数年先も見すえて!子ども部屋の作り方の基本<年齢別>
居心地のよい「子ども部屋の条件」とは?

子どもにとって「居心地のよい部屋」は、年齢によって少しずつ変化していきます。
まずは子ども部屋がもつべき3つの性質についておさえておきましょう。
・自由に走り回るスペースがあり、収納場所も多いプレイエリア
・勉強机がある、静かな環境の勉強スペース
・他の部屋から独立したプライベートスペース
子どもは年齢によって、これらの3つの性質のうちのいずれかを重視しやすくなります。
たとえば幼いころは、プライベート性がすぐれている部屋より、プレイエリアとして使いやすい部屋を好みます。
小学校高学年になると、友達を招いて遊べるプレイエリアとしての性質のほか、勉強スペースとしての使いやすさも重視しやすくなります。
さらに中学生以上になると、家族から独立したプライベート性を重視しやすくなります。
居心地のよい子ども部屋の条件は、まず子どもの年齢にあった部屋の性質を持っていることです。
くわえて、自然光や風通しなどの快適性が優れていること、収納スペースが充実していることなどが条件としてあげられるでしょう。
幼児の子ども部屋は、できるだけ大人の目が届くように

幼児時代の子ども部屋は、上記の3つの子ども部屋の性質のうち、遊びやすさに特化した「プレイエリアタイプ」にするのがおすすめです。
しかし、幼児期のころは兄弟の人数にかかわらず、個室を与えて自立性をはかるより、親の育児のしやすさや子どもの安全面を優先するほうが一般的といえます。
幼児期のころはリビングなど、家族の目の届くところにキッズスペースを作る方法がおすすめです。遊びの様子を見守れるほか、遊びの延長で家のお手伝いをさせたり、一緒に遊びに加わったりすることもできます。
リビングにキッズスペースを設ける場合は、子どもが安全に遊べるように対策しましょう。
床にはラグやクッションマットをしき、頭をぶつけやすい場所にはクッションをつめます。
子どもの手が届きそうな家具は、転倒防止用品をとりつけましょう。プレイヤード(柵)やビニールプールなどを用意し、遊ぶエリアを区切るのもひとつの方法です。
小学校低学年になったら、ゆるやかな自立性を与える

小学校低学年は、子どもにも少しずつ自立心がめばえはじめるころ。しかし、完全に一人になるのはまだ寂しい時期でもあります。
子ども部屋にはプレイエリア、勉強スペース、プライベートスペースという3つの性質があることはすでに述べたとおりですが、これらの性質全てを子ども部屋におしこめてしまうと、子どもの生活スペースが孤立してしまいます。
小学校低学年のころは、子ども部屋の性質のうちの1つは、家族との共有スペースに設けてみてはいかがでしょうか。
たとえば、リビングに子どもの人数分の勉強机を用意したり、ゲーム機やパソコン、おもちゃなどを置いたりする方法が挙げられます。この場合、子ども部屋は衣服・持ち物の収納や、寝室として使用しましょう。
中学生以上の子ども部屋はプライバシーも考慮

中学生以上の年齢は、プライバシーを重視するようになる年頃です。プレイエリア、勉強スペース、プライベートスペースという三つの性質を子ども部屋に求めるようになり、自分の持ち物も自分で管理したがるようになります。
兄弟がいる場合は一人部屋をほしがる年代ともいえるでしょう。
中学生以上の子ども部屋では、自立性を尊重する一方で、子どもが孤立しすぎないように配慮することが大切です。玄関から子ども部屋にアクセスする際に、家族がいるエリアを通過するように動線をつくりましょう。
兄弟で一つの部屋を使用させる場合は、まずプライベートな空間が得られるレイアウトを工夫します。たとえば二段ベッドを部屋の中央において空間を二つに区切る方法や、襖やパーテーションを設置する方法などがあります。
音も遮断したいというニーズがある場合は、現在使用している子ども部屋に壁を増築するケースも多いです。
まとめ
子ども部屋の作り方を、年齢別にご紹介しました。
子どもにとって居心地のよい部屋を作るには、家を建てるまえから子どもの成長を見越した家づくりをすることが大切です。
また、お家において、子供部屋はお子さんが家から出て行った後には『必要ない部屋』になってしまうもの。成長を見越した家づくりとともに、お子さんの成長と使い方にあわせて可変できるお家も大切ですね。
上記の内容を参考に、フレキシブルな部屋づくりをしてみてはいかがでしょうか。
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