風邪にまつわる保護者の方との会話の一例
患者さん 「風邪の薬ください。早く風邪を治したいんで。」
医師 「ウイルス感染の風邪には特効薬はありません。薬を飲んだからと言って早く治るということはありません。」
患者さん 「じゃあ、風邪のときに出される薬は何のために飲むんですか?」
医師 「風邪のときに飲む薬は、その時に出ている症状を和らげてあげる作用がありますが、ウイルス自体をやっつける薬ではありません。経過中に多少症状が軽減して楽になり、体力の回復に役立つというのが風邪にかかった時に飲む薬です。風邪薬を飲んでも、飲まなくても治るまでの期間は変わりありません。」
患者さん 「じゃあ、どうしたら風邪は治るんですか?」
医師 「ウイルスをやっつけるには自分の免疫の力で治さなくてはいけません。免疫の力を高め、体力が消耗しない様にすることしか方法はありません。」
患者さん 「免疫の力を高め、体力が消耗しない様にするにはどうしたらいいんですか?」
医師 「そのためには、しっかりと水分、栄養、睡眠をとることです。そうすると、体力が回復し、風邪が治っていきます。水分、栄養、睡眠がしっかりととれるように症状を和らげる薬を飲むわけです。」
専門機関へのご相談はこちら
※夜間休日、お子さまの健康状態に心配なことがある場合や受診の目安に迷った場合は子ども医療電話相談♯8000。
厚生労働省・子ども医療電話相談事業
https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。