うつのチェック方法

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産後うつにならないためには、精神状態の変化に早い段階で気づくことが大切です。

考えがまとまらずに献立が立てられない、家事の段取りができないといったように、これまでできたことができなくなっているときは、うつ症状が表れている可能性があります。

これまではおしゃれに気を使ってきた人が、ファッションに目を向けなくなったり、メイクをしなくなったりしたときも要注意です。落ち込んだ状態を見せない場合にも、心は悲鳴を上げている可能性があるのです。

産後うつになりやすいタイプ

産後うつになりやすいのは、真面目で責任感の強いタイプという傾向がみられます。家事も育児も人に頼らずに、完璧にこなそうとする人は、産後うつになりやすいです。

夫の帰宅が遅い、周囲に親などの頼る人がいないといった環境も、うつを招きやすい要因です。

産後うつを予防する方法

完璧主義の人には難しいかもしれませんが、育児が大変なうちは家事を完璧にこなそうとして、自分に高いハードルを課さないことが大切です。

また、一人で頑張ろうとし過ぎず、夫や親、地域の子育て支援センターなどにサポートしてもらうようにしましょう。

産後うつになってしまった場合の対処法

心療内科でカウンセリングや薬物療法を

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産後うつは病気ですので、重症化する前に心療内科などの専門医を受診することをおすすめします。

どこの医療機関に行くべきかわからない場合には、産婦人科に紹介してもらう、あるいは、保健センターに相談する方法もあります。

産後うつはホルモンバランスも原因となって引き起こされています。心療内科ではカウンセリングや薬物療法が行なわれ、重症化している場合には入院となるケースもみられます。

産後うつの治療中は、周囲の人に家事や育児のサポートを依頼し、リラックスして過ごせる時間をとれるようにしましょう。心身を休めるためには、睡眠時間を確保することも大切です。軽い運動もうつ症状の緩和に効果があります。

もし自分のパートナーや家族が産後うつになってしまったら

パートナーや家族が産後うつになってしまったら、育児や家事が思うようにできなくても責めることはせず、温かく見守るようにしましょう。

本人が充分な睡眠や休息をとって、心身の負担を軽減できるように、サポートしていくことが大切です。

まとめ

育児や家事に完璧を求めて頑張り過ぎることは、産後うつになる要因に。心身の疲れを感じたとには、無理をしないことも大切です。

また、育児はマニュアル通りには行かないものと受け止め、少々のことでは自分を責めないようにしましょう。もし、この記事を読んで産後うつかもと思ったら、周りの人に相談したり医療機関を受診したり、早めの対策をとりましょう。

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