生理痛との違いは?いつまで続く?

生理痛の原因は?

クエスチョンマークの写真,妊娠初期,生理痛,出典:www.photo-ac.com

生理では、経血と一緒に子宮内膜が体の外に出されます。これをスムーズに行うために、プロスタグランジンというホルモンが出て、子宮を収縮させます。

このプロスタグランジンがたくさん出ると子宮収縮も強くなってしまい、下腹部に痛みを感じます。これが生理痛です。

またプロスタグランジンには、痛みを感じやすくする作用や、炎症を引き起こす作用もあります。そのため、生理の時は下腹部痛の他にも頭痛や腰痛、だるさ、吐き気などを感じたり、かぶれやすくなったりするのです。

妊娠初期の腹痛の原因は?

妊娠初期に腹痛を感じることがあります。生理痛と似ていると感じる方もいますが、そのメカニズムは大きく違います。妊娠初期は赤ちゃんの成長に伴って子宮も大きくなりますので、痛みを感じるのです。

また、子宮の周りの臓器や靭帯が引っ張られることでも痛みを感じます。胎盤をつくるために卵巣が活発に働くことも、痛みの原因だと言われています。

感じ方には個人差がありますが、チクチクする、キュッと絞られる感じがする、お腹全体が引っ張られるような感じがする、という方が多いようです。

これらは一時的な痛みであり、妊娠初期に特有の腹痛ですので、心配しないでくださいね。妊娠13~14週を過ぎて体が妊娠の状態に慣れてくると、痛みは徐々におさまっていくことが多いようです。

また、ホルモンバランスが変化することで、便秘や下痢となり、腹痛を感じることがあります。子宮が大きくなると腸が圧迫されて便秘になることもあり、これによって腹痛を感じる場合もあります。

こうした痛みを感じても赤ちゃんには影響ありませんので、安心してくださいね。規則正しい生活を心がける、食事内容を見直すなど、からだやおなかの調子を整えることで改善していきましょう。

こんな時は注意しよう

出血がある、我慢できないほど痛い、痛みが徐々に強くなっている、という場合は注意が必要です。

異所性妊娠(子宮外妊娠)や絨毛膜下血腫に伴う腹痛である可能性や、流産の兆候として腹痛があらわれている場合もあるからです。

また、お腹の上部に痛みがある場合は胃腸炎かもしれません。こうした異変を感じたら、早めに病院へ行きましょう。

気をつけたいポイント

流産の可能性がある腹痛

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締めつけられるような痛みや、下腹部のズキズキとした痛み、耐えられないくらい強い痛みなどは、流産の兆候である可能性があります。

特に、腹痛と並行して出血や基礎体温の低下、頭痛、つわりがなくなった、という場合は注意が必要です。

流産をしかけている状態の切迫流産であれば、適切な処置を受け、安静にする必要があります。こうした症状がある場合は早めに受診しましょう。

異常妊娠に伴う腹痛

腹痛がどんどん強くなる、急に強い痛みを感じる、出血がある、といった場合は異所性妊娠(子宮外妊娠)や胞状奇胎といった異常妊娠の可能性があります。

早く診察を受ければ、負担の少ない治療を受けることができます。おかしい、と思ったら主治医に相談しましょう。

【異所性妊娠(子宮外妊娠)】
受精卵が子宮内膜以外の場所に着床してしまった状態で、残念ながら妊娠を継続することはできません。

妊娠5週前後に、薄い血のようなものが少し出るということが4~5日続き、腹痛もあります。その後、妊娠7~12周ころに多量の出血を起こす場合が多いと言われています。

卵管破裂の恐れもあり、手術が必要となることもあります。生理と間違いやすいですが、最初に出血した際に気付くことができれば早めに治療を受けることができます。

【胞状奇胎】
胎盤をつくる絨毛が異常に増殖してしまう病気です。残念ですが、この場合も基本的には妊娠を継続することができません。

妊娠4~15週頃から、出血があったり腹痛を感じたりすることがあります。こうした症状があり、重いつわりもある場合は胞状奇胎である可能性がありますので、早めに産婦人科を受診しましょう。

