ベビーカーの基礎知識|本体のタイプ
ベビーカーは「A型」「B型」「AB型」「バギー(B型軽量)」の4種類に分けられます。
それぞれ特長がありますが、主に乗せられる時期や座席のリクライニングの状態に違いがあります。
A型ベビーカー

A型は、ほぼフラットの状態にまでリクライニングができるベビーカーです。赤ちゃんを寝かせた状態で乗せることができますよ。
生後間もない赤ちゃんを衝撃や振動から守るため、B型ベビーカーと比べると安定感があり、作りもしっかりしています。
首がすわる前からベビーカーを使いたいときは、A型を選びましょう。
ハンドルを切り替えることで、赤ちゃんが進行方向を向く背面式とベビーカーを押す人から赤ちゃんの顔が見える対面式の、両対面で使えるタイプもあります。
生後すぐから3歳頃まで使えますが、機能が多い分、大きくて重たく、値段設定が高めという傾向があります。
B型ベビーカー

B型は、首と腰がすわる生後7ヶ月くらいから使えるものが多く、フラット機能や両対面の切り替えがありません。
可動部がない分、軽くて丈夫で3歳くらいまでの使用が可能です。
折りたたむとコンパクトになるので、持ち運びや収納にも便利ですよ。
赤ちゃんが小さいうちはベビーカーを使わず、抱っこひもやレンタル品を利用し、7ヶ月頃になったらB型を購入するという人もいます。
AB型ベビーカー
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両対面式でフラット機能があるA型、軽量でコンパクトなB型、それぞれの良い点を併せ持ったベビーカーのことを指します。
けれどA型の軽量化が進み、AB型と呼ばれるモデルは減少傾向に。
メーカーによってはAB型というカテゴリーがなく、A型として分類されている場合もあるようです。
バギー

生後7ヶ月を過ぎると、おでかけする機会も多くなり、時間や移動距離も長くなってくるので重たいベビーカーを持ち歩くのは大変になってきます。
コンパクトにたためるタイプが多いので、おでかけや旅行の時に重宝しますよ。
作りがシンプルなので機能性はそれほど高くない面もあります。
ベビーカーの基礎知識|タイヤのタイプ
4輪タイプ

【メリット】
・軽いので持ち運びが楽
・コンパクトで幅の狭い場所も移動できる
・小さくたためて場所を取らない
【デメリット】
・3輪に比べると走行性が劣る
4輪タイプは軽くてコンパクトなものが多く、使いやすさが人気です。
場所を取らず、持ち運びもしやすいので、お買い物や電車やバスなどでのおでかけに便利です。
3輪と比べるとタイヤの大きさが小さいため、走行性に劣る面もあります。
3輪タイプ

【メリット】
・車輪が大きいので赤ちゃんへの衝撃が少ない
・操作がしやすく、押しやすい
・安定感があり後方へ倒れにくい
【デメリット】
・大きい
・重い
3輪ベビーカーの一番の魅力は、タイヤの車輪が大きいので、段差や凹凸のある道でも赤ちゃんへの衝撃が少ないことが挙げられます。
また、前輪がひとつなので小回りが利き、ベビーカーを押す人にとっても負担が少ないです。
全体的に安定感があるので、赤ちゃんをベビーカーから下ろした時に、後方にぶら下げた荷物の重みでベビーカーが倒れることがあまりありません。
しかし、たたんでも場所を取る、重さがあるので持ち運びは大変というデメリットもあります。
シングルタイヤ

【メリット】
・走行音が小さい
・操作しやすい
【デメリット】
・溝や凸凹にはまりやすい
・ダブルタイヤと比較すると重くなりがち
一脚にひとつのタイヤがついているシングルタイヤは走行音も静かで、小回りもきき操作性ばつぐん!
溝などにはまりやすく不安定というデメリットを解消するため、前輪をシングル、後輪をダブルにしたモデルも。
ダブルタイヤに比べてシングルタイヤの方が一般的に重くなりがちです。階段などよく利用する場合は重さを確認しておきましょう。
ダブルタイヤ

