目次
昆虫図鑑の選び方
情報量

「昆虫」に関して、どれくらいわかりやすく書いてあるかは図鑑によって異なります。ある図鑑では、体長・重さ・生息地・見られる季節が成虫の写真とともに書いてあります。
一方で別の図鑑では、それ以外に幼虫が成虫になるまでの様子が写真とともに解説されていることもあります。
詳しく書いてある方が親としてはいいのかなと思いがちですよね。しかし、子どもの年齢によっては案外情報量が少なく、写真が多い方が良い場合もあります。
どの図鑑がいいか迷った場合、子どもの好きな虫のページを、それぞれの図鑑で読み比べてみると良いですよ。図書館や本屋さんの見本で見比べ、子どもがどのような図鑑に興味を示すか見てみましょう。
写真

図鑑によっては、写真が占める割合が大きく違います。なかには、写真とともにイラストも描かれたものもあります。
わかりやすいように1ページまるまるや見開きを使った大きな写真がたくさんある図鑑もあれば、原寸大で小さな写真がたくさん載っている図鑑もあり、さまざまです。
昆虫という小さな生き物を見るので、大きな写真の方が見やすい場合もありますね。写真ではリアルすぎて、少し怖い…という場合は、写真よりイラストが多いものをおすすめします。
DVD

最近多いのが、DVD付きの図鑑。実際に見られない海外の虫や、幼虫が成虫になるまでの様子、さらには肉眼では見られない虫などについては、DVDがあれば詳しく知ることができます。
そのDVDも、出版社によって異なります。ナビゲーターが語りかけながら進むものもあれば、海外メディアのドキュメンタリー映像のようなものもあります。
DVDの内容はクイズなどがあり一緒に考えながら進んで行くタイプと、昆虫の生態について迫力のある映像を見て学んでいくタイプがあるといえます。子どもの年齢や好みに合わせて選んでくださいね。
クイズなどのコンテンツ

クイズなどを通して子どもに考えさせると、興味をさらに深めるきっかけになることがあります。子どもに語り掛けるように進むことで、多くの知識が記憶として残りやすいのかもしれません。
小学生なら1人でじっくり眺められる標本タイプ、まだ年齢の低い子どもには一緒に読み進められるような図鑑やしかけなどで楽しめるタイプがおすすめです。
シリーズ

どの図鑑にしようと思った時、シリーズ化されているものかどうかも見てみると良いでしょう。たとえば、お誕生日に一冊ずつ贈るのもいいと思います。
子どもの興味の対象はどんどん広がりますから、それに合わせて増やしていくのもいいですよね。同じシリーズだと本棚にも美しく収まります。
サイズ

重たくて立派な大きな図鑑もあれば、ポケットに入るような小さなサイズの図鑑もあります。
大きな図鑑のメリットは、昆虫が原寸大で載っていることや情報量の多さかもしれません。身近な昆虫を調べるために持ち歩くことを考えるならポケットサイズが便利ですね。
おすすめの昆虫図鑑をご紹介します!
【1】昆虫 (小学館の図鑑 NEOポケット)|小学館
ポケットサイズの図鑑でも、200ページ以上の情報量

こちらは、おでかけする時にぴったりの小さめサイズ、小学館のNEOポケットシリーズの昆虫図鑑です。ポケットサイズですが写真や情報量も多いので、持ち歩く図鑑として最適です。
よくある大きな図鑑のような原寸大の昆虫の写真などはありませんが、内容が充実していて200ページ以上ありますよ。約850種類の昆虫が載っています。
夏休みの自由研究などで、昆虫採集をする際などに持ち歩くのにぴったりです。
同じ昆虫が載っているシリーズに「カブトムシ・クワガタムシ」と「水辺の生物」があるので、併せて欲しくなるかもしれませんね。
口コミ
・写真もきれいでサイズもちょうどよく、キャンプに持って行くのに最適でした。
・小さな子どもでも持ち運べるサイズ感ですが、850種という情報量は十分すぎるほどでした。
【2】講談社の動く図鑑MOVE 昆虫│講談社
昆虫の写真がダイナミックに掲載

講談社の動く図鑑MOVEシリーズは大きな写真が魅力です。昆虫の写真は実物大で掲載されています。
また、昆虫の様々な動きや生態についても大きな写真で紹介されています。目の前でその様子を見ているかのような写真で、子どもの興味関心を惹きつけます。
こちらの図鑑の特徴はとにかく写真の載せ方です。肉眼では観察できないような部分まで見られるので、昆虫に興味のある子はもっと昆虫好きになるでしょう。
また、NHKのスペシャル映像を使ったDVDが付いているのも特徴です。昆虫同士のバトルや狩りの様子など、おもしろい映像を家族で楽しむことができますよ。
この図鑑があれば昆虫の知識もさらに深まるでしょう。夢中になって読んでいたら昆虫博士と呼ばれる日も近いかもしれません。
口コミ
・「図鑑を見る楽しさ」を味わえる図鑑。図鑑とDVDで、より昆虫への理解が深まります。
・図鑑のイメージを覆す写真が多く、虫の戦う様子や捕食の様子が見られておもしろいです!
【3】小学館の図鑑NEO 新版 昆虫│小池 啓一
美しい標本写真や掲載種類の幅広さが特徴

