ひとりでお着替えできるコツ

ひとりでお着替えできる服を選ぼう

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ひとりでお着替えができるようになるには、「子どもが自分で脱ぎ着しやすい服」を選ぶことが大切です。

トップスは、首元にゆとりがあるTシャツやトレーナーがおすすめで、ズボンは、伸び縮みがしやすく、ウエストがゴムのタイプがおすすめです。

トップス・ズボンに共通して、「前後がわかりやすい」、「ピッタリしすぎない」ことが、子どもの洋服を選ぶ時のポイントになります。

特にズボンは、前後がわかりにくいデザインのものが多いので、ワンポイントがついているなど、見た目でわかるものを選びたいところです。

チャックやボタンが付いている服は、確かに着替えにくいですが、大きめのボタンや固すぎないチャックの服を選べば、子どもひとりでも着替えられます。購入時にチェックしてみましょう。

ひとりでお着替えできるようになる声かけのコツ

声かけのコツは、「大人の行為を言葉にすること」です。

3歳になったからと言って、全ての着替えを子どもひとりでできるようになるわけではないですよね。

子どもがひとりではできない部分は、お手伝いすると思いますが、その時に行為を言葉にして伝えてあげましょう。

「ここ(袖)を引っ張ると脱ぎやすいよ」「ズボン履いたら、シャツをズボンの中にいれるよ」などと、大人がやっている行為を言葉にすることで、子どもは大人の行為に意識を向けられます。

逆に、大人が無言で手伝っていたら、子どもは受け身になってしまい、いつまでも自分が着替えることに意識できません。

大人が言葉をかけながら、子どもと一緒に着替えることで、子どもは少しずつひとりで着替えられるようになります。子どもひとりでできるようになったら、できるようになったことを一緒に喜び、子どもの自信に繋げていきましょう。

服のたたみ方のコツ

服をたたむ時は十分なスペースを用意して

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服をたたむ時は、洋服を広げなければいけません。

大人は膝の上で服を広げてたためますが、子どもは床に服を広げないとたためないことが多いのです。

まずは、服を広げられるだけの十分なスペースを確保しましょう

子どもにとって「服を広げること」は、簡単なことではありません。最初は、端が曲がっていたり、折れていたりすることも多いので、声をかけながら丁寧に広げられるようにすることが、きれいに服をたたむことに繋がります。

子どもが服をたたんでいる時は、しっかり見守ることが大切です。

幼児期は、「早く遊びたい気持ち」が強く、つい雑にたたんでしまうこともあります。しかし、大人がしっかり見守っていれば、遊びたい気持ちをコントロールして、服をたたむことに集中できます。

服をたたむ時の声掛けのコツ

服をたたむ時の声掛けは、「過程を具体的」に伝えてあげることがコツです。

大人は「半分にたたんでごらん」と言ってしまいがちですが、まだ「半分」の概念を理解してない子どもは、「半分にたたむこと」を理解できません。

子どもが服をたたむ時は、「たたみやすい服の向きはどっちか」、「袖をたたむ時は、どこまでたためばいいのか」など、具体的にやり方を伝えることが大切です。

大人が繰り返し伝えることで、子どもは毎回同じやり方で、たためるようになっていきます。

幼児の手先の発達はまだまだ成長中であり、最初からきれいにたためる子はいません。

「ここが汚いじゃないの!」と完璧を求めるのではなく、できない部分は、「こうやってみるともっときれいになるよ」と伝えてあげることで、次への意欲に繋がりやすくなりますよ。

整理整頓のコツ

片付ける場所を決めてあげよう

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子どもが自分で服を整理整頓するためには、「片付ける場所」を決めてあげることをおすすめします。

しきりや空き箱を使って、服・ズボン・シャツ・パンツなどの区画を分けてあげると、さらに子どもにとってお片付けがしやすいです。

整理整頓の美的感覚は、大人の姿を見て、子どもは学び、吸収しています。

「子どもに整理整頓できるようになってほしい」と願うのであれば、大人も常にきれいに整理整頓しようとする気持ちが大切です。

大人が意識して、整理整頓をしていれば、子どもにも「きれいに整理整頓しよう」と思う気持ちが育ってきます。

反対に、大人が乱雑にものを置いているのに、「きれいに片付けなさい」と言っていると、子どもは状況と大人の言葉の間で混乱してしまいます。

整理整頓がなかなかできないこともあるので注意しましょう。

片付ける場所の余裕が大切

片付ける場所を決めることに加えて、「片付けのスペースに余裕があること」も、子どもが自分で整理整頓する上で重要です。

タンスの中に服がぴったり入っていたら、子どもにとって入れにくく、出しにくくなってしまいます。

大人は、服を押さえながら目当ての服を取り出せるかもしれませんが、幼児期の子どもにとってはまだ難しいものです。

タンスなどに収納するときは、ある程度の余裕をもたせて入れることが大切です。

子どもは服のデザインを見ながら、その日に着たい服を選ぶことが多いので、デザインが見えるように入れてあげるといいですよ。

時には、デザインを見るために服を一度取り出すかもしれませんが、取り出した時は、「着ないなら、たたんで片付けよう」と声をかけて、お片付けを促せば大丈夫です。

まとめ

ここまで、子どもの着替えのコツやたたむ時・整理整頓する時のポイントを紹介してきました。

大人は、「ひとりでできるようになってほしい」という思いから、「自分でやりなさい!」と言ってしまいがちですが、大切なことは「子どもと一緒にやること」です。

着替えなどの生活習慣は、無理やり自分でやらせたからと言って、できるようになるわけではありません。

大人と一緒にやった延長に、「ひとりでできる」があることを、忘れないように関わっていきましょう。

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