目次
子連れ海外旅行のススメ
旅育とは
旅育(たびいく)という言葉をご存知ですか?「旅」することを通じて好奇心、感じる力、洞察力、思考力や挑戦する気持ちが育つ、ひいては「生きる力・知恵・楽しさ」などが育つと言われているようです。
近年、「モノ消費」ではなく「コト消費」、体験することに注目が集まっています。旅行にでかけると目に映るもの全てが新鮮、驚きに溢れています。
それは大人が思う何倍も、いや何十倍も子どもにとっては不思議なことだらけなのが、海外です。
大人の視点と子どもの視点の違い、びっくりしたこと、おもしろいと思ったことなどを親子で話してみましょう。お互い、違うポイントを覚えていることで「へぇ~」と思うと思いますよ。
お子さんに体験をプレゼントしてみませんか。旅行を通していろんな世界観や価値観、文化を親子で体感してみませんか?
日本での育児が楽に感じる
子どもは外国だからといっていつもと何も変わらず、マイペースのままで過ごします。
普段と勝手が違う海外に大人の方は、何をするにも分からないことだらけ、チャレンジだらけで、どうしたって緊張状態が続きます。が、子どもはそんなことはお構いなしです。
「ジュースが飲みたい。いつものお菓子が食べたい。(毎週見ている)アニメが見たい」などと急に言い出して、ないものねだり…。
大人も余裕がないので、まいってしまう場面も多々あると思います。「ここは、ベトナムだからできないの。日本じゃないから無理だよ」と言ってはみるものの。
子どもは理解してくれないこともあるでしょう。もちろん、お気に入りのおもちゃや、いつものお菓子を持参しても限度があります。
それでも、慣れない土地で数日とはいえ、いつもの子育ての延長ができたという経験はあなたに自信をもたらしてくれるはずです。
日本では経験できない不自由を逆に楽しむスタンスで
初めて海外旅行にでかけたお子さんにとっては、日本円が外国では使うことができないということだけでもひとつの発見だと思います。
大人にとっては「外国なんだから、違って当然でしょ?」と思うことも、子どもにとっては、大きな違いに感じることも。
日本円を両替しなければ、使用することができないこと。いろんな体験がお子さんの目には刺激的に映ることでしょう。
海外との比較で見えてくる日本の文化
海外に旅行し、数日を過ごす中で、自然と日本と比較する場面が出てきますね。「日本の当たり前」が世界では通じないこと。
不便さも感じながら、改めて知る日本の良さ。初めて知る日本文化。そして、外国のおおらかさを旅を通して子どもなりにきっと感じてくれることでしょう。
旅行へ出発する前に知っておきたいこと
パスポート・旅行保険について
出国前のチェックポイント

「外務省 海外安全ホームページ」というサイトがあります。「感染症広域情報」や「感染症スポット情報」で最新の情報を確認しておきましょう。
「国 ・地域別の海外安全情報」の「国・地域名からの検索 」の検索ボックス内に、ベトナムと入力すると、ベトナムの危険情報を見ることができます。
「たびレジ」という外務省海外旅行登録システムというのもありますよ。渡航先滞在先の最新の海外安全情報や緊急事態発生時にメールで知らせてくれるシステムです。
旅行日程・滞在先・連絡先などを登録するだけでOK!興味がある方は一度、チェックしてみてはいかがでしょうか?
危険地帯マップを確認すること。感染症危険度マップもあわせて見ておくと安心です。
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海外旅行保険の加入について
子どもは急な発熱、持病の悪化、食あたりなど…体調が急変することもありますよね。思わぬケガもできれば避けたいです。
海外旅行保険への加入はもちろん任意ですが、子連れでの海外旅行の際には、加入しておかれることをおすすめします。
クレジットカードを所有している方は、カード特典で海外旅行保険もセットになっていることがあります。大人の保険はそれでカバーできるでしょう。
一度、カード会社のホームページやコールセンターへ確認してみましょう。家族分はどう補ってくれる保険なのか、金品の盗難に合った場合などは保険の対象になるのかなど。
細かい点まで確認されるとより安全です。子どもや配偶者が保険の対象外になっている場合は、別途保険に加入しておくことが望ましいでしょう。
病気・ケガ・トラブルに遭遇した時の手続き
新たに海外旅行保険に加入した時は、保険証書を旅行出発日の数週間前に受け取ることができます。筆者は、旅行代理店の窓口に取りに行く形でした。
直接、担当者に保険について不明点などを質問しておきましょう。不安なことは事前に確認されると安心ですね。
特に、病気・ケガが発生した時にまず、どこに連絡をすればいいのか。現地の電話番号、電話のかけ方など実際の保険手続きの流れを聞いておくと安心です。
受診用のメモを用意しておくと安心
日本を発つ前に、万が一医療機関を受診した時に使用するために、自分用と子ども用のメモを作成しておきましょう。
・持病の有無、病状
・普段飲んでいる薬
・薬のアレルギーの有無
・食物アレルギーの有無
・その他、お医者さんに知っておいてほしいこと
について英訳したメモを用意しておくと、いざという時、便利で役立つと思います。
空港での過ごし方
時間に余裕を持って