便秘や下痢の影響による腹痛

妊娠によってホルモンバランスが変化したり、内臓が圧迫されたりすることで、便秘や下痢になることがあり、これによっても腹痛を感じます。

心配することはありませんが、あまりひどいようでしたら産婦人科で相談してみましょう。なお、ホルモンバランスの変化による便秘や下痢は、つわりがおさまってくる妊娠15週頃には徐々に解消されていくことが多いようです。

体を温めたり、消化の良いものを食べたりして過ごしましょう。また、自律神経が乱れてお腹の調子が悪くなっている場合は、規則正しい生活を送ると改善していくことがあります。

消化器疾患による腹痛

腹痛のほかに嘔吐や下痢といった症状がある場合は、ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルス性胃腸炎、あるいは食中毒などの細菌性胃腸炎にかかっている可能性があります。

胃腸炎にかかっても、赤ちゃんに影響はありませんが、脱水症状をおこすとママも赤ちゃんも危険な状態になりますので、水分はしっかり摂りましょう。

水分を受け付けない場合は、点滴で補給することができます。なお、感染性胃腸炎の場合は周囲にうつしてしまう可能性があります。

産婦人科には赤ちゃんや妊婦さんがいますので、胃腸炎かもしれないときはまず病院に電話して相談してみましょう。

冷えは大敵!自宅でできるセルフケア

日常生活を見直してみましょう

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お腹に力が入ってしまうと、腹痛がひどくなることがあります。難しいかもしれませんが、長時間の立ち仕事を控える、重いものを持たない、自転車や車の運転を控えるなど、体への負担をなるべく軽くしましょう。

また、ヒールの高い靴はお腹に力が入る原因になります。妊娠がわかったら、転倒の危険をさけるためにもフラットな靴に切り替えてみてはいかがでしょうか。

体験談:無理のない生活が大切

aya9841さんからの体験談:
とにかく動くことは大切ですが、歩くペースなどは考えながら過ごしました。

通勤電車の時間帯などに被らないように時間をずらしたり、いつもよりゆっくり歩くため早く自宅をでるなどの工夫をしました。

あまり無理をすると、お腹が張ったり、腹痛が起こったりし余計な不安が出てくるので無理は禁物だと思います。

自分のためにも、お腹の赤ちゃんのためにも、余裕をもって無理をしないように私は注意しました。また私はストレスでお腹が張りやすくなったりもしたので、心配しすぎにも気をつけました。

おなかの調子を整えましょう

下痢や便秘となっても赤ちゃんへの影響はありませんが、つらいですよね。妊娠中には服用できない薬もありますので、ひどいときは産婦人科で相談してみてください。

また脂っこい物など刺激物を控えたり食物繊維をとったりするなど、食生活を見直してみましょう。お腹の調子を整える善玉菌の栄養となる、オリゴ糖を摂るのもおすすめです。

体を温めるのも効果的です。温かい飲み物を飲んだり、ゆっくりお風呂につかったりしてみましょう。カイロなどでお腹を温めるのも手軽で良いですね。

また、自律神経が乱れてお腹の調子が悪くなっていることもあります。規則正しい生活を心がけましょう。

気になる症状があれば病院へ

母体とお腹の赤ちゃんの安全のために、気になる症状があるときは早めに産婦人科に行くようにしましょう。病院にいくほどの腹痛かどうかわからない…というときは電話で相談してみましょう。

腹痛の原因がわかれば安心ですし、もし赤ちゃんに異変があったとしても早期に処置を受けることができます。

まとめ

妊娠初期には腹痛が起こりやすいです。子宮が大きくなることに伴う、心配しなくても良い腹痛も多いですが、異変を知らせる重要なサインであることも。

普段とは明らかに痛み方が違ったり、ともなって他の症状が起こっている、などのサインを見逃さず、早めに対応していきましょう。
(文書作成:米奉行)

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