【1】『かいけつゾロリ』シリーズ|作:原ゆたか
小学生に絶大な人気を誇る長寿シリーズ

いたずらの王者を目指して修行の旅に出るキツネのゾロリと、弟子のイシシ・ノシシがくり広げるドタバタの数々が子ども達の心をわしづかみ。
もはや毎回お約束のおならネタやダジャレ、半分漫画のような構成などから、ゾロリシリーズばかり手に取る我が子に眉をひそめるママもいるかもしれません。
でも、とにかく笑えて面白いのだから目をつぶってあげて下さい。「本を読むって楽しい!」と、読書への扉を開かせてくれる力を持っているのがこの作品の持ち味なのです。
たっぷりの絵や、本の見返しに至るまであちこちに散りばめられているまるで遊園地のような数々の仕掛けだけではなく、情が深くて困っている人を放っておけない、そして天国のママを誰より大切に思っているゾロリのキャラクターも、きっと子ども達を惹きつける要因の一つでしょう。
また、ゾロリが武器を持たないヒーローということもポイント。知恵と勇気とメカの技術、おやじギャグで見事に事件を解決していくゾロリの勇姿は大人から見ても痛快です。
2015年12月には最新刊『きえた!? かいけつゾロリ』が発売されました。同書を原作としたOVA・アニメーション映画・TVアニメでは、イケメン声のゾロリが大活躍しています。
この商品の基本情報
商品情報
*メーカー:ポプラ社
*著作者:原 ゆたか
*参考価格:¥ 972
*ページ数:103
*パッケージサイズ:22cm x 16cm x 6cm
*パッケージ重量:0.5kg
口コミ
・子どもがお気に入りで、少しづつ集めています。
【2】『怪談レストラン』シリーズ|作:怪談レストラン編集委員会
よりどりみどりの怪談メニューを召し上がれ

このシリーズも小学生に大人気。昔から伝承されている世界の怪談・民話を題材にした怖いお話のアンソロジーで、責任編集者である松谷みよ子さんが必ず最初と最後の話を担当し、それ以外は数名の著者による短い物語が並びます。
50冊ものボリュームながら、どの話も独立しているので手に取りやすく、また物語の舞台となる国も年代も多岐にわたっていて、飽きさせません。レストランのメニュー風の目次や構成も新鮮です。
2009年~2010年に放映されたTVアニメの方は、かわいい雰囲気の絵柄にオリジナルキャラクターも登場し、あまり怖くない現代的な仕上がりになっていますが、こちらの原作はゾクッとする話やグロテスクな話がしっかり収められています。
怖い話以外にも、切ない気持ちになる話、ほんのり心があたたまる話、戦争の悲惨さを伝える話、民話によくあるように何だか中途半端に終わる話など、様々なタイプの物語がバリエーション豊かに並んでいます。
稀に、大人でも背筋がヒヤリするような話にぶつかることがあるので、怖いものが苦手な子には様子を見ながらすすめた方がいいかもしれません。
第1巻『幽霊屋敷レストラン』では、その後の巻にもアニメにも度々登場するキャラクター、お化けギャルソンが表紙を飾っています。
この商品の基本情報
商品情報
*メーカー:童心社
*著作者:松谷 みよ子
*参考価格:¥ 648
*ページ数:144
*パッケージサイズ:17cm x 12cm x 2cm
*パッケージ重量:0.3kg
口コミ
・字が大きく、ふりがなもあり、読みやすいです。子どもも大人も怖がりつつも楽しく読めるのがうれしいです。
・小学生の頃から大好きなシリーズです。大人になった今ではまっています。おもしろくてストレス発散になってます。
【3】『らくだいにんじゃらんたろう』シリーズ|作:尼子騒兵衛
奮闘する忍者のたまご達を誰もが応援したくなる

NHKで月~金の夕方に放映されている人気アニメ「忍たまらんたろう」シリーズは元々漫画作品であり、同じ作者が児童書として発表しているシリーズがこちらです。
こちらとは別にTVアニメを書籍化している児童書シリーズもありますが、こちらの『らくだいにんじゃ』シリーズのほうが、断然おすすめです!
漫画同様にしっかりとした時代考証に裏打ちされた忍者トリビアが満載な上、幼年向けにお化けや妖怪、姿を消す呪文、幻術などのちょっと不思議な要素が加えられています。
一流忍者をめざして忍術学園で学ぶらんたろう・きりまる・しんベエが、失敗したり怒られたりしながら苦手な勉強や修行を頑張る姿は、子ども達の共感を誘うはず。
担任の大木まさのすけ先生(アニメ・漫画版の担任は土井先生&山田先生ですが、担任が複数いると幼い子が混乱するので児童書では変えているそうです)は、厳しく3人に接しながらも実は常に陰で見守り、時にはそれとなく助けます。
子どもが壁にぶつかった時にもあっさり答えを教えるのではなく、ヒントを与えて自分達で考えさせる、その姿はまさに教師や親の鑑と言えるでしょう。
シリーズ初期はメイン3人が中心となって物語が進んでいきますが、途中から1年は組が勢ぞろいして、他の学年や学園以外のキャラクターも増えていきます。
中でも『にんタマ三人ぐみのこれぞにんじゃの大運動会だ!?』は、学年対抗の運動会が賑やかに繰り広げられ、読み応えたっぷりでおすすめの一冊。
この商品の基本情報
商品情報
*メーカー:ポプラ社
*著作者:尼子 騒兵衛
*参考価格:¥ 1,080
*ページ数:78
*パッケージサイズ:23cm x 18cm x 2cm
*パッケージ重量:0.5kg
口コミ
・たくさんのキャラクターが登場して、アニメとはまたひとあじ違うおもしろさです。
・ユニークで笑えます。とても楽しめる1冊です。
まとめ
テレビ画面や映画のスクリーンで既に目にしているキャラクターなら、「ちょっと読んでみようかな?」と手に取りやすいもの。
今回紹介したシリーズはどれも何十冊も既刊本があり、めでたくハマってくれれば次から次へと読みたくなってかなり長い間楽しむことができます。
もちろん名作と呼ばれる児童書も星の数ほどありますが、まずはこういう見た目にもなじみ深い作品から始めて、少しずつ読書の習慣を身につけていってはいかがでしょうか。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。