余裕を持って空港に到着しましょう。空港に着いたらチェックインを先に済ますと、手荷物だけになるので、身軽になり動きやすいです。
手荷物検査のところでは水分の持ち込みが禁止されているので充分に注意します。売店などで購入したドリンク類は極力、飲み干すかスーツケースにあらかじめしまいましょう。
ペットボトルも最低限だけにして足りなくなったら、買い足すくらいでちょうどいいです。飲料水を持って荷物検査場に進むと、その場で飲み干すか、没収という形で破棄処分になってしまうのでご注意ください。
もちろん、出国手続きカウンターを抜けた先での飲食は可能ですよ。出国審査まで終わったら、免税店フロアはカフェコーナーなどがあります。
のどが乾いても飲み物を購入できるので心配は無用です。あくまでも、手荷物検査~出国審査までは飲み物の持ち込み禁止ということだけ覚えておくと安心ですよ。
飛行機での過ごし方
音の出ないおもちゃを持っていきましょう。細かいパーツがあるおもちゃは避けた方が無難です。うっかり落としてしまった時に、前の座席の下にもぐり込んでしまう可能性があります。
筆者の息子は、小学4年生(当時)。なのでおもちゃを持参するというより、初めて見る本や漫画を手渡してフライト中、なんとかもちました。
息子は、飛行機内のエンターテイメントを楽しみにしていました。テレビや映画などは上映されていましたが、残念ながら全チャンネルが英語かベトナム語でした。
結局、見続けることができなかったようです。そういう場合も想定して、軽くて持ち運びのしやすいもの。たとえば、クロスワードや数独、迷路など、手を動かす遊びもおすすめです。
小学生なら新作の漫画など、サプライズで渡すと効果的です。幼児なら点つなぎや、塗り絵、折り紙なども集中して遊べるのでいいですね。
持ち物について
ガイドブックのおすすめ利用方法
必要な個所だけを切り取って、ホッチキス止めしておきます。観光地に大きなパンフレットを持っているだけでも「私は観光客です」と自然に言いふらしているようなものです。
必要な情報だけを観光スポット別にまとめておくと、コンパクトに持ち運びができスマートに確認することができます。
ガイドブックを細分化しておけば、荷物がかさばってしまうということなくなりますよ。
専用アプリがダウンロードできる場合もあり
最近の旅行ガイドブックには購入特典として、専用のアプリをダウンロードできるパスワードが掲載されていることも。
現地でネットが繋がらない場合でもアプリならいつでも閲覧することができますね。スマホだけだと、地図で道を確認している時など子どもに「見せて~」と言われ勝手に触ろうとしたりしますよね。
子どもにスマホを渡したくない場合には、紙ベースのものもあると良いと思います。子ども用のパンフレットになるのでいいですね。
持っていくと便利なモノ
・ウェットティッシュ
・ポケットティッシュ
・アルコール除菌
・虫よけグッズ
・虫さされ用パッチ
・子どもが普段使っているシャンプー
ホテルの備え付けのシャンプーや、外国製のシャンプーは香料や刺激が強いことも。使い慣れたシャンプーを持参すると安心です。
また、文化的に露出度の高い洋服はダメという観光地があります。ちなみに、ホーチミン廟(ホーチミンびょう、ホー・チ・ミン元国家主席が安らかに眠っている場所)では半袖シャツ、短パン、サンダルが禁止でした。
子どもに役割を持たせよう
紙版で同じ内容の情報を子ども専用のパンフレットとして渡しておくと良いです。同じ地図を大人はスマホで、子どもは紙で「○○通りを探して」と一緒に見つけるのも楽しいと思いますよ。
また、子ども用に腕時計をひとつ用意しましょう。旅行中、子どもに装着してもらいます。「〇分になったら教えてね」や「今、何時になる?」と子どもに質問し時間を確認してもらいます。
「時計見てくれるから助かるよ」「地図見てくれてありがとう」と伝えると子どものやる気がアップするかもしれませんね。
ベトナム旅行のおすすめ観光スポット
ベトナム旅行を楽しむためのコツ
現地ガイドさんと仲良くなろう

