登下校の練習はなぜ必要?親子で行う理由は?

通学路や交通ルールに慣れておこう

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重たいランドセルや荷物を一人で持ったり、指定された通学路を歩いたり、ちゃんと登下校ができるのか不安なママパパも多いのではないでしょうか。

そこで、おすすめなのが入学前の登下校練習です。入学前に実際にランドセルを背負って歩行練習を行ってみましょう。入学前に通学の様子を知っておくことで、ママパパも安心して子どもを送り出すことができます。

また、入学前は安全教育を行う絶好のチャンスでもあります。これから一人で行動することが増えてくるので、この機会に交通安全や防犯について親子でおさらいしておきましょう。

登校班や旗当番が無い地域もあるので、その場合は特にしっかり練習をしてくださいね。

リスクを子ども目線でチェック

親子で歩くことで、子どもの目線で通学路を確認でき、リスクのある場所を見つけたり対策を練ったりすることができます。

子どもは身長が低く、視力もまだまだ発達段階です。危険な場所では子どもの目線に合わせて「見える?」「聞こえる?」とその都度確認しましょう。

学校周辺の「安全マップ」があれば持って行くと安心です。

子どもを事故から守るために|交通事故を防ぐ4つのチェックポイント

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警察庁の統計によると、歩行中の死者・重傷者数は、小学生の中では1年生が最も多くなっています。

時間帯別では、「午前7時台」および「午後3時台~5時台」が多く、登下校中に事故が起こっていることがわかります。

これからお子さんを小学校に送り出すママパパが心配になるデータですよね。だからこそ、通学練習を通して交通安全について考えておきましょう。

子どもを交通事故から守るために、練習時に確認しておきたいチェックポイントをご紹介します。

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①横断歩道のわたり方

小学1年生が歩行中に遭う交通事故の多くは、「横断中」に発生しています。

斜め横断はとても危険なので、必ず横断歩道を渡るように伝えましょう。

横断歩道の安全なわたり方

●車道に入る前に必ず止まる
●信号が青になったら、手を高く挙げて「右・左・右」と声に出して確認
●首だけでなく、「体ごと」動かして確認する
●遠くまでよく見たり、音を聞いたりして車や自転車が来ていないことを確認してからささっと渡る
●慣れてきたら、左右だけでなく、前後も確認する

お子さんと一緒にくり返し練習しておきましょう。

②見通しが悪い場所の安全確認

曲がり角や登り坂など見通しが悪い場所は、飛び出し事故や巻き込み事故のリスクが高くなります。特に低学年は背が低いため、ドライバーの死角に入りやすいことも知っておく必要があります。

車が子どもの姿を見て速度を落としてくれるとは限りません。自分の身を自分で守る必要があることを伝えましょう。ポイントは、「止まる・見る・待つ」です。

見通しの悪い場所で安全を守るポイント

●急に飛び出すのではなく、まずは止まる
●自分の目で安全を確認する
●道路の端で止まったまま車が通り過ぎるのを待つ

③雨の日の歩き方

雨の日を想定した練習もしておきましょう。

雨の日は暗いため、車から歩行者が見えづらい状況です。同時に雨音で車の音がかき消され、子どもが車に気づくのが遅れることもあります。 暗くても運転手が気付くよう、リフレクターをつけておくといいですね。

傘をさすことで前が見えづらく歩きにくくなるため、傘をさしながら歩く練習もしておきましょう。

傘をまっすぐにして両手でしっかりと持つように教えてあげてくださいね。ハンドルが自分の方に向くように持つと持ちやすいです。

雨の日に気をつけること

●耳をすまし、目でよく確認する
●横断するときは、手の代わりに傘を高く挙げる
●安全確認は、傘を高く持ち挙げた状態のまま行う

④時間帯による交通量の違い

子どもが登校する時間は、日中と道路の様子が異なります。

・急いでいる人が多い
・駐車場の出入りが多い
・お店の商品の搬入時間でトラックが多い
など、朝は交通安全の面でリスクの高い状況が考えられます。

時間帯によって交通量が変わる場所では、下記のような注意が必要です。お子さんにもぜひ伝えておきましょう。

交通量が増える場所で気をつけること

●急いでいる人は子どもが見えていないことが多いので、運転手と目を合わせる
●トラックの場合、背の低い子どもは死角になることがあると教えておく
●車が通りすぎるまで道路の端で止まって待つ

犯罪や事件から身を守る3つのポイント|「い・か・の・お・す・し」で覚えておこう

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警察庁の資料によると、13歳未満の子どもの被害は平日の登下校時、特に15時から18時の下校時間帯に集中しています。

高齢化や共働き世帯の増加で見守りが減っているので、子どもは自分の身を自分で守る必要があります。

犯罪や事件から身を守るための3つのポイントを覚えておきましょう。「イカのおすし」と覚えると簡単ですよ。以下に詳しく解説していきます。

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危険なものに近よらない

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●知らない人について「いか」ない
●知らない人の車に「の」らない

子どもは、どんな人やどんな状況が危険なのかを理解していないものです。

ずっとつけてくる人や突然声をかけてくる人、暗い道や人通りの少ない場所は、危険であることを徹底して伝えましょう。

登下校の時は必ず通学路を通ること、寄り道をしないことも約束しておくといいですね。

SOSを出せるようにする

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●たすけて!と「お」おごえを出す
●危険な状況から「す」ぐに逃げる

近くにいる人にSOSを出す方法も覚えておく必要があります。

・「たすけて!」と大声を出す
・安全ブザーを鳴らす
といった練習を日頃からしておけば、いざというときに役に立ちます。

何かあったら、「こども110番」やコンビニなど、安全な場所に避難することも伝えておきましょう。

通学練習時に、安全な商店や民家の場所を確認しておくと安心です。

報告や状況把握を密に行う

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●周囲の大人に「し」らせる

おかしいなと思うことがあった場合は、すぐにママパパや周囲の大人に報告するように伝えておくのがポイントです。

子どもの状況が確認出来るよう、子ども用GPSや携帯電話を持たせるのもおすすめですよ。

小学校によっては送受信機能がついたGPSや携帯電話を持ち込み禁止にしているところもあるので、入学前に確認しておくと安心です。子どもにとって、どの機種が最適なのか、しっかり検討しておきましょう。

まとめ

交通事故だけでなく、犯罪や事件から身を守るためのポイントをお話ししてきました。入学前に親子でくり返し通学の練習をする意義をご理解いたただけたと思います。

すっかり覚えてしまうくらい通学練習をしておけば、ママパパも安心してわが子を送り出せるのではないでしょうか。

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