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ほうじ茶の効果って?

ほうじ茶は、ふつうのお茶より成長した茶葉を焙煎したお茶です。味や香りが好きで飲んでいる方も多いとは思いますが、実はほうじ茶にはすごい効果や特徴があります。
お茶というと一番に思い浮かぶ成分は、カテキンですね。ほうじ茶に含まれるカテキンには殺菌効果があるので、食後にほうじ茶を飲むことでお口の中の殺菌や口臭予防などの効果があるのではと言われています。
また、このカテキンは脂肪を分解する効果もあるのではという期待が寄せられていますよ。
ほうじ茶好きな方はほうじ茶の味はもちろん香りもお気に入りなのではないでしょうか。香ばしくてほのかに甘い香りでリラックス効果もあるとされていますよ。
あくまでお茶なので、ほうじ茶を飲むことで何か劇的な効果が表れるというわけではないものの、普段好きで飲んでいるほうじ茶にちょっとした健康への効果があるのであれば、うれしいですよね。
ほうじ茶にカフェインは入ってるの?
ほうじ茶にはカフェインがあるの?量は?ほかのお茶と比較すると?
ほうじ茶100㎖に含まれるカフェインの量を具体的に言うと、20㎎になります。これだけだと多いのか少ないのかわかりませんよね。
他のお茶100㎖の場合と比べてみると、一般的な緑茶や紅茶が30㎎になっていて、この後に煎茶と番茶とウーロン茶が20㎎、玄米茶が15㎎、麦茶が0㎎になっていますよ。
玉露茶には大量のカフェインが入っているので、妊婦さんが日常的に飲むのは避けてくださいね。
ほうじ茶に話を戻すと、実は特別カフェインが少ないというわけではないんですね。
目いっぱいまで成長した葉をさらに炒ってつくるほうじ茶は、その過程で少しだけカフェインが少なくなります。
しかし、ほうじ茶を飲むと煎茶や番茶を飲むのとほぼ変わらない量のカフェインを摂取することになります。
妊娠中の女性へのカフェインの影響は?

妊婦さんや胎児とカフェインの関係については、世界中で研究が進んでいます。
カフェインが妊婦さんや胎児の体にどんな風に作用するのかまだはっきりわかっていないものの、世界保健機関(WHO)では、カフェインが持つ色々な作用から、妊娠中に過剰にカフェイン入りの飲み物や食べ物を摂ることに対する注意喚起をしています。
またイギリスではカフェインが胎児の低体重につながる可能性が高いという研究結果が出るなど、欧米では国から妊娠中のカフェイン摂取は1日200㎎から300㎎にとどめるべきというガイドラインが出されているんですよ。通常時より100㎎少なめの推薦量になっていますね。
コーヒーをマグカップで2杯くらいの量になるので、毎日もっと飲んでいるという場合は何か対策をたてないといけないですね。
妊婦さん、赤ちゃん、子どもはほうじ茶は一日にどのくらい飲んでいい?寝る前は?
妊婦さんが1日に飲んでもいいほうじ茶の量は?