【メリット】
・安定感がある
・衝撃を軽減する
【デメリット】
・走行音が大きめ
・オート4キャス機能や横スライド機能のないものは進路変更しにくい
ダブルタイヤは一脚にふたつずつタイヤが付いているので安定感があり、ベビーカーの揺れを軽減してくれます。
一方、走行音はシングルと比べて大きめ。また、方向転換する時にタイヤがバラバラに動いてしまうため引っかかりが生まれてしまうことも。
ダブルタイヤが良いけれど操作性が…という場合は、4輪すべてが自由に動いて横スライドもできるモデルもありますよ。
オート4輪
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【メリット】
・自動で前輪/後輪切り替えができる
・操作性が高い
【デメリット】
・重い
・高価
両対面式のベビーカーに対応した機能です。
対面か背面かハンドルを切り替えることにより進行方向にあわせ自動で前輪がフリー・後輪がロックの状態になります。
後輪タイヤのバラつきがなくなる分、押しやすく操作性や走行性も高くなりますよ。
その分、モデルによっては重くなったり価格が高くなったりするので他機能とあわせて検討してみてくださいね。
エアタイヤ

【メリット】
・でこぼこ道でも衝撃が少ない
・操作性が高い
【デメリット】
・大きく重い
・メンテナンスが必要
一般的なベビーカーはプラスチック製のタイヤですが、ゴム製タイヤを使ったものもあります。
特に中空式エアタイヤは自動車や自転車と同じタイヤの構造で、内側に空気が入っているので乗り心地抜群です。
重くなりがちだったり、空気を入れたりとメンテナンスは必要となるものの、長時間ベビーカーを利用するご家庭にはおすすめのタイヤです。
ベビーカーの基礎知識|注目したい機能は?
ハイシートタイプ

一般的なベビーカーの座面(シート)よりも高い位置に座面を設計したベビーカーのことです。
地表から高い位置をキープすることで、地表熱・排気ガス・埃から赤ちゃんを守ることができます。
さらにはお世話をするママパパも乗せ降ろしが楽に。赤ちゃんも目線が高くなり安心します。
また、外食先に赤ちゃん用のハイチェアがなくても、ベビーカーのまま大人と同じテーブルで離乳食をあげられ、ママパパもかがまずに対応できるので楽ですよ。
トラベルシステム

ベビーカー、チャイルドシート、キャリー、バウンサーなどに着脱でき、様々な使い方ができるシートです。
赤ちゃんをシートに乗せたまま、家からベビーカー、車に楽に移動することができます。
車で移動することが多いおうちにおすすめです。
ワンタッチ開閉

ワンタッチ開閉とは、ボタンを押してベビーカーをスライドさせることで、ワンタッチで開閉する機能です。
エレベーターのない駅で赤ちゃんを抱っこして階段を上る時や荷物が多い時など、手があかない時にでも片手ワンタッチでベビーカーを開閉できるのでとても便利ですよ。
エレベーターがないマンションにお住まいの方や、公共機関での移動が多い方、ベビーカーをたたんで収納するご家庭には開閉機能がついたベビーカーがおすすめです。
自立機能

ベビーカーを折りたたんだ時に、支えがなくても自立する機能です。
自立機能がないと、地面へ直置きするのでベビーカーが汚れてしまいます。また、手や壁などの支えがないと倒れてしまうため、置き場所が制限されてしまいます。
公共交通機関を使う移動や保育園の登園など、ベビーカーを折りたたむ機会が多いママパパは自立機能つきが良いでしょう。
幌(ほろ)

幌(ほろ)はベビーカー上部の日よけカバーを指します。
幌は長さの調整ができるかどうか、UVカット率・花粉防止やはっ水機能があるかどうかをチェックしてみましょう。
また、成長すると幌から足がはみ出るようになりますよね。そんな時は別売りの日よけカバーを買い足しても良いかもしれません。
かご

ベビーカーの座面の下にはかごがあります。赤ちゃんの時期にはお世話グッズなどで荷物が大きくなります。荷物を持ちながらベビーカーをおすのは大変なので、大きい荷物を収納できるかごがあると便利です。
かごの容量はベビーカーによって違うので、購入前に必ずチェックしましょう。
かごの容量が多いと、たくさんの荷物をかごに収納することができるため、手に荷物を持ったりハンドル部に荷物をかけたりすることがありません。
一方で、かごの容量が小さいものはベビーカーがサイズダウンするので幅を取りません。
ミルクを飲む赤ちゃんや離乳食期間は持ち物が増えます。マザーズバッグのサイズと比較してかごにしまえるかどうかチェックしておきましょう。
ある程度成長して手持ちの荷物が少なくなったらかごの容量が小さいベビーカーに乗り換えるのもおすすめですよ。
ハンドルの調節機能

