産後のセックスレスとは?

産後のセックス再開の時期について

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産後は医師の診断を受けて問題がなければセックスを再開することができます。

【通常分娩を経験された方】
産後1ヶ月健診では、体の傷後や子宮の状態などを医師によるチェックがあります。ここで特に問題がなければ医学的には性行為を再開しても良いとなります。

また悪露が多少残っていても、セックス再開に問題はないと考えられています。

ですがお医者さんからOKが出ても、切開のあとが痛んだり、まだ出血が残っていたりすれば、なかなかセックスに踏み切れないものです。

【帝王切開を経験された方】
セックス開始の目安は産後の1ヶ月健診以降、2ヶ月程度と考えられています。

帝王切開では子宮に大きな傷があるため、無理にセックスを行なうと出血を誘発したり感染症にかかるリスクがあるので夫の理解も重要となります。

みんなの産後のセックス再開はいつから?

産後のセックスレスといっても、セックスレスなのかなと感じる期間はそれぞれ人によって感覚が違いますね。

ある調査で、産後のセックスがいつからかという質問に対して、半数以上の回答が「1ヶ月~2ヶ月以内」に集中する結果となりましたが、3ヶ月以降という回答も約2割を占めています。

産後のセックスは、上記にあげたように問題がなければ通常分娩の場合は1ヶ月健診後、帝王切開の場合は1ヶ月健診後2ヶ月位が再開の目安とされています。

ところが実際には産後のセックス再開のきっかけがなく、そのまま産後セックスレスに陥る場合も多いようです。

そもそも日本人夫婦はセックスレス

厚生労働省の性生活に関する調査によると、婚姻関係にありながらセックスに対して積極的になれない理由を尋ねると、男性では「仕事で疲れている」がトップで19.7%(女性13.9%)、女性では「面倒くさい」が一番で26.9%(男性10.7%)です。

その次に「出産後何となく」(男性18.9%、女性22.1%)などの理由が挙げられています。つまりセックスレスの問題は産後の夫婦間の問題だけでは無いようです。

産後のセックスレス原因は?

妻、夫、赤ちゃんの問題が関係しあっている

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セックスレスの原因はママである妻の問題、パパである夫の問題、赤ちゃんの問題と大きく分けて3つあります。

ここで重要なのはそれぞれの問題が深く関係し合っているということ。決して自分だけの問題であると捉えずに家族全体の問題としてまずは原因を分析していきましょう。

原因を知ることが、産後セックスレスの問題を解消する手がかりとなります。

産後のセックスレス:妻の原因

体の変化

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産後女性の体は様々な変化を遂げます。ホルモンバランスの変化もその1つです。

妊娠中は女性ホルモンがたくさん分泌されていたのに、出産後授乳をするようになると母性本能を促すホルモンが分泌されるようになります。

短期間に女性ホルモンが減り母性ホルモンが増えるので、このホルモンバランスの変化が影響してセックスを避けてしまう傾向にあるようです。

会陰切開の外傷や帝王切開の傷が痛い

出産の際通常分娩では会陰切開の傷、帝王切開では切開の傷がしばらく痛みます。

産後痛みはそれほど長く続かなくても、また痛むのでは?セックスをすると傷がまた悪化するのではないか?という恐怖心から、セックスを再開することがなかなかできないという場合があります。

肉体的疲労

産後の女性は 身体的な疲労や睡眠不足から疲れを感じる方は多いでしょう。特に産後は赤ちゃんのスケジュールで動かなくてはいけないため、初めてのママにとって肉体的負担は想像を超えるでしょう。

疲れている時に迫られたりすると嫌悪を感じてしまう女性も多いようです。

子ども>夫

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精神的な問題の大きな原因として、夫よりも赤ちゃんを優先してしまう母親の特性があるようです。また、よく出産をすると夫が子どものように見えてしまう、という話を聞きますがこれもあながち間違いでは無いようです。

産後は特に母性が芽生えて家族を大切に守りたい、という意識が強くなり性欲が減ってしまう傾向があります。

生理的要因

濡れない、膣が広がった、母乳が出るなど産後特有の生理的要因が重なってセックスに恐怖感を抱いてしまう女性も多いようです。

産後はホルモンのバランスのせいもあり、自然に濡れない方も多いようです。濡れないことが原因で痛みを感じ、痛みからセックスが嫌になる、というケースも多いようです。

膣が広がった、という話も良く聞く話ですが実はこれは感覚的な問題ではありません。出産に伴い産道や開口部は、出産時には10cmぐらいに広がります。産後、若干縮んではくるものの、完全にもとの状態に戻ると言う訳ではありません。

