【1】意外と簡単にできる!手作りだしを作ってみよう
だしの栄養&おいしさ

突然ですが皆さん、自分の母乳を飲んでみたことはありますか?どんな味かと言われると大人には表現しがたい繊細さですね。(苦笑)
赤ちゃんは母乳のうまみ成分をしっかり舌で味わっています。母乳の主な成分は「グルタミン酸」で、これは昆布だしに含まれるうまみ成分と同じです。
そのため、母乳以外のものを口にするはじめの一歩に昆布だしを選ぶと、赤ちゃんは馴染みあるおいしい味として自然に受け入れてくれると言われています。
また、離乳食初期ごっくん期は塩分、糖分などは加えず調味料は使用しませんので、だしを有効活用してうま味で素材の味を引き出しましょう。
かつおぶしに含まれる「イノシン酸」干ししいたけに含まれる「グアニル酸」は「グルタミン酸」と並ぶうまみ成分で和食の基本といえる味です。
だしをすったおかゆや野菜スープは、敏感な赤ちゃんの舌をよろこばせることができるはずです。さっそく基本のだし4つをご紹介します。
だしの種類
(1)昆布だし
(2)かつおだし
(3)いりこだし
(4)干ししいたけだし
<使い方のコツ>
いりこの風味を味わうなら、冷蔵庫で一晩置くか、使用前に30分水につけておきましょう。細かなかすをペーパーで漉す行程が必要な2つのだしは、離乳食用に使い切りの量で。
ティーパックを使うことで手間を省き、忙しくてもきちんとだしが取れると思います。だし、水の量は、作る離乳食にあわせてお好みで調整してください。(作り置きしたい場合は冷蔵保存で3日。)
【2】日本人の主食、お米からおかゆを作ってみよう
おかゆのステップアップの仕方|固さは?水の割合は?

離乳食の基本といえるおかゆ。はじめて離乳食を作るとき、赤ちゃんにどのくらいの固さで与えればいいの?量はどのくらい?と戸惑うことが多いと思います。
一般的に10倍、7倍、5倍粥といわれるおかゆの段階は、米に対しての水の割合(米1:水10=10倍粥)で呼ばれています。
鍋で煮込んだおかゆは時間はかかっても甘みが増してとてもおいしいものですが、毎日少量の離乳食のおかゆを米から作ることは忙しいママには大変なこと。
短時間で手軽にごはんから作るおかゆを一覧と、基本の全粥(5倍粥)のレシピをまとめました。小鍋でさっと加熱して作るときにも、離乳食グッズを使って電子レンジで作る時にもぜひ参考にしてみてください。
10倍粥のイメージ
全粥(5倍粥)レシピ|離乳食後期カミカミ期からOK
<材料>
ごはん 60g
水 120ml~150ml(蒸発分を考えやや多めに。鍋の大きさや火加減により調整してください。)
<作り方>
(1)小鍋にごはんを入れ、スプーンなどの背で軽くつぶす。分量の水を加え全体を混ぜて
弱火で加熱する。
(2)くつくつと沸騰してきたら、とろ火にして焦げつかないよう時折混ぜて10分加熱する。
(3)鍋ごとそのまま蒸らす。(15分くらい)
【3】おいしくなる野菜の下ごしらえ方をマスターしよう
蒸す・煮る・茹でるについて

離乳食の本には、レシピはあっても詳しい野菜の下ごしらえの方法って書いてないんだなぁと常々思っていました。
たとえば、「ほうれんそうは柔らかく茹でてすりつぶす」とさらっと書いてあっても実は結構面倒な作業で、離乳食作りって難しい、大変と感じますね。
そして必ず「細かく刻んでから柔らかくなるまで煮る」という工程を目にしますが、素材が大きなまま加熱したほうが旨みや栄養が逃げないので、離乳食も同じように作りたいな。とママになり感じたことでした。
繊維のある葉ものは、茹でて一度冷凍して固いまますりおろしたほうが繊維が簡単に断ち切れるので手軽だと思います。
にんじんや大根を生のままおろすより、蒸して甘みが出たものをおろしたほうが断然甘くておいしいんです。つぶすのも実は大きいほうが簡単。
ジップロックに柔らかくなった野菜を入れて手で押してつぶすと、すりばちやマッシャーがなくても離乳食になります。そんなちょっとした下ごしらえのヒントで離乳食の野菜をもっとおいしくしませんか。
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