それでは、妊婦さんが1日に飲んでもいいほうじ茶の量は具体的にどれくらいなのでしょうか?
WHOではカフェインを摂りすぎないために妊婦さんが飲むコーヒーの量はカップに3から4杯にするよう推薦しています。
結構幅があってわかりにくいのでここではカナダの例も参考にして妊婦さんに推奨される1日のカフェイン摂取量=300㎎までとして考えていきましょう。
カフェイン300㎎というとほうじ茶なら1500㎖分の量になります。湯呑の量を150㎖とするとおよそ10杯は飲んでも大丈夫ということになりますね。
朝昼晩の食事とともにほうじ茶をたしなむくらいなら、ほとんど気にする必要はないといえますよ。
ほうじ茶だけだと1日にこんなにも飲む人の方が珍しいと思いますが、大体皆さん毎日の生活の中でほうじ茶の他にコーヒーなども飲まれるのではないでしょうか。
例えば毎朝マグカップ1杯のコーヒーを飲むのを習慣にしているとしましょう。
マグカップはコーヒーカップより大きいので1杯だいたい150㎎のカフェインが入っているとして、これだけでもう推薦量の半分を消費してしまいます。
となると飲んでも大丈夫なほうじ茶の量は750㎖、湯呑で5杯くらいになります。
コーヒーに加えてコーラを1缶(350㎖)欠かさず飲むとすると、両方合わせるともう200㎎弱にまでなってしまいます。
この場合ほうじ茶は500㎖、湯呑約3杯分くらい飲んでも大丈夫という計算ですね。
ここで紹介した例はあくまで1日で規定量の300㎎いっぱいまでカフェインを摂取する場合です。
実際は300㎎までに抑えてねということなので、コーヒーマグカップ1杯とほうじ茶を湯呑に2から3杯くらいまでにしておくとより安心です。
赤ちゃん、幼児、子どもはほうじ茶を飲んでいいの?
赤ちゃんや小さい子は妊婦さん以上にカフェインをあまり摂らない方がいいと言われていますよね。
子どもが摂取してもいいカフェインの量を明確に規定しているのはカナダなのですが、それによると1日あたりのカフェインの量は4歳から6歳なら45㎎、7歳から9歳なら62.5㎎、10歳から12歳までなら85㎎までにするべきだとされています。
赤ちゃんの場合はまだカフェインを摂らない方がいいので、普通のほうじ茶をあげるのは例え薄めたとしてもNGです。
幼稚園に入るくらいになってもまだ1日1杯くらいの量だけにしておく方がいいようですね。小学校低学年でも2杯は越えないようにしてあげたいです。
学年が上がるとコーラを飲むことも増えてくるので、これも考えながらほうじ茶の量を調整してあげましょう。
このように赤ちゃんに普通のほうじ茶はNGでというだけでなく、幼児や小学生でも安心して飲める量は決まっているんですよ。
寝る前に飲んでもいい?
またほうじ茶は、1日の中でいつ飲んでも大丈夫なんでしょうか?
ほうじ茶は眠気覚ましにもなるカフェインが少量といえど入っているので、寝る直前はあまりおすすめできません。
カフェインがどれだけ入眠に影響するのかは個人差があるものの、眠れなくなるのはかなりのストレスですよね。体にもよくないので念のため夜間は避けた方が無難ですよ。
カフェインが少ないほうじ茶もたくさん発売されています!
デカフェ、ノンカフェイン、カフェインフリー、ノンカフェインの違いは?

妊婦さんの中で、お茶の中で一番ほうじ茶が好きで、たっぷり飲むのが習慣になっていた方もいるかと思います。そんな時には、デカフェタイプのほうじ茶を選んでみるという手もありますよ。
ここで念のためカフェインに関する用語を説明しておきたいと思います。
カフェインが入っていない飲み物を探してみると、デカフェやノンカフェイン、さらにカフェインフリーなど色々な表現がでてきます。どれも同じように思えるのですが、実は微妙に意味が違っているんですよ。
まずデカフェ・カフェインフリー・カフェインレスですが、この場合はもしかすると少しはカフェインが入っているかもと疑って表示を確認してください。
なぜかというと、もともとカフェインが入っているものから何らかの方法でできる限り取り除いた状態のことを言うからです。
限りなくカフェインがゼロに近いデカフェもあるものの、少しはカフェインが残っていることも考えられます。そのため、妊婦さんが飲む場合には、量を調節することも必要になってくるんですよ。
カフェインが確実に0とわかるのは、ノンカフェインです。
妊娠中や赤ちゃんでも飲める低カフェインのほうじ茶
【1】ペットボトル飲料 ベビーほうじ茶 500ml|ピジョン