また母乳が出ることも産後の女性にとっては苦悩のひとつです。母乳がでることで胸を触られたくない、刺激してほしく無いと思う女性も多いようです。

セックスしたくない

産後まもない人にはセックスに興味がわかないという方も多いです。赤ちゃんのお世話でいっぱいいっぱいで気分が塞いだり、産後うつになったりする影響でセックスを行ないたくないという気持ちも出てきます。

環境の変化や自分の体の変化に気持ちが付いていかず、自分らしさを取り戻すまでには時間がかかる場合があり、性欲が無くなってしまう事があります。

産後のセックスレス:夫の原因

妻=ママになったと感じる

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赤ちゃんが生まれることで母親であるという自覚が生まれるのはママだけではありません。妻がママになったと感じることで、男性にとって女性は「母親」または「家族の1人」となってしまうのです。家族に性的な興奮はなかなか抱けないものです。

たまには「ママ」という呼び名だけでなく、名前で呼び合ったり、夫婦の思い出を話してみたり、あくまでも親であると同時に「夫婦」=「カップル」であるという意識を取り戻すことが重要です。

妻が応じてくれない

女性がその気にならないのに男性が誘いかけても難しいものです。妻に触ったら拒絶された、拒絶されるのが怖くて誘えない、こういった現状に悩む男性も少なくないようです。

これには男性の努力もさることながら女性の努力も必要です。

出産に立ち会った 

出産に立ち会うことはママの苦労を実際に目にすることになります。そのことで女性に対する尊敬が芽生えたり、パパである自覚が出たりするもので利点もある一方、出産に立ち会うことで女性に対するイメージが変わってしまうケースもあるようです。

出産に立ち会ったことで女性を性の対象にできなくなる、といった声も上がっています。

産後は赤ちゃんのことが気になってしまうことも

夜泣きする

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赤ちゃんの夜泣きで行為を中断せざるを得ない、という方もいるかもしれません。夜泣きをやめさせることはできませんが、夜泣きとうまく付き合う必要があります。

赤ちゃんの夜泣きが原因で夫婦の時間を持つことが出来ない場合や、疲れが原因で行為を行えない場合、赤ちゃんが眠っている時間帯にセックスを行なうなどタイミングを調整する必要があります。

行為の最中に赤ちゃんが起きてしまう場合もありますが、慎重に忍耐強く行なっていきましょう。

赤ちゃんが物音で起きてしまう場合

赤ちゃんがわずかな物音で起きてしまう場合などは細心の注意をはらう必要があります。出来るだけ音が響かない体位を試してみましょう。

また、赤ちゃんが起きてしまうという状況をネガティブに捉えるのではなく、逆にシチュエーションを楽しむくらいの気持ちで行なった方が、より情熱的なセックスを楽しむことが出来るでしょう。

夫婦で取り組む解消法

まずは夫婦のコミュニケーションできっかけを

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赤ちゃんが生まれると、赤ちゃんのお世話でついつい夫婦の時間がとれなくなります。夫婦の時間がとれないと、やはりセックスにをする雰囲気も作れませんし、セックスについて話す機会もだんだん減っていきますね。

まずは夫婦の時間をとりましょう。恥ずかしいとは思いますが、何が問題なのか、どのような解決策があるのか話し合ってみましょう。なかなか話ができない時は、夫婦の時間を取ってスキンシップするだけでもよいかと思います。

自分の感情やセックスレスが与える苦痛など共有することは大切ですが、相手を責めてしまうと逆効果です!まずは原因を追求するよりもお互いの意志を確かめ合い、まず愛情が届いているか確かめ合いましょう。

肉体的、生理的要因を解消する

上に上げた肉体的、生理的要因を解消するためにできることをまとめてみました。

・まず最初に抱き合うことから始めましょう。抱き合うことで性的行為がどのようなものか、また体が思い出すことが出来ます。

・まずはスキンシップからゆっくり始めましょう。お互いの体を確かめ合うように前戯を行います。

・ 緊張したり、痛みを心配したりした状態では性的興奮を得ることは出来ません。リッラクスして自分自身を開放することが大事です。

・まだ緊張が続くという場合や、傷があって行為が痛いという場合は、自分のお腹の間やパートナーとの間にクッションをおくなどをして自分が辛くない体位をとれる様にしましょう。