現地ガイドさんが同行しているツアー中は、ガイドさんとのおしゃべりを楽しんでみませんか。次の観光スポットへの移動時間などに、知りたい情報を教えてもらいましょう。
おすすめのスーパーや、「ベトナム国旗がデザインされたTシャツ」が買える場所など、いろんな情報を教えてもらいましょう。そのほか、聞いておくと助かるのは以下の通りです。
・観光地の見るべきポイント(訪れた方がよい場所など)
・見晴らしの良い景色が見られる場所。フォトスポットとしておすすめの場所。
・子どもが遊べるスポット
・子どものおもちゃが売っているお店
・ベトナムで観光客が巻き込まれやすいトラブル(現地ガイドさんからは誘拐に気をつけるようにと言われました)
ベトナムお役立ち情報
食事事情
子どもにも人気のフォー

ベトナム料理を一度も食べたことがないと、なかなか抵抗があるお子さんも多いのではないでしょうか。
ベトナム料理の中でも比較的、お子さんでも食べやすいメニューがフォーです。フォーとは、お米でできた麺をダシのきいたスープと一緒に食べるベトナム料理です。
フォーの種類にはフォー・ガー(Pho ga 鶏肉のフォー)、フォー・ボー(Pho bo牛肉のフォー)があります。
ベトナムの牛肉は筋肉質でお子さんだと噛み切れない可能性が高いです。親子で食べるならフォー・ガー(Pho ga 鶏肉のフォー)の方が食べやすくおすすめです。
気を使わず、自然体で食事を楽しむことが良しとされている点がアジア料理の魅力ですね。ベトナムも同じでした。食事のマナーは比較的おおらかだという印象を受けましたよ。
お土産事情
スーパーを利用する際の注意点

スーパーの中には、入口付近にセキュリティーゲートが設けてあるところもあります。入口前にロッカーが並び、貴重品以外はスーパー店内に持ち込み禁止と言われる場合があります。
手荷物を預けるシステムのスーパーでは、以下のような流れになります。
1.手提げやリュックのような大きな荷物をロッカーに預けます。
2.ハンドバッグや小さめなショルダーバックなどに、お財布、携帯電話など貴重品を入れスーパーに入店します。
ガイドブックにも利用する際の注意点が記載されていることが多いので、一度確認しておきましょう。
セキュリティーが強化されたスーパーにうっかり訪れた時も、スムーズに対応することができるでしょう。
タクシー事情
タクシーの乗り方

観光で外国を訪れる場合、タクシーに乗るのは勇気がいますよね。メーターを正しく表示してもらえないのではないか、乗車料金を多くとられてしまうのではないか…など。何かと不安は尽きません。
現地のガイドさんがタクシー乗車の際のおすすめの方法を教えてくれました。それは、ホテルのフロントで配車をお願いをしましょう。
宿泊先のホテルから外出する時は配車をお願いするのはもちろん、実は、街中で歩き疲れてタクシーに乗りたくなった時にも、配車をお願いするのがおすすめです。
近くのホテルに入ってフロントで「タクシーをお願いします」と依頼します。日本では慣れていない習慣なので「え~」と思われる方も多いと思います。
実際にタクシーの配車をお願いしてみると、嫌な顔をされることはほとんどありませんでした。皆さん、すぐに配車の手配をしてくれました。
配車をお願いするポイントは、以下の通りです。
1.フロントの方がお手すきな状態であること。
2.「カムオン(ベトナム語で、ありがとうの意味)」と頭を下げると丁寧な印象になります。
そしてなんと、チップも不要でした。ベトナム人の方のホスピタリティー精神に脱帽です。観光客にやさしい国なんだな、という印象を受けました。
宿泊先のホテルの名刺をもらっておこう
ホテルまで帰るのに「もう、歩き疲れた~」と子どもが言った時など、タクシーの運転手に、ホテルの名刺を見せるだけでスムーズに行き先を告げることができます。
「ホテルの名刺」を見せればベトナム語に挑戦しなくても、行き先を間違えられる心配がありません。ホテルまで安全に送り届けてもらうために、ちょっとしたコツです。
あらかじめ手元に「ホテルの名刺」を用意しておけば、心配ご無用。タクシー乗車も必要以上に緊張することはなくなりますよ。
料金を支払う時のポイント

