目次
意外と知らない?電動アシスト自転車と一般自転車との違い
電動アシスト自転車のメリットとデメリットを知っておこう

筆者もそうでしたが、街でよく見かける電動アシスト自転車について、意外と知らないことが多いんです。
法令を含めて普通の自転車とは違うところがたくさんありますが、まずびっくりしたのは「めちゃくちゃ重い!」ということです。
想像してみてください、自分の体重+子ども2人の体重+バッテリーを積んだ車体(30kgくらいあります)+フロント&リアシートなどのオプションの重さで、100kgをゆうに超える重量の乗り物を、女性(ここでは主にママの乗車を想定しています)が町中で乗り回そうというのです。
もちろん、その重さを支えるためのバッテリー駆動なわけですが、それだけの重量をコントロールすることがいかに大変か、万一コントロールをうしなった場合いかに安定させるのがむずかしく、危険かということを、まず知っておきたいところです(自分に言い聞かせております)。
小さな子どもは一時もじっとしていませんよね。後ろで、急に立ち上がりでもしたら、バランスがくずれて危険なことになりかねません。デコボコした道にも、けっして強くはないです。
つまり、3人乗りをするからには、それだけ安全面に細心の注意を払わなければいけないということ。まずは安全性の視点で電動アシスト自転車選びをはじめましょう。
電動アシスト自転車の安全基準と法令による制約

電動アシスト自転車には、法令により制約が定められていることをご存じですか?
ざっくり言うと、フロント(前部)シートとリア(後部)シートに乗せられる子どもには年齢、体重などの制限があるんです。
【フロントシートの場合】
・子どもの体重は15kg以下
・子どもは1歳(12ヶ月)以上4歳(48ヶ月)未満であること
・目安身長は70cm以上100cm以下
・子ども2人乗りの場合は、ヘッドガード(頭部まで覆うシート)がなくてはならない
【リアシートの場合】
・子どもの体重22kg以下(シートの重量も含む)
・子どもは1歳(12ヶ月)以上6歳(72ヶ月)未満であること
・目安身長は70cm以上115cm以下
・子ども2人乗りの場合は、フロントシート同様ヘッドガード(頭部まで覆うシート)がなくてはならない
・脱落防止のためシートを固定する補助ベルト又は紐がなくてはならない
いかがですか?
当然のことなんですが、筆者にとって年齢や体重のことは盲点でした。
シートの重量が5kg程度とすると、リアシートに乗せられるのは実質17kgまで…。
4歳の男の子の平均体重が16kgくらいですから、後ろに乗せられるのは法令で決められた年齢よりかなり低い年齢までということになりかねません。大きめのお子さんならなおさらです。
せっかく2人乗せられる高価な電動アシスト自転車を買ったのに、使用期間が意外と短かった!なんてことにならないように、事前によく考えておきましょう。
電動アシスト自転車購入前に必ずチェックすべきポイント3つ!
【ポイント1】電動アシスト自転車のタイヤサイズは3種類から選べる
ざっくり言うと、子ども3人乗りの電動アシスト自転車の種類はタイヤのサイズから3種類にわけられます。
【1】前後輪20インチ
・重心が低いので安定性がある
・シートも地面に近いので乗せ降ろしが楽
・小さいので小回りがきく
・スタンドを立てるのが楽
・大柄なママはガニ股走行になる危険
・あまり力のない女性におすすめ?
【2】前輪22インチ/後輪26インチ
・昔からあるいわゆる「子ども乗せ用自転車」、前輪が小さく後輪が大きい
・速度がでると楽に走行できる
・前後22インチのものよりは乗せ降ろしが大変
・お迎えなどで長距離を走る必要がある人におすすめ
【3】前後輪26インチ
・ぐいぐい長距離を走れる
・一般自転車と同じ形をしているので、お役御免の際にはシートをはずして普通の電動ママチャリとして利用可
・買い物かごを乗せられる
・乗せ降ろしが大変
ここでポイントになるのが、子どもを乗せなくなった後に再利用できるかどうか?というところ。
前後26インチのものなら、それも可能ですね。高い買い物ですから、そこまで考えておきたいところです。
あとの2種類はいかにも子ども乗せ用という感じですが、バランス・取り回し・乗せ降ろしなどでメリットも多いのでやはり悩むところです。
【ポイント2】ご自身の自転車用途によってバッテリー容量を検討しよう

電動アシスト自転車を選ぶ際に、バッテリー容量はかなり大きなポイントになってきます。
基本的に、これだけ覚えておきましょう。
・バッテリー容量が大きいほど長距離を走れる
・バッテリー容量が大きいほど価格が高い
・バッテリーは消耗品である
・バッテリーは充電する回数が多ければ多いほど消耗する
どんな時に、主にどんなルートで自転車を使うか?そのルートに、電動アシストを必要とする坂道は多いのか?
自転車の使用目的によって、バッテリーの容量を選ぶのがいいでしょう。ほんの近所のスーパーまで買い物にいくのに、大容量のバッテリーは必要ないからです。
また、バッテリーは消耗品であることも頭に入れておきましょう。だいたい700~900回の充電回数を目安に買い換えなくてはなりませんが、これだけでも2万円~3万円程度します。
【ポイント3】盲点になりがちな保管場所。マンションの駐輪場はレール式?

自転車本体に気をとられて見逃しがちですが、これも重要なポイントです…!
町中で、子どもを乗せた電動アシスト自転車の足まわりを見てみてください。そう、タイヤが太いんです。
一般自転車よりもはるかに重量があるため、電動アシスト自転車のタイヤはパンク予防などを目的に非常に丈夫に作られています。
安定性をもたせるために幅もやや広いので、駐輪場がレール式のマンションにお住まいであればまずレーン幅に入るかどうかを確認しましょう。
最悪、買ってから入らなければ、せっかくの自転車の保管場所に困ることにもなりかねません。
また、電動アシスト自転車の前輪についている車速センサーが、レールの車止めにぶつかる場合もありますので、こちらも確認してみましょう。
気になる価格と人気車種は?
【人気電動アシスト自転車(1)】おしゃれなママに、パナソニック「ギュット・アニーズ」

タイヤサイズ20インチモデル。
「カッコよく、セクシーに」というコンセプトで20代~30代ママをターゲットにしているというだけあって(セクシーに子ども乗せ自転車って・・笑?)、フォルムがかなりスマートでかっこいいですね!パパが乗っても違和感なさそうです。
メーカーの本体希望小売価格はバッテリーは含みますが、シートなどは別売り…これは基本的にどこも別売りが多いです。
【人気電動アシスト自転車(2)】後輪26インチモデル、ヤマハ「PAS Kiss」

フロント20インチ/リア26インチタイプのの人気車種。こちらはフロントシートは標準搭載みたいです。
充電時間が短いのはポイント高いですね。
【人気電動アシスト自転車(3)】不動のロングセラー、ブリヂストンのbikke!2015年モデル「bikke 2e」

グッドデザイン賞受賞、北欧テイストで人気のbikke(ビッケ)です。20インチタイヤモデル。
電動子ども乗せ自転車といえば、bikkeというイメージの方も多いのでは? かくいうわが家も、電動アシスト自転車に注目したきっかけは、主人の会社の友人の「いいよ!」という口コミでした。
かわいいオプションパーツがそろっているので、デザイン面でもかなり楽しめそうです。
(ご参考)コズレ会員「電動自転車」ランキング・身長別おすすめ診断もチェック!
コズレ会員の皆様が利用した電動自転車の評価を身長別に集計。その結果をもとにしたランキングや診断をご覧いただけます。子どもの送り迎えにも大活躍の電動自転車。値段も張るので商品選びの参考にしてください。
(ご参考)Amazon・楽天の「電動自転車」売れ筋人気ランキングもチェック!
まとめ
いかがでしたでしょうか。この記事が少しでも、同じ悩みを抱えるママのお役にたてれば幸いです。
個人的には、子ども2人乗りのメリットが最大に活かせるのは、お子さん2人の年齢が近い場合ではないかと思います。
わが家の場合は3歳差ということになるので、悩ましいところです。価格もかなり高額なので、そこもかなり考えてしまうポイントですよね。
ただ、短期間でも3人である程度遠出できるようになると、劇的に利便性が高まりますので、やっぱり欲しい、3人乗り電動アシスト自転車…!
本当に必要な事態がおとずれるまで、わが家の電動アシスト自転車談義は続くのでした。
・表示価格は、改正前の消費税率で掲載されている場合があります。ご了承ください。