・ 騎乗位など自分が痛みをコントロールしやすい体位を保つようにしましょう。

・ 行為の最中に痛みを感じたり辛くなった場合にはすぐ辞め、また濡れるまで前戯を続けるなど、ゆっくり体の調子に合わせて行為を行ないましょう。潤滑油やオイルなどを利用して、痛みのないセックスを行なえるよう方法を探っていくのもよいです。

・バランスよく食べ、水分をよく摂りましょう。赤ちゃんの世話をするのは相当な体力を使いますので、自分自身のメンテナンスを行い、体調を整えておきましょう。

精神的な問題の場合はセラピーもおすすめ

夫婦間だけでは問題が解決しない場合も十分に考えられます。そんな時は無理をせずに周りの人に相談しましょう。

専門家の指示を仰ぐのもおすすめです。夫婦カウンセラーなど夫婦で相談することも出来ます。

産後セックスレスの体験談、原因と解消法

夫婦の時間を持ち、お互いの話をする

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keiko88さんからの体験談:
産後、もともと夫が不規則な時間勤務ということもあって、子どもが泣くと眠れないなどの理由もあり別々の部屋で寝るようになりました。それがそのまましばらく定着して、別々で寝るのが普通になってしまったので、自動的にセックスレスになりました。

子どもが中心で、夫も子煩悩で世話もたくさんしてくれるのですが、私達夫婦がそういう雰囲気になることはなく、完全なるお母さんとお父さんになってしまっていました。

産後セックスレスの原因:
産後に別々の部屋で寝るようになったのが一番の発端だと思います。もともとお互い性欲は強くないので夜、ベッドに入った時しかそういうことにはならないので、一緒に寝ないとなると必然的に機会がなくなります。

また、私が自分でも驚くほど子どもに一生懸命で、夫にあまり気が向かなくなってしまったのも大きいと思います。

男女の意識はもうほとんどなく、完全なるお母さんとお父さんになって、そういうことをする雰囲気にならなくなったというのも原因の一つかと思います。

産後セックスレスの解消法:
私も主人も、もともと子どもは何人か欲しいと思っていたし、セックスレスに一度なって期間があくと、もう全く戻らなくなると聞いたのでそれはまずいと思いました。

そこで、もう一度同じベッドで寝るように戻しました。そうすることでそういう機会は持てるようになりました。

それでもやはり子どもが中心というサイクルは直らないので、子どもが眠っている時などには別々のことをするのではなく、二人で部屋で映画を見たり、恋人時代のような時間も積極的にもつようにしました。

夫の仕事の話を聞くようにしてみたり、美容も気を抜かずに自分磨きをするようになりました。そうしていると少しずつセックスレスは解消されました。

心身共に回復することが大切

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kimirinさんからの体験談:
産後、自分の心身が共に辛い状態になり、特に授乳中には胸をさわられたりするのが母乳も出てしまうし、やはり嫌悪感を感じました。

また、万が一子どもができてしまうことも怖かったです。このままずっとセックスレス状態が続くのではないかと思っていました。

産後セックスレスの原因:
産後は自分の体が自分の物ではないような感覚で、朝も夜もなく続く赤ちゃんのお世話…

幸い、主人がやさしかったり、実母も毎日のように通ってくれていたので、そんなに「産後うつ」というほどひどい状態にならなくて済んだのかもしれませんが、間違いなく産後ブルーの状態にあったと思います。

当然と言いますか、そんな気分にはとてもなれませんでした。

産後セックスレスの解消法:
主人に対して愛情がないわけでもなく、子どもに全愛情を注いでるわけでもない。でも、心身共に言う事を聞かないというか、どうしても受け入れる態勢になれなくて…。

円滑になるゼリーを購入した事があります。でも、使っても、身体が受け入れない限り順調にはいきませんでした。

1歳を迎える頃には、子どもも夜は寝てくれ、自分も24時間体制ではなくなったので、自然にセックスレスではなくなりました。生理が来たのも要因のひとつだったかと思います。

主人にも申し訳ないような、焦る気持ちもありましたが、心身共に産後からの回復がないと、なかなか難しいかなと思いました。

「二人目が欲しい」ときちんと話し合い

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souさんからの体験談:
産後少ししてからの久しぶりの夫婦生活。しかし久しぶりだったからか、育児で疲れているからなのか、出産を経験したからなのか…。とにかく痛くて痛くて。