ベビー用品やベビーフードでおなじみのピジョンが赤ちゃんのために作ったほうじ茶です。
ローカフェインで薄味に仕上がっている上、カロリーもないので、汗をかいた後やお風呂の後などに生後1ヶ月から飲むことができますよ。
赤ちゃんが口にするものなの安全にはしっかり配慮されていて、農薬が使われていない茶葉を使っている上に香料や着色料それに保存料は無添加になっています。
カロリーもないので気軽に水分補給に使うことができますね。
この商品の基本情報
商品情報
*参考価格:¥2,420
*メーカー:ピジョン
商品の特徴
*【ベビードリンク】0カロリー。お風呂上り、おでかけ先や汗をかいたときなど、お子様の日頃の水分補給に。
*【農薬不使用茶葉】国産の農薬不使用茶葉を使い、にがみがなくお子様に飲みやすく仕上ました。
*【低カフェイン・無着色・無添加】一般向けほうじ茶と比べて低カフェイン。着色料・保存料・香料無添加。1ヶ月頃から(適用月齢)。
*【お召し上がり方】授乳と授乳の間やお風呂上がり、日光浴の後などに水分の補給としてご利用下さい
*【内容量・商品サイズ】500ml×24本(ペットボトル・ケース)/商品サイズ(高さx奥行x幅):21.6cm×24.6cm×36.5cm
【2】ベビーのじかん ほうじ茶 500ml|和光堂

創業100年を超えるベビーフードメーカー・和光堂によるベビー用ほうじ茶です。
100㎖あたりのカフェインの量は0㎎から10㎎と普通のほうじ茶に比べてさらにローカフェインになっています。
味も大人が飲むものと比べてさらにまろやかになっているので、生後1ヶ月から飲むことができますよ。
さらにノンカロリーなので、水分補給に重宝しますね。国産のお茶の葉が使われていて、ビタミンCもプラスされています。
【3】やさしいデカフェ ほうじ茶 18g|ティーブティック

ティーブティックはドイツのハンブルクにある老舗の紅茶メーカーですが、この商品のように日本茶のラインナップも豊富です。
こちらのほうじ茶はパッケージに大きくデカフェと表示されていて、カフェインの含有量を0.00gにまで抑えてあります。
1パックにティーバッグが15個入っていて、ワンカップに1つのティーバッグでつくるのでお手軽で後片付けも簡単です。
ほんのりほうじ茶の風味が香る優しい味わいになっていますよ。1日のカフェイン摂取量を調整するためにも、1つあるととても便利です。
【4】低カフェイン ママにやさしいほうじ茶 ティーバッグタイプ 20袋入り|ローズマダム

こちらは普通のほうじ茶からカフェインを40%前後減少させた低カフェインのほうじ茶です。妊婦さんはもちろん赤ちゃんやお子さんも飲むことができます。
茶葉は静岡でつくられたものだけを使用し、さらに日本で製造されているので安心ですね。
ワンカップ飲みきりのティーバッグタイプで、1パック20個いりです。熱いお湯はもちろん、水でもほうじ茶を作れるので、夏場にも助かりますね。
食事の時に飲むほうじ茶をこちらに変えるだけで、さらにカフェインの摂取量を抑えることができますよ。
【参考】
・食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html
・日本食品標準成分表2015年版(七訂)追補2018年(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1411592.htm
・ほうじ茶はカフェインが少なめ?(白瀧製茶)
https://www.shirataki.co.jp/tishiki/houjicaffeine.html
・ほうじ茶はカフェインが少なめ?(白瀧製茶)
https://www.shirataki.co.jp/tishiki/houjicaffeine.html
・人気急上昇!実はすごい「ほうじ茶」。知って得するその特徴や効果とは?(AKEBONO TEA)
https://jp.akebono-tea.com/blogs/blog-japanese/hojicha
まとめ
妊婦さんや赤ちゃん、子どもでもほうじ茶を楽しむことはできますが、適量を守るようにだけは気をつけたいですね。
色々食べ物に制限の多い妊娠中に好きなほうじ茶ぐらい好きなだけ飲みたいという場合は、デカフェのほうじ茶を選ぶようにすれば大丈夫ですよ。
ほうじ茶と一緒に他のデカフェのお茶をいくつか揃えておけば、食事やリラックスタイムが充実しますよね。
そしてデカフェのものだと赤ちゃんも一緒に飲めたりするので、妊娠中から授乳期まで長く愛用できそうです。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。