【福島県中通りの郷土料理(1)】 いかにんじん
地元ではポピュラーな冬の常備菜

細切りにしたスルメイカとにんじんを酒や醤油で漬け込む、阿武隈川流域で食べられている料理です。
この地域の方はいかにんじんを食べると冬を感じるという家庭の味で、お正月などおめでたい膳の一品として定着しています。
北海道の松前漬けのルーツとも言われていますが、松前漬けのように昆布は入りません。おかずにも酒の肴にもおすすめ。
特別な材料は使わないので、ご家庭でも簡単に作れます。するめの旨みがシャキシャキのにんじんに加わってとてもおいしい1品です。
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【福島県中通りの郷土料理(2)】凍み豆腐のお雑煮
凍み豆腐は、阿武隈山地の寒さが作り出す「3大凍み文化」のひとつ

お雑煮は地域ごとに色々な特色があるお料理ですよね。福島県中通りのお雑煮は、角モチで醤油味の具だくさん、凍み豆腐が入るのがいちばんの特徴です。
「凍み」とは、凍るという意味。凍らせて作ったから「凍み豆腐」と言います。寒さが厳しいという時などにも使われる言葉です。
300余年前、高野豆腐を福島の気候に合わせた製法であみ出したのが福島の凍み豆腐の始まりとされます。
タンパク質、カルシウム、鉄分、ビタミンE、レシチンなどが豊富な健康食品で、この凍み豆腐と根菜たっぷりのお雑煮は、福島のお正月には欠かせない料理です。
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【福島県中通りの郷土料理(3)】二本松市の郷土料理 ざくざく
二本松市が全国にPR展開する郷土料理

最後にご紹介したいのがこちら。福島県二本松市の郷土料理「ざくざく」です。
その名の通り、具材をざくざくと角切りにしたけんちん汁で、地元ではお祭りや法事などおもてなしの時に供されるお料理です。
二本松市ではこのざくざくを全国にPRすべく、ざくざくテーマソングやアレンジレシピコンテストなど、さまざまな活動を広げています。
市役所や子育て支援センターなどで流れているざくざくソングはノリが良くて覚えやすいので、元気よく歌っているうちにふるさとの名産が覚えられ、子どもたちの食育にも役立っているんですよ。
ぜひお子さんと一緒に歌ってみてください!
まとめ
福島県中通りの食文化をお伝えしてきました。いかがでしたでしょうか。どれも地元の人たちに古くから愛され続けてきた、福島のお正月には欠かせないお料理です。
どの地域でも手に入る食材だけで作れ、作り方も簡単です。観光地では郷土料理として提供しているお店や旅館もありますので、福島県にお立ち寄りの際に見かけたら、ぜひ召し上がってみてくださいね。
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