もしも、妊婦中に災害に会ったら

自分の身の安全をはかる

妊娠中に災害に会ったら、まず、自分の身の安全を確保するように努めましょう。

もし、地震だった場合は、大きな地震が一度収まって大丈夫なように見えても、前後に大きな震度の余震が来るということもあります。

また、家の様子を見に行く、といったこともできれば家族や他の人に頼みましょう。

通常の舗装された道や慣れた所を通るわけではないので、足元が不安定だったりすることが考えられます。

転んだり、いつもよりも長い距離を歩くことになる可能性がありますので、妊婦さんが被災した地域を歩き回ることは必要最小限にしたいものです。

かかりつけの産科が機能しているかを確かめる

妊婦さんが身の安全の確保をしたら、次に行いたいことは、かかりつけ病院が機能しているかどうかです。

出産時期が近ければ近いほど、早急に行う必要があります。

もし、小規模な産婦人科で、出産時期までに再開が見込めないような場合は、なるべく早く出産できる施設を探さなければならないからです。

かかりつけの産科が機能していた場合でも、非常電源の確保などは大きい病院に限られていたりすることもありますから、転院などの可能性も含めて、家族や主治医と相談しましょう。

周囲に妊婦だということを知らせておく

妊婦さんは、栄養の確保や清潔な飲料水の確保などが一般的な人よりも、差し迫って必要な状態ということができます。

食料の調達方法や、飲料水の確保方法などの情報を集めることは積極的に行う方がよさそうです。

そのためにも、避難所の責任者や行政の担当者などには、自分が妊娠中であることを申し出ておきましょう。

また、自分が今、どういったものが必要で、もし、出産することになったら、どういった手順を踏むのか、ということも周囲に説明しておく方が良さそうです。

また、可能な限り、携帯電話などの充電は切らさないようにしましょう。そして、トイレに行くときでも24時間携帯電話を持ち歩くようにしましょう。

もしもの時の対応も平常時よりも時間がかかることを想定して、用心深く、余裕を持った行動が必要になります。

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周囲の人が妊婦さんにできること

災害に会った妊婦さんにはこまめな声かけを

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災害時は、様々な人との連携が必要です。

なかなか他者を思いやる余裕が無い、という場合もあるとは思いますが、妊婦さんを見かけた場合は声をかけて、いつが出産予定なのか、などをさりげなく聞いておきたいものです。

みんな通常とは違う動きを強いられている状態ですので、いざ出産という場合や、何かのトラブルの時なども予定していたように行動できない場合も多くなります。

妊婦さんのいつもと違う様子などに気付いた場合は、本人の希望を聞いたうえで、看護師さんや助産師さん、医師などに取り次げると良いですね。

トイレや物資を無理のない範囲で優先的に使用してもらう

妊婦さんはトイレが近かったり、健康な妊娠状態を維持する為に物資などが、一般的な人たちより必要としていることも考えられます。

みんなが我慢して譲り合って生活しているので、完全に特別扱い、では周囲もストレスをためることになってしまいますが、できる範囲で優先度を認めてあげられると良いですね。

災害が起きたばかりの時期にはとても難しいことなのですが、救援物資や食料品などは塩分の強いものが多いなど、栄養的に妊婦さんには向いていないことも考えられます。

初期の妊婦さんに果物や野菜などが極端に足りないと、お腹の赤ちゃんに影響が出ることも考えられますし、後期の妊婦さんが過度の塩分を摂取することで、妊娠高血圧症候群につながる可能性もあります。

飽くまでも他の被災者の方々に過度の無理がかからない、という条件ですが、野菜や果物などを優先的に譲ってあげる、ということも考えてみましょう。

日ごろから準備しておきたいこと

母子手帳は確実に持ち出す

何はともあれ、妊娠中は母子手帳を持ち歩くようにしておきましょう。

災害時など緊急時もすぐに持ち出したり、家族の人がすぐわかるようなところに置いておくことが大事です。

もちろん、大切な物には違いないのですが、くれぐれもしまい込んだりせず、いつも持ち歩くカバンの中などに入れておきたいですね。

かかりつけの産科の情報を携帯する

かかりつけの産科の連絡先もすぐにわかるようにしておきましょう。

かかっている病院が大きい場合などは、主治医の名前も分かるといいでしょう。

考えたくないことではありますが、自分が搬送される場合などを想定すると、母子手帳と診察券は確実に携帯していたいところです。

また、服薬している薬がある場合などはお薬手帳も持ち歩くと、処方箋がなくても薬を処方してもらえる場合もありますので、一緒にしておきたいですね。

8ヶ月ごろからは入院セットも常に準備

8ヶ月ごろからは、万が一の時に備えて、入院セットを準備しておきましょう。

早産なども考えられますし、いざというときに持って出ることができるよう、置いておく場所も決めて、家族に知らせておきましょう。

避難するときはあまり大きな荷物を持つことはおすすめできませんが、家族が後に取りに帰ること、なども想定しておきましょう。

まとめ

妊娠中に災害を体験する、なんてできれば考えたくないことですが、地震や災害はいつ襲ってくるかわかりません。

体調を崩しやすい妊娠中の避難生活は、ストレスが溜まりやすく、過酷になりがちです。

また、自分のことは自分で、という教育が徹底している日本では、他人に頼ることを躊躇してしまいがちですよね。でも、妊婦さんやそのご家族は、十分に周囲の人にそのことを知っておいてもらう必要があります。自分たちだけではどうにもできないことがたくさんあるからです。

ぜひ勇気を出して、他の人の助けを借りましょう。そうして生まれてきた赤ちゃんは、通常の時よりもたくさんの人たちに、誕生を喜んでもらえるはずですから。

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