持ち手であるハンドル部の高さや角度を調整できるベビーカーがあります。
小柄なママと背の高いパパがベビーカーを使う場合、メインでベビーカーを押すママの高さにハンドルを合わせると、パパがベビーカーを押しにくいということも。
ご夫婦で身長差が大きい家庭は、ハンドルの調節ができるものを選ぶと便利です。
シート

赤ちゃんが乗る部分に敷いてあるシートは、赤ちゃんにずっと触れる部分です。
赤ちゃんのためにも清潔に保てる機能や暑さや寒さに対応できる機能があると、赤ちゃんも快適にベビーカーに乗る事ができますね。
取り外しができて洗えるものであれば、常に清潔に保つことができます。
また、メッシュ素材や吸水速乾素材が使われているシートであれば、暑い時期でも赤ちゃんが快適に座ることができますね。
他にも抗ウイルス/抗菌・防臭素材など色々な素材がありますので、赤ちゃんの肌にあわせて選んであげてくださいね。
安全機能

ベビーカーの安全基準マークって?
国によってベビーカーの適用年齢、背もたれの角度、使用状態(寝かせた状態か、座った状態か)、望ましい連続使用時間などの安全基準を設けています。・国内メーカーで安全基準をクリアした商品にはSGマーク
・欧州:CEマーク
・アメリカ:ASTMマーク
ベビーカーを購入する際には、安全基準マークが付いた商品かどうかをチェックしましょう。
シートベルトの種類は?
肩と腰まわりにつける5点式と腰まわりにつける3点式があります。現在のベビーカーは5点式のものが多く見られますね。3点式より5点式の方が安全性はより高くなります。
フットレスト・安全バーなどの転落防止対策
フルフラットになるA型ベビーカーは、フットレストが持ち上がり、赤ちゃんがズリ落ちないようになっているものがあります。また、コンパクトさや使いやすさを追及したタイプのベビーカー・バギーには安全バーがついていないものがあります。
お子さんの活発さや成長に合わせて転落防止機能を重視すると良さそうですね。
先輩ママに聞いた選び方のポイント
選び方のポイント
使用時期で選ぶ
・生後1ヶ月頃から利用したい場合
→A型
・生後7ヶ月頃から利用したい場合
→B型
A型ベビーカーはロングユースできるものが多いのです。
ベビーカーを購入する前にいつからいつまで使うかを考えると、ベビーカーのタイプを決めることができますよ。
住環境で選ぶ
・エレベーターがない集合住宅の場合→折りたたみが簡単にできるベビーカー
・収納場所が狭い場合→コンパクトになるベビーカー
・周辺に段差や起伏が多い→走行性の良いベビーカー
といように、自宅周辺の環境に合ったベビーカーを選びましょう。
特に階段のあるおうちでは、赤ちゃんと荷物を持ちながらベビーカーを上げ下ろしさせることになるので、軽量タイプのベビーカーがおすすめです。
移動手段で選ぶ
・主な移動手段が電車の場合→コンパクトサイズ
・主な移動手段が車の場合→折りたたんだ時にトランクに詰められるサイズ
移動が電車の場合は駅の改札が通れる幅のもの、エレベーターがない駅に備えて持ち上げて運べる重量のものが良いでしょう。
車移動がメインの場合は、折りたたんで車に収納できるサイズやトラベルシステムも検討してみるのもおすすめです。
機能で選ぶ
・旅行する機会が多い→機内持ち込みサイズまで折りたためる
・階段利用が多い→折りたたみ可能で持ち手がついている
ベビーカーには色々な機能が備わっていますので、その機能が自分に必要かどうかを考えてベビーカーを選びましょう。
まとめ
ベビーカーは本当にたくさんの種類がありますが、使う場所や頻度などによっても変わってきます。
1台で長く乗るか、赤ちゃんがもう少し大きくなったら軽いタイプにするか、そして、どの機能を一番重視するかなどを決めれば、自然と選ぶものは限られてくるのではないでしょうか。
自分たちに合ったベビーカーを見つけて、おでかけが楽しくなるといいですね!
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。