結局夫にも心配をかけてしまい、その日はなにもせず寝ることに。その後も何回かは挑戦しましたが、しばらくは痛みと闘う日々でした。それが怖くなってしまい、私がしばらく夫婦生活を嫌がってしまった時期があります。

産後セックスレスの原因:
とくに出産後すぐは子どもの夜泣きが激しく、おっぱいをあげたまま椅子に座ってつい居眠りしてしまうこともしばしば。

子どもが寝ている間に家事を済ませ、家事が一段落して昼寝をしようと思えば、ぐっすり寝た子どもが起きだしてしまう…。そんな毎日が続いていたので、正直眠れるときは1分1秒でも眠りたかったです。

申し訳ないですが、せっかく夫が求めてきてくれても、眠気の方が勝ってしまい、夫婦生活の最中で眠ってしまうこともありました。夫はショックを受けていましたが、「子育てが慣れて落ち着いたらまた元に戻るかな」と考えていました。

産後セックスレスの解消法:
子育てでいっぱいいっぱいになっていること、昼寝もできていないことを夫にきちんと話しました。夫は仕事中、私は家事が一段落したら子どもときちんと睡眠をとっていると思っていたようです。

そしてセックスの最中に痛みがあることを、それとなく伝えました。夫は私の体調を気遣ってくれ、焦らず少しずつゆっくりしていこうということになりました。

話しにくいデリケートな問題だからこそ、「二人目もほしいと思っている」ときちんと話しました。

嫌なことは嫌だと伝える

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M.Yさんからの体験談:
出産前はどちらかというと性欲が強く、性的な行為に積極的だった私。けれども産後はというと、夫と不仲になったわけじゃないのに、性欲が全く無くなってしまいました。

ある日夫に性行為をしたいと求められ、半ば嫌々ながら夫に我慢させてばかりも悪いと思い行為に応じました。

ですが、行為の途中でどんどん今までに無い物凄い嫌悪感が湧いてきて、途中で必死に止めてもらおうと訴えたのですが、性的に興奮していると勘違いされたらしく、なかなか止めてもらえず...その日は最後まで付き合いました。

それからというもの、性欲が無いどころか性的なものに対して嫌悪感を抱いてしまうようになりました。

産後セックスレスの原因:
原因の一つにして最大の原因は、育児での疲れだと思います。子育ては産前に想像していたよりはるかに大変で、頼れる家族も居らず、精神的にも肉体的にも疲れきってて、単純に『 性行為に回す体力と精神力がない』のです...。

あとは、夫が出産後初めて性行為をする時に子どもが泣いてる声が聞こえてるにも関わらず、無視して行為を続けようとしたこと。

行為を中断させて、私が子どもの元へと行くと舌打ちをし明らかに不機嫌になり、子どもに対して「うるさいっ!」と怒りをぶつけたことが、わたしの中でモヤモヤとしていて、そのモヤモヤもセックスレスの原因になっていると思います。

産後セックスレスの解消法:
私がとった対処法は、まずは『嫌な時は嫌だと言う』こと。

夫に性的なことに嫌悪感を感じることについて話し合いをした時に「嫌なことは嫌だと言わなければ分からないし、嫌だと言われたくらいで何とも思わない。」と言っていたので、今は嫌々付き合うのはやめました。

あとは、『自分のコンディションが良好な状態の時は積極的に誘ってみる』こと。夫も「週1回嫌々相手されるより、月1回・数ヶ月に1回でも良いから、お互いが楽しめる性行為がしたい。」と言ってくれました。

その話し合いをしてからは、今もあまり頻繁ではないですが、以前のような不快な性生活ではなくなり、快適な性生活を送れるようになりました。

まとめ

セックスの認識は夫婦によって異なるもの。セックスの頻度や質、アプローチの方法も夫婦それぞれ適したものがあると思います。

また、産後は妻と夫でセックスに対する認識の差が出てきてしまうことが多いことが体験談からも読み取れますね。

重要なのはセックスレスは夫婦のその後を左右する重要な問題であるということを認識することです。「まあいいか」とほうっておくとお互いの認識の違いが大きな問題を招きかねません。

ぜひ先輩ママたちの声も参考にして、この問題と向き合っていきましょう。

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