こちらはDVDつきの新版なので、昆虫が動く様子も楽しむことができますよ。DVDは子ども達が大好きなドラえもんがナビゲーターです。
ドラえもんとのび太と一緒に昆虫の世界を体験できるので、楽しみながら知識をより深めることができるでしょう。
7番組で構成されており、たっぷり80分の内容になっています。小学館の図鑑NEOシリーズは、このDVDの見応えに定評がありママパパにも人気があります。
そして、この図鑑の特徴は美しい標本写真が豊富という点です。見つけた昆虫の詳しい名前が知りたい時に、標本なら調べやすいですよね。
昆虫ごとにの体のしくみや育ち方、飛び方など生態についても詳しく解説されています。大人も読み応えのある内容です。
その他にも、飼育方法や採集方法など自由研究にも役立つ情報がありますので、この1冊があれば長い期間にわたって役に立つでしょう。
口コミ
・保育園に置いてありますが、子どもがわかりやすいようにしっかり作られた図鑑というイメージです。
・ドラえもんが出てくるので、年齢が低くてもDVDと図鑑の両方を楽しめました。
【4】学研の図鑑LIVE 昆虫│岡島秀治
DVDやARで動く昆虫の姿を楽しめる

こちらは図鑑とDVDだけでなく、アプリを使ってスマートフォンやタブレットをかざすと動画を見ることもできるのが特徴です。
70本もの動画があり、カブトムシ同士の戦いなど子どもの興味がより深まるような映像が収録されています。
図鑑には最新のデジタル技術で撮影された実物大の標本写真や、昆虫の超アップの写真が掲載されています。
超アップ写真では普段見えないような昆虫の体の特徴まで観察できるので、新しい発見がありそうですね。
2000種以上の昆虫が掲載されていて、生息する地域による生態の違いや見られる時期、他の昆虫との違いなど幅広い知識を身に付けられるでしょう。
また付録のDVDは、イギリスBBC制作の迫力あるドキュメンタリー映像です。普段見られないような不思議な昆虫の世界を目にすることができます。
口コミ
・日本の昆虫がメインなので、子どもの宿題などにもとてもおすすめです。
・迫力ある写真が多く、掲載されている昆虫の種類も多いです。BBC制作の映像は高学年向けだと思います。
【5】昆虫のクイズ図鑑 (NEW WIDE学研の図鑑)|学研教育出版
情報量はお墨付き!

クイズ図鑑は、クイズを通してより知識を深めることができる本として、未就学児から小学生などに人気のシリーズです。こちらもポケットサイズなので、持ち歩くことができますよ。
イラストと写真で楽しめるこのクイズ。答えのページには正解が書いてあるのみならず、不正解だった答えにも解説が載っていて、様々な視点で昆虫のことがわかります。
昆虫採集やキャンプに行く時、道中でクイズを楽しむ時にも使えますね。
口コミ
・4歳の子どもが喜んでいます。手のひらサイズですが、内容も充実しています。
【6】日本の昆虫1400 (1) チョウ・バッタ・セミ (ポケット図鑑)|高井 幹夫
生きた状態での標本写真で、自然な姿の昆虫を観察

日本に生息するチョウ・バッタ・セミなどにスポットを当てた図鑑です。身近にいる昆虫についてよりわかりやすく解説してあります。
似ていて異なる昆虫の識別点については、部分写真やイラストなどで説明されています。
また、見つけた昆虫がなにかを調べる時に便利な「絵解き検索」がついていて、その昆虫の特徴を辿っていくとどの種類なのか一目瞭然です。
昆虫の説明だけでなく昆虫に関するコラムなども収録されているので、読み物として楽しむこともできます。
昆虫の標本写真は、生きたまま撮影されているのがこの図鑑の特徴です。また、一般的な標本写真のように背面からではなく斜めから撮られています。
まるで、手のひらに実際に昆虫をのせて観察しているかのように見ることができます。生きたままの色や状態がわかるので、昆虫採集時もすぐに照らし合わせることができるでしょう。
ポケットサイズなので、自由研究にも持ってこいです。子どもから大人まで深く楽しめる一冊です。
口コミ
・昆虫に詳しくないけれど、この図鑑があれば、目の前にいる虫と図鑑の虫が同じだと断言できるくらいにわかりやすいです。
・生前と死後で色が変わる虫も、生前の姿のまま掲載されているので、見分けやすいです。
【7】世界一うつくしい昆虫図鑑|クリストファー・マーレー
大人も楽しめる昆虫の美しい世界

世界中の昆虫を一切のデジタル処理を施すことなく掲載しているこちらの図鑑は、昆虫好きの著者が実際撮影したものだそう。
一般的な昆虫の図鑑とは違い、採ってきた虫の名前を調べるのには適していませんが、アートのような写真が多いので、昆虫を楽しむための本としておすすめです。
親世代のなかには虫が苦手な方もいると思いますが、このような本を通して親子で美しい虫の世界を堪能しながら、子どもの興味あるものに寄り添っていくのもいいかもしれません。
口コミ
・2歳の子どもと、美しい虫たちの住む世界に思いを馳せるのに買いました。覚えたての虫を、本の中で探して楽しんでいます。
・虫を美の観点から紹介するおもしろい本。昆虫の美しさを改めて教えてくれます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回紹介した図鑑はどれもおすすめですので、図鑑選びに悩んだ時はそれぞれの特徴について参考にしてくださいね。
小さな子どもには大きな写真や動画があると読みやすいですし、小学生以上にはより詳しい情報がたくさん書かれていると様々な場面で利用できそうです。
一冊の図鑑にたくさんの昆虫が登場するので、今まで見たこともない昆虫に子どもは興奮すること間違いなしです!
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。