どうして嘘をつくようになるの?

子どもが嘘をつく心理,子ども,嘘,対処法

嘘をつく子どもの心理

この時期の子どもがつく嘘のほとんどは、
①自分に関心を向けて欲しい
➁自分を守るため

です。

大好きなママやパパの気を引くために、「幼稚園や保育園でこんな事が出来たんだよ!」「先生に褒められたんだよ!」と伝えてくるのは、褒められたい・認めて欲しい気持ちの他にも、ママたちを喜ばせたい・笑顔が見たいという温かい気持ちも隠されています。

また、時にはいけない事をした自覚を持っているからこそ、自分を守るために嘘をつくこともあります。

頭ごなしに怒るのではなく、なぜ嘘をついたのか子どもの気持ちに寄り添ってみましょう。

向き合ってくれる事が分かれば、子どもも嘘ではなく、素直に気持ちを伝えてきてくれるはずです。

子どもの嘘は成長過程のひとつ

嘘に対しての概念は、大人と子どもでは全く違います。

「相手を騙す・傷付ける」=嘘、と感じる私たち大人は、子どもが少しでもそんな素振りを見せると心配になりますよね。

しかし、どんな子でも一つや二つの嘘をつきながら大きくなるものです。

自分の欲求だけをストレートにぶつけてきた乳児期とは違い、少しずつ周りが見えるようになる幼児期。

自分が発する言葉で相手の関心を引こうとする知恵も想像している事を言葉にして伝えられる事も、成長過程の一つなのです。

この時期の嘘は、言葉そのものよりもその背景や子どもの気持ちを汲み取ってあげましょう。

それを踏まえた上で、受け止めたり見守ったり、時には叱ったりしながら、大人が毅然とした対応をすることが大切です。

子どもが嘘をついた時、親がとるべき対応は?

年少 女の子,子ども,嘘,対処法

叱らなくてもいい嘘

「今日は給食全部食べたんだよ!」
「リレーで一番だったよ!」
親であれば分かってしまうこんな嘘も、声を大にして伝えてくる事はありませんか?

こんな時は、「凄いね!良かったね!」と受け止めて、サラッと流してあげましょう。

子どもの心理としては、こうなりたい・こうしたいという希望が入り混じっての言葉で、実際自分がそこまで出来ていない事も誰よりも分かっているはず。

目標があるのはとても素敵な事ですよね。決して追及する事も、過度に褒める事もなく、いつか現実になる事を楽しみに待ちましょう。

叱らなくてはいけない嘘

「(本当は自分だけど)〇〇くんがやった。」
「(当事者なのに)知らないよ。私じゃないよ。」
悪い事をしている自覚がある中での嘘は、見逃してはいけません。

まだまだ純粋で真っすぐな子どもは、きっと目が泳いだり瞬きが多かったり、いつもとは違い、苦しいはずです。

そんな気持ちから解放させてあげるためにも、まずは目線を合わせて向かい合いましょう。

他人のせいにする、自分の非を認めないなど、これから生きていく上でダメな事はダメだと、はっきり伝える事も親の役目です。

ただし、感情任せで大きな声で話してしまうと、内容よりも怒られた事しか頭に残らないため「分かって欲しい」という気持ちで伝える事が大切です。

叱るときのポイント

子どもの嘘を叱るときのポイント,子ども,嘘,対処法

見逃さず、伝え続ける

子どものちょっとした異変を感じたら、時間をかけてでもじっくり向き合いましょう。

「まぁいいか」と見逃すことは、子どもに嘘をついたまま逃げる道を教えているのと同じことです。叱らなくてはいけない嘘は、何度でも伝え続ける事が大切です。

感情的に怒らない

親が感情に任せて怒ると、悪意なくついてしまった嘘も正直に言い出せなくなります。また、嘘だけでなく自分の気持ちも話せなくなるかもしれません。

日頃から子どもの失敗を責めたり、事細かに口出したりするのも要注意です。

年齢別(年少~年長)よくある嘘と対処法

子どもの嘘 年齢別対処法,子ども,嘘,対処法

年少さん編

check_circleポイント
・世界観を壊さずに付きあう
・現実を突きつけない

空想や想像の中で生きている3歳は、嘘という認識すらない時期です。

「昨日おばけと遊んだの!」
「本当は5歳なの!」

誰が聞いても微笑ましく思う数々の言葉には、「あら。楽しかった?」「えー!5歳なのー?大きいね!」と世界観を壊さず付き合ってあげましょう。

この空想力や想像力があるからこそ、ごっこ遊びも成立するのです。

決して「そんなことあるはずがないでしょ」と、無理やり現実を突きつけるのはやめてあげてくださいね。

年中さん編

check_circleポイント
・嘘の中から、子どもの気持ちを汲みとる

自分の気持ちを言葉にして伝えられるようになる4歳は、相手の気持ちを引くためにどう言おうかなと少しずつ考えられるようになったり、見栄を張ったりする時期です。

「昨日頭が痛かったの」
「新しいおもちゃ10個買ってもらった!」

現実味を帯びているものの、「大丈夫?熱は何度だった?」「どんなおもちゃ?」と聞くとニコッと笑ってすぐに白状してしまう事、ありませんか?

そんな時は、構って欲しい・甘えたい気持ちを汲んでたくさんスキンシップをとってあげましょう。

この時期の子どもが一番欲しいのは、嘘に関しての言葉ではなく、眼差しです。

年長さん編

check_circleポイント
・願望から出た嘘は、優しく受け止める
・自己防衛から出た嘘は、正直に言って欲しいことを伝える

自分の事を客観視出来るようになる5歳は、いけない事と理解しつつも、承認欲求や自己防衛のために嘘をついてしまう事がある時期です。

「跳び箱で6段飛べたのは僕だけだよ!」
「壊したのは妹だよ!」

大人が少し追求しても、嘘を押し通す場面も出てくるかもしれません。

願望が強すぎて出てしまう嘘には、優しく受け止め、そっと見守る姿勢で。

怒られるのが怖くてついてしまった嘘には、それが繰り返されないよう、「正直に言って欲しいな」と叱らずに伝えましょう。

自分が悪いと分かっている事を正直に伝えられるようになるには、時間がかかるかもしれませんが、嘘をつかず伝えてきてくれた時はたくさん褒めてあげてくださいね!

まとめ

子どもたちのつく嘘が、一概に「悪い事」ではないと分かって頂けたでしょうか。

親としては嘘をつく人間になって欲しくないと、誰もが思うでしょう。しかし、この幼児期に嘘をついたからといって大人になってもつき続ける事はありません。

大事なのは、意図的についてしまった嘘に対して自分で感じる居心地の悪さや罪悪感、そして素直に話せる機会と謝る経験です。

また、大人の私たちも、子どもに対して約束を破ったり、自分の非を認めなかったりする事はやめましょう。

《子どもに求める前にまずは自分から》ですね!(執筆:保育士)

・掲載内容や連絡先等は、現在と異なる場合があります。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。

関連するキーワード