赤ちゃんから幼児へと移行していく時期に行われるのが、1歳6カ月健診です。これまで全く心配されることがなしにスクスクと育ってきた赤ちゃんに、
 
「言葉が遅いですね。再検査をお勧めします」と言われてしまったら…?
 
いったいどういうこと?何か問題あるのかな?そんなお悩み&疑問をズバリ解説します。子育てNPOに関わる筆者が、赤ちゃんの「言葉」と発達についてまとめます。

【言葉の遅れで再検査を勧めるワケ】

なぜ、1歳6カ月健診で発語をチェックする?

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1歳6カ月は「幼児期」の始まり。アンヨもできるようになり、発語も始まります。発達の早いお子さんでは、単語だけでなく、2つか3つの言葉をつなげた「二語文」や「三語文」が話せるようになっていることもあります。
 
この時期の赤ちゃんは、体の発達がゆっくりめのお子さんでも、大部分の子どもさんが自分で立って、歩くことができるようになっています。
 
おもちゃでも一人遊びができるようにもなり、外界への興味が強まって、色々ないたずらをし始めるのもこの時期。ママとしては、今まで以上に目が離せない時期になっていきます。
 
そんな1歳6カ月健診でママたちの気がかりは「言葉の遅れ」。1歳6カ月健診では、「言葉は話しますか?」は、かならずチェックされる項目であり、「うちの子、まだ、話さない…。」と気に病むママもいらっしゃいます。中には「再検査を勧められた…」と、大きなショックを受ける方もお見かけします。
 
ところで、「なぜ、1歳6カ月で発語のチェックをする必要がある」のでしょうか?
 
これは、いわゆる「知恵づきが順調か?」を調べることが一番の目的です。
 
1歳未満の赤ちゃんは、どちらかというと、体の発達を中心に健診が行われていますが、1歳半を境にして感覚器(主に目や耳)、知能や情緒の発達が順調であるか?を健診の中でも詳しく調べるようになっているのです。
 
法律が変わったことで、変化した部分もあります。特に、発達障害者支援法という法律ができてから、子どもの発達について、乳幼児健診でより詳しく調査をするようになった自治体はとても多いです。
 
これは、発達障害と言葉の発達に大きな関係があるということ、発達障害は早期発見・早期療育開始が望ましいことから行われるようになった措置です。

再検査を勧められるのは「障害がある」ということ?

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1歳6カ月健診で「言葉が遅いですね。詳しい検査を受けてみたら?」と言われると、「ウチの子には、何か「障害」があるの!?」と、非常に落ち込んでしまうママが少なくありません。
 
あまりにショックが大きすぎて、「絶対正常です!再検査なんて必要ありません!」と、きっぱりと断ってそれっきり、というママも時々、いらっしゃいます。
 
実は、詳しくお話をしてみると、どちらも「障害があるんじゃないか?」とか「障害があるなんて思いたくない!」という気持ちが隠れているようです。
 
では、「言葉が出ない」というのは、「何かの障害のせい」なのでしょうか?
 
結論から言えば、「必ずしもそうとは言えない」ということになりそうです。確かに知能や情緒の発達に何かしらの困難を抱えていて「言葉の出ない障害」を持つお子さんもいらっしゃいます。
 
一方で、家族の構成や性格(極端に恥ずかしがり屋など)の条件が重なって、「言葉が出にくい」ということもあるからです。再検査を勧められた=障害という判断ではありません。
 
発達には個人差があります。言葉はでなくても、指さし行動などの、「言葉の芽」がちゃんと伸びているようなら、「しばらく様子を見てみましょう」となることもありますし、実際、2、3カ月遅れで突然、ペラペラしゃべり出すお子さんもいます。
 
しかしながら、現段階で上手く言葉が出ないということは、お子さんの成長の上で、気がかりではあるので、言葉が出やすくなるような働きかけをするという目的で検査やトレーニングを勧められるケースもあります。
 
検査を勧めるのは、あくまでもお子さんが順調に成長してくれるように手助けすることが目的であり、検査を受けること自体は損はない、と見てもいいでしょう。

言葉の検査ってどんなことをするの?

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乳幼児検診で再検査を勧められた場合、実際の検査はどんなことを行うのか?については、各自治体で対応には違いがあるようです。多くの場合は、言語聴覚士のいる専門の窓口(公的機関の場合もあれば、自治体が委託している個人の病院などのケースもあります)で、詳しい検査を受ける、という形が多いと思われます。
 
言語聴覚士(STとも言う)は、「言葉」のスペシャリストで、「言葉が上手く出てくれない」という症状を扱う専門科です。発達に不安のあるケースの場合は、臨床心理士さんが同席して、情緒面の発達と、言語の発達の両方を確認する方法をとる場合もあります。
 
こうした検査は、基本的に任意で「絶対、検査を受けなければダメ!」といった強制力はありません。

再検査なんて嫌!言葉の遅れなんて隠しておくべきでは?

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ときどき「今は言葉が出てなくても、そのうちちゃんと喋るようになるから、正直に言う必要なんてない!」という考え方のママに出会います。
 
これは、絶対にオススメできないことです。
 
確かに、1歳6カ月段階で「言葉が出ないだけ」は、即「なにかの障害、困難」と判断はされません。でも、「言葉の遅れ+α」が発見された場合は、話が変わってきます。これは、専門家でなければ分からないことなのです。
 
他に障害の可能性が疑われる症状があって、更に言葉も遅れている、という場合は、早めに専門機関での検査や療育をするほうが、その後の成長には絶対に良い結果につながります。
 
健診の問診票には、実際の成長を正直に記載しましょう。事実と違うことを書いたために発見が遅れ、診断や療育のチャンスを逃すことは、お子さんにとって損にしかなりません。

まとめ


1歳6カ月健診で再検査を勧められたから、といって、ママの育て方が問題、とかいうことを意味しているわけではありません。言葉の発達は個人差があり、正確なことは専門家でないと分からないから、詳しく調べてみましょうね、ということなんです。
 
検査の結果「心配ないですよ」となれば、むしろ安心です。ちょっと気になる部分があったとしても、早期発見ができることで、早くから専門的なフォローを受けられるようになります。これは、お子さんはもちろん、ママにとっても、損にはなりません。
 
あまり、落ち込んでしまって自分を責めるような考え方をする必要はありません。早めに、詳しいことを調べてもらい、気持ちを切り替えて、お子さんのために、より良い方策を探すほうが、長い目で見たときには良い結果になります。

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