著書の内容の一部をご紹介!
親子のカレー作り

「「絶対うまいよ。パパについてこい」
お父さんは胸をドンとたたきました。
「まず、玉ねぎ2個とじゃがいも1個とにんじん1本出してくれる?」
「はい」
「玉ねぎのみじん切りとじゃがいもの皮むきはパパがするから、にんじんの皮むきと、じゃがいもとにんじんを四つに切るのはひろおの仕事だよ」
6歳のひろおくんは、まな板の上でピーラーを使ってにんじんの皮をむき、大きさを考えながらじゃがいもとにんじんを二つに切り、それをさらに二つに切りました。」
(P.18から引用)
これは理想の親子クッキングの一例として、6歳の男の子「ひろお君」とその父親が、一緒に「男のカレー」をつくるシーンの一部です。
この後ひろお君は、普段見慣れないお父さんの料理姿や、自分でカレーを作ることを楽しみながら料理を進めていきます。
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親子クッキングで学べること
指示の聞き取り
ここでは、お父さんからの指示に注目してみましょう。
先ほどのシーンでは、お父さんからいくつか指示が出ていましたね。
・玉ねぎ2個とじゃがいも1個とにんじん1本を出すこと
・にんじんの皮むきをすること
・じゃがいもとにんじんを四つに切ること
会話の中で、この3点が指示されていました。
複数の指示を的確に理解し、記憶して行動に移すというのは難しいものです。
しかし今回は「カレー」を作るというはっきりとした目的があるため、ゴールに至る為のステップとして、指示を一連のものとして捉え易いのですね。
意欲が学習を加速する!
家の中では「早く片付けなさい!」とか、「もう出かける時間だからお支度しなさい!」という「指示」が多いのではありませんか?
耳触りな言葉には、子供は耳を塞いでしまいがちです。これが続くと、「人の話を聞かない子」になってしまうかもしれません。
「ひろお君は、お父さんとの楽しいクッキングで、自分が必要とされていることを感じたからこそ、集中して話を聞き取り、しっかりと飲み込んで行動することができたのです。」
(p.22から引用)
強い意欲や目的意識があれば、子供の集中力は自然と高まります。やる気を引き出してあげれば、子供は驚くほどの勢いで学習できます。
こういった面で、親子クッキングは「聞く力」の向上にバッチリなのです!
まとめ
いかがでしたか?
最初は「キャベツを一口大にちぎる」とか、「スプーンで混ぜる」というような簡単なもので良いので、少しずつ手伝ってもらってみてはいかが?
子供が料理の楽しさに目覚めれば、いつものキッチンが楽しい空間に変わります。
ただ、キッチンには刃物や火など、危険が多いことも事実。子供の年齢や注意力を考慮して、安全な親子クッキングを楽しんでくださいね。
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