タクシーの支払いは、何度乗車しても緊張しますね。
タクシーに乗車したら、まず
1.行き先を伝える
2.発車と共に、メーターが動き出しているかを確認する
3.お財布の中に小さな額のお札があるかをチェックしておく
注意したいのがメーターの読み方です。表示されている数字×1000が料金となります。たとえば、上の写真(発車時の状態)ではメーターに「10.0」と表示されていますね。
これに「1000」をかけたもの、すなわち「10.0×1000=10,000VND(ベトナムドン)(約57円)」が料金となります。
メーターに「10.0」と表示されず「10」と小数点を表示しないタクシーもあるようです。タクシーを利用する際にはご注意ください。
タクシートラブルを回避するためのコツ
ベトナム語の発音は日本人にとっては難しいこともあります。何度も言っても分からないなんてことも。
地図で指をさしても分かってもらえない時はショックでした。運転手から「行き先の建物の名前」「住所」「電話番号」を教えてほしいと言われました。
ガイドブックなどには、地図にスーパーの名前はベトナム語の記載はあっても、住所と電話番号まで記載がないこともあります。
行きたい場所が明確な場合は、宿泊先のホテルで住所と電話番号を調べてもらいメモをとらせてもらうと確実です。
トラブル防止のためにできること
迷子・盗難・病気・道迷い…を防ぐには
盗難防止
念のために、全員分のパスポートのコピー、クレジットカードのコピーをしておきましょう。
病気・ケガ・具合が悪い時
お子さんの体調が朝からすぐれない時は、無理せずツアーをキャンセルする勇気も時には必要ですね。
病院にかかった方が良いかどうか判断が難しい時には、現地の旅行会社(参加ツアーを担当している)のデスクに電話をかけて受診するか相談してもいいと思います。
道迷い防止
ベトナムの大通りや交差点には道路名の標識が立っていることが多いです。ホテルの前の道の名前を看板ごと写真で撮影しておきましょう。
大通りに出る前にいくつか角を曲がらなければならない時には、その都度、道の看板を撮影しておくと便利ですよ。特徴のあるお店があればそれも一緒に撮影しておきましょう。
そうすれば、ホテルの近くなのに「なかなか辿りつけない」なんていうこともだんだんと少なくなると思います。
旅行の思い出を残そう
旅の思い出おすすめ整理術
デジタルフォトフレームで写真鑑賞
旅の思い出を写真と共に、子どもと見返してみませんか?
楽しかった思い出はもちろん「この道は坂道でなかなか辿り付けなくて大変だったね~。階段を何段も登ったね。」など、大変な思い出も過ぎれば話しのネタに生まれ変わります。
苦楽を異国で過ごしたという共通体験は、楽しい思い出としていつまでも家族の記憶に残ります。
SDカードを差し込むだけで写真をスライドショーで見ることができる簡単操作のものも多いようです。
フォトブックを作ろう
一冊の本ができると、いつでも見返せて便利です。おじいちゃん、おばあちゃん家に持参すると、「この時はああだった、こうだった」とお土産話で盛り上がることもできるでしょう。
どんどん消えてしまう思い出を一冊の旅行記として残しておきませんか。
デジタルフォトフレームのおすすめ商品をご紹介します
デジタルフォトフレーム S-Frame|SONY(ソニー)
簡単操作だから祖父母に見せるのも楽々

「SONY デジタルフォトフレーム S-Frame」は、メモリーカードを差し込むだけで、すぐに映像を再生することができます。約250枚の画像をフォトフレーム内に保存できるんですよ。
いつでもお気に入りの画像を見ることができますね。スライドショーの種類も、一枚の写真を次々と表示する「シングル表示」、複数の写真を一緒に表示する「マルチ表示」はもちろん。
写真と現在時刻を表示する「時計表示」、日付・現在時刻・写真を表示する「カレンダー表示」などのパターンも搭載されています。
写真と一緒に現在時刻やカレンダーが表示されれば、日常生活でも便利ですね。キッチンのカウンターや、ダイニングテーブルに飾っておくのもいいかもしれませんね。
口コミ
・斜めから見ても画面の写りこみが少ないので見やすいです。レジューム機能(続きから再生)がついているので便利です。
・写真の取り込みが簡単でした。画像のサイズがバラバラの写真を取り込んでも画面いっぱいに再生できます。表示時間の設定も何通りか選べます。画像もきれいでした。
まとめ
ベトナム旅行といってもツアーですし、ハノイ市内観光だけなのでまだまだ知らないことがたくさんあります。
それでも、ベトナムの熱気とパワー、働き者の方が多いことなど、たった数日の滞在だけでも魅了されることばかりでした。
もっとベトナムについて知りたいと思いました。ノスタルジック雰囲気で大人にとってはどことなく懐かしさを感じホッとできました。
あくまでも個人的感想ですが、ベトナムの方は日本人と顔立ちがどことなく似ています。そのためか息子も違和感がないようでした。
確かに海外旅行は普段通り予定調和には行かないことも多く、楽しい思い出だけじゃないかもしれません。けれども、親子で挑戦してみる価値は大いにあると思います。
いろんな外国へ親子で旅してみませんか?皆さんの旅行計画に少しでも参考になってもらえたら幸いです。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。