インフルエンザについて

風邪は様々なウイルスによって起こりますが、普通の風邪の多くは、熱、咳、鼻水、喉の痛み、くしゃみ等の上気道の症状が中心です。インフルエンザウイルスも風邪を引き起こすウイルスの一つですが38°C以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が突然現れるのが特徴です。一般的なウイルスによる風邪と同様に、のどの痛み、鼻汁、咳などの症状も見られます。
インフルエンザはまずは「かからない」「予防する」ということが一番です。インフルエンザワクチンを社会全体で接種し、予防していくことで、インフルエンザ患者を減らしていくことが必要です。インフルエンザ患者が減ることで、インフルエンザウイルス感染によって重症化する患者も必然的に減っていきます。
また、もしインフルエンザにかかってしまったかなと思ったら、意識状態は悪くないか、水分はとれているか、痙攣はないか、顔色は悪くないかなどの重症化の兆候がないかをしっかりと判断してください。
365日年中無休で診療をする小児科クリニック「キャップスクリニック」では、小児科受診前に保護者の皆さんに知ってほしい病気と健康の知識として、以下のように説明をしています。
インフルエンザの基礎知識
・発熱直後は体内でのインフルエンザウイルスの量が少ないため、検査キットに反応しない場合があります。
・発熱後約12時間から24時間程度で鼻粘膜、鼻汁の検査で検出できるまでにウイルス量が増えることが知られています。
・発熱後24時間経過していればほとんどの場合には、インフルエンザ感染かどうか確実に判断できます。
・抗インフルエンザウイルス薬は、発熱期間を短縮することができる薬ですが、薬を使用することで、特に重症なインフルエンザ脳症が予防できるという医学的な根拠はありません。
・インフルエンザウイルス感染は薬を使用しなくても治癒する疾患です。
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厚生労働省・子ども医療電話相談事